大脳生理学の観点からも10歳以下から受験勉強をさせるのは意味が無い [中学受験]
川喜田二郎の『発想法』(改訂版)を読んでいたら面白い文章に出くわした。それは、著者が東京大学の大脳生理学の時実教授から話を聞いた時の話である。時実教授によれば、子供が、「自分の住んでいる町の歴史的発展を理解するなどのように、時間的にみて鎖状に前から後へつながる意味での関係認知能力ができるのは、じつに十歳以後である」という。つまり、話すとか文章をつくるなどの読み書きのように、ものごとを鎖状に論理でつないで理解する認知能力は十歳以上にならないとできない。時実教授は「したがって十歳にならない子供に、いっしょうけんめいに歴史の説明をしたり、ものごとの鎖状発展のことを説明しているのはバカをみているのですよ」と語ったそうだが、これを読んで、そういう意味では、中学受験の勉強もどんなに早くても十歳以後がいいのだな、ということに気づく。いや、私は本当、小学校6年生からでいいぐらいに思っているのだが、まあ、それじゃあどうしても抵抗がある人もどんなに早くても小学校四年生以降がいいだろう。というのも、算数の計算問題や国語の漢字を除けば、中学受験の問題は、「時間的にみて鎖状に前から後へつながる意味での関係認知能力」を必要とするものが、ほとんどであると考えられるからである。因果関係の理解である。脳がそのような能力を持った時に、集中的に勉強する体力を整えておくためにも、中学受験の対策はできれば半年、よくて一年ぐらいにするのがいいと確信的に思っている。もちろん、受験対策以外の勉強は、子供が勉強したければどんどんやらせていればいいとは思う。
中学受験において行くべき中学、行くべきでない中学 [中学受験]
中学受験もたけなわである。さて、幾つかの学校に合格した人もいるであろう。どこに行くべきか贅沢な悩みを抱えている親子もいるのではないだろうか。ここで私が選ぶうえでの一つの目安をアドバイスしたい。これは、あくまで私の経験則にもとづく考えなのだが、参考にしていただければ幸いである。
それは、小学校が付属である学校は避けろ、ということである。具体的にいえば、筑波大学付属中学校、学芸大学附属中学の3校、雙葉学園、白百合学園などである。そういった観点からは、慶応、早稲田(ついこの間までは、早稲田は小学校がなかったのに残念だ)、青山学院などもそうだが、これらの学校は大学までエスカレーターで行けるので、ちょっと前者で挙げた学校とは事情が異なる。
なぜ、これらの学校を避けるべきなのか。それは、せっかく厳しい受験勉強をして入学したとしても、小学校から上がってきた学生のレベルが低いので、入学直後に大きくモチベーションが下がるということが一つ。そして既に小学校組でのコミュニティが形成されているので、あたかも転校生のような境遇を強いられるということがもう一つ。この新参者という位置づけは、もちろん人によって異なるが、高校を卒業した後までも引きずるようなところがある。さらには、最初の理由と重なるが、勉強ができる中学組の足を引っ張り、自分たちのレベルまで引きずり下ろそうと一生懸命になる小学校組が存在することである。彼らは結構、意地悪で、なんでせっかく頑張って入った学校で、そんな目に遭わなくてはいけないのだ、というような思いにさせられる。
私は筑波大学付属高校に入学して卒業した。中学ではないのだが、入学した後、自分の受験の努力が報われないなと強く思ったものである。その結果、いろいろと人生を迷走してしまった。もちろん、自分の弱さに帰することも多いのだが、つくづく高校選びでは失敗したなと思うのである。
ということで、せっかく頑張って入った中学なのである。皆、同じスタートラインに立って、新しく若い人生を切り開く同等の機会を与えてくれるような中学に行くべきであると強く思うのである。
そうそう、これら小学校が付属である学校は、そもそも中学受験での入学定員も少ないので、いたずらに入るのが難しくなってしまっている。ここでは、行くべきでない中学、ということで紹介したが、実際は受験すべきでない中学として紹介した方がよかった。その偏差値の高さは実態よりはるかに過大評価されていると思われる。
それは、小学校が付属である学校は避けろ、ということである。具体的にいえば、筑波大学付属中学校、学芸大学附属中学の3校、雙葉学園、白百合学園などである。そういった観点からは、慶応、早稲田(ついこの間までは、早稲田は小学校がなかったのに残念だ)、青山学院などもそうだが、これらの学校は大学までエスカレーターで行けるので、ちょっと前者で挙げた学校とは事情が異なる。
なぜ、これらの学校を避けるべきなのか。それは、せっかく厳しい受験勉強をして入学したとしても、小学校から上がってきた学生のレベルが低いので、入学直後に大きくモチベーションが下がるということが一つ。そして既に小学校組でのコミュニティが形成されているので、あたかも転校生のような境遇を強いられるということがもう一つ。この新参者という位置づけは、もちろん人によって異なるが、高校を卒業した後までも引きずるようなところがある。さらには、最初の理由と重なるが、勉強ができる中学組の足を引っ張り、自分たちのレベルまで引きずり下ろそうと一生懸命になる小学校組が存在することである。彼らは結構、意地悪で、なんでせっかく頑張って入った学校で、そんな目に遭わなくてはいけないのだ、というような思いにさせられる。
私は筑波大学付属高校に入学して卒業した。中学ではないのだが、入学した後、自分の受験の努力が報われないなと強く思ったものである。その結果、いろいろと人生を迷走してしまった。もちろん、自分の弱さに帰することも多いのだが、つくづく高校選びでは失敗したなと思うのである。
ということで、せっかく頑張って入った中学なのである。皆、同じスタートラインに立って、新しく若い人生を切り開く同等の機会を与えてくれるような中学に行くべきであると強く思うのである。
そうそう、これら小学校が付属である学校は、そもそも中学受験での入学定員も少ないので、いたずらに入るのが難しくなってしまっている。ここでは、行くべきでない中学、ということで紹介したが、実際は受験すべきでない中学として紹介した方がよかった。その偏差値の高さは実態よりはるかに過大評価されていると思われる。
次女の中学受験が終わった(その成功と失敗の分析) [中学受験]
次女の受験が終わった。受験した学校は二校。渋谷学園渋谷中学と豊島岡女子学園中学である。2月1日が渋谷学園渋谷中学、2日、3日、4日が豊島岡女子学園中学であった。1日の渋谷学園渋谷中学に落ちて、2日も落ちたら、3日は桜修館中学を受ける予定であったが、1日に受かり、2日は落ちたので、3日は豊島岡を受験した。3日も落ちたので4日も豊島岡を受けた。つまり、2日、3日、4日とも豊島岡を受験したのだが合格することはできなかった。ということで、本人は豊島岡が第一志望だったのでがっかりしていたのだが、父親の私はむしろ渋渋に行かせたかったので、ちょっと次女には申し訳ないのだがよかったなと思っていたところもある。
次女が豊島岡を第一志望にした理由は長女が通っているからである。長女にとって豊島岡は向いていたと思うが、次女は長女とは違う性格である。ドイツに1年半住んでいたこともあり、またピアノに力を入れているので、どちらかというと多面的な価値観を育んでくれる渋渋の方が本人は合っていると思っていたので、正直、よかったと思っている。
まあ、私のそんな考えはともかく、これまで中学受験に首を突っ込んで、このブログにもその経緯を時折、報告させていただいたので、ここでしっかりと整理と分析をさせていただければと思う。中学受験をされる親御さんの参考に少しでも資すればと考えている。
まず、次女がどのような受験体験をしたかを最初に整理させてもらいたい。その前にちょっと長女の話から。長女は小学校5年生の4月(4年生の3月頃)からサピックスに通った。最初のクラスこそあまりよくはなかったが、どうも成績を競うということが彼女にとっては楽しかったこともあり、受験勉強をするというよりかは、少しでも上のクラスに行くということが目的化して、一生懸命、勉強をすることになった。下高井戸校という小さな学校に通っていたこと、出来て間もないということもあり、サピックスらしくない個人塾のような面倒見のよい授業をしてくれた。加えて、長女はサピックスとの相性がよかったらしく、しばらくするとアルファ・クラスという一番上のクラスに在籍することになった。競争に楽しみを見出す長女は、志望校を桜陰にし、そこへの合格を目指して勉強をしていた。サピックスは親が宿題のフォローをしないといけないとよく言われるが、長女は勝手に自主管理をしていたこともあり、私がほとんど彼女を見ることはなかった。母親はちょっと手伝っていたようだが、私は何もせず、その結果、中学受験の難しさなども知らずに過ごした。
さて、ただし順風満帆で来ていた長女には落とし穴が待っていた。というのは、正月休みが明けるとサピックスはそこでもう指導を終えてしまう。いつの間にか、志望校合格という目標より、教室内での順位争いに目標が置き換わってしまった長女は、サピックスでの講義が終わると、目的を失ってしまい放心状態のようになってしまった。それに加え、試験前のプレッシャーに悩まされることになり、試験前は私に怒られるほど、おかしくなってしまっていた。そのような状況で桜陰中学を受験。数年後に彼女が言うには、異様に緊張してしまったそうだ。その結果、不合格。ただし、滑り止めで受けた豊島岡には桜陰の結果が出る前ということもあり、また、本命でないこともあり、極めてリラックスして受験することができたそうで、無事、合格する。
次女も受験をした方がいいかな、とは朧気ながら思っていたが、本人がまったくその気にならない。とはいえ、通っている区立の小学校が学級崩壊的だったので、このまま区立の中学に進学するのは厳しいなと考え、5年生の夏休み頃に、とりあえず姉と同じようにサピックスの試験(サピックス・オープン)を受けさせた。7月8日のことである。その結果は、次のようなものであった。
4科目計の偏差値:30.2
算数:32.8
国語:37.9
理科:28.4
社会:32.8
今、思うと感動的に悪い。理科が28.4であるが、私は、自分は勿論、偏差値28という数字が存在することは理論的には分かるが、見たこともなかった。というか、合計の偏差値が30.2。この偏差値だとサピックスには入りたくても入れてもらえない。とはいえ、このまま放っておくのも不味いので、近くの町塾に通わせることにした。町塾は、どっかの塾から独立した先生達が指導をしており、とりあえず勉強をさせる癖ぐらいつけてもらいたい、と思って通わせたのである。この町塾は、四谷大塚のテキストを使って指導をしていた。さて、夏休み明けの9月にまたサピックスの模試を受けさせた。偏差値は30から34にアップ。すべて30台という低さではあるが、30以下は流石になくなった。ちょっとは町塾の勉強の成果が出たのかもしれない。
4科目計の偏差値:34.1
算数:38.0
国語:36.2
理科:37.7
社会:35.4
さて、その後はちんたらと町塾に通わせていた。町塾は月水金と週に3回通っていた。とりあえず、それまではまったく勉強をしなかったので、町塾でもそれなりの意味はあったかと思う。次女はピアノが得意で、私もそちらの方にむしろ力を入れてもらいたいぐらいに思っていた。とはいえ、いざ勝負の時になって本人が勉強をしようと思っても、数学の計算力と漢字が出来ないとどうにもならないので、旺文社の「出る順の計算」と「出る順の漢字」を買って、塾と平行してやらせようとした。しかし、なかなかやらない。私もそれほど勉強をみてやる時間がなかったので、あまりチェックをしなかったのだが、全然やらないで、やれない理由ばかりを述べるので半ば諦めた。結局、この「出る順の計算」と「出る順の漢字」を終わらせるのは6年生の10月になってしまう。当時は5年生の12月ぐらいに終わらせることを私は思い描いていたが、何しろ、やらないパワーが強かったので放っておいた。
