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イチローのスタメン落ちは、主力選手を全員、休ませるというチーム戦略の一環 [スポーツ]

イチローが2戦連続スタメン落ちしたことは、結構ニュースになったり、2チャンネルで悲報として取り扱われている。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/mlb/news/CK2012081402000142.html
http://hochi.yomiuri.co.jp/mlb/news/20120812-OHT1T00069.htm

私も正直、そう思っていた。しかし、現地のレポートでは、どうも戦略として主力選手も全員、休ませるか、もしくはDHにさせるかとかで負担を減らそうという考えのようだ。このレポートでは監督も、ちょっと辛いが、最初からの戦略を維持していきたいともらしている。
http://www.nj.com/yankees/index.ssf/2012/08/ichiro_suzuki_gets_first_off_d.html
タグ:イチロー
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イチローに関する週間ポストの的外れな記事 [スポーツ]

 イチローがヤンキースにトレードされ、ピンストライプに袖を通して彼がプレイしたのは8月14日で20試合となる。この20試合での通算打率は0.271。彼の生涯打率の0.322よりは大幅にダウンしているが、ほぼ去年並みではある。この20試合では、彼自身の一試合での打点記録である5を8月10日に達成するなど、だんだんと調子が上がっているとも思えるが、次からは二試合連続で先発を外されるなど、これまで経験したことのない厳しい状況にも置かれている。
 さて、しかし、私は屈折しているかもしれないが、ちょっとこの状況を嬉しいと思ったりする。なぜなら、私はおそらく根源的にイチローの大ファンであると思うのだが、これまではイチローは勝手に活躍してくれるので、応援する甲斐がほとんどなかったが、今は応援する甲斐があるからだ。頑張って欲しい、との気持ちが思わず入る。悔しいのは、イチローがマリナーズであったら、素直に応援できたのだが、あのメジャー・リーグの巨人であるニューヨーク・ヤンキースにトレードされてしまったことだ。ここで、同じプレイオフ・チームであるサンフランシスコ・ジャイアンツにトレードされたら、私は本当に熱烈なる応援ができたのにと思うと残念過ぎる。プレイオフに進出したら、思わず、試合にも行ってしまったぐらい応援したい気持ちが湧いてきたであろう。しかし、チームは糞だが、それでも私はイチローを応援する。ということで、時間があるときにはイチローをフォローしている。
 
 アメリカのメディアはイチローのことを客観的に分析していると思われる。例えば、ヤフー・スポーツのレイ・モネルは、出塁率の低さを気にしている。しかし、この数字は最近の試合で上がってきているので、おそらく8番から1番、もしくは2番に上がることになるだろうと推測している。すると、イチロー、ジーターもしくはジーター、イチローというラインナップになる。これは、ヤンキース嫌いの私でもちょっとわくわくするくらいであるから、ヤンキース・ファンであるなら堪らないのではないか、と思う。オール・スター戦のようだ。
http://sports.yahoo.com/news/ichiro-suzuki-heating-yankees-155300713--mlb.html

 また、イチローの人に関しても興味深い記事が紹介され始めている。ウォール・ストリート・ジャーナルのダニエル・バーバリシの記事では、イチローはニュース・レポーターと距離を取っているが、実はこのレポーターの名前を覚えたり、また、彼らの存在は自分にとっても大変有り難い、と言っていること、またレポーターの方でも、自分たちは歴史の証人である、との自覚をもって仕事に取り組んでいるなどと考えていることが紹介されている。このようなイチロー像は私も知らなかった。サッカーの中田とは全然、違う。やっぱりイチローは中田に比べて、はるかにスーパースターであるなと改めて認識する。
http://online.wsj.com/article/SB10000872396390443537404577581302151165514.html

違うという点では、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事に比べた日本の記事のレベルの低さである。いや、もちろん、しっかりしたメディアもあるのだが、特に駄目だなと思わせられるのは「週間ポスト」である。「イチロー シーズン終了時にはNYから放出とMLB評論家が指摘」との刺激的なタイトルでの記事だが、一部、ホームページにアーカイブが載っているので、ちょっと引用、紹介させてもらう。
http://www.news-postseven.com/archives/20120731_133798.html

以下、引用
 入団会見でイチローは「左翼を守った経験もある」と殊勝な姿勢を見せ、スポーツ紙はヤンキースタジアムの広い左中間を紹介しつつ、「今度はエリア31(※)ができる」と持ち上げる。だが、「レーザービーム」と称される強肩に絶対の自信を持つイチローにとって、「守備が苦手で肩に不安がある選手の指定席」とされる左翼に押し込められ、“ライパチ以下”の「レフパチ」に甘んじることは屈辱以外の何ものでもないだろう。
 さらにいえば、「正左翼手」の立場さえも期間限定だという。MLB評論家・福島良一氏が語る。
「高齢化が著しいヤンキースにとって38歳のイチローは補強候補の対象外。それでも獲得したのは、昨季盗塁王を獲得した28歳の正左翼手・ガードナーが肘の故障で今季絶望となったからで、イチローはあくまで彼のスペア。ガードナーの復帰時期次第ですが、基本的にはシーズン終了をもって放出されるでしょう」

引用終わり

イチローは今季が終わればフリーエージェントである。フリーエージェントであるから、シアトルはチーム史上、ケン・グリッフィー・ジュニア、エドガー・マルティネス、ジェイ・ブーナーとしか比較できないイチローを敢えてトレードに出した訳である。じゃなければ、シーズン途中でトレードに出すわけないだろう。すなわち、基本的にシーズン終了をもって放出される、というのではなく、シーズン終了をもって、また契約をし直す、ということになるので、そもそも放出される、という表現はおかしい。引き留めたくてもチームには、その権利もない、というのが正しい状況であろう。マリナーズは、イチローを引き留めたくても、シーズン終了後にフリーエージェントになるので、それならば、プレイオフで勝ち続けたいチームにトレードした方が、まだ何か見返りがあるかと考えたのである。そして、また選手寿命もそう長くないイチローがワールドシリーズでプレイできる可能性の高いチームへのトレードを希望したというのも、マリナーズのトレードの後押しをしたのだ。また、彼はマリナーズが若手中心でチームを再建するのに、自分がトレードに出されるのはチームにとっていいであろうという判断もあった。
(http://sportsillustrated.cnn.com/2012/baseball/mlb/07/23/ichiro-to-yankees.ap/index.html)
 このような状況を知っていれば、この週間ポストの記事の記者がメジャー・リーグのフリーエージェントの状況も知らないほど無知なのか、もしくは意図的にイチローのイメージを悪いものにしようとしているとしか思えない三流の内容であることが分かるであろう。

さらに、同記事ではイチローはスウィッシャーの控えであるとのコメントを紹介している。引用する。

「ヤ軍の正右翼手はスウィッシャー。イチローの守備は優れているが、右翼専門のスウィッシャーにコンバートを求めるほどの価値はない。マ軍戦はライトスタンドに詰めかけたイチローファンへのサービスだ。
 日本のメディアは“ライト・1番”を期待するだろうが、ニューヨークに戻れば“レフト・8番”が彼の役割だ」(米紙コラムニスト)

 一方で、来期は、スウィッシャーよりイチローと契約すべきだとのコメントがある(http://bleacherreport.com/articles/1286109-new-york-yankees-could-ichiro-suzuki-end-up-as-the-right-fielder-in-2013)。スウィッシャーも来期フリーエージェントであるのだが、スウィッシャーよりイチローの方がコスト・パフォーマンスはいいだろう、との記事である。要するに、前述したイチローは放出される、とのコメントが週間ポストの記事でなされたが、同じレベルでスウィッシャーも「放出」されるのである。このブリーチャー・レポートのコメントでは、スウィッシャーの方がイチローよりかはパワーがあるが、イチローの方が守備はいいと述べられている。そして、スウィッシャーのパワーがなくなるのは痛いが、カノ、グランダーソン、テイシェイラ、ロドリゲスがいるから大丈夫であろうとも述べている。もちろん、キャッシュマンの最終的な判断は今後の成績をみてされるであろうとまとめられているが、まあ、イチローが駄目だから「放出」されるのではないことは明らかである。
 
 しかし、こういう記事が出されると、私のイチロー応援熱も高まるから、それはそれで楽しい。あと、参考までにイチロー以外の外野手の打率は次の通りである。スウィッシャー0.264(HR15本)、グランダーソン0.239(HR30本)、イバネース0.250(HR15本)。打率だけ考えれば、イチローの収まり具合は全然、悪くないのだ。
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キム・ヨンギョンは相当、恰好いいと思う [スポーツ]

女子バレーの日本代表は悲願の銅メダルを獲得した。男子サッカーが同じく3位決定戦で韓国に敗れたこともあって、ここで女子バレーも負けたら、さすがに厳しいな、と思っていたので、このストレート勝ちは天晴れという気分である。竹下がメダルを取れたことは、本当によかったなと思う。ただし、この試合をテレビで観ていた私の関心を強烈に惹いたのは、日本人選手ではなく、韓国のウイングスパイカーのキム・ヨンギョンであった。その決定力は素晴らしいし、おそらく日本選手であったら、大スター扱いの美貌でもある(いや、これは美貌と言っている訳ではなく、日本においてはちょっと美人であったら、すぐさまちやほやするということ。少なくとも大友愛よりは美貌でしょう)。決めた時の咆哮に色気がなさすぎるが、それでもそれを補う恰好よさがある。まさに、日本に立ちはだかる巨大な壁、と思って観ていたが、それを日本選手は打ち勝った。こんなカリスマ的な選手がいる韓国に勝った日本選手達は、なかなかのもので、銅メダルに値すると思う。
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宮間あやは凄すぎる [スポーツ]

なでしこジャパンは準決勝でもフランスを2−1で破り、決勝進出を果たした。後半はフランスに押されまくり、しかもフランスはPKをキーパーの裏を完璧に取ったにも関わらず、外すという大ポカに助けられた勝利ではあるが、それでも勝ちは勝ちだ。シュート数も日本が3本であるのに対して、相手は15本?くらいであった。その3本のうち2本が決まったのだから、随分とラッキーなのかな、と思ったらとんでもない。この2本のシュートはともにフリーキックであったが、完璧に宮間あやが描いたシナリオ通りだったのである。彼女の試合後のコメントを読んで、私は戦慄を覚えてしまった。

「(得点につながったFKの蹴り分けは)あまり言いたくないんですけど、GKは自信があるプレーをしている(前に出てくる)と予選から感じていました。彼女のポジショニングが偏っているのが分かっていたので、ナガちゃん(大儀見)が決める前のFKはブレ球で蹴ったんですけど、キャッチミスを誘って押し込む形になりました。狙い通りです。阪口選手の得点はGKがポジショニングを修正してて、阪口選手がマークを外したのが一瞬見えたので合わせました。」

ラッキーどころか2本とも狙い通りであったのだ。この将来を予測して、行動ができるというのは、原発処理にしろ、縮小問題にしろ、多額の公共事業の垂れ流し、など日本政府がまったくできないことである。凄いな、宮間。

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ブラジルの監督のなでしこ批判は的外れだと思う [スポーツ]

ロンドン・オリンピックの準決勝でなでしこがブラジルを2−0で破った。ブラジルはこれまで、ベスト4に進出しなかったことがなかったことを考えると、とてつもない快挙である。とても誇らしい。さて、しかし、ブラジルのバルセロス監督は試合後の会見で「日本がきょうのような(守備的な)プレーを続けるなら、優勝候補と呼ばれるにはふさわしくない」と発言した。私は、この試合を最初からテレビ観戦したが、日本が守備的なプレーを続けたのは、ブラジルの猛攻が凄まじかったからである。マルタ、クリチアネのツー・トップの猛攻撃に対して、守備的なプレーをしなかったら馬鹿である。そして、熊谷と岩清水を中心とした身体を張った守備は素晴らしいものがあった。この守備を崩せなかったのはブラジルの敗因であり、それこそが日本の勝因であったろう。サッカーは点の取り合いであるから、点を取ることも重要だが、点を取られないことも重要であろう。そもそも、バルセロス監督の批判は、1点差で負けたのであれば多少は説得力もあるが、2点差で負けたからなあ。ああいう言い訳をしたりされると、私がブラジル人だったら本当にがっかりさせられる。

あと、話は変わるが、ブラジルのリベロのエリカは、世界で最も汚いサッカー・プレイヤーとして名を馳せたが(下記のユーチューブ画像参照)、実際のプレイを観たら、なんだいい選手じゃないか。しかも、日本戦でのプレイは汚くなかった。

http://www.youtube.com/watch?v=4H4bFJ9h2AM

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シアトルのスポーツ・ラジオでイチローが批判されていて、ちょっと残念な気持ちになる [スポーツ]

 シアトルではレンタカーを借りて、街中を移動した。レンタカーでは、スポーツ・ラジオを聞くようにしている。シアトルであるのと、6月ということもあって、スポーツ・ラジオはおもにマリナーズのことを集中的に話していた。ラジオ番組のホストは、イチローは6月になって3番から1番に戻ったが、最近20打席3安打で果たして1番をこのまま任せてもいいのか、と話していた。3番の役割を果たせず、不調のままだったので1番に戻したが、それでも不調である。6番とか7番に打順を落とすことをそろそろ考えた方がいいのではという意見であった。引退も間近なのではないか、という話もあった。昨年の打率が3割を切って2割7分ちょっと。現時点では2割6分ちょっと。確かに不調ではあるが、それでもチームで3番目の打率は、それほど悪くはないであろう。しかし、このホストはイチローに厳しい意見を述べていた。
 さて、このようにイチローに対して逆風が吹いているようであったが、シアトルに来て、彼は本当に地元のスーパースターであることがよく分かった。ラジオのコマーシャルでもしょっちゅう、イチローの名前が出てくるし、マリナーズの本拠地であるセイフコ・フィールドでは、エースのフェリックス・ヘルナンデスと並んで、イチローの巨大なページェントが垂れ下がっていた。日本人であれば、誰でもちょっと嬉しくなるような光景である。
 まあ、このようなスーパースターであるがゆえの厳しい意見なのかもしれないが、これらのネガティブな意見をイチローには是非とも跳ね返して欲しい。オールスター・レベルの日本人大リーガーはダルビッシュ、イチローだけのような状況であるからこそ、イチローには活躍をしてもらいたいと思うのは私だけではあるまい。シアトルでマリナーズの試合をラジオで聞いていても、福留とかはしっかりと名前が発音してもらえないくらいである。確かにアメリカ人からすれば、口を噛みそうな名前であるが、マリナーズの実況中継をするアナウンサーとしては、名前をあまり知らないからというのが理由であろう。打率も2割にも届いていないし、なんだこの脇役ぶりはと思わずにはいられない。川崎はちょうど私が聞いていた試合では活躍をしたが、それにしても、日本人の大リーガーの存在感は全般的に薄すぎるように感じる。川崎や岩隈が大リーグの雰囲気に慣れ、そこそこ活躍できるようになるまでイチローには、スーパースターの名にふさわしい活躍をこれからも期待したい。勝手な要望で恐縮だが、彼の活躍はシアトル、そしてアメリカにおける日本人のイメージづくりにも大きく寄与しているからである。

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(セイフコ・フィールドの正面玄関にて)

タグ:イチロー
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井川慶の生き様は、本当に才能の無駄をしていると思う [スポーツ]

ホイットニー・ヒューストンが最近、亡くなった。ボディーガードなどのヒット曲を生んだ稀代の歌姫も、最近では麻薬や飲酒の自堕落の生活を送り、コンサートでもかつての美声を披露できず、ブーイングを受けるような有様であったようだ。なんたる才能の無駄、と才能がない私は思う。

もう一人、私が本当に才能の無駄だな、と余計な御世話ながら嘆くのは、ヤンキースの井川慶である。もう32歳の左腕投手は、ヤンキースの5年契約もようやく終わり、オリックスなどが触手を伸ばそうとしているそうだ。

もう半年以上も前の記事だが、ニューヨーク・タイムスが井川慶の特集をしている。

http://www.nytimes.com/2011/07/24/sports/baseball/kei-igawa-the-lost-yankee.html?pagewanted=all

その記事を下記かいつまんで要約してみる。



井川慶が2007年に入団した時はヤンキースのローテーションの一角を占めると期待されたが、結局16試合に登板。そのほとんどが失望に値する内容であり、ヤンキースの球団史上、最悪のフリーエイジェント契約選手と言われた。

その後、ヤンキースは井川には一軍での登板機会はないと伝えたのだが、それでも球団は井川に年間4億円(現在の為替レートだと3億2000万円)ほど支払わなくてはならなかった。球団は井川を日本に戻そうとしたが、井川は子供の頃からメジャー・リーグで投げることが夢であったと受け入れなかった。そして、驚愕するような「手詰まり」状態が続くことになる。

そして、驚くことにまだ井川はメジャー・リーグで投げることを夢見ているようなのだ。井川はまた、ヤンキースの試合に関心を示したり、テレビで観たりしないそうなのだ。井川はこう回答した。「僕は試合は全然観ない。結果を気にもしない」。

(ここらへん中略)

井川は英語がしゃべれないので、どこに行くにも通訳の竹下さんを伴う。この竹下さんもヤンキースが雇っている。竹下さんはピッチング・コーチが試合中にマウンドに行くときも、ついていき井川に通訳をする。

「僕はレストラン・メニューぐらいは理解できるほど英語はできる。しかし、映画とかブロードウェイの英語はちんぷんかんぷんだ」。

井川が投げているダブルAでは、平均給与は月20万円程度だ。井川はこの130倍も稼いでいる。井川の5年間を顧みて、ヤンキースのキャッシュマン・ジェネラル・マネージャーは「それは大災難(disaster)だった。我々は失敗したのさ」。そして、キャッシュマンは2008年と2009年に彼を日本のチームに戻そうと努力したことも明かした。

キャッシュマンは井川にこう伝えたそうだ。「我々の評価では、君はメジャー・リーグの投手としてはやっていけない。そして、君が日本のチームに戻ってくれれば金銭的にヤンキースはとても助かる。君を取ってしまったのは私達の失敗で、君の失敗ではない。しかし、君が残るというのであれば、君はどこにも行けないよ」。しかし、井川は2008年、2009年ともに日本へのトレードを拒否したそうである。そして、メジャー・リーグの他チームは井川にまったく興味を示さないそうだ。まあ、これは5年間、20億円(現在の為替レートだと16億円か)という契約金が高いということもあるだろう。

井川はヤンキースのファームのスクラントンで33勝という通算最多勝の記録保持者になっている。しかし、キャッシュマンは井川のファームでの成績は、ほとんど参考にならないという。というのもフライボールが多く、これはメジャー・リーグのピッチャーとしては欠点だからだ。

キャッシュマンは井川は「最も不可解な選手であり、フラストレーションが溜まる」と表現する。彼は何事も自分のやり方で通そうとする。

以上

この記事を読んで、私は井川選手を馬鹿だなあと思うより、なんかこう悲しくなってしまった。確かに、ヤンキースの契約で20億円も稼いだことはなかなか素晴らしいことであるとは思う。しかし、ヤンキースという組織にとっては、まったく不要であったにも関わらず、そこに拘泥したその姿勢は、私はこのような類い希な才能をもらったことへの侮辱と映るのである。野球選手の旬は短い。なんて、もったいないことをしてしまったのだと思わずにはいられないし、是非とも、今年はヤンキースのファーム・システムから出て(というか、ヤンキースも流石に再契約しないだろうが)、思い切り野球をやってもらいたい。それが、才能を持って生まれたものの責任なのではないかと思ったりもする。才能がない私としては。

タグ:井川慶
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イチローの名言「0か100かって考え方が人間の嫌なところ」 [スポーツ]

今季、イチローは200安打を達成できず184安打でシーズンを終了した。10年間続けていた記録が途絶えたのである。日本時代から17年間続けた打率3割も逃した。張本氏はテレビで次のように述べた。「今年のイチローほど悪いのは見たことがない。一番の問題は脚力。盗塁の数は減っていないが、打った瞬間の1歩目だね。」一方、大リーグのコーチや対戦相手は全然、そう思ってはいないようで、マリナーズのチャンプリス打撃コーチは「体もスピードも問題ない」といい、アスレチックスのカート・スズキ捕手も「昨年との違いは感じられない。いつも彼は危険な打者」という。イチロー本人は、「200本って、結構難しいんです。皆さんが思っているより、もうちょっと難しいんですよ」と報道陣に笑顔で答えたそうだ。流石だ。

さらに私が感心したのは、次の発言である。
「面白いのは今年200を打つと、またみんなスゲーってなったと思うんですよね。やらないと、なんだこのヤローって。0か100かって考え方が人間の嫌なところ」

イチローほどのレベルに到達していると、200という数字にはそれほど意味がないのであろう。このような細かい数字に拘っているということが、我々がいかに人間として小物であることを思い知らされる。もし、この数字が180であったら、イチローは180安打を11年間連続続けたということになる。ここで、ヒット数180と200の違いというのは本質的ではない。さらにいえば199と200にそんなに大きな違いもない。200は十進法的にキリがいい数字ではあるが、野球的にはそれほど意味はない。そして、このような本質的でないことに、結構、我々は日々拘ったりしている。それらの拘りの多くは、非効率的で不合理であったりもする。そのようなデジタル的な「0か100かって考え方」を「人間の嫌なところ」として処理してしまうイチロー。クールだ。やはり超一流の人間の思考は凄いなと思わされる。それに比べて、張本氏はちょっと俗物だなとの印象を受けてしまう(いや、イチローが出てこなかったら天才安打製造器の称号を自分のものにできていたのでしょうが)。
タグ:イチロー
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香川真司が出場した試合をドルトムントで観戦する [スポーツ]

ドルトムントにて、ブンデスリーガのBVBドルトムントとヘルタ・ベルリンとの試合を観戦する。ドルトムントのスタジアムは、収容人数8万人という巨大なスタジアムである。それでも、チケットは完売であった。我々が陣取ったのは、フィールドの斜め後ろ。おそらく最も安いチケットであろう。スタジアムはドルトムントのチーム・カラーである黄色と黒色でほぼ染まっているのだが、我々の座席のそばはぽつぽつとベルリンのファンも座っている。