そうこうしているうちに6年生になり、夏休みになった。次女はそれなりに町塾で忙しく勉強しているし、まあ、勉強してない訳でもないから、それほど心配もしてはいなかったのだが、6年生の9月に1年ぶりにサピックスの模試を受けてみて愕然とした。その結果は次の通りだ。
9月22日 サピックス・オープン
4科目計の偏差値:39.6
算数:34.6
国語:46.7
理科:46.4
社会:41.6
1年前よりかは、多少はよくなってはいるが、勉強をほとんどしないで受けた結果と、町塾とはいえ多少は勉強をしていたことを考えると、ほとんど駄目じゃないか。というか、このままではほとんどどこの学校にも受からない。受験をすることを諦めるべき成績であることに、大きな衝撃を受ける。長女が勝手に勉強をしていたこともあり、次女も適当に出来るだろうと考えていた甘さを思い知らされた。さて、もうこれは区立に進学しなくちゃ駄目かな、と考えていると、当の本人が俄然、やる気になってしまった。絶対、受験をすると言い張る。それでは、もう塾を変えなくてはならない、ということで進学塾に通わせる戦略を立てる。ようやく本人がやる気になったので、高額な進学塾代を払ってもいいか、という気持ちに私もなった。さて、しかし、問題になるのは、こちらが入ってもいいか、と思っても入れさせてくれる塾がないことだ。サピックスには入れない。それでは、ということで家の近くの塾を探すと、希学園という塾が目黒にあることが分かった。これなら、バスで通うことが出来る。ということで、希学園に通うことを考えたのだが、ここもある程度の成績を試験で取らないと入れてもらうことさえ難しい。我々が進学塾を選ぶのではない。進学塾が児童を選ぶのだ、という厳しい現実にひるまされたが、どうにか点数を取らなくては、ということで、町塾の指導が今ひとつであり、かつサピックスで成績の悪い算数と社会に関しては、もう町塾に通わせずに私が代わりに指導をすることにした。そして、私が集中的に指導した1ヶ月後の10月20日のサピックス・オープンを受けさせた。その結果は次の通りで、サピックスの模試で初めて、そして結果的に全受験期間中唯一偏差値50をクリアする。しかし、それでも豊島岡の合格可能性は20%であった。とはいえ、この成績の向上に手応えを感じた。
4科目計の偏差値:52.3
算数:50.6
国語:56.4
理科:47.6
社会:53.1
まあ、このような私の指導の甲斐もあり、希学園にもどうやら入ることができた。11月からであるが、10月の最後の週から通わせてもらうことになった。さて、私がずっと指導をしたい気持ちがあったが、次女の欠点は時間内に試験が終えられないことであった。これは、そういうことに慣れていないからである。そして、それを鍛えるのは皆と競争するしかなく、私が指導しているのでは、到底、スピードアップは難しいということで塾に行くという選択肢を取らざるを得なかったということもある。また、塾というコミュニティは、小学生が受ける受験のプレッシャーを和らげてくれる機能もある。さらに、嬉しいことにサピックスと異なり、希学園は受験当日までもしっかりとフォローをしてくれる。長女の失敗を繰り返したくない私達としては、なかなか理想的であると思われた。
さて、希学園に入った次女は、猛烈に勉強を始める。これまで本腰を入れて勉強をしていないので、まさに途中出場のサッカー選手のようにまわりが疲れている中、まだまだ気力も体力も漲っている。しかも何を勉強しても、知らないことが多いので、スポンジのように知識を吸収していく。9月から10月の上がり具合からいっても結構、期待できるかなと思った矢先のサピックスの12月8日の模試。これは9月の悪夢再来というような結果であった。
4科目計の偏差値:43.4
算数:42.0
国語:44.3
理科:46.4
社会:48.0
この時は次女の第一志望であった豊島岡はもちろん、渋谷教育学園渋谷中学校の合格可能性は20%。頌栄女子学院も20%。まあ、ほとんどどこにも入らないという判断をされた訳である。
この結果は塾にも内緒にした。これが受けられる最後のサピックス模試だったので、大変、後味が悪いものであったが、次女はさらに負けん気が刺激され、より激しく勉強するようになった。この頃になると、塾に感化され、年頃などもあって、私にも反抗的な態度を取るようになり、これはしまったな、と思ったがもう塾の指導にかけることと、母親を遠隔操作して自宅での次女の勉強をフォローしていった。
1月になると、受験校の過去問も結構、解けられるようになっていく。お試し受験は佐久長聖だけにした。これは、お試し受験をする時間でさえもったいなかったからである。佐久長聖は合格したが、ここは自分が成績分布のどこに位置するかが分かるグラフも作成して渡してくれる。次女は、山型の分布の不合格者側にいた。これには私も焦り、問題を再びやらせてみた。そして、出来なかった問題を徹底的に理解させた。ちなみに、次女は色塗りが出来なかったのだが、そこでしっかりと理解させるように教えたのだが、結果、渋谷学園渋谷高校で類似問題が出て、彼女はこれを正答する。
受験直前には私が手術入院したりして、あまり指導も出来なかったのであるが、最初に述べたような受験計画を策定し、渋谷学園渋谷高校には合格。豊島岡には3回受験して、3回とも落ちてしまった。ということで、本人はがっかりしていたが、このようなサピックスの模試の結果を鑑みると、本当によくぞ渋渋に合格したと思わずにはいられない。サピックスの渋谷学園渋谷高校の合格偏差値は57である。一度も、それに近い数字を出すことができなかったことを考えると、12月から1月の追い上げが相当のものであったということが推察される。
また、一方で、私はそうは言っても実は、豊島岡にも受かるのではないかと思っていた。しかし、渋谷学園渋谷高校には到達できても、豊島岡までは到達できなかった大きな要因があることが、受験をしたことで判明した。それは、国語力の不足であった。理科と社会は、しっかりとまじめに勉強すれば、その時間に比例して点数は上がる。ただ、小学生は覚えるのも速いが、忘れるのも速い。それで、忘れたらまた覚え直す、という勉強法が重要ではあるが、比較的、短期間で点数を向上させることはできる。算数は、計算力がないとどうにもならないが、計算力さえ鍛えさせておけば、直前に問題の解法を覚えさせれば、これまたどうにかなる。ただし、計算力がなければ、この直前での点数アップは不可能だ。次女は小三の冬から町塾に入るまで算盤塾に通わせていたのだが、これが資産として活きたと思う。さて、短期での対策がまったく期待できないのが国語。しかも小説の読解である。漢字はどうにかなる。説明的な文章の読解もどうにかなる。しかし、小説の読解は、他人の気持ちを理解するといったある程度、精神的な成熟性が問われる場合が多い。これは、多くの小説を読んで、小説で描かれる多種多様な人の生き様や人生を疑似体験するような経験を積み重ねることでしか鍛えられない。長女はサピックスに通う以前は、本をやたら読んでいた。その結果、国語は得点源であった。次女は、恐がりなので、ちょっとでも人が死ぬような話の小説をずっと回避してきた。この読書体験の少なさが、簡単な国語の問題なら解けるが、豊島岡や桜陰クラスの問題だと解けない。このことには12月頃に気づいたが、もう手遅れであった。
さて、そういうことで、私の短い期間であったが、中学受験へのチャレンジの体験にお付き合いいただいて感謝致します。長女も次女も第一志望に落ちたので、受験的には成功者とはいえないかもしれないですが、私の経験から次のことが導き出せるのではないかと思います。
1) 進学塾に早く行かせれば、受験に成功するとは限らない。どんなに早くても5年生からでいいと思います。根を詰めて勉強するのは、2年間が限界。次女はスタートが遅過ぎたかもしれませんが、6年の夏休み前からで十分なのではないかと思われます。ちょっと不安であれば6年生になってから開始してもいいかもしれません。次女の通っていた塾の先生もあと2ヶ月足りなかったと言っていましたが、私もそう思います。11月ではなく、9月入学であれば間に合ったのではないかと思います。ただし、9月入学できるための勉強が必要なので、その勉強は7月頃からしなくてはならないかもしれません。
2) 本人がやる気にならなければ、勉強はさせても無駄。効率が悪いだけでなく、勉強という行為を嫌ってしまいます。そうなったら、復活させるのは至難の業で、受験どころではなくなります。
3) 短期的にどうにかなることと、どうにかならないことがあります。算数の計算力、そして国語の読解力、特に小説文の読解力を鍛えるためにも、塾に通う前に、これらを鍛えておくことが必要だと思います。算盤塾はとても効果的だと思います。
4)スピードが重要。入試問題は理解して解けるだけでは不十分です。指定時間内に解けなくてはなりません。本番の試験は、その時間に比して、問題量が圧倒的に多いです。あまり思考せずに、むしろ条件反射的に解けるスピードが要求されます。そのためには、スピードをトレーニングしてくれる塾、しかも他の児童と競い合って時間内に解くような機会を多く与えてくれる塾に通い、鍛えるのが効果的だと思います。
5)試験の直前のメンタル・ケアが重要。なかなか家族だとリラックスできない場合も多いと思いますので、そのためにも、受験直前にいろいろと悩みを聞いてもらえる先生がいる塾に通うことは意味があるかと思います。私も希学園自体には、いろいろと注文したいことがありますが、この試験直前、試験期間中の塾生のフォローには感謝しています。次女が合格した一つの要因であるかと思います。
とりあえず、こんなところでしょうか。また加筆することが後日、あるかもしれませんが、今日はここまでで。ブログにいろいろと情報公開を開始したこともあり、全部落ちるようなことがなくて、ホッとしています。ただ、世の中の中学受験のやり方には多くの誤解があるかと思います。そのような誤解、例えば小学校4年生から進学塾に通わせないとちゃんとした学校には到底、受からない、などといった「常識」が違うことをある程度、証明することができて、その点、次女には感謝しています。もうちょっと、私の言うことを聞いておけばなあ、と思わないこともないですが、まあ上出来です。
次女が豊島岡を第一志望にした理由は長女が通っているからである。長女にとって豊島岡は向いていたと思うが、次女は長女とは違う性格である。ドイツに1年半住んでいたこともあり、またピアノに力を入れているので、どちらかというと多面的な価値観を育んでくれる渋渋の方が本人は合っていると思っていたので、正直、よかったと思っている。
まあ、私のそんな考えはともかく、これまで中学受験に首を突っ込んで、このブログにもその経緯を時折、報告させていただいたので、ここでしっかりと整理と分析をさせていただければと思う。中学受験をされる親御さんの参考に少しでも資すればと考えている。