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(BVBの本拠地シグナル・イドゥナ・パーク)

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(8万人収容の迫力。この試合もソールドアウト)

香川真司はトップ下で先発。チャンスをつくるべくミツバチのごとく、走り回っている姿はなんか同じ日本人として誇らしい気分にさせてくれる。チームにおいて重要な役割を果たしていることが理解できる。とはいえ、ベルリンも香川に3人くらいつけてフリーにさせない。ボールを受け取っても、近くに味方の選手がいないこともあり、パスが繋がない。いらいらとしている中、ベルリンがカウンターを決めて2点先取。試合終了間近に豪快なヘディング・シュートで1点を返すものも、試合は2−1でドルトムントが負けて、フラストレーションが溜まる内容であった。

しかし、それでも香川がチームの主力として活躍していることを確かめたことは嬉しかった。ドルトムントの街中でも香川の看板やポスターを多く見かけた。そのうちの幾つかは、広告であった。また、ドルトムントのユニフォームを着ていると、多くのドルトムント・ファンは我々に向かって「カーガワ・シンジー」とエールを送ってくる。香川がいかにこのドルトムントに受け入れられ、慕われているかを理解することができる。素晴らしいことだ。我々、日本人は香川真司のおかげで随分とドイツの地でイメージがアップしているようだ。ちなみに、ドイツで開催された女子ワールドカップでなでしこが優勝したことも日本のイメージ・アップに随分と貢献したようである。原発の事故で日本人はちょっと理解不能な変な国、とのイメージも出来つつある中、香川真司などの日本人がブンデスリーガで活躍することは、広く日本という国を広報し、ドイツでの日本への関心を向上させるうえでは大きな役割を果たしていると考えられる。

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(香川のファン多し。サッカー場では多くの日本人と出会う)

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(街中では香川を使用した広告などを多くみかける)

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熊谷紗希選手のツイッター事件を考察する [スポーツ]

 熊谷選手が合コンで一緒になった法政大学の学生が、熊谷選手の酒席での発言をツイッターして騒動を起こした件で謝罪した。しかし、本来的に謝罪すべきは法政大学の学生であろう。熊谷選手に落ち度がなかったとはいえない。とはいえ、まだ20歳である。しかも、一夜にして全国区の有名人になったために、有名人として取るべき作法等に対して無頓着であったのだろう。熊谷選手だけでなく、なでしこの選手をみていて思うのは、これまで女子サッカーが長期間、日陰にいたこともあり、多くの選手はサービス精神が旺盛で、また性格的にもオープンで開けっぴろげであることだ。マスコミ慣れしているのは、沢選手ぐらいのような印象を受ける。そして、この素人感が、マスコミが彼女達を追いかける大きな理由になっていると思う。熊谷選手に関しては、本来のサービス精神のよさとこの素人的な脇の甘さ、という彼女のプラスな面が徒になったという点で、今回の事件は同情する。法政大学のこの学生は、ツイッターで彼女のこの点に感動している。
 「熊谷めっちゃ気さくでフランクなうwしゃべくりやばい!」

 しかし、今回のこの事件で熊谷選手だけでなく、多くのなでしこ選手は、その「気さくとフランクさ」をなくすであろう。少なくとも、一般人の前では油断するな、という指導がなされるであろう。そう考えると、本当、今回の事件は残念である。
 一方で、法政大学の学生であるが、この学生はちょっと変わっている。まず、このような事態を引き起こしたにも関わらず、ブログを今でも公開している。このブログをみると、おそらくラブホテルであろう部屋で、パンツ一丁で女性と一緒の写真をアップして、「若いなぁ~!! 今はレッドブルの影響でピンピンしてるぜ!」などと書き込んでいる。まあ、本人はともかくとして、一緒の女性はたとえ彼女であっても、このようにアップされるのは不愉快であろう。(http://ameblo.jp/hachi8utrutd/entry-10814487382.html#main)。この女性がちょっと文句を言ったりすれば、今回の事件は起きなかったような気がする。
 さらに、「先輩 タメ 後輩 …無差別に おっぱいを触るという奇行に走るようになり」などの告白もしている。その後、「それはいけないことです」と書いているが、まあ、それは「いけないことです」と改めて言うことでもない。
 ちなみに、このブログは本名もおろか、いろいろな個人情報が満載である。この学生も随分と有名人になったのだから、老婆心ながら、このブログは削除した方がいいのではないかと思ったりする。
 とはいえ、この法政大学の学生、ブログから察するに、ちょっとお馬鹿さんだけど、悪人ではない。まあ、エネルギーが有り余っていたり、配慮が不足している(いわゆるKY系)のかな、と思ったりもするが、今回の熊谷選手の件では、彼も熊谷選手同様に、彼女が全国区の有名人であることへの自覚が不足していた。
 ちなみに、この学生は法政大学の社会学部津田研究室に所属して、以下のような書き込みまでしていた。
「来年も期待だけど、そろそろ教授の首がリアルにあやしいので、来年津田ゼミがあるかは正直微妙w けっきょく夜またみんな激しくテキーラとか飲んで、泥酔者続出で、教授がガン切れ」
 佐々木監督は「私の指導不足だった」と謝罪したが、津田准教授は明らかに指導不足であろう。とはいえ、こんな大学生、指導するのは不可能に近いだろうから、津田先生には同情する。まあ、唯一の防御策は、そのような学生に近寄られないようにすることだが、いくら系列校からの進学とはいえ、法政大学でもこのような学生が出てきてしまうのだからなあ。
 ということで、今回の熊谷選手の件は、いろいろと考えさせられる。

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なでしこジャパン優勝にも複雑な心境 [スポーツ]

なでしこジャパンが優勝した。ということを、アメリカ人の友人からのメイルで知った。彼は、素晴らしい快挙だと絶賛し、日本チームを褒め称えてくれた。しかし、素直に有り難うという気分にはなれない。

予選を2位通過したことや、アメリカに23戦0勝21敗2分けという成績であることを考えると、素晴らしい快挙であると思う。このような奇跡的な勝利をたぐり寄せた代表チームの奮闘ぶりをもっと素直に喜んでもいいと思う。私の長女は小学校4年生まで、ただ一人男の子のチームでサッカーをしていた。サッカーは好きだったのだが、男の子に苛められたというか無視されたので、結局辞めてしまった。そのようなことを考えても、この女子サッカーの快挙は、サッカー好きの女子がプレイするための環境づくりという観点からも本当に素晴らしいことだと思う。銀メダルと金メダルとではこの点では大きな違いだ。

さて、しかし、どうしてそう素直に喜べないのか。それは、この国が放射能まみれで呪われているからだ。少なくとも東日本は呪われている。そのような呪われているような状況下で、将来への道筋が見えない中での、スポーツでの活躍はそれほど勇気づけられないのだ。これが震災であれば別である。震災であれば、もう前向きに将来を見据えることができる。しかし、フクシマの原発事故は別だ。将来が暗すぎる。チェルノブイルの事故の後、多くの人々は鬱病を患ったという。私もちょっと鬱になっている。東京に住んでいてもそうなのだから、原発の周辺の人々の苦悩たるやどれほどのことかとも思う。いやはや、あの事故がなければ本当、この勝利で盛り上がれたと思うのに。とはいえ、絶望的な状況で、光ではないが、ちょっと嬉しく誇りには思う。世界に対して、迷惑をかけている駄目国民である日本人が奮闘したということは、ちょっと日本の株を国際社会では上げてくれたと思う。

さて、ここで世界に対して迷惑をかけている駄目国民、という文章で不快な思いをしたかもしれない。しかし、そんな私でも国際学会で、日本が迷惑をかけてごめんなさい、と一言謝るべきではないか、といった日本人の先生に思わず声を荒げて怒ったことがある。「そんなことで謝る必要はない。自分で責任を取れないのだから」と。責任が取れないことには謝る必要はない。しかし、海外の人達がその件で内心怒っていることは確かで、本当は謝りたいような気持ちにはなる。とはいえ、責任が取れないことは謝る資格もない。でも、国際的には駄目国民であることは、もう動かしがたい事実である。でも、そんな駄目国民の女子サッカーチームが世界一になったことは、やはり嬉しく有り難いことである。このブログを整理しているうちに、徐々になでしこの優勝への感謝の気持ちが強くなってきた。

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ダラス・マーベリックスの優勝で、オシムの言葉を思い出す [スポーツ]

ダラス・マーベリックスがチーム創設31年で初優勝した。私が知っているダラス・マーベリックスは、最弱に近く、1993年は11勝71敗という情けない成績を残していた。私がNBAに強い関心を抱いたのは90年代だったので、マーベリックスの今回の快挙は印象深いものがある。どんなにどん底であっても、しっかりと将来戦略をたてていれば、いつかは花開くこともあるのだな、と思わせられるからである。ダラス・マーベリックスといえば、2007年のプレイオフである。その年、マーベリックスはチーム記録の67勝15敗の成績で第一シードのチャンピオン候補最右翼としてプレイオフに臨むのであるが、一回戦に、私の第八シードのゴールデンステート・ウォリアーズに負けることになる。私を含めて、その時のウォリアーズ・ファンの喜びといったらなかった。私はこれからウォリアーズのゴールデン・イヤーズが訪れるだろうと確信し、長い乾期を経て、ようやくウォリアーズ・ファンも報われる時が来たと喜んだのであった。

しかし、それは束の間の喜びにしか過ぎなかった。その後のウォリアーズの展開は私の期待を大きく裏切るものであった。ウォリアーズは、またプレイオフと縁遠い、NBAのドアマット(靴ぬぐい)のチームに逆戻りし、そしてマーベリックスはこの屈辱をばねに、遂に栄光を手にしたのである。私は、マーベリックスの優勝の報に接し、オシムの言葉「ミラクルは一度限りで、二度はおこらない」や、「勝つことより負けることで学ぶことの方が多い」などを思い出したのである。

あと、ドイツ人でNBAに挑戦したダーク・ノビツキーがMVPに選ばれたことも素晴らしいことであると思う。ダーク・ノビツキーはマーベリックス一筋のまさにミスター・マーベリックスである。スーパースターで、このような選手は、NBAではもう本当にわずかしかいない。レーカーズのコービー・ブライアントなど両手で数えるほどである。高校卒業後にNBA入りしたミネソタのケビン・ガーネットも、ミネソタに栄冠をもたらす前に、ボストンに移籍してしまった。クリーブランド・キャバリアーズからヒートに移籍したジェームスが精彩を欠いたことは、さらにチーム一筋のノビツキーの価値を高めたようにも思える。マーベリックスのファンはそういった点で大変恵まれている。ウォリアーズにはクリス・ムリン、ティム・ハーダウェイ、ミッチ・リッチモンドが在籍した90年代前半以降、ウォリアーズの看板を背負ってくれるような選手がまったく出ていない。寂しいことである。

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日本とカタール戦(アジア・カップ準々決勝)で、フォワードで活躍した選手はなんとウルグアイ人であった [スポーツ]

日本とカタール戦をテレビで観戦する。そこで、日本を随分と苦しめるセバスチャンという好選手がいて、何でこんないい選手がカタールで育つのかなあ、と不思議に思ったのと、何でセバスチャンというラテン系の名前なんだろうと思って、インターネットでチェックをしたら、なんと21歳の時にカタールに帰化したウルグアイ人であった。驚き!また、セバスチャンとともに得点をしたファビオ・セザールという選手もブラジル人であった。26歳の時にカタールに来たようだ。要するに日本は3対2と試合終了直前のゴールでカタールを突き放せたが、その日本を得点で苦しめたのはウルグアイ人とブラジル人だった訳だ。こうなると、どの程度、純粋のカタール人がこのチームにいたかが気になる。

日本もよくブラジル人を帰化させて日本代表チームに入れていた。最近でも、ハーフとはいえトウリオがそうである。まあ、そういうことで他国を批判できないかもしれないが、なんか、カタールの場合は大黒柱の二人が帰化組ということでフランスの代表チームのようで何である。まあ、所詮サッカーなんだから、そんなに目くじらを立てることもないだろうが、気になったので一言。

とはいえ、今日は日本のチームが勝ててよかった。なんか非常に頼もしく、感じられる。応援したくなるようなチームである。

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シアトル・マリナーズがあまりにも弱くてイチローも大変だ [スポーツ]

シアトル・マリナーズが今年も弱い。勝率.385(9月14日時点)は、ボルティモア・オリオールズと同率でアメリカン・リーグでは最低である。なんでイチローがいるのにこんなに弱いのだろうか。大リーグを全然、フォローしていない私は不思議に思って、各チームの統計をみてみた。そこで分かったのは、シアトル・マリナーズのチーム打率がアメリカン・リーグだけではなく、大リーグでも最低の.234であったということだ。ちなみに最高はテキサス・レンジャーズの.276。チーム打点もアメリカン・リーグ最低の433で、これは最高のニューヨーク・ヤンキースの730の6割にも満たない。ホームランもオークランド・アスレチックスの89本に続いて少ない90本で、トロント・ブルージェイズの224本の約4割にしか過ぎない。ホームランはともかく、イチローがいるのになんで打率が最下位なんだ。ということで、マリナーズの野手の打率をみると、当然イチローの一番成績が良くて.312(9月14日時点)であるが、なんと次がウィルソンとフィギンスの.249と2割5分にも満たない。ちなみにチーム打率が一番よいテキサス・レンジャーズでは2割5分以上の打率の選手は12人いる。こんなにシアトル・マリナーズは打撃がダメなチームだったのか。つくづく、本当、イチロー一人の肩に攻撃の負担がのしかかっているチームであることを知る。と同時に、改めてこんなチームでも継続的に成績を残しているイチローの偉大さを認める。日本ではイチローと松井が同格のように取り扱われているが、大リーグにおいてのイチローの評価は松井とは別次元である。アメリカという社会はいろいろと多くの問題を抱えているが、比較的、実力をしっかりと評価する。そういう点で、イチローのような実力のある選手が大リーグに行き、大いに認められたことは素晴らしいことであると思う。そして、チームが弱いということも、イチローという偉大な選手にとってはその栄誉を汚せないことであるのだなと思う。といいつつ、少しはもうちょっといい選手を取ることはできないのか、シアトル・マリナーズは。

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サッカーのドイツ代表戦を観戦する [スポーツ]

ケルン・スタジアムでドイツ対アゼルバイジャンの代表戦を観る。ケルン・スタジアムはケルンの郊外にあり、公共交通で行くのは難儀であった。ちなみに、ケルン・スタジアムはアプローチに広大な芝生があったりしてとても美しいスタジアムであり感心する。さて、試合はゴールのもろ後ろという素晴らしい席で観戦した。ミューラー、ラーム、シュバインシュタイガー、ウージル、ノイヤー、ポドルフスキー、クローゼといった綺羅星の如きスターを直に観るとやはり感動する。特に、クローゼがアゼルバイジャンのキーパーと絡んだ時は、おそらく直線距離30メートルくらいの近さで見えた。おお!本当にクローゼじゃん、とちょっと感動した。ミーハーかもしれない、というかもろミーハーか。誰よりもトーマス・ミューラーには期待していたのだが期待外れであった。後半に入ってすぐ交代させられた。大活躍したのは地元のポドルフスキー。圧倒的な大声援のもと、鋭い動きでゴール、アシストを決めた。あと、ウージルは流石の動き。動きの起点となり、どこにでも顔を出すというイメージ。これは、ドイツの宝となるような予感がする。というか、もう宝として位置づけられているか。そして誰よりも唸らされたのはラーム。ピンポイントのパス、攻撃の起点となる位置取り。「小さな魔法使い」というニックネーム通りの素晴らしい選手であった。試合は6対1で圧勝。印象に残ったのは、応援がなかなか規律正しかったことと、若い女性が多かったこと。まあ6対1だと、荒れる要因もないからかもしれない。あと、試合が終了する前に席を立つ人達も多かった。これもちょっと意外であった。

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ワールドカップの予測結果を当てまくった蛸のパウロ [スポーツ]

ワールドカップの決勝戦は延長戦でイニエスタが試合終了間際にゴールを決めてスペインの勝利に終わった。準決勝戦ではドイツを応援し、この決勝戦でもオランダを応援していた。しかし、準決勝の時もそうだったが、試合途中からこれはスペインが勝った方がサッカー的には正しいな、と思うようになってしまった。決勝戦でもし引き分けてオランダがPK戦をものにしたりしたら後味が悪かったので、ある意味イニエスタのシュートが決まってほっとした。それにしてもスペインはその華麗なるパス回しに比して、決定力がなさすぎる。なんだトレスのアホ面は!ビシャもほとんど決められないし、シャビもフリーキックを外しすぎである。こりゃ本田の方がずっとしびれる。とはいえ、ドイツにもオランダにもまともに攻撃態勢をつくらせなかったスペインのサッカーは強烈な印象を残す。特に決勝戦ではイニエスタがボールを持ったら、もうファールをするしか止められないという感じであった。この日はイニエスタには神懸かった凄さがあった。まあ、その彼が決勝点を決めたのは何か必然という気もした。しかし、オランダにチャンスがなかった訳ではない。選手の名前を忘れたが絶妙のセンタリングを空振りしたり、ロッベンがフリーになった時、プジョールの明らかなるファールがスルーされたりしたことなどついていない面もあった。とはいえ、スペインも相当ミスっていた訳だし、オランダ側も見逃されたファールが多かった訳で、まあ、この試合に関していえばオランダは力負けしたと言えるのではないだろうか。ロッベンとイニエスタの禿げ対決は、イニエスタに軍配が上がったわけだ。しかし、陰のMVPはゴールキーパーのカシジャスであろう。そして、ロッベンの絶好のチャンスにシュートをさせなかったプジョールの貢献も大きい。決勝トーナメントをすべて1−0で勝ち続けてきたというのは決定力の無さを物語っているのと同時に、鉄壁の守備を誇っていることも示しているのだ。

ところで、この試合結果から、ドイツはオーバーハウゼンの水族館にいる蛸のパウロ君は7試合をすべて的中させたことになる。偶然で当たる確率は128分の1であるから、これはやはり予知能力があるということだろう。イニエスタも神懸かっていたが、本当の神はこの蛸なのではないだろうか?

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W杯での盛り上がりに冷水を差すドイツでの殺人事件 [スポーツ]

ドイツのW杯の盛り上がりを懸念した記事を数日前にアップしたら、ドイツのハノーファーのバーでW杯の優勝回数で討論となったドイツ人が相手のイタリア人を射殺するという事件が起きた。なんたる馬鹿らしさ。多少のお祭り騒ぎは人生に潤いを与えると思うし、私も結構、そういうのは好きではないが、人を殺すほど思い込みが強くなるのは馬鹿げている。こういう馬鹿な行動をしてしまう人間がいると、本当に白けてしまうし、お祭り騒ぎに水を差す。いっそのこと、国旗を掲げることや国歌斉唱をするなど、人々の愛国心を高めるような演出をやめたらどうだろうか。国のために闘うなどというが、国って一体何?ドイツのように民族も多様で、国土も幾たびとなく変容し、イデオロギーで国家が分裂するといった悲劇を体験した国であれば、その点をもっとしっかりと理解してもいい筈であろう。少なくとも優勝回数を競いあって、ちょっと侮辱を受けたからといって相手を殺めるような大したものではないであろう。もっとサッカーは崇高なものではないかと思うのである。ちょうど、『善き人のためのソナタ』を観た直後でもあるので、あんないい映画を制作できる国の人が一方でこんな愚行に走れるのかと思うとやるせないものを感じてしまうのである。
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日本のスポーツ・マスコミのレベルの低さをワールドカップを通じて気づく? [スポーツ]

ワールドカップもいよいよベスト4が絞られた。ベスト4が南米4国で占められる可能性もあったが、結局、残ったのはウルグアイ1国だけであった。決勝はドイツ、オランダか。日本はベスト16で相手がパラグアイという弱小国という、千載一遇のチャンス(これはパラグアイにも言えたことだが)をモノにできなかったが、下馬評の低さを考えれば大健闘と言えるであろう。パラグアイ戦はさすがにプロジェクターのある青山のバーで観戦した。周りの客との一体感は、まあこういう機会でもないと体験できない貴重なものであるなと思ったりもした。

さて、日本代表の健闘ぶりに比べると、遙かに遜色があるのは日本のスポーツ・マスコミである。あまりにもレベルが低い。無益というよりかは、害である。例えば、オシムの解説などは金を払ってでも聞きたいと思わせるのに対して、日本のスポーツ新聞などの記事は、金を返してもらいたくなるようなレベルの低いものが多い。サッカーというスポーツをより楽しむための情報というよりかは、サッカーというスポーツを理解していない戯れ言のような情報を垂れ流すだけで、不愉快だ。取材でも、トンチンカンな質問ばかりしていて、サッカーを下らないものに貶めている。それは、取材をする人達のプロとしての意識の欠如、仕事に対しての誠実さのなさに由来すると思われるのである。岡田監督をはじめとして、選手達は遙かに厳しい世界に置かれている。その緊張感の違いが、この取材でのやり取りの温度差に繋がっているのではないかと思われるのである。しかし、本当に最近のマスコミの低落ぶりは驚くものがある。このままでは、マスコミの社会的意義さえ問われるようになるのではないだろうか。

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ジェリー・ライスが殿堂入りをする [スポーツ]

アメリカン・フットボール史上最高のワイド・レシーバーであるジェリー・ライスが殿堂入りを果たした。アメリカン・フットボール史上最高のプレイヤーであるとの評価もある。私は彼がプレイヤーとして油の乗っている頃、サンフランシスコに住んでいたので大ファンであったし、今でもファンである。さて、しかし、このジェリー・ライスの殿堂入りにケチをつけた輩がいる。フォーティーナイナーズでのチームメートでもあったテレル・オーエンスである。テレル・オーエンスは「ライスの成績が飛び抜けているのは、モンタナやヤングといった優れたクォーターバックなどチームメートに恵まれていたためで、俺が同じ環境であったら彼よりいい記録を残せただろう」と発言したのである。