まず、次女がどのような受験体験をしたかを最初に整理させてもらいたい。その前にちょっと長女の話から。長女は小学校5年生の4月(4年生の3月頃)からサピックスに通った。最初のクラスこそあまりよくはなかったが、どうも成績を競うということが彼女にとっては楽しかったこともあり、受験勉強をするというよりかは、少しでも上のクラスに行くということが目的化して、一生懸命、勉強をすることになった。下高井戸校という小さな学校に通っていたこと、出来て間もないということもあり、サピックスらしくない個人塾のような面倒見のよい授業をしてくれた。加えて、長女はサピックスとの相性がよかったらしく、しばらくするとアルファ・クラスという一番上のクラスに在籍することになった。競争に楽しみを見出す長女は、志望校を桜陰にし、そこへの合格を目指して勉強をしていた。サピックスは親が宿題のフォローをしないといけないとよく言われるが、長女は勝手に自主管理をしていたこともあり、私がほとんど彼女を見ることはなかった。母親はちょっと手伝っていたようだが、私は何もせず、その結果、中学受験の難しさなども知らずに過ごした。
さて、ただし順風満帆で来ていた長女には落とし穴が待っていた。というのは、正月休みが明けるとサピックスはそこでもう指導を終えてしまう。いつの間にか、志望校合格という目標より、教室内での順位争いに目標が置き換わってしまった長女は、サピックスでの講義が終わると、目的を失ってしまい放心状態のようになってしまった。それに加え、試験前のプレッシャーに悩まされることになり、試験前は私に怒られるほど、おかしくなってしまっていた。そのような状況で桜陰中学を受験。数年後に彼女が言うには、異様に緊張してしまったそうだ。その結果、不合格。ただし、滑り止めで受けた豊島岡には桜陰の結果が出る前ということもあり、また、本命でないこともあり、極めてリラックスして受験することができたそうで、無事、合格する。
次女も受験をした方がいいかな、とは朧気ながら思っていたが、本人がまったくその気にならない。とはいえ、通っている区立の小学校が学級崩壊的だったので、このまま区立の中学に進学するのは厳しいなと考え、5年生の夏休み頃に、とりあえず姉と同じようにサピックスの試験(サピックス・オープン)を受けさせた。7月8日のことである。その結果は、次のようなものであった。
4科目計の偏差値:30.2
算数:32.8
国語:37.9
理科:28.4
社会:32.8
今、思うと感動的に悪い。理科が28.4であるが、私は、自分は勿論、偏差値28という数字が存在することは理論的には分かるが、見たこともなかった。というか、合計の偏差値が30.2。この偏差値だとサピックスには入りたくても入れてもらえない。とはいえ、このまま放っておくのも不味いので、近くの町塾に通わせることにした。町塾は、どっかの塾から独立した先生達が指導をしており、とりあえず勉強をさせる癖ぐらいつけてもらいたい、と思って通わせたのである。この町塾は、四谷大塚のテキストを使って指導をしていた。さて、夏休み明けの9月にまたサピックスの模試を受けさせた。偏差値は30から34にアップ。すべて30台という低さではあるが、30以下は流石になくなった。ちょっとは町塾の勉強の成果が出たのかもしれない。
4科目計の偏差値:34.1
算数:38.0
国語:36.2
理科:37.7
社会:35.4
さて、その後はちんたらと町塾に通わせていた。町塾は月水金と週に3回通っていた。とりあえず、それまではまったく勉強をしなかったので、町塾でもそれなりの意味はあったかと思う。次女はピアノが得意で、私もそちらの方にむしろ力を入れてもらいたいぐらいに思っていた。とはいえ、いざ勝負の時になって本人が勉強をしようと思っても、数学の計算力と漢字が出来ないとどうにもならないので、旺文社の「出る順の計算」と「出る順の漢字」を買って、塾と平行してやらせようとした。しかし、なかなかやらない。私もそれほど勉強をみてやる時間がなかったので、あまりチェックをしなかったのだが、全然やらないで、やれない理由ばかりを述べるので半ば諦めた。結局、この「出る順の計算」と「出る順の漢字」を終わらせるのは6年生の10月になってしまう。当時は5年生の12月ぐらいに終わらせることを私は思い描いていたが、何しろ、やらないパワーが強かったので放っておいた。
そうこうしているうちに6年生になり、夏休みになった。次女はそれなりに町塾で忙しく勉強しているし、まあ、勉強してない訳でもないから、それほど心配もしてはいなかったのだが、6年生の9月に1年ぶりにサピックスの模試を受けてみて愕然とした。その結果は次の通りだ。
9月22日 サピックス・オープン
4科目計の偏差値:39.6
算数:34.6
国語:46.7
理科:46.4
社会:41.6
1年前よりかは、多少はよくなってはいるが、勉強をほとんどしないで受けた結果と、町塾とはいえ多少は勉強をしていたことを考えると、ほとんど駄目じゃないか。というか、このままではほとんどどこの学校にも受からない。受験をすることを諦めるべき成績であることに、大きな衝撃を受ける。長女が勝手に勉強をしていたこともあり、次女も適当に出来るだろうと考えていた甘さを思い知らされた。さて、もうこれは区立に進学しなくちゃ駄目かな、と考えていると、当の本人が俄然、やる気になってしまった。絶対、受験をすると言い張る。それでは、もう塾を変えなくてはならない、ということで進学塾に通わせる戦略を立てる。ようやく本人がやる気になったので、高額な進学塾代を払ってもいいか、という気持ちに私もなった。さて、しかし、問題になるのは、こちらが入ってもいいか、と思っても入れさせてくれる塾がないことだ。サピックスには入れない。それでは、ということで家の近くの塾を探すと、希学園という塾が目黒にあることが分かった。これなら、バスで通うことが出来る。ということで、希学園に通うことを考えたのだが、ここもある程度の成績を試験で取らないと入れてもらうことさえ難しい。我々が進学塾を選ぶのではない。進学塾が児童を選ぶのだ、という厳しい現実にひるまされたが、どうにか点数を取らなくては、ということで、町塾の指導が今ひとつであり、かつサピックスで成績の悪い算数と社会に関しては、もう町塾に通わせずに私が代わりに指導をすることにした。そして、私が集中的に指導した1ヶ月後の10月20日のサピックス・オープンを受けさせた。その結果は次の通りで、サピックスの模試で初めて、そして結果的に全受験期間中唯一偏差値50をクリアする。しかし、それでも豊島岡の合格可能性は20%であった。とはいえ、この成績の向上に手応えを感じた。
4科目計の偏差値:52.3
算数:50.6
国語:56.4
理科:47.6
社会:53.1
まあ、このような私の指導の甲斐もあり、希学園にもどうやら入ることができた。11月からであるが、10月の最後の週から通わせてもらうことになった。さて、私がずっと指導をしたい気持ちがあったが、次女の欠点は時間内に試験が終えられないことであった。これは、そういうことに慣れていないからである。そして、それを鍛えるのは皆と競争するしかなく、私が指導しているのでは、到底、スピードアップは難しいということで塾に行くという選択肢を取らざるを得なかったということもある。また、塾というコミュニティは、小学生が受ける受験のプレッシャーを和らげてくれる機能もある。さらに、嬉しいことにサピックスと異なり、希学園は受験当日までもしっかりとフォローをしてくれる。長女の失敗を繰り返したくない私達としては、なかなか理想的であると思われた。
さて、希学園に入った次女は、猛烈に勉強を始める。これまで本腰を入れて勉強をしていないので、まさに途中出場のサッカー選手のようにまわりが疲れている中、まだまだ気力も体力も漲っている。しかも何を勉強しても、知らないことが多いので、スポンジのように知識を吸収していく。9月から10月の上がり具合からいっても結構、期待できるかなと思った矢先のサピックスの12月8日の模試。これは9月の悪夢再来というような結果であった。
4科目計の偏差値:43.4
算数:42.0
国語:44.3
理科:46.4
社会:48.0
この時は次女の第一志望であった豊島岡はもちろん、渋谷教育学園渋谷中学校の合格可能性は20%。頌栄女子学院も20%。まあ、ほとんどどこにも入らないという判断をされた訳である。
この結果は塾にも内緒にした。これが受けられる最後のサピックス模試だったので、大変、後味が悪いものであったが、次女はさらに負けん気が刺激され、より激しく勉強するようになった。この頃になると、塾に感化され、年頃などもあって、私にも反抗的な態度を取るようになり、これはしまったな、と思ったがもう塾の指導にかけることと、母親を遠隔操作して自宅での次女の勉強をフォローしていった。
1月になると、受験校の過去問も結構、解けられるようになっていく。お試し受験は佐久長聖だけにした。これは、お試し受験をする時間でさえもったいなかったからである。佐久長聖は合格したが、ここは自分が成績分布のどこに位置するかが分かるグラフも作成して渡してくれる。次女は、山型の分布の不合格者側にいた。これには私も焦り、問題を再びやらせてみた。そして、出来なかった問題を徹底的に理解させた。ちなみに、次女は色塗りが出来なかったのだが、そこでしっかりと理解させるように教えたのだが、結果、渋谷学園渋谷高校で類似問題が出て、彼女はこれを正答する。
受験直前には私が手術入院したりして、あまり指導も出来なかったのであるが、最初に述べたような受験計画を策定し、渋谷学園渋谷高校には合格。豊島岡には3回受験して、3回とも落ちてしまった。ということで、本人はがっかりしていたが、このようなサピックスの模試の結果を鑑みると、本当によくぞ渋渋に合格したと思わずにはいられない。サピックスの渋谷学園渋谷高校の合格偏差値は57である。一度も、それに近い数字を出すことができなかったことを考えると、12月から1月の追い上げが相当のものであったということが推察される。
また、一方で、私はそうは言っても実は、豊島岡にも受かるのではないかと思っていた。しかし、渋谷学園渋谷高校には到達できても、豊島岡までは到達できなかった大きな要因があることが、受験をしたことで判明した。それは、国語力の不足であった。理科と社会は、しっかりとまじめに勉強すれば、その時間に比例して点数は上がる。ただ、小学生は覚えるのも速いが、忘れるのも速い。それで、忘れたらまた覚え直す、という勉強法が重要ではあるが、比較的、短期間で点数を向上させることはできる。算数は、計算力がないとどうにもならないが、計算力さえ鍛えさせておけば、直前に問題の解法を覚えさせれば、これまたどうにかなる。ただし、計算力がなければ、この直前での点数アップは不可能だ。次女は小三の冬から町塾に入るまで算盤塾に通わせていたのだが、これが資産として活きたと思う。さて、短期での対策がまったく期待できないのが国語。しかも小説の読解である。漢字はどうにかなる。説明的な文章の読解もどうにかなる。しかし、小説の読解は、他人の気持ちを理解するといったある程度、精神的な成熟性が問われる場合が多い。これは、多くの小説を読んで、小説で描かれる多種多様な人の生き様や人生を疑似体験するような経験を積み重ねることでしか鍛えられない。長女はサピックスに通う以前は、本をやたら読んでいた。その結果、国語は得点源であった。次女は、恐がりなので、ちょっとでも人が死ぬような話の小説をずっと回避してきた。この読書体験の少なさが、簡単な国語の問題なら解けるが、豊島岡や桜陰クラスの問題だと解けない。このことには12月頃に気づいたが、もう手遅れであった。
さて、そういうことで、私の短い期間であったが、中学受験へのチャレンジの体験にお付き合いいただいて感謝致します。長女も次女も第一志望に落ちたので、受験的には成功者とはいえないかもしれないですが、私の経験から次のことが導き出せるのではないかと思います。
1) 進学塾に早く行かせれば、受験に成功するとは限らない。どんなに早くても5年生からでいいと思います。根を詰めて勉強するのは、2年間が限界。次女はスタートが遅過ぎたかもしれませんが、6年の夏休み前からで十分なのではないかと思われます。ちょっと不安であれば6年生になってから開始してもいいかもしれません。次女の通っていた塾の先生もあと2ヶ月足りなかったと言っていましたが、私もそう思います。11月ではなく、9月入学であれば間に合ったのではないかと思います。ただし、9月入学できるための勉強が必要なので、その勉強は7月頃からしなくてはならないかもしれません。
2) 本人がやる気にならなければ、勉強はさせても無駄。効率が悪いだけでなく、勉強という行為を嫌ってしまいます。そうなったら、復活させるのは至難の業で、受験どころではなくなります。
3) 短期的にどうにかなることと、どうにかならないことがあります。算数の計算力、そして国語の読解力、特に小説文の読解力を鍛えるためにも、塾に通う前に、これらを鍛えておくことが必要だと思います。算盤塾はとても効果的だと思います。
4)スピードが重要。入試問題は理解して解けるだけでは不十分です。指定時間内に解けなくてはなりません。本番の試験は、その時間に比して、問題量が圧倒的に多いです。あまり思考せずに、むしろ条件反射的に解けるスピードが要求されます。そのためには、スピードをトレーニングしてくれる塾、しかも他の児童と競い合って時間内に解くような機会を多く与えてくれる塾に通い、鍛えるのが効果的だと思います。
5)試験の直前のメンタル・ケアが重要。なかなか家族だとリラックスできない場合も多いと思いますので、そのためにも、受験直前にいろいろと悩みを聞いてもらえる先生がいる塾に通うことは意味があるかと思います。私も希学園自体には、いろいろと注文したいことがありますが、この試験直前、試験期間中の塾生のフォローには感謝しています。次女が合格した一つの要因であるかと思います。
とりあえず、こんなところでしょうか。また加筆することが後日、あるかもしれませんが、今日はここまでで。ブログにいろいろと情報公開を開始したこともあり、全部落ちるようなことがなくて、ホッとしています。ただ、世の中の中学受験のやり方には多くの誤解があるかと思います。そのような誤解、例えば小学校4年生から進学塾に通わせないとちゃんとした学校には到底、受からない、などといった「常識」が違うことをある程度、証明することができて、その点、次女には感謝しています。もうちょっと、私の言うことを聞いておけばなあ、と思わないこともないですが、まあ上出来です。
タグ:中学受験
中学入試の直前は漢字を勉強するのがお勧めだ [中学受験]
いよいよ次女の中学入試が始まっている。直前に何をさせるのか、というのは大いに悩まれるところだと思われる。まず、重要なことは生活のリズムをしっかりとつけて、試験本番時に頭がフル回転できるようにすることだ。いたずらに直前になって1〜2時間ぐらい余計に勉強したとしても、それで点数はほとんど上がらない。確率的には0ではないかもしれないが、ほとんど0に近い。一方で、寝不足で試験本番に臨んだとしたら、確実に1割ぐらいは点数が引かれるであろう。そういった意味で、最も重要なことは試験本番に健全な状態で臨めるようにすることだ。
さて、しかし、それでは起きている時間に何をすればいいのか、というと漢字の勉強をするべきである。もう漢字は100%マスターしてしまっているという児童は別であるが、そういうケースは非常に稀であると思われる。どこか苦手なところがあるはずだ。どこが苦手であるかは、それ以前に、例えば旺文社の「出る順過去問 漢字」とかサピックスの「漢字の要 入試実践演習」などを一通りやらせておき、そこで出来なかった漢字のリストを作成しておくことが重要だ。次女の場合は、まず旺文社の「出る順」をやらせて、出来なかった漢字を反復練習させた。しかし、その後、サピックスの「漢字の要 入試実践演習」をやらせたところ7割ぐらいしか出来なかったので、改めてサピックスの「漢字の要」の出来なかった漢字リストをエクセルでつくり、出来るまで何回もやらせた。
この出来るまで何回もやらせた漢字は面白いことに、最も早く忘れる漢字のリストでもある。したがって、模試とかでも出来ない漢字は、見たことがない漢字ではなく、そもそも漢字ドリルでも出来なかったものが、その後、覚えさせていたにも関わらず忘れてしまってできなかった漢字とほぼ重なっていた。ということで、入試直前には、この最初に出来なかった漢字リストを再びやらせるようにしたのである。
さて、何故、漢字を直前にすることが重要なのか。それは、次の理由からだ。
1)漢字のテストはまず、必ず出るということ。ということで、出るか出ないか分からない問題をやるよりも点数アップの確度が高いということ。
2)一度、暗記をしているので、復習効果が高いこと。すなわち、ちょっと勉強することで、記憶を呼び戻すことができるからだ。新しいことを学習するよりも、こちらの方が点数アップの確度が高い。
3)新しい知識を覚えたりする勉強をすると、知的興奮状態になり、そうでなくても試験前日で寝付きが悪いのにさらに悪くなったりする。漢字の勉強は、それほど知的興奮を覚えない。
4)国語の試験はたいてい、1時限目にある。そこで、漢字が出来ないと多いに落ち込み、精神的にもマイナスとなる。しかし、逆に出来ると、自信がつき、他の科目にもポジティブな効果をもたらす。
さて、ということで次女を試験に臨ませたのだが、1日目は漢字が全部、出来て、無事合格することもできた。四谷大塚の偏差値が67の進学校である。次女にとっては第二志望であるので、まだ受験は続くが、12月のサピックスの模試でも偏差値40台であったことを考えると、本当によくやったと思う。途中で反抗期も重なり、私の言うことも聞かなくなり、これはまずいと危機感を持ったが、その分、スパルタ塾での教育が補ってくれたということか。ただし、このスパルタ塾は、次女が1日目にこの学校を受けることに猛反対し、絶対、受からないといっていたのを聞かないで受験させたこともあり、まあ無事、合格できてホッとしている。とはいえ、第一志望の試験が今日、明日、明後日と3日間あるので、まだまだ家は緊迫している。とはいえ、無事、第二志望が通って本当によかった。
さて、しかし、それでは起きている時間に何をすればいいのか、というと漢字の勉強をするべきである。もう漢字は100%マスターしてしまっているという児童は別であるが、そういうケースは非常に稀であると思われる。どこか苦手なところがあるはずだ。どこが苦手であるかは、それ以前に、例えば旺文社の「出る順過去問 漢字」とかサピックスの「漢字の要 入試実践演習」などを一通りやらせておき、そこで出来なかった漢字のリストを作成しておくことが重要だ。次女の場合は、まず旺文社の「出る順」をやらせて、出来なかった漢字を反復練習させた。しかし、その後、サピックスの「漢字の要 入試実践演習」をやらせたところ7割ぐらいしか出来なかったので、改めてサピックスの「漢字の要」の出来なかった漢字リストをエクセルでつくり、出来るまで何回もやらせた。
この出来るまで何回もやらせた漢字は面白いことに、最も早く忘れる漢字のリストでもある。したがって、模試とかでも出来ない漢字は、見たことがない漢字ではなく、そもそも漢字ドリルでも出来なかったものが、その後、覚えさせていたにも関わらず忘れてしまってできなかった漢字とほぼ重なっていた。ということで、入試直前には、この最初に出来なかった漢字リストを再びやらせるようにしたのである。
さて、何故、漢字を直前にすることが重要なのか。それは、次の理由からだ。
1)漢字のテストはまず、必ず出るということ。ということで、出るか出ないか分からない問題をやるよりも点数アップの確度が高いということ。
2)一度、暗記をしているので、復習効果が高いこと。すなわち、ちょっと勉強することで、記憶を呼び戻すことができるからだ。新しいことを学習するよりも、こちらの方が点数アップの確度が高い。
3)新しい知識を覚えたりする勉強をすると、知的興奮状態になり、そうでなくても試験前日で寝付きが悪いのにさらに悪くなったりする。漢字の勉強は、それほど知的興奮を覚えない。
4)国語の試験はたいてい、1時限目にある。そこで、漢字が出来ないと多いに落ち込み、精神的にもマイナスとなる。しかし、逆に出来ると、自信がつき、他の科目にもポジティブな効果をもたらす。
さて、ということで次女を試験に臨ませたのだが、1日目は漢字が全部、出来て、無事合格することもできた。四谷大塚の偏差値が67の進学校である。次女にとっては第二志望であるので、まだ受験は続くが、12月のサピックスの模試でも偏差値40台であったことを考えると、本当によくやったと思う。途中で反抗期も重なり、私の言うことも聞かなくなり、これはまずいと危機感を持ったが、その分、スパルタ塾での教育が補ってくれたということか。ただし、このスパルタ塾は、次女が1日目にこの学校を受けることに猛反対し、絶対、受からないといっていたのを聞かないで受験させたこともあり、まあ無事、合格できてホッとしている。とはいえ、第一志望の試験が今日、明日、明後日と3日間あるので、まだまだ家は緊迫している。とはいえ、無事、第二志望が通って本当によかった。
漢字の要 STEP 3―中学入試/小6年生対象 入試実戦演習 (サピックスメソッド)
- 作者: SAPIX
- 出版社/メーカー: 代々木ライブラリー
- 発売日: 2011/09
- メディア: 単行本
中学入試 でる順過去問 漢字 合格への2606問 三訂版 (中学入試でる順)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2013/05/29
- メディア: 単行本
今週末は次女の中学受験日である [中学受験]
今週末にはいよいよ次女の中学受験日となる。心配だが、私は病院に入院中なので、家内を通じた遠隔指導を試みている。しかし、11月からスパルタ塾に行った次女は急に素直でなくなったので、そこらへん歯痒い思いをしている。
さて、入学試験で何より重視しなくてはならないのはコンディションである。私は大学受験ではこれで失敗した。試験前1ヶ月からプレッシャーからか、やる気をなくし、当日は案の定、失敗をしてしまった。実は長女もこれで失敗している。長女はサピックスというこれもまた受験塾に小五と小六の時に通っていたのだが、いつの間にか志望校に合格するよりかは、塾の上のクラスに行くことが目標になってしまい、塾の授業が終わり、試験日までの二週間、目標を失い、虚ろな状態になってしまっていた。第一志望が桜陰という超難関校であったこともあったが、そこに落ちただけでなく、第二志望の国立にも落ちた。今の学校に通ったのは、あまり行きたくなかったからリラックスをして受けられたからとの説もある。
まあ、このような失敗をしたため、私は仮面浪人をしながら受験するという戦略を立てた。というのは、どうせ塾とかに通っても前半はいい成績を維持しても後半で失速したら無意味であると思ったからだ。基本的に合格する実力はほぼついている。ただ、重要なのは試験日における微分値がプラスであることだ。ここがマイナスだと受かるものも落ちてしまう。ということで、私は仮面浪人をして第二外国語のフランス語なども勉強し、ときたま酒の席にもつきあい、麻雀には付き合わなかったが、夏休みの体育の授業である登山なども行き、半分、大学生活を楽しんでいた。したがって受験生ではあっても随分と気晴らしにはなった。落ちても、そのまま残ればいいという気分でもあった。ただし、もちろんいいことばかりではない。共通一次の前日に苦手の化学実験などがあって一人夜の10時まで残されてやらされた時は、「これは落ちた」と思わされたりもした。この時は神様の怒りに触れたのではと思ったくらいである。