テレル・オーエンスは結構、優れたワイド・レシーバーである。プロ・ボウルにも6回ほど選出されている。しかし、彼は理解していない。モンタナやヤングが優れたクォーターバックとして評価されたのはジェリー・ライスがレシーバーであったことが大きな要因であることを。ジェリー・ライスというプレイヤーは周りをも上手くさせるのである。フォーティーナイナーズが80年代、最強のチームとして君臨できたのは、名将ビル・ウォルシュの戦略がまずあったことは異論を待たないであろうが、それだけでなくチームとしての力を相乗的に向上させるだけのプレイヤーが多く集まったことが指摘できると思う。もちろん、その人選をしたのもビル・ウォルシュであった訳だが。ジェリー・ライスが一方的にモンタナやヤングから恩恵を受けたのではなく、逆も真であったのだ。最盛期のライスという選手は、並みのクォーターバックのパフォーマンスを一段も二段も上のレベルに上げることができたのである。そして、ライスとオーエンスの大きな違いはここにあるのではないか、と彼の外した発言を知って思ったのである。自分中心に世界を見るか、自分を含めた環境を含めて何がベストかを考えられるのか。この違いが、偉大なる選手と単に上手い選手との一線を画すのではないだろうか。

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長野久義選手と下平さやかアナウンサーのゴシップでちょこっと考える [スポーツ]

これまでドラフトを2回も蹴って、念願の巨人軍に入った長野選手が11歳年上の下平さやかアナウンサーとつきあっているようで、ゴシップ写真も出回っているようだ。以前、このブログで記したことがあるが、やはり長野選手は随分と女性にもてるようである。それは、それでいいのだが、せっかく苦労して巨人軍に入れて、これからという時に、このゴシップが流出したのは不味いであろう。すくなくとも世間的には、一生懸命頑張っています、というのを見せるのが、袖にしたチームのファンに対する誠意ではないのだろうか。もちろん、巨人の野球も日本ハムやロッテの野球も、野球に関してはまったく同じものであるから、彼が拘っていたのは野球ではなくて巨人軍であり、巨人が他のチームと異なるのは、下平さやかのような有名な女性が他チームに比べて注目することぐらいであろう。だから、彼の行動はまったく自然であり、不思議ではない。しかし、彼的には問題がない行動かもしれないが、世間は結構、こういうことに厳しいと思うのである。まあ、真剣交際なのかもしれないが、少なくともこういうことは巨人軍で1年くらい野球をやってからにして欲しかった。それなりのお金ももらっているのだし、「エガワル」拘りを持って巨人に入ったのだから、このゴシップはちょっと残念。付き合うのはいいけど、写真が流出されるのは不味いと思う。しかし、これ巨人以外の球団だったら、彼にとっては多分ナイスな話になると思うんだよね。そう考えると面白い。

全然、関係ないが長野県に下平という地名の土地がある。日本下平駅というのが飯田線にある。

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稲本潤一が出場したブンデスリーガの試合をボーフムで観る [スポーツ]

今日は土曜日で、ドイツ各地でサッカーの試合がある。私も生まれて初めてのブンデスリーガの試合を観るために、ボーフムへと向かう。Vflボーフムの対アイントラハト・フランクフルト戦を観るためである。ボーフムはデュッセルドルフから特急列車で40分程度でいける。デュッセルドルフ中央駅は、レーバークーゼンでの試合に行く緑と白のユニフォームで身を包んだボルシア・メルヘングランドバッハのファンで溢れており、騒然とした感じであった。警官も多く待機している。これは、今日はなかなか危ない目にあうかもしれないと多少、覚悟する。

Vflボーフムの本拠地であるレヴィアパワー・シュタディオンは、ボーフム中央駅から路面電車で2駅のところにある。今日は試合があるということで、シュタディオン行きの臨時列車が次々と出ていた。私が使うデュッセルドルフの自称地下鉄の路面電車もサッカー・スタジアムが沿線にあるので、試合時は自分の駅を素通りされたりして腹立たしいのだが、サッカー・スタジアムに向かうものにはとても便利であることを知る。

レヴィアパワー・シュタディオンは3万人強を擁する。周辺のブンデスリーガのチームのスタジアムに比べると小さい。今日はホームでの最終戦ということもあり、ほぼ満席であった。私はまさに一番後ろの席であったが、中央当たりであったのでゲームを観るには申し分がなかった。どうも熱烈なファンというかフーリガン的な人達はゴールの後ろに陣取るらしく、私の周りの人達はなんか牧歌的で一安心する。ゴール後ろは、入場する際もボディ・チェックなどを受けていたが、私は何もチェックされなかった。察するに棲み分けがされているのかもしれない。全般的にハードロックの音楽が流れており、ちょっとロック・コンサート的なノリが強い。アメリカのアメリカン・フットボールの試合などに比べると、全般的に洗練されておらず、マーケティングに力が入れられていない印象を受ける。しかし、それはそれでオラが町のチームを応援するような雰囲気で悪くない。私はこの町の住民でないが。

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(首に巻いたタオルを広げて応援するファン達)
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(小さな子供も一生懸命、応援をしていた)
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(ファンの熱狂的な応援は迫力がある。ちょっと怖いくらいだ)

さて稲本潤一が先発したので、素直に嬉しかった。どうしても彼を目で追ってしまう。活躍して欲しいと思う。しかし、稲本は他のチームメートと比べてもあきらかに運動量が少なく、パスをするもチームメートとのコミュニケーションがうまく取れていないようで、それがうまく繋がらない。稲本のミスとまではいえないだろうが、結果的にパスは通じていない。サッカーを知らない私が言うのも何だが、なんか、全体の流れの中から浮き上がってしまっているような印象を受けた。試合は前半、アイントラハト・フランクフルトが圧倒的にボールを支配していたにも関わらず、失点した。ボーフムのファンは大喜びである。そして、後半。稲本の姿はいなかった。がっかりしたが試合は結構、大雑把ではあったが、それなりに見所もあり楽しめた。何より、ドイツ人の新たな側面を知ることができた。それは、相当サッカーを鑑賞することが好きであるということだ。こんな熱狂的にチームを応援するようなところは他にあるのだろうか。甲子園に行ったことがないので何ともいえないが、阪神ファンとかはこれくらいの勢いがあるのだろうか。ブラジルだと、サッカー観戦はもっとずっと冷めている。アメリカではほとんどのプロスポーツは冷ややかに消費的に鑑賞されている。そういうのと比べると、はるかに応援に情熱を感じられた。しかも、このボーフムはファンがそれほど熱心に応援しないということで知られているのである。ドイツ・サッカー恐るべしである。ちなみに試合は、ボーフムが2対0で勝った。

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(やはり稲本に活躍してもらいたいと応援する)
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(なんか疲れているようにみえる稲本)

試合終了3分くらい前に席を立ち、ちょっと早めに帰った。臨時列車が増発されていたので路面電車にはすぐに乗れて、あっという間にボーフム中央駅に戻ることができた。中央駅はアイントラハト・フランクフルトのファンが不満やるかたなしという感じで床のゴミを蹴っていたりしたが、ここでも警官がたくさんいるので、そんな危険は感じなかった。デュッセルドルフ行きの特急列車に乗って帰ったが、この列車にはフランクフルトのファンはほとんど乗らなかった。彼らはこれから何をするのだろう。

さて、デュッセルドルフ中央駅に着くと、ボルシア・メルヘングランドバッハのファンがまた大勢いた。しかし、行きと違って、帰りは、彼らは随分と元気がなかった。後で、レーバークーゼンに5対0で負けたということを知った。
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Vflボーフムのホーム・ゲーム最終戦のチケットを買う [スポーツ]

小野伸二が所属しているVflボーフムのホーム・ゲーム最終戦のチケットを買いにボーフムに赴く。小野伸二が負傷して帰国していることは知っていたが、この試合には是非とも行きたいと思った。なぜなら、相手が稲本潤一の所属するフランクフルトであるのと、来期もし小野伸二がボーフムと契約をしなければボーフムの試合に来ることはおそらくないかもしれないと考えたからである(私の長女は小野伸二のファンなのだ)。もちろん、大久保嘉人のいるボルフスブルグとの試合を観に行こうと思うかもしれないが、彼が来期もレギュラーでいる保証はないし、5月の気候のいい時に一度、ボーフムの試合を観た方がいいと考えたのである。

私が住んでいるデュッセルドルフのチームは1部どころか3部である。それほどのサッカー・ファンではない私にとってはいくら地元であっても3部を応援する気持ちにはなれない。有名な日本人選手の試合も観られる1部の贔屓チームの一つでもつくりたい私は、家から1時間程度で行ける範囲で活躍している1部チームから贔屓のチームを選びたいと思っている。この条件を満たすチームは6つ。ブンデスリーガの1部チーム18チーム中6つというのは相当の集積度であると思うのだが、それらのチームのある都市は西からケルン、レーバーハウゼン、ゲルヒンケルヒン、メルフェングラートバッハ、ボーフム、ドルトモントである。私はデュッセルドルフの北側に住んでいて、ドルトモントに勤め先があるので、通勤ルートの町のチームにより親しみを感じる。ということで、近くではあるのだがケルン、レーバーハウゼン、メルフェングラートバッハはあまり応援する気持ちにならない。一番、地理的に近いのはメルフェングラートバッハではあるが、ライン川を越えることが日常的にないので、なんか心理的には遠く感じてしまう。まともに考えるとドルトモントのチームにすればいいのだが、ドルトモントはドイツの中でも最も狂信的なファンがいるチームとして知られている。しかも、チケットの入手も最も難しいと言われている。敢えて、俄ファンが応援するようなチームではないだろうと思わせられる。ちょっと惹かれるのは、シャルケ04という素晴らしい戦歴を持つゲルヒンケルヒンのチームである。日本人の選手がいれば、ここを応援したいという気持ちもある。さて、残るはボーフムである。小野伸二が来期も在籍するのであれば、やはりここのファンになるのが妥当であろう。まあ、今すぐ決めることではないが、ボーフムかゲルヒンケルヒン、松井が入るような特別な事情があればドルトモントを応援しようと思っている(松井クラスの日本人が入ればケルンもレーバーハウゼンもメルフェングラートバッハもファンになると思う)。とりあえずは、現時点では暫定的にボーフムのファンになろうかという気分である。

さて、ボーフムを応援するのはいいが、どうやってチケットを買うかということが問題である。とりあえず、スタジアムに足を運んだが、スタジアムのチケット売り場はすべて閉まっていた。ここではどうも当日券しか売らないらしい。しょうがないので当日券が買えることを期待して来るしかないかなと考える。しかし、以前マインツに学生達と当日券で試合を観に行こうとしたら満席で入れなかったことがあるので、同じ轍は踏みたくない。さりとて、他に方法も分からないので中央駅までとぼとぼと歩いていた。駅のそばの商店街に入ると、コンサートのチケットを売っている店があったので入って、サッカーのゲームのチケットが購入できるかと聞く。ちょっと先に行ったところで買えるわよ、と言われて、お!と期待する。言われたようにちょっと先に行ったところにチケットぴあのような店があって、そこで今度のホーム・ゲームの試合が観たいのだけどと言うと、もうあまりチケットは残っていないのだけど、と言いつつ、ここでいいか、と連続した席を提示してくれた。値段を聞くと大人は35ユーロで子供は10ユーロであると言う。なかなか悪くないので買うことにした。特に13歳の子供が10ユーロと大人の3割弱の値段で観られるというのはなかなか素晴らしいことだと思う。欲しいものがある時に、その手段が不明の場合、ぶらぶら街を歩くと手に入れられるというのは都市の極めて重要な要件であると思う。自動車で移動して探すのではなく、歩いて探すというところがポイントである。ボーフムはルール地方の中ではその存在感が薄いが、強いサッカーチームと、歩いて欲しいモノが手に入る中心市街地を有しているという点に関しては、都市を魅力的にする重要な要件を満たしているなと思った次第である。