さて、しかしこの大学における必修科目である第二外国語などの定期試験が終わってからの1ヶ月ぐらいは猛勉強をした。しかも、規則正しい生活を維持させて、試験時間にきっちりと頭が働くように工夫をした。当日は、前年に引き続き、数学で失敗をしたが、他が補ってくれたのか、合格することができた。
そのような自分の経験と長女の経験があるため、今、次女は小学校に行くのは止めさせ、朝9時から試験と同時刻に過去問を解かせている。これを試験日である今週の土曜日まで続けさせるつもりである。
次女は何しろスタートが遅いので、暗記科目、漢字などもまだ完成からはほど遠い。あと二ヶ月あれば間に合ったかもしれないが、今更悔やんでもしょうがない。こういう状況下では、穴である暗記科目を覚えさせたいと焦るが、それでも10月からこれまでの4ヶ月に学習したことをしっかりと発揮させる訓練をさせた方がベターである。午後には塾に通わせている。
あと何より気をつけなくてはならないのは風邪である。体調管理と時間管理。この二つが試験の合否を分かつ大きな要因になると思われる。
それにしても、勉強し始めるのが遅い。あと二ヶ月早く本気モードになってくれればよかったのにと思わずにはいられない。しかし、まあ無理矢理勉強させることもできなかったし、本人がやる気になったのでスパルタ塾に入れたり、こちらもいろいろと考えるようになったりしたので、まあ致し方ない。
本気モードに本人がなることが、合格するうえでの一番の近道であるからだ。
さて、入学試験で何より重視しなくてはならないのはコンディションである。私は大学受験ではこれで失敗した。試験前1ヶ月からプレッシャーからか、やる気をなくし、当日は案の定、失敗をしてしまった。実は長女もこれで失敗している。長女はサピックスというこれもまた受験塾に小五と小六の時に通っていたのだが、いつの間にか志望校に合格するよりかは、塾の上のクラスに行くことが目標になってしまい、塾の授業が終わり、試験日までの二週間、目標を失い、虚ろな状態になってしまっていた。第一志望が桜陰という超難関校であったこともあったが、そこに落ちただけでなく、第二志望の国立にも落ちた。今の学校に通ったのは、あまり行きたくなかったからリラックスをして受けられたからとの説もある。
まあ、このような失敗をしたため、私は仮面浪人をしながら受験するという戦略を立てた。というのは、どうせ塾とかに通っても前半はいい成績を維持しても後半で失速したら無意味であると思ったからだ。基本的に合格する実力はほぼついている。ただ、重要なのは試験日における微分値がプラスであることだ。ここがマイナスだと受かるものも落ちてしまう。ということで、私は仮面浪人をして第二外国語のフランス語なども勉強し、ときたま酒の席にもつきあい、麻雀には付き合わなかったが、夏休みの体育の授業である登山なども行き、半分、大学生活を楽しんでいた。したがって受験生ではあっても随分と気晴らしにはなった。落ちても、そのまま残ればいいという気分でもあった。ただし、もちろんいいことばかりではない。共通一次の前日に苦手の化学実験などがあって一人夜の10時まで残されてやらされた時は、「これは落ちた」と思わされたりもした。この時は神様の怒りに触れたのではと思ったくらいである。
さて、しかしこの大学における必修科目である第二外国語などの定期試験が終わってからの1ヶ月ぐらいは猛勉強をした。しかも、規則正しい生活を維持させて、試験時間にきっちりと頭が働くように工夫をした。当日は、前年に引き続き、数学で失敗をしたが、他が補ってくれたのか、合格することができた。
そのような自分の経験と長女の経験があるため、今、次女は小学校に行くのは止めさせ、朝9時から試験と同時刻に過去問を解かせている。これを試験日である今週の土曜日まで続けさせるつもりである。
次女は何しろスタートが遅いので、暗記科目、漢字などもまだ完成からはほど遠い。あと二ヶ月あれば間に合ったかもしれないが、今更悔やんでもしょうがない。こういう状況下では、穴である暗記科目を覚えさせたいと焦るが、それでも10月からこれまでの4ヶ月に学習したことをしっかりと発揮させる訓練をさせた方がベターである。午後には塾に通わせている。
あと何より気をつけなくてはならないのは風邪である。体調管理と時間管理。この二つが試験の合否を分かつ大きな要因になると思われる。
それにしても、勉強し始めるのが遅い。あと二ヶ月早く本気モードになってくれればよかったのにと思わずにはいられない。しかし、まあ無理矢理勉強させることもできなかったし、本人がやる気になったのでスパルタ塾に入れたり、こちらもいろいろと考えるようになったりしたので、まあ致し方ない。
本気モードに本人がなることが、合格するうえでの一番の近道であるからだ。
次女の受験事情(あと2週間) [中学受験]
小学校6年生の次女が中学受験をするので、一時期、張り切っていたのだが、11月から通わせている塾が超スパルタなのと、次女が反抗期になったので、とりあえず私はあまり干渉しないようにしていた。ただし、進捗状況はちょくちょくとチェックをしていた。そこから科目ごとに分かった彼女の弱みは次のようなことである。
【国語】
1)説明的な文章はともかく、小説的な文章の読解が苦手。人の心を作者の立場で読み取るのがどうやら難しいようだ。とはいえ、これは短期間ではどうにもならない弱点である。解法を本番前までに修得できるかどうかが鍵である。
2)漢字。何しろ、記憶力が悪い。というか、覚えたものも1ヶ月後には忘れてしまう。サピックスの漢字の要をやらせてみたら、正答率は65%くらいだ。なんてこった。しかし、忘れる漢字はそもそも、最初に出来ず、その後、練習して覚えたものが中心であることが分かる。出来ない漢字リストをエクセルでつくり、ひたすら反復練習をやらせる。この忘れた漢字を直前に再びすることで少しは点が上がるだろう。
【社会】
これは、もうメモリーチェックと時事問題しかない。ただ、メモリーチェックは科目を完全に網羅している訳ではないが、それでもある程度、包括的なのでこれで最終チェックをして、後は過去問のお復習いか。時事問題は塾で渡された問題集で学習。
【理科】
これも、もうメモリーチェック。社会と違って、理科のメモリーチェックは随分と内容が古いのでそこが気になるが、他のよりはいいかと思う。次女の塾の他の子達は、四ッ谷ゼミナールの教科書でお復習いをしているそうだが、これだと量がありすぎる。時間を考えると、理科のメモリーチェックをするしかないだろう。あと、理科は基本的に塾任せになっている。
【算数】
さて、一番、大変なのは算数。次女は圧倒的に問題量をこなせていないので、いわゆる暗記している解法でパッと解くということができない。とはいえ、少しでもこの解法を覚えて、問題が解けるようにしなくてはならない。私がパッパッと見た中では女子学院の算数の問題がそういう点で秀でている。ということで、女子学院は次女は受けないのだが、この問題を時間があればやらせるようにしている。
【国語】
1)説明的な文章はともかく、小説的な文章の読解が苦手。人の心を作者の立場で読み取るのがどうやら難しいようだ。とはいえ、これは短期間ではどうにもならない弱点である。解法を本番前までに修得できるかどうかが鍵である。
2)漢字。何しろ、記憶力が悪い。というか、覚えたものも1ヶ月後には忘れてしまう。サピックスの漢字の要をやらせてみたら、正答率は65%くらいだ。なんてこった。しかし、忘れる漢字はそもそも、最初に出来ず、その後、練習して覚えたものが中心であることが分かる。出来ない漢字リストをエクセルでつくり、ひたすら反復練習をやらせる。この忘れた漢字を直前に再びすることで少しは点が上がるだろう。
【社会】
これは、もうメモリーチェックと時事問題しかない。ただ、メモリーチェックは科目を完全に網羅している訳ではないが、それでもある程度、包括的なのでこれで最終チェックをして、後は過去問のお復習いか。時事問題は塾で渡された問題集で学習。
【理科】
これも、もうメモリーチェック。社会と違って、理科のメモリーチェックは随分と内容が古いのでそこが気になるが、他のよりはいいかと思う。次女の塾の他の子達は、四ッ谷ゼミナールの教科書でお復習いをしているそうだが、これだと量がありすぎる。時間を考えると、理科のメモリーチェックをするしかないだろう。あと、理科は基本的に塾任せになっている。
【算数】
さて、一番、大変なのは算数。次女は圧倒的に問題量をこなせていないので、いわゆる暗記している解法でパッと解くということができない。とはいえ、少しでもこの解法を覚えて、問題が解けるようにしなくてはならない。私がパッパッと見た中では女子学院の算数の問題がそういう点で秀でている。ということで、女子学院は次女は受けないのだが、この問題を時間があればやらせるようにしている。
漢字の要 STEP 3―中学入試/小6年生対象 入試実戦演習 (サピックスメソッド)
- 作者: SAPIX
- 出版社/メーカー: 代々木ライブラリー
- 発売日: 2011/09
- メディア: 単行本
社会メモリーチェック2013年資料増補版 (日能研ブックス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: みくに出版
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: 単行本
大学生のために書いた本が、某大手予備校の小学生テキストに使われる [中学受験]
私が今年の8月に上梓した岩波ジュニア新書の「若者のためのまちづくり」。高校生向けというカテゴリーだが、私的には私が教える大学生を対象に書いたつもりであった。しかし、どうも世間は高校生どころか小学生に適当な内容であると捉えているようである。というのも、今日、ある手紙が大学の研究室宛に来ていたのだが、それは、小学生を対象とする某大手予備校からのもので、その内容は、私の本を中学入試のためのテキストとして使いたいという趣旨であったからだ。私は、以前「人間都市クリチバ」をやはり小学生を対象とするサピックスという予備校がテキストに使いたいと依頼されたことがあるが、これも私の学生を対象に書いたつもりであった。ううむ。私の本はどうも売れないのだが、もしかしたら読者のターゲットを大きく外しているからかもしれない。
さて、ただ悲しいことは、私の大学は私の本を読んで、簡単すぎる、とか内容が幼稚だなどとは決して思わないで、それどころか「先生の文章は難しい」という感想を言ったりすることだ。だけど、こういう学生達も結構、いい中学に通っていたりもする。とても不思議な気分だが、また、小学生が私の本を読んでくれるのは素直に嬉しいことだと思ったりもする。
さて、ただ悲しいことは、私の大学は私の本を読んで、簡単すぎる、とか内容が幼稚だなどとは決して思わないで、それどころか「先生の文章は難しい」という感想を言ったりすることだ。だけど、こういう学生達も結構、いい中学に通っていたりもする。とても不思議な気分だが、また、小学生が私の本を読んでくれるのは素直に嬉しいことだと思ったりもする。
人間都市クリチバ―環境・交通・福祉・土地利用を統合したまちづくり
- 作者: 服部 圭郎
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2004/04/30
- メディア: 単行本
ケアレスミスをなくせば、中学受験の9割は成功する [中学受験]
中学入試試験では、ケアレスミスをいかに克服するかがポイントである。そのケアレスミスに焦点をおいたのが本書であり、参考になる指摘が多い。
コンパクトな本ではあるが、算数・国語・社会・理科の4科目におけるケアレスミスの例を紹介しつつ、それらをなくすためには何をするべきか、その処方箋まで教えてくれる。アドバイスは結構、説得力があり、さすが現役の中学入試の塾で教えているだけある。ただし、内容は「はじめての中学受験」など著者の前著とかぶるところも少なくなく、そういった点では、ちょっと不誠実なところもある。この著者の他の本を読んでいなければ、結構、強くお勧めしたい。
コンパクトな本ではあるが、算数・国語・社会・理科の4科目におけるケアレスミスの例を紹介しつつ、それらをなくすためには何をするべきか、その処方箋まで教えてくれる。アドバイスは結構、説得力があり、さすが現役の中学入試の塾で教えているだけある。ただし、内容は「はじめての中学受験」など著者の前著とかぶるところも少なくなく、そういった点では、ちょっと不誠実なところもある。この著者の他の本を読んでいなければ、結構、強くお勧めしたい。
「勉強をしていて大変ね」という言葉をかけることで、子供は大きく損をする [中学受験]
台湾人の友人が家に数日泊まっていた。小六の次女が家で遅くまで勉強をしているのを見て、「なんて可哀想だ」と言う。この友人は、台湾国立大学の教授をしている。台湾の東大の先生のようなものだ。しかし、彼女は大学こそ、台湾国立大学ではあるが、子供の頃は京劇歌劇団のようなところで踊り子をしていたのであまり勉強をしなかった。そのように勉強をしなかったけど、台湾国立大学に入学し、しかもそこの教授にまでなっているので、12歳の子供が勉強するのを理解できないし、おそらく無駄であると思っているのである。私も実は、12歳の時はアメリカにいたので、まったく勉強もしないでリトル・リーグでの野球に夢中になっていたりした。私は大学受験は失敗したが、高校受験は1年ちょっとの受験勉強で、完全制覇をしたので、12歳の子供が勉強しても無駄だという意識を持っていた。
しかし、中学受験で次女を指導していて、それは間違いであるということを知った。まず、中学受験の問題はあまりにも難しいので、相当、勉強をしないととても解けるようなことはできない。したがって、中学受験をするなら、勉強をしないと通らない。勉強をあまりしたくないようであるなら、そもそもチャレンジする資格もない。あと、例えば社会などは、もう大学受験と同様のレベルぐらい難しいということだ。こんなのを小学生が知る必然性があるかどうかは分からないが、次女は、もしかしたら勝ち気な気持ちからかもしれないが、勉強が楽しい、と言っている。勉強が楽しい、と思っているのであれば、勉強をさせるべきである。勉強をしていることが辛い、と思うのは、結構、誤解であったりする。逆に、「勉強をしていて大変ね」という言葉をかけると、実際は楽しいのに自分は可哀想だ、と思うようになったりする。それは、実は本人だけが損をすることである。外部のものがとやかく言うことではないと思う。
などと書いている本人は、しかし三流私大の教員で、私が批判している友人は、国立で一番レベルの高い大学で教授をしているのであるから、まあ、三流私大であれば、勉強は楽しいと思わせないと、勉強をする気持ちにならないのに比して、国立台湾大学だと、逆に勉強が楽しいと思っているので、冷や水をかけないと人間としてバランスが取れないということかもしれない。
しかし、中学受験で次女を指導していて、それは間違いであるということを知った。まず、中学受験の問題はあまりにも難しいので、相当、勉強をしないととても解けるようなことはできない。したがって、中学受験をするなら、勉強をしないと通らない。勉強をあまりしたくないようであるなら、そもそもチャレンジする資格もない。あと、例えば社会などは、もう大学受験と同様のレベルぐらい難しいということだ。こんなのを小学生が知る必然性があるかどうかは分からないが、次女は、もしかしたら勝ち気な気持ちからかもしれないが、勉強が楽しい、と言っている。勉強が楽しい、と思っているのであれば、勉強をさせるべきである。勉強をしていることが辛い、と思うのは、結構、誤解であったりする。逆に、「勉強をしていて大変ね」という言葉をかけると、実際は楽しいのに自分は可哀想だ、と思うようになったりする。それは、実は本人だけが損をすることである。外部のものがとやかく言うことではないと思う。
などと書いている本人は、しかし三流私大の教員で、私が批判している友人は、国立で一番レベルの高い大学で教授をしているのであるから、まあ、三流私大であれば、勉強は楽しいと思わせないと、勉強をする気持ちにならないのに比して、国立台湾大学だと、逆に勉強が楽しいと思っているので、冷や水をかけないと人間としてバランスが取れないということかもしれない。
10月のサピックス模試の結果 [中学受験]
次女が10月20日に受けたサピックス模試の結果が返ってきた。前回の9月22日のサピックス模試では、4教科合計で偏差値が39.6であった。算数に至っては34.6である。もう受験を辞めさせようと思ったら、本人が急にやる気になっている。これが、私が次女の受験に関わる大きなきっかけとなり、塾をやめさせ、私が家庭教師をし始め、戦略を練ることにしたのだ。そして、このブログでも「中学受験」という項目を追加させてもらい、私の奮闘ぶりをシェアさせてもらおうと考えたのである。
さて、今後、もう諦めるか、頑張るかの試金石ともいえる10月のサピックス模試は果たしてどうなったのか。4教科合計では39.6→52.3,2科目では38.4→53.4。算数も34.6→50.6となった。ついでに社会も41.6→53.1とあがっている。私が重点的に指導した二科目は、前回悪すぎたということもあったかもしれないが着実に上がった。一方、私がみなかった理科は、前回それほど悪くなかったということもあるが、46.4→47.6である。まあ、全般的に受験を見据えれば安穏とはできない数字であるが、受験をする資格ぐらいは取れたであろう。1ヶ月でここまで上がったのは、他の受験生も勉強をしていることを考えると悪くない。
ということでひとまずホッとする。今日から次女は新しい塾に通うことになる。スパルタ教育で有名な塾である。失礼な言い方になるが、おそらく私が家庭教師をしていた方が次女の理解度は高まるであろう。しかし、それの問題は、スピード・トレーニングが出来ないことである。どうも中学受験は、スピードが重要であるようだ。それを考えると、他の生徒と一緒にある一定の時間で問題を解くというトレーニングをすることが不可欠だ。そして、それは塾でないと出来ない。あと、私も暇であればいいのだが、そうそう時間を取れない。ここは、塾に行って、最後の3ヶ月を頑張ってもらうしかない。とはいえ、土曜、日曜、水曜には塾はない。ここらへんの時間を使って、まだ穴のあるところをカバーしていくことが重要だ。しかし、本当、夏休み前にこのような状態にシフトできていればと思わずにはいられない。時間との勝負だ。
さて、今後、もう諦めるか、頑張るかの試金石ともいえる10月のサピックス模試は果たしてどうなったのか。4教科合計では39.6→52.3,2科目では38.4→53.4。算数も34.6→50.6となった。ついでに社会も41.6→53.1とあがっている。私が重点的に指導した二科目は、前回悪すぎたということもあったかもしれないが着実に上がった。一方、私がみなかった理科は、前回それほど悪くなかったということもあるが、46.4→47.6である。まあ、全般的に受験を見据えれば安穏とはできない数字であるが、受験をする資格ぐらいは取れたであろう。1ヶ月でここまで上がったのは、他の受験生も勉強をしていることを考えると悪くない。
ということでひとまずホッとする。今日から次女は新しい塾に通うことになる。スパルタ教育で有名な塾である。失礼な言い方になるが、おそらく私が家庭教師をしていた方が次女の理解度は高まるであろう。しかし、それの問題は、スピード・トレーニングが出来ないことである。どうも中学受験は、スピードが重要であるようだ。それを考えると、他の生徒と一緒にある一定の時間で問題を解くというトレーニングをすることが不可欠だ。そして、それは塾でないと出来ない。あと、私も暇であればいいのだが、そうそう時間を取れない。ここは、塾に行って、最後の3ヶ月を頑張ってもらうしかない。とはいえ、土曜、日曜、水曜には塾はない。ここらへんの時間を使って、まだ穴のあるところをカバーしていくことが重要だ。しかし、本当、夏休み前にこのような状態にシフトできていればと思わずにはいられない。時間との勝負だ。
宮本毅『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』 [中学受験]
中学受験は大変だ。私は中学一年まで海外にいたので、中学受験をせず、高校受験をしたので、中学受験を知らない。しかし、子供が中学受験をしたいというので急いで幾つかの本を読み漁っているのだが、本書は、類似本の中ではダントツにベストである。というのは、著者は、中学受験を単に、中学合格という視点で捉えておらず、人生の通過点として冷静に客観的に捉えているからである。とても現役塾講師が書いている本とは思えないほど、本音ベースで大手塾などの受験ビジネスが流布している中学受験の「常識」、例えば「いかに早くから塾に通わせるかが合否を決める」、「合格のためには、学習量をふやすしかない」、「社会は、とにかく暗記!」といったことが間違いであるということを、自らの実体験から論証する。子供を自立させることが受験の成功の秘訣、といった提案は、何しろ合格という結果を求めている親には不評かもしれないが、私は、むしろこの著者が指摘する勉強法を実践した方が、急がば回れではないが、合格する近道なのではないかと思う。「時々立ち止まって、「本当に我が子には中学受験が向いているのか」と冷静に分析することも、とても大切なことなのです」などの文章を、現役塾講師が本として書いているという事実だけで、教育者としての著者の器の大きさが推察できる。中学受験を子供の人生の「糧」にしたい親は必読であると思う。中学受験に対して、とてもポジティブな気持ちにさせてくれる。
タグ:宮本毅
中学入試の社会を考える(地理編3) [中学受験]
次女は地理が相当、苦手のようだ。とはいえ、もう残り100日しかない。とりあえず、急いでサピックスの白地図トレーニングを1回やらせた。それ以前にも、ドラモン白地図ノート、受験研究社の「白地図まとめ」などをやらせている。しかし、覚えていない。どうも記憶力があまりないようである。これは、彼女がドイツに住んでいた時、現地校に通わせていたけど、なかなかドイツ語を覚えなくて苦労したことがあったので、分かっていたことなのだが、長女が小五に勝手に独学して一発で、サピックスの白地図トレーニングの項目をほぼ暗記してしまったのとは恐ろしく対照的なのである。どうも、長女は画像記憶ができるらしく、地図をそのまま覚えることができたそうである。しかし、次女は画像記憶どころか、30分経つと忘れてしまう。まあ、これは繰り返しで覚えさせるしかないのだろうが、知識のネットワーク化を図らせたいので「読むだけですっきりわかる日本地理」をどうにか完読させたい。そのため、この本が地域別に7章から構成されているので、地域別に学習をすることにした。本当は、工業、農業、環境問題、交通などのテーマで日本列島を概観させるような学習をさせたいのだが、細切れの知識を体系化させるために、この本よりいいものがとりあえず私は知らないので、これを使うことにした。