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レーカーズの試合に行き、コービー・ブライアントの凄さを知る [スポーツ]

ロスアンジェルス・レーカーズの試合に行く。対戦相手はシャーロット・ボブキャッツである。試合は、ボブキャッツが終始リードするが、第4クォーターのぎりぎりでレーカーズが同点に追いつきオーバータイムに入り、その勢いでレーカーズが加点するが、今度はボブキャッツが追いつき、二回目のオーバータイムに入る。しかし、コービー・ブライアントが今季初の6ファールで退場すると、もはやレーカーズはボブキャッツの相手にならず、ボブキャッツに土をつけられた。

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私が今まで観たNBAの試合は、すべてゴールデンステート・ウォリアーズのホームゲームであった。ウォリアーズは今でこそ、プレーオフに出場できるくらいのレベルになっているが、私が観ていた1994年〜1996年はほとんど最弱であったので、競り合うような試合をほとんど観たことがなかったか、競い合っても下手なチーム同士だったりして、手に汗握るような盛り上がりとはちょっと遠いようなものであった。したがって、レーカーズのようなハイレベルなシーソーゲームを観たのは初めてに近い経験であった。ということで、結構、興奮したし楽しかった。

それまで、コービー・ブライアントのどこが凄いのか、あまり分かっていなかったのだが試合を観て理解をすることができた。彼のワン・オン・ワンの強さは尋常ではない。特に相手のディフェンスを外した後のフェーダウェイでの的中率の高さは驚く。止めようがないな、という強さである。まあ、フェーダウェイでばしばし決めるというのは、カリーム・アブドラ・ジャバーのエア・フックのようにあまりドラマチックでない、というかマイケル・ジョーダンのダンクやバロン・デイビスのバスケット・ドライブのような迫力には欠けるが、それはそれで生でみるとその凄さは感じられた。この凄さは、テレビだとよく分からなかった。もうコービーとワン・オン・ワンの状態になったらお手上げに近い。その相手にとっては諦め感、味方にとっては期待感が、スタジアムを包む。そういう意味では凄い選手だな、というのはよく分かった。そのシュート率の高さも勿論だが、相手のディフェンスを外す運動神経が、他のNBA選手よりちょっと優れているという印象である。サイボーグ009の加速装置がついている感じだ。

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長野選手が巨人に拘るのは、おそらく失恋したことがないからだと勝手に推測する [スポーツ]

長野久義という野球選手が、プロ野球ロッテからドラフト2位で指名されたが断ったそうだ。2年前のドラフトでも4巡目に日本ハムに指名されたが断った。巨人入りを熱望していることが、その理由のようだ。インターネットのニュースによれば、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円という新人に対しては破格の条件を提示したにも関わらず。

もったいない。というか、何を考えているのだろう。二回のドラフトでも、巨人は長野を指名することができた。しかも一回目のドラフトでは三回も指名する機会があったのにしなかったのである。二回目のドラフトでは、長野が巨人をいかに熱望しているか、二年を棒に振ってでも巨人に入りたいというメッセージを発していたにも関わらず、指名をしなかった。ということは、巨人は長野をそれほど必要としていないということだろう。

巨人で野球をすることと、他のチームで野球をすることも、同じ野球ではないのか。そんなに違うのか。さらに、来年のドラフトで仮に巨人がドラフト1位で指名をしても、競合して抽選で負けたら、巨人には交渉権が得られない。おそらく長野選手はそれほど野球が好きじゃないのではないだろうか。契約金1億円というのは、結構の数字だ。取りあえず、ロッテで野球をやって、巨人が欲しくて欲しくてしょうがないような、立派な成績を残して、トレードで行くとか、フリーエージェントの権利を獲得して、堂々と行けばいいではないか。いや、フリーエージェントになっても巨人は手を挙げないかもしれないが。

既に23歳。拘るべきは、プロ野球であるべきで、どこのチームとかではないはずだ。私が日頃接している大学生にも同じことがいえる。仕事に拘るからこそプロフェッショナルであり、どこの会社じゃなければ嫌とかいうのは本質を外している。仕事をする機会を与えられたことに感謝すべきで、仕事をする機会を与えてくれない会社にいってもろくな目にあわない。縁があったからこそ、いい会社であり、縁がない会社に拘っても、何もいいことはない。同じことは恋愛でもいえる。普通、こういうことは失恋をすると人は学ぶ。失恋をすると、拘ることの非効率性、無駄を否が応でも知る。長野選手は写真で見る限り、イケメンである。野球も上手いし、あまり失恋をしたことがないのだろう。だから、自分の思いがどうしても通じない、という状況を受け入れることができないのではないだろうか。相手にしてくれない女性を追いかけることほど空しく、馬鹿らしいことはない。本人は本気でも、傍から見ると馬鹿である。長野選手も本人は真剣なのだろうが、傍から見ると何を拘っているんだか、と思われてしまう。そもそも、巨人なんてナベツネがトップにいて色々と出鱈目を言うようなチームである。そんなに魅力的なチームでもない。

そういえば、今までも巨人入りに拘った選手である元木もイケメンであった。清原はイケメンかどうか不明だが、高校時代から大人気選手であったので失恋したことはなさそうだ。巨人に拘る、というのは、アンチ巨人ファンである私にとってはまったくもって不明だが、まあ、彼らにとっては人生初めて、想いが届かない経験がドラフト制度なのかもしれない。そんなことは、普通の人間にとってはしょっちゅうあることだと思うのだが、彼らはそういう経験が今までなかったのかもしれない。

もし、来年のドラフトで長野選手が巨人に入ったとしても監督に嫌われて、レギュラーにさせてもらえなかったり、二軍から一軍に上げてもらえなかったりすることだってあり得る。トレード候補にあがって、トレードさせられるかもしれない。トレードは拒否できない、と思う。ドラフト時に相思相愛だと思われていた二岡だって、坂本とかが活躍して、ちょっとフライデーされたらすぐトレードに出されてしまった。こういうことは、どういう風に考えているのだろうか。まあ、一度でも巨人と「付き合えれば」、それでいいのだろうか。片思いが仮に成就しても、成就したら、それほど未練は確かになくなりそうだしな。とはいえ、いつまでも若いわけではない。せっかくの才能がもったいない、と思うのは私だけではあるまい。最近、40代半ばになって、若い時になぜ勉強やギターの練習をしっかりやらなかったのか、と後悔しきりの私であるから、なおさらである。ついでにいうと、私は仮面浪人をしたことがある。これも、果たして貴重な時間をつぶしてまでした甲斐があったのか自信がない。さらについでにいうと、高校時代、相手にしてくれない女性に拘った。これは100%、貴重な青春の時間の無駄であった。誰も同情しないどころか、私は自分の馬鹿さ加減を世間に露呈した。それに関しては慰めの言葉を自分でも見つけることはできない。

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ワールド・ベーシック・クラシックの監督人事迷走にみる日本プロ野球界の問題 [スポーツ]

ワールド・ベーシック・クラシックの監督が原巨人監督に決定した。星野仙一氏にほぼ内定していたにも関わらず、イチローが強烈なメッセージを発した。「勝つためには足並みを揃えることが必要。WBCを北京のリベンジと捉えているようなら、とても足並みを揃えることはできない」。星野仙一を監督にする出来レースの人事に対しての批判であり、恐ろしいほどの正論である。その正論さが世論を動かし、たまらず星野氏は監督を固辞。いつもはにこやかに笑顔をマスコミに振りまく星野氏が、監督人事のコメントをテレビのレポーターから求められた時は、政治家のように憮然として一言も発しなかったのは印象的であった。

このイチローのメッセージが強烈なのは、その内容に留まらない。従来の日本社会であれば、このようなおかしい人事があっても、若い人間が口出しをすることは考えられない。せいぜい陰で「やってられないよな」と愚痴をいうくらいが関の山である。ましてや、マスコミで堂々と発言をするなんてことは、むしろそういう発言をした方が「世間知らず」、「青臭い」と非難されるくらいである。しかし、イチローの発言は今回、そのようには世間で受け取られてはいないようである。批判の範疇に入る王監督でさえ「イチローの言うことは分かる」と理解を示したそうだ。世間では、生意気だというよりかは、むしろ、爽快感、「よく言った、偉いぞ、イチロー」という雰囲気が蔓延しているように思われる。これは凄いことだな、と思う。なぜなら、イチローというのは、こういう世間的な常識でさえ覆されるくらい、年長の人も含めて、その言動に敬意をもたれているということが分かったからである。そして、イチローがこのような発言をする背景には、星野氏が北京オリンピックで選手から疎んじられていたことが推察される。推測の範疇をでないが、イチローが個人的な気持ちであのような発言をしたとは思えない。おそらく、代表に選ばれる選手の気持ちをイチローは代弁したのだと捉えるべきであろう。したがって、野村監督の「イチローが監督すればいいじゃない」というのは、半分鋭い指摘ではあるが、半分は外していると思う。

今回の監督人事で興味深かったのは、ほとんど誰もこの監督をやりたがらない、という事実である。有力候補であった落合監督も野村監督もやりたがらなかった。野村監督は原監督に決定した後は、話が来たらやりますよ、とテレビで発言していたが、それ以前の発言を踏まえると、とても本音とは思えない。原監督は一件、妥当な選択とは思われるかもしれないが、巨人という超巨大戦力で独走できない監督が優秀であるというのはちょっと疑わしい。むしろ、巨人ほど戦力が整っているチームを率いているにも関わらず、あまり勝てない監督、というふうに捉えるべきであろう。少なくとも前半の戦いぶりからして短期決戦に強いとはとても思えない。それに比して、下馬評にものぼらなかった西武をリーグ優勝させた渡辺監督、戦力ではるかに劣る中日というチームで選手をやりくりして優勝させた経験のある落合監督の方が、おそらく監督としては優れているだろう。やる気の問題という点があるのなら、唯一現役監督で手を挙げたバレンタイン監督にやらせるのがベストではなかったのだろうか。彼はどうみても原監督より優れた監督であろう。私はあまり野球に詳しくはないが、それって素人目にも明々白々だと思うのだが。原監督がロッテを率いて、バレンタイン監督ほどの成績を残せるかどうかは甚だ疑わしい。なぜ、サッカーでは外国人監督がオーケーなのに野球だと駄目なのだろうか。所詮、野球もアメリカから輸入したスポーツではないか。