手順は次の通りだ。まず、サピックスの白地図トレーニングの地域別の箇所をやらせる。もうサピックスのものでも2回目、白地図では4回目なので、出来そうなものだが8割程度しかできない。そして、その後、出来なかったところのみを白地図に書かせる。「知らない地図」を作成させるためだ。そして、その後「読むだけですっきりわかる日本地理」でその地域の章を読ませる。30〜40頁あるのでちょっと大変だ。さて、その後は、日能研のメモリーチェックで最終確認をする。しかし、ここまでやっても、最後のメモリーチェックでも忘れてしまうキーワードが幾つか出てくる。それらはすべて白地図に既に書かれている。これら覚えられないキーワードを蛍光ペンで再びチェック。
これらの作業で大体、一日3時間は費やされる。まだ九州地域と関東地域しかできていない。それにしても、このような作業をやっていると、改めて、これまで次女が一年以上通っていた塾は、このような知識が定着していない生徒に、入試問題をやらせて、それを解説していたという、笊に砂を流すようなことを繰り返していたのだから、その愚策ぶりには呆れ返る。まあ、塾に行かせる判断をしたのは我々ではあるが(とはいってもサピックスとかにはテストの試験が悪くて入れなかった)。確かに中学入試の社会は暗記が重要である。しかし、長女のように暗記が超得意な生徒でもなければ、これらの暗記項目を知識として体系化させて理解させなければ高得点が取れる訳がない。そもそも、そんな暗記をするだけであるなら、地理を勉強する必要性も随分と減るであろう。我々が生活するこの地球の風土、地域の営みと人間との関係性、まで目を見開けることができれば、自ずと生徒の理解も深まり、暗記も出来るようになるのだ。それを怠慢にもやっていない塾のバックアップのために、本当、大変だ。とはいえ、まったく親に干渉させる余地、というか関心さえ持たせてくれず、勝手に勉強して、勝手に受験した長女に比べて、次女を教えているのはちょっとした喜びだ。このような喜びを与えてくれている娘に感謝しなくては、と思ったりもする。
手順は次の通りだ。まず、サピックスの白地図トレーニングの地域別の箇所をやらせる。もうサピックスのものでも2回目、白地図では4回目なので、出来そうなものだが8割程度しかできない。そして、その後、出来なかったところのみを白地図に書かせる。「知らない地図」を作成させるためだ。そして、その後「読むだけですっきりわかる日本地理」でその地域の章を読ませる。30〜40頁あるのでちょっと大変だ。さて、その後は、日能研のメモリーチェックで最終確認をする。しかし、ここまでやっても、最後のメモリーチェックでも忘れてしまうキーワードが幾つか出てくる。それらはすべて白地図に既に書かれている。これら覚えられないキーワードを蛍光ペンで再びチェック。
これらの作業で大体、一日3時間は費やされる。まだ九州地域と関東地域しかできていない。それにしても、このような作業をやっていると、改めて、これまで次女が一年以上通っていた塾は、このような知識が定着していない生徒に、入試問題をやらせて、それを解説していたという、笊に砂を流すようなことを繰り返していたのだから、その愚策ぶりには呆れ返る。まあ、塾に行かせる判断をしたのは我々ではあるが(とはいってもサピックスとかにはテストの試験が悪くて入れなかった)。確かに中学入試の社会は暗記が重要である。しかし、長女のように暗記が超得意な生徒でもなければ、これらの暗記項目を知識として体系化させて理解させなければ高得点が取れる訳がない。そもそも、そんな暗記をするだけであるなら、地理を勉強する必要性も随分と減るであろう。我々が生活するこの地球の風土、地域の営みと人間との関係性、まで目を見開けることができれば、自ずと生徒の理解も深まり、暗記も出来るようになるのだ。それを怠慢にもやっていない塾のバックアップのために、本当、大変だ。とはいえ、まったく親に干渉させる余地、というか関心さえ持たせてくれず、勝手に勉強して、勝手に受験した長女に比べて、次女を教えているのはちょっとした喜びだ。このような喜びを与えてくれている娘に感謝しなくては、と思ったりもする。
ドラえもん社会科おもしろ攻略 白地図レッスンノート (ドラえもんの学習シリーズ)
- 作者: 日能研
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
白地図トレーニング帳―中学入試小4~6年生対象 (サピックスメソッド)
- 作者: サピックス小学部
- 出版社/メーカー: 代々木ライブラリー
- 発売日: 2011/07
- メディア: 単行本
社会メモリーチェック2013年資料増補版 (日能研ブックス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: みくに出版
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: 単行本
中学入試の社会を考える(歴史1) [中学受験]
中学入試の歴史を考える。これまで中学受験の次女には地理を教えいてた。地理は、基本的に白地図だ。分かっていないところ、場所などを白地図に書かせて、自分だけの「弱点地図」を描かせるという方法だ。さて、しかし、あまり体系的な理解へとは繋がっていない。これをどうするかは、まだ私の中では課題ではあるのだが、社会は地理だけではない。歴史もある。ということで、歴史も教えることにした。
私は理系なので、歴史の勉強は高校受験の中三までである。その後は、独学で世界史の勉強などはしたりしたが、日本史はまったく無縁だ。共通一次も地理と倫理とかだったので、高校の時も日本史はほとんど勉強してなかったし、高校時代、授業を抜け出して、近くの拓殖大学の学食に入ったり、喫茶店で時間を潰したのも日本史の授業であった。ということで日本史さっぱりの私であるが、次女の点数アップのために指導をしなくてはならない。まず最初に考えたのが、塾などで断片的にインプットされていた知識を体系化させることである。時代の流れに応じて、また、地理的な情報などとも関連づけることが必要だ。幸い、夏休み前に「学研まんが日本の歴史17巻」は読ませておいた。多少の流れは理解している筈だ。
ということで、サピックスの「年表トレーニング帳」というものをやらせた。これは、時代ごとに見開きになっていて、左は年表、右はその時代の事件の因果関係などを記述させるような構成になっている。これは、例えば鎌倉時代は結構、はしょるなどの欠点はあるが、丁寧にやっている時間はないので、これでとりあえず古代から現代まで基本を押さえさせるようにする。また、次女は、右の記述をさせると偉く時間をかけてしまうので、もう左の年表の整理だけを先に最後までやらせることにし、その後、右は答えを書かせる時間ももったいないので、口頭で答えさせるようにした。さらに、あまり分からない項目があった場合は、ノートに書かせるようにした。左には項目、右手にはその項目に関連する事例などを整理させ、一つのキーワードから、いろいろと関連性を理解させたうえで連想が広がるように工夫をさせてみた。例えば、「遣唐使廃止」の理由を左頁に書かせ、その結果、国風文化が発達すると整理させ、右頁には国風文化として、美術(建築・・阿弥陀堂建築→平等院鳳凰堂、文学・・和歌→源氏物語(紫式部))といった具合である。
そのうえで、その時代背景を「流れ」として理解させるために、該当箇所に当たるところを「読むだけですっきり分かる日本史」を読ませることで、知識の定着を図らせるようにした。「読むだけですっきり分かる日本史」を次女が抵抗なく読めるかどうかが不安であったが、どうにか興味深く読んでくれている。この作業をやりつつ、12月頃までに、この本が読み終われればいいのだが。まあ、日本史をろくに勉強もしていない自分がどの程度、しっかりと指導をできるかどうかが分からないが、一応、今日の2時間ちょっとで室町時代は終わらすことができた。今は塾に通っていないが、来週あたりから新しい塾に通わせることになる。そうすると時間がなくなるので、寸暇を惜しんで指導をしないといけない。
私は理系なので、歴史の勉強は高校受験の中三までである。その後は、独学で世界史の勉強などはしたりしたが、日本史はまったく無縁だ。共通一次も地理と倫理とかだったので、高校の時も日本史はほとんど勉強してなかったし、高校時代、授業を抜け出して、近くの拓殖大学の学食に入ったり、喫茶店で時間を潰したのも日本史の授業であった。ということで日本史さっぱりの私であるが、次女の点数アップのために指導をしなくてはならない。まず最初に考えたのが、塾などで断片的にインプットされていた知識を体系化させることである。時代の流れに応じて、また、地理的な情報などとも関連づけることが必要だ。幸い、夏休み前に「学研まんが日本の歴史17巻」は読ませておいた。多少の流れは理解している筈だ。
ということで、サピックスの「年表トレーニング帳」というものをやらせた。これは、時代ごとに見開きになっていて、左は年表、右はその時代の事件の因果関係などを記述させるような構成になっている。これは、例えば鎌倉時代は結構、はしょるなどの欠点はあるが、丁寧にやっている時間はないので、これでとりあえず古代から現代まで基本を押さえさせるようにする。また、次女は、右の記述をさせると偉く時間をかけてしまうので、もう左の年表の整理だけを先に最後までやらせることにし、その後、右は答えを書かせる時間ももったいないので、口頭で答えさせるようにした。さらに、あまり分からない項目があった場合は、ノートに書かせるようにした。左には項目、右手にはその項目に関連する事例などを整理させ、一つのキーワードから、いろいろと関連性を理解させたうえで連想が広がるように工夫をさせてみた。例えば、「遣唐使廃止」の理由を左頁に書かせ、その結果、国風文化が発達すると整理させ、右頁には国風文化として、美術(建築・・阿弥陀堂建築→平等院鳳凰堂、文学・・和歌→源氏物語(紫式部))といった具合である。
そのうえで、その時代背景を「流れ」として理解させるために、該当箇所に当たるところを「読むだけですっきり分かる日本史」を読ませることで、知識の定着を図らせるようにした。「読むだけですっきり分かる日本史」を次女が抵抗なく読めるかどうかが不安であったが、どうにか興味深く読んでくれている。この作業をやりつつ、12月頃までに、この本が読み終われればいいのだが。まあ、日本史をろくに勉強もしていない自分がどの程度、しっかりと指導をできるかどうかが分からないが、一応、今日の2時間ちょっとで室町時代は終わらすことができた。今は塾に通っていないが、来週あたりから新しい塾に通わせることになる。そうすると時間がなくなるので、寸暇を惜しんで指導をしないといけない。
中学受験 小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 6年生で必ず成績の上がる学び方7つのルール [中学受験]
次女の中学入試がピンチなので、参考のために購入した本。さすが大手進学塾の現役教室長が書いただけあり、極めて実践的な提言が多く盛り込まれている。とはいえ、「6年生で伸びるための5年生の学び方」という章のアドバイスは読んでいて虚しくなるだけであった。ということで、自分の子供がなぜ小六になってガクンと落ちたかを理解するうえでは参考になる本ではあるが、ちょっと後の祭り感を受ける。最後の章の6年生で必ず成績の上がる学び方7つのルールの内容は、なかなか至言であり、多くの中学受験を目指す親御さんの参考になるであろう。とはいえ、それは小六になる前に読むと大変参考になるということで、6年生の夏休み明けに慌てて読んでも、ちょっと悲しい気分にさせられる。この時期になって、改めてというか初めて中学入試の大変さを理解している。