今回のWBCの監督人事で、また出てきたのがナベツネである。まったくの私見であるが、彼こそがここ二十年くらい、プロ野球をつまらなくした張本人だと思っている。逆指名制度やら、フリーエージェントやら、彼は球界の戦力の格差拡大を促し、プロ野球の楽しさを大いに失わせた。そもそも、全然、野球が好きでなく、ルールもろくにしらなかったような人物が、プロ野球の影のドン(あまり影ではないか)となっていることこそが、日本のプロ野球の悲劇であり、大リーグとの大きな違いである。このナベツネがWBCに口を挟んでいるということで、もうWBCへの興味は個人的に相当減殺された。しかも、なぜか加藤コミッショナーという元外交官がWBCの監督人事を任されている。なんなんだ、このへんてこりんな人事システムは。そもそも加藤コミッショナーとナベツネだと、どうみてもナベツネがボスで加藤コミッショナーは小間使いのような感じだ。どうせならナベツネがコミッショナーになった方がすっきりする。どうせ、彼のしたい放題なのだから。それにしても、こういう状況をみると、サッカーに比べても野球は旧態依然であるという印象を受ける。大リーグにイチローをはじめとした多くの人材が逃げ出すというのは、大リーグの方が高いレベルの野球ができるというよりかは、こういう旧態依然のシステムに辟易とするところもあるからではないのか。新日本石油の田沢投手は、日本のプロ野球を経ずに大リーグに直接挑戦するという決断をしたそうだが、自社の新聞の部数を伸ばすためだけに野球を使う、というようなせこい人、野球を好きでない人が牛耳っている日本のプロ野球は、やっぱり魅力がないよね。ファンからしてもプレイヤーからしても。

とはいえ、中日と巨人のCS第一戦のダイジェスト版をみたが、凄い試合だった。これこそが野球の本質的な魅力である。こういう野球を高いレベルでやるには、妙な私利私欲をシステムに導入させないことであろう。野球にはそれほど関心はないが、素晴らしい競技であると思う。その素晴らしい競技の競技者であるプレイヤーに思い切って能力を発揮させる場、そして、そのような機会をつくるために監督候補などが一肌脱ぎたいと思わせる環境を提供することこそがコミッショナーの使命だと思う。


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日本人メジャーリーガーのアメリカでの評価 [スポーツ]

この2ヶ月で3回もアメリカに行った。結婚式に参加するためと取材で2回だ。メジャーリーグが開幕して、今年は多くの日本人が活躍していたり、ボンズが絶好調だったりするので、新聞やテレビニュースで状況を結構、こまめにチェックした。私は、NBAのウォリアーズやNFLの49ersのように絶対的にこのチームのファンというのをメジャーリーグでは有していない。まあ、強いていえばボンズをそこそこ応援しているのでジャイアンツか。子供の時はドジャースの大ファンだったが、今は本当にどうでもいい、というかむしろ嫌いである。アンチといえば、ニューヨーク・ヤンキースは嫌いなので、ヤンキースが負けると嬉しいが、まあそれもどうでもいい。

とはいえ、日本人のはしくれなので、日本人大リーガーには活躍してもらいたいと思っているし、試合の状況をこまめにチェックするのは日本人の活躍を知りたかったからである。ところが!ESPNやUSA Todayでは日本人は本当に紹介されないね。流石にイチローは別格なので、まあ出たりするけど昨年の8月、ヤンキースとマリナーズの試合を車のラジオで聞いていたら、解説者がイチローの奥さんは日本の女優だと得意気に出鱈目な蘊蓄を披露していたぐらいであるから、まあそんな程度の関心なのであろう。ショックだったのは、ヤンキーズの先発陣が倒壊したというUSA Todayの記事で、ムシーナ、ペティット、王建民、リベラの状況が詳細に書かれていたが、井川のイの字も出てこなかったことである。マイナーの選手で使えそうな投手に関しての記述があったが、それでも井川が書かれていない。これは、分析としてもしっかりしていない。井川は入団したが使えないぐらいの記述があるならまだしも、無視は酷すぎるのではないか(一応、ヤンキースのデフス・チャートでも4番手なのだし)。あとレッドソックスの先発投手陣の解説記事もあったのだが、そこで先発二本柱という記述があった。もちろん、二本柱とはシリングとジョシュ・ベケットのことである。日本人としては、いやマツザカを入れて三本柱にしてよ!と思ったが、まあ、アメリカのジャーナリズムはそういう見方をしているようだ。とはいえ、1億ドル選手というような表現は見たことがあるので注目されていることは確かだが、まあマツザカもまだ柱としては全然、認められていないということのようだ。日本の記事だと、シリングとマツザカが二本柱のような説明をしていたので、ちょっと意外である。日本人の報道とアメリカとの報道の間に、とてつもない差を感じさせられた。

まあ、メジャーリーグの観点からすれば、日本の輸入品が活躍すればそれなりに評価するし、活躍しなければまったく相手にもしないということか。確かにメジャーリーグは、アメリカ人以外の大スターだらけだからね。ニュースバリューがなければ日本人だって書かれない。イチローはいわゆるペレニアル・オールスター(オールスターの常連)の格を得られているが、マツイはまあ調子がよければ監督推薦で出られるくらいの選手だし、あの大銀河軍団の中では5番手か6番手くらいのスターだからねえ。私の感覚だとマツイとジョージマは同レベルに見られているような気がする。そして、イワムラもこの調子で活躍していたら、同レベルになるのではないか。マツイは巨人出身で、日本では大スターと捉えられているが、私はアメリカでは必ずしもそのような高評価を得られていないような気がする。まあ、これはまだ仮説なのだが。

ところで、井川がヤンキースに入ったのは大失敗のような気がする。それは、あのクールな姿勢で結果を出さない、というのはアメリカ人のメンタリティ的には非常に受け入れがたいものがあるからだ。クールで結果を出すのはいいが、結果を出さないのにクールでいるというのは、もうイメージ的には最低である。しかも、メジャーリーグでもっともマスコミが厳しい目を向けるヤンキースではなおさらである。パブリック・イメージをしっかりとつくることは、アメリカで生きていくうえでの不可欠な戦略なのだが、井川ははっきり言って凄くその点を認識していないような気が、取材等での発言(アメリカの新聞)から受けるのである。無関心を装っているので、マスコミにも無視されている。USA Todayの記事が井川を無視したのは意図的なものを多少、私は感じたのである。さらにイチローが井川との初対決で「(投球に)気持ちを感じさせないピッチャーじゃないの。違うの?全く知らないけど」と言ったらしいが、これを知って、いや、本当に不味いと思ったのだ。イチローでさえ、感心させられない選手が、ニューヨークのファンを感心させられる訳がない。なぜなら、アメリカ人はプロ野球にドラマを求めているからである。イチローはクールであると批判されているが、イチローの野球はとってもドラマチックだからね!だから、アメリカ人にも好かれるのである。野球に関しては全然、クールではない。クールでマスコミと距離がある選手といえば、ボンズである。あの歴史に残る名選手であっても、クール過ぎて冷たいといってマスコミにたたかれ続けている。ステロイド事件も、マスコミとボンズの対立からここまで大きくなってしまったとしか思えない。しかし、ボンズはそれでも圧倒的にあの年齢で今でも凄いからね。ボンズが井川のような成績を出していたら、まあ総攻撃を食らうでしょう。とはいえ、井川はボンズのように大衆の関心も持たれないから記事にはならないかもしれないけど。

井川は阪神に比べてスターではないから楽だ、と言ったこともあるようだが、ヤンキースでスターでなくて、しかも結果を出せないで、しかも「1年目だからすべて勉強になる」と強がっていても、ヤンキースのファンはまったく受け付けないであろう。阪神のファンのような寛容さをヤンキース・ファンは持っていない(ちょっと出だしに失敗しただけで、もうトーレ監督の去就がマスコミを賑わしている。4回もワールドシリーズを制覇した名将であるにも関わらず)。井川もカンサス・シティ・ロイヤルスやコロラド・ロッキースに行けば、そのような寛容さで許されただろうが、ヤンキースやレッドソックスでは駄目だろう。したがって、すぐ放出されることは間違いないだろうが、あの値段で引き取る球団がどのくらいいるのだろうか。それにしても、あのパブリック・イメージは不味い。どうでもいい私でさえ、心配してしまうくらいである。日本人がアメリカで生きていくうえでの、最も根幹的に重要なことを井川は理解していない印象を受ける。まあ、井川はどうなっても知ったことはないが、反面教師として分析する対象としての価値はある。



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ウォリアーズがマーベリックスを撃破! [スポーツ]

ウォリアーズがなんと歴代史上勝率6位の第一シードのマーベリックスを4勝2敗で撃破した。ちょうどノックスビルの空港そばのホテルに宿泊していたので、朝4時起きであるのだが、頑張って試合を最後まで観た。試合が終わったら朝の1時(時差のせい)で、相当寝不足ではあるが、試合中は興奮して目は覚めまくっていた。第一クォーターでウォリアーズの大黒柱であるバーロン・デイビスが肉離れを起こし、これは例のごとく、というか13年間続けてきたように、得意の崩壊か、と頭を抱えたが、今シリーズ絶不調のモンテ・エリスがそれなりに頑張り、何よりスティーフン・ジャクソンが4回連続3ポイントを決め、33点の大活躍をする。バーロン・デイビスも第二クォーターに復活し、足を引き摺りながらのプレイであったが、それでもここぞというところでドライブを試み、その姿に心が揺さぶられた。

もう14年間もウォリアーズのファンをしている。NBAで最も、応援しがいのないダメダメチームであり、切ないなあ、とずっと思っていたが、昨日はその13年間蓄積されつづけた鬱憤をすべて晴らしてくれるような素晴らしい試合であった。なんか、とてつもなく悪いことが起きそうでちょっと怖い。ちょっと昔の阪神ファンの気持ちが理解できるような気がする。今日は、ウォリアーズのファンがおそらくNBAのどこのチームのファンより幸福な気持ちでいるだろう。13年ぶりに訪れた春というか、13年前のプレイオフはチャールス・バークレイ率いるフィニックス・サンズに0勝3敗で負けているので、そういう意味では私的にはウォリアーズのファンとしては初めての春である。ウォリアーズはもう何も期待もしなくなってから数年経ったが、今年は本当に想定外の結果となり、喜ばしい。テレビでベイエリアのファンの興奮ぶりを観ると、私と同じような気持ちを持っていた人がいっぱいいたことが分かる。



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ゴールデンステート・ウォリアーズ13年目の快進撃 [スポーツ]

ゴールデンステート・ウォリアーズは、この13年間プレイオフに一度も出られなかった。13年前、1993年のドラフトでオーランド・マジックと大型トレードを実施した。クリス・ウェバーとペニー・ハーダウェイに3年分のドラフト1位権をつけた大トレードというか、大盤振る舞いのトレードであった。それだけ、当時のドン・ネルソン監督はクリス・ウェバーに惚れ込んでいたのであろう。しかし、このトレードをしてから、ウォリアーズは奈落の底に落ちる。アメリカのプロスポーツでは、レッドソックスのバンビーノの呪いが有名であるが、まあ、私的にはこのウォリアーズのウェバー・トレードの呪われ方も凄まじいものがあると思う。そもそも、ウォリアーズはその数年前にミッチ・リッチモンドとビル・オーエンスというトレードで大失敗を犯していた。ミッチ・リッチモンドはクリス・ムリンとティム・ハーダウェイとでRun TMCのトリオを組み、ラン・アンド・ガンのスタイルで一世を風靡していたのである。にも関わらず、ドン・ネルソン監督は相性の悪さから、ミッチ・リッチモンドを追い出してしまう。ミッチはその後もサクラメントでオールスター・プレイヤーとして活躍。シューティング・ガードではマイケル・ジャクソンに次ぐプレイヤーとしてオール・セカンド・チームにも選出された。一方のビル・オーエンスは取り立てて述べる様な活躍をせず、またトレードに出される。しかし、こんなのはその後のウォリアーズの瓦解ストーリーの凄さに比べれば、プロローグにもならない。

クリス・ウェバーをトレードで獲得したウォリアーズは即、プレイオフの競合になることを想定していたことは間違いない。なぜなら、そうでなければドラフト1位選択権3年分という将来を放棄したようなトレードをする筈がないからだ。しかし、1994年はプレイオフに進出するも、1回戦で敗退。翌年以降にステップアップするためのクリス・ウェバーやラトウェル・スプリーウェル等の若手のレッスンとして位置づけようと、当時は自らを慰めていた(いい忘れたが、私はウォリアーズのファンという奇特な日本人である)。まさか、それから13年間もプレイオフに出られなくなるとは当時は夢にも思わなかった。しかし、なんとそのシーズン・オフにクリス・ウェバーがネルソンとはやっていられない、みたいな馬鹿な発言をして、ネルソンとの確執が明かになる。規律を重んじるネルソンはこの発言にキレて、世紀の大トレードをしてから1年経っただけで、クリス・ウェバーをワシントン・ブレッツ(現ウィザード)にトム・グーグリオータとトレードする。この際、ドラフト1位権3年分も取り戻すが、結局、トム・グーグリオータという平凡なプレイヤーとペニー・ハーダウェイとをトレードするというような馬鹿なことをしたことになった。ちなみに、ペニー・ハーダウェイはシャックと組んで、オーランド・マジックをプレイオフの決勝にまで導く。トム・グーグリオータがウォリアーズで活躍しなかったことは言うまでもない。というか、シーズンが終わる前にダニエル・マーシャルという手が長いということだけが取り柄の中途半端なドラフト全体4番目の新人とトレードされる。ああ、悔しい。ドン・ネルソンもウェバーに刺し違えられる格好で辞める。50勝32敗したチームは翌年、26勝56敗という悲惨な成績を残す。

しかし、ウォリアーズの危機はまだまだ続く。ともにオールスター・プレイヤーであるティム・ハーダウェイとラトウェル・スプリーウェルが対立。なぜか、ティムではなく、スプリーウェルがチームに残る。ティムはマイアミに行き、ここでまた活躍したことは言うまでもない。ティムとのトレードでウォリアーズに来たのはケビン・ウィリスであった。ティムと違ってスター性がない選手であった。ちなみにウェバーと一緒に辞めたネルソンは、その後、ダラス・マーベリックスの黄金時代をつくりあげる土台を築き上げることに成功し、その名将の名を欲しいままにする。要するに、皆、ウォリアーズでは酷い状況にあるのだが、辞めると別天地では活躍したのだ。それが、また悔しさを倍増させた。すなわち、ネルソンのせいでもウェバーのせいでもなく、ウォリアーズという場に問題があったのだ。それは、もう呪われているとしか言いようがない。

この期間、ウォリアーズはドラフトで良い選手を発掘するチャンスに恵まれるが、ことごとく失敗する。特に1995年にドラフト1位の一番くじを引くが、なぜかジョー・スミスという田中一郎みたいな平凡な名前の選手を指名する。この年は、他にケビン・ガーネット(5番目)、ラシード・ウォラス(4番目)、マイケル・フィンレイ(21番目)、ジェリー・スタックハウス(3番目)といった選手もいたので何故、ジョー・スミスを選んだのかはまったくよく分からない。ともかく、彼もちょっと活躍しただけで、ほどなく移籍したのは言うまでもない。そして、もう目も覆いたくなるようなミスを翌年の1996年にする。この年、ウォリアーズはトッド・フーラーというロード奨学金を受賞するほどのノースカロライナ大学の秀才を11番目で指名する。なんとコーベ・ブライアント、スティーブ・ナッシュ(2回MVP受賞)、ジャーマイン・オニールなどその後、オールスターになる選手の前に指名したのである!トッド・フーラーはまったく活躍しないで2001年にNBAからは引退する。ちなみに、その後も1998年にヴィンス・カーターを指名したのに、即座にアントン・ジェイムソンとトレードするという愚を犯したり、もうファンにとっては発狂しそうな年月を過ごしたのである。

そして、ティムとの対立で残ったスプリーウェルが有名なコーチの首締め事件を起こす。これでスプリーウェルは1年間の謹慎処分になり、ニューヨーク・ニックスに出される。そして、ニューヨーク・ニックスで活躍した。プレイオフでスパイク・リーがスプリーウェルのユニフォームを着て、コートサイドで踊り狂っているのを私は苦々しく見ていたのである。スプリーウェルが謹慎処分になった1997—98のシーズンはなんと19勝63敗というおぞましい成績を残す。

ここらへんで、私のNBA熱もだいぶ消え去り、ウォリアーズのだめだめぶりを呆れながら眺めていた。まあ、ここまでついていないとどうにもならないなあ、と勝つことなど期待もせずに、しかし勝敗をときたまチェックしては、また負けていることを確認していた。しかし、今年になって遂に奇跡が起きたのである。その奇跡とは、インディアナ・ペーサーズがウォリアーズと馬鹿トレードをしてくれたことである。ウォリアーズは、トロイ・マーフィーとマイク・ダンリービーという二人の(選択ミスした)ドラフト1位選手とマイナー選手2名を放出、換わりにスティーフン・ジャクソンとアル・ハリントンとマイナー選手2名を獲得した。オールスター前の1月の頃であった。その時は、ペーサーズの方がウォリアーズより勝率はよかったのだが、ペーサーズはプレイオフを逃し、ウォリアーズは13年ぶりにプレイオフの進出を果たした。ジャクソンの貢献度が極めて高かったことは言うまでもないが、ハリントンも相当の活躍をした。クリス・ウェバーのトレードの大失敗を取り消したのは、ペーサーズが似たような大失敗トレードをしてくれたためである。ウォリアーズを呪い続けていたババをペーサーズが引いてくれたような気がしてならない。もちろん、2001年頃からは、リチャードソンをドラフトで指名し、バロン・デイビスとスピーディ・クラクストンとのトレードとか、結構得をするようなトレードが出来るようになってきた。そういう積み重ねがあっての、今回のババ抜きの成功があったのではないかと思われるのだが、それにしても13年は長かった。ウォリアーズが今シーズン以前にプレイオフに進出した時は、私がサンフランシスコに留学して一年目であったのである。それからのこの長い月日、一度もプレイオフに進出もできないような無様な状況であったのだ。しかし、どんなに長い冬でも、春が来ない冬はないのである。ということをウォリアーズのファンをしていたことで知ることができた。

シカゴのオヘア空港でこのブログを書いているのだが、前の親爺二人組がウォリアーズとマーベリックスとのプレイオフの展開を議論しあっている。シカゴで、こんなウォリアーズが親爺どもの話題に上っているなんて。ウォリアーズはおそらく、NBAの中でも最も、全米の注目を集めないダメダメなチームであったはずだ。それが、プレイオフに13年ぶり進出して、しかも歴代勝率6位でぶっちぎりでレギュラー・シーズンを制したマーベリックスに2勝1敗である。ドン・ネルソンが今年から監督として戻ってきていることも大きい。リチャードソンは30ポイントの大活躍である。今まで、本当に煮え湯を飲まされ続けているような思いだったので、嬉しさも格別である。いつか、私が生きている間に優勝もできるであろうか?



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オシム監督とマスコミのハネムーンは終わったのか? [スポーツ]

日本のサッカー代表が結構、苦戦している。そもそも、日本のサッカーは強かった試しがほとんどないんだから、当たり前の結果といえば当たり前である。引退が全国紙の一面を飾った、まだ年齢的にも選手として旬の某選手の所属先の監督は「引退宣言には全く驚かない。彼は将来を考える(補欠として暇をしていた)時間がたっぷりあり、靴を脱ぐのが彼のためにもベストだと考えたのだろう」と言った(BBC Sport 03/07/06)。こんなことを言われる程度の選手が、日本サッカーの象徴だったのだから、その国が強い訳がない。その証拠にワールドカップが終了しても、代表選手には小笠原とか少数を除けば、ほとんど外国のプロチームからの移籍の話が来ていない。要するにサッカー選手として世界的に通用する選手、すなわちイタリアのセリエAやスペイン・リーグなどで活躍できる選手を我が国はほとんど擁していないのである。しかも、ジーコ監督の4年間、若手育成をほとんどしてこなかったので、ワールドカップが終了したら、ほとんどゼロ地点からまたチームを創りあげなくてはいけない状況にもある。

オシム監督が特別な監督であるということは、そのコミュニケーション能力、今までの実績から間違いない。しかし、魔術師ではない。その成果が出るのには時間がかかるであろう。そもそもの与えられた素材がたいしたものではないのだから。しかし、最近のスポーツ新聞の見出しや記事では、「我那覇V弾!オシム救った」(日刊スポーツ)、ガーナとの対戦が決まった際には「強豪相手に指揮官の真価が問われる」(スポーツ報知)、など早くもオシムに試合の結果の責任を問うような記事も出始めている。ビールのコマーシャルにも出ている元Jリーグの監督だった元気なおじさんは、オシム批判をテレビで堂々としている。「すべての試合に全力で戦わなければ駄目ですよ!」って、彼は中村や海外でプレイする選手を招集しないオシムのやり方がどうも気に入らないようだ。こういう記事やコメントや対応をみるにつけ、もしかしたら、本当にスポーツ・マスコミは馬鹿なのではないか、と思わずにはいられない。こういうスポーツ・マスコミが成り立つこと自体、我々も随分と馬鹿にされているというか、馬鹿なのかもしれない。もちろん、何を言ってもいいのかもしれない。しかし、長期的に日本のサッカーを強くしようという気持ちがあるなら、今はじっと我慢をすることが必要であろう。ローマへの道は1日にして成らず。良質なワインだっていきなりは出来ない。寝かすことが重要である。学生だって急に優秀になる訳ではない。オシムが全日本の監督であるということに、私は本当に幸運と心の安寧を得られている。4年後が楽しみである。


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イチローの奥さんは女優だと思っているニューヨークのラジオのアナウンサーと解説者 [スポーツ]

バーリントンからニューヨークへ一人でレンタカーを運転しながら移動する。野球中継を聞きながら運転をしていたのだが、やはりマリナーズとか日本人が活躍をしている試合を聞いてしまう。しかし、そこでショッキングな発言を聞いた。アナウンサーがイチローの奥さんは女優だよね、と解説者に確かめたら、解説者も「そうそう」とか適当なことを言っていた。イチローに関しての情報とかは、あれだけスーパースターになっても、いまだにこんな程度のいい加減さなのである。それほど関心が持たれていないということか。まあ、ニューヨークの放送だったからかもしれない。マリナーズの放送だったらこういう間違いは流石にないだろうが、ちょっとショックである。日本のことをもっとしっかりと発信しないといけないよなあ。

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