中学受験 小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子<br>6年生で必ず成績の上がる学び方7つのルール (地球の歩き方Books)
- 作者: akira
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
中学入試の算数を考える(四谷大塚のテキストは今ひとつだ) [中学受験]
中学入試の算数を分析して、次女に指導をしている。次女の特徴としては、算盤をしていたこともあり、計算が正確だ。特別に計算が速いわけではないが、ほとんど間違えない。これは長女との大きな違いだ。そして、その日の調子にもよるが、調子がいいときは結構、難しい入試問題も解ける。サピックスの模試で算数の偏差値が40とはちょっと俄には信じがたい。あと、もう一つの特徴としては、分野的に得手不得手の差が大きいということだ。これは、一貫して受験範囲を勉強していないからかと思われる。5年生の夏休みから塾に行ったことが原因か。はたまた行った塾が地元の小さな塾で、大手のようにしっかりとしたカリキュラムをもっていなかったことが原因か。まあ、どちらにしろこの分野によっての出来不出来の温度差が大きいことが問題である。弱点分野は本来的には夏休みが克服する最後のチャンスなのだろうが、そうもいってられないので対策を考えないといけない。
さて、娘が通っていた塾は四谷大塚のテキストを使っている。そこの問題を一緒に解いてみると、オリジナルの問題なのだがよくない。全般的に、生徒に何を教え、どのように学習効果を高めていこうとしているのか、その意図も見えにくい。そこで、このテキストをやるのを辞めさせて受験校の過去問とでる順計算をやらせた。でる順計算は以前からやっているのだが、まだ終わっていない。ただ、一年前にこれを一ヶ月で終わらせてと渡した時は(その後、塾の宿題が忙しいとかでやらずに放っておかれた)、制限時間内で終わることはまったくできず、また正解率も低かったのだが、今では□埋めの問題などもすらすら制限時間内で終わらすことができている。計算問題はどうにか大丈夫そうだ。過去問は、その問題の分野のものを日能研の「データランキングシリーズ」から選んだものを数問やらせてから、取り組ませた。娘の志望校の問題はおどろくべきほどの良問で、四谷大塚のテキスト問題集をやるよりずっと優れている。
算数問題の勉強は、愚問を多くやるより、良問を数少なく深く掘り下げてやった方がいい。幸い、娘の志望校の問題は素晴らしく良問であり、かつ計算は楽。よく計算がいたずらに難しい問題があったりするが、娘の志望校は計算ミスでその受験生を判断するというよりかは解決法を見いだす分析力などを計ろうとしていることが分かる良問だ。これは、試験対策を効率的にやるのにもうってつけだし、時間がもうないので、これがおそらく得点アップに繋がる最短の方法であろう。娘が通っていた塾は、この過去問をやらさせない。直前にやれ、などという馬鹿なことを言っている。まあ、塾をやめても受からないかもしれないが、やめなかったら100%受からない。とはいえ、今日は娘が疲れてしまい、あまり教えられなかった。気力もそうだが、体力もとても重要だ。時間はないが、焦りは禁物である。
さて、娘が通っていた塾は四谷大塚のテキストを使っている。そこの問題を一緒に解いてみると、オリジナルの問題なのだがよくない。全般的に、生徒に何を教え、どのように学習効果を高めていこうとしているのか、その意図も見えにくい。そこで、このテキストをやるのを辞めさせて受験校の過去問とでる順計算をやらせた。でる順計算は以前からやっているのだが、まだ終わっていない。ただ、一年前にこれを一ヶ月で終わらせてと渡した時は(その後、塾の宿題が忙しいとかでやらずに放っておかれた)、制限時間内で終わることはまったくできず、また正解率も低かったのだが、今では□埋めの問題などもすらすら制限時間内で終わらすことができている。計算問題はどうにか大丈夫そうだ。過去問は、その問題の分野のものを日能研の「データランキングシリーズ」から選んだものを数問やらせてから、取り組ませた。娘の志望校の問題はおどろくべきほどの良問で、四谷大塚のテキスト問題集をやるよりずっと優れている。
算数問題の勉強は、愚問を多くやるより、良問を数少なく深く掘り下げてやった方がいい。幸い、娘の志望校の問題は素晴らしく良問であり、かつ計算は楽。よく計算がいたずらに難しい問題があったりするが、娘の志望校は計算ミスでその受験生を判断するというよりかは解決法を見いだす分析力などを計ろうとしていることが分かる良問だ。これは、試験対策を効率的にやるのにもうってつけだし、時間がもうないので、これがおそらく得点アップに繋がる最短の方法であろう。娘が通っていた塾は、この過去問をやらさせない。直前にやれ、などという馬鹿なことを言っている。まあ、塾をやめても受からないかもしれないが、やめなかったら100%受からない。とはいえ、今日は娘が疲れてしまい、あまり教えられなかった。気力もそうだが、体力もとても重要だ。時間はないが、焦りは禁物である。
算数図形問題ランキング―中学受験用 (日能研ブックス―データランキングシリーズ・出題頻度順問題集 (7))
- 作者:
- 出版社/メーカー: 日能研
- 発売日: 1998/09
- メディア: 単行本
中学入試の社会を考える(地理編2) [中学受験]
次女の中学受験をみることになった私。とりあえず算数は、どうにか的確に近い指導ができる。これは、おそらく多くのちまたの塾講師よりは優れているのではないかと思われる。少なくとも、まあつきっきりで次女向けの内容で効率よく指導ができる。これは、それほど問題がない。しかし、問題は地理である。地理の問題は私の視点から考察すると恐ろしく難しい。私は大学の学部レベルであるが、地域研究のような講義を持っている。日頃、接している大学生の日本地理、世界地理に関する知識の低さと、それら多くの学生は比較的、難しい中央一貫の私立高校からも来ていることを考えると、まったくもって、この受験問題の難しさと、その試験を通過した学生の8年後の理解度の低さとのギャップが理解できない。
とりあえず、もう絶対的に不足している知識を詰め込むしかないかと考え、CDとカードとで地理の知識を覚えられる「地理の鉄人」という本を購入して、知識チェックをしてみた。
さて、なかなか悪くないなとCDを次女に聞かせながら思い、アマゾンの書評をチェックしたら次のようなコメントが書かれていた。
「中身は基礎の基礎です。しばらく勉強から離れていた大人が復習に活用するにはモッテコイですが、中学受験で上位校目指す5年生、6年生にはちょっと物足りないかもしれません。特に四谷大塚、日能研、SAPIXなどで上のクラスにいる子は、この内容だけでは点数はとれません。むしろこれから入塾する4年生が興味を持つための教材として使うのは良いと思います。」
「受験を目指すお子さんなら初歩のモノとして使う本だと思います。」
本当か。というか、どうしたら高得点が取れるようになるのか、分からない。五里霧中状況だ。しかし、時間がなくても一歩、一歩進むしかない。
とりあえず、もう絶対的に不足している知識を詰め込むしかないかと考え、CDとカードとで地理の知識を覚えられる「地理の鉄人」という本を購入して、知識チェックをしてみた。
さて、なかなか悪くないなとCDを次女に聞かせながら思い、アマゾンの書評をチェックしたら次のようなコメントが書かれていた。
「中身は基礎の基礎です。しばらく勉強から離れていた大人が復習に活用するにはモッテコイですが、中学受験で上位校目指す5年生、6年生にはちょっと物足りないかもしれません。特に四谷大塚、日能研、SAPIXなどで上のクラスにいる子は、この内容だけでは点数はとれません。むしろこれから入塾する4年生が興味を持つための教材として使うのは良いと思います。」
「受験を目指すお子さんなら初歩のモノとして使う本だと思います。」
本当か。というか、どうしたら高得点が取れるようになるのか、分からない。五里霧中状況だ。しかし、時間がなくても一歩、一歩進むしかない。
中学入試で漢字を考える [中学受験]
相変わらず、次女の中学受験に気を取られてばかりの毎日である。中学受験の科目は、国語、数学、理科、社会。私が気になっているのは、国語だと圧倒的に漢字だ。次女の第一志望は漢字は、書き取りが3問あるだけ。しかし、そうだからといって漢字を疎かにすることはできない。漢字は社会と同じで、暗記がすべてである(そういう意味では理科の地学、生物などもある程度はそうかもしれない)。いや、社会などは暗記した知識がネットワーク化されなくてはならないが、漢字はとりあえず書けるか書けないかだ。白黒が非常にはっきりしている。ということは、これは努力で勉強すれば克服できる、すなわち得点ができるということだ。また、これは得点が計算できる、ということでもある。ここで点が取れないのは、ある意味で致命的だ。
さて、そういうことは分かってはいるが、それでも100%を目指すのは賢明ではない。というのは、例えば80%の正解率を得るのにかかる勉強量と、80%を90%まで向上させる勉強量はほぼ同じで、90%を95%に上げようとしたら、またほぼ同じ勉強量が必要となり、ここで100%を目指すと、もう80%の正解率を得るのにかかる勉強量の5倍はかかるからだ。次女が5年生であれば、そのような勉強方針を立てるのも悪くはないかもしれないが、もう受験まで100日ちょっとしかない。これは95%を目指すしかないだろう。
ということで、「でる順漢字3500」をやらせて、そこで二回目も書き取り、読み取りが出来ない漢字を抽出してみた。漢字3500といっても、実際、書き取り、読み取りで例示されている漢字は熟語等で1300程度である。小学校の教育漢字は1000ちょっとなので、もう、この「でる順漢字3500」のリストに頼るしかない。抽出した漢字は、もう繰り返し書いて覚えさせるしかない。
この後は、実際、受験する中学の過去問をやらせて、その通用度、というか得点率を分析していきたいと思う。そこで、得点が出来ないようであれば、また違う方法を考えるか、他で得点することを考えるか。いやはや、ここで書いているだけで焦ってきてしまうが、焦りはおそらく禁物であろう。
さて、そういうことは分かってはいるが、それでも100%を目指すのは賢明ではない。というのは、例えば80%の正解率を得るのにかかる勉強量と、80%を90%まで向上させる勉強量はほぼ同じで、90%を95%に上げようとしたら、またほぼ同じ勉強量が必要となり、ここで100%を目指すと、もう80%の正解率を得るのにかかる勉強量の5倍はかかるからだ。次女が5年生であれば、そのような勉強方針を立てるのも悪くはないかもしれないが、もう受験まで100日ちょっとしかない。これは95%を目指すしかないだろう。
ということで、「でる順漢字3500」をやらせて、そこで二回目も書き取り、読み取りが出来ない漢字を抽出してみた。漢字3500といっても、実際、書き取り、読み取りで例示されている漢字は熟語等で1300程度である。小学校の教育漢字は1000ちょっとなので、もう、この「でる順漢字3500」のリストに頼るしかない。抽出した漢字は、もう繰り返し書いて覚えさせるしかない。
この後は、実際、受験する中学の過去問をやらせて、その通用度、というか得点率を分析していきたいと思う。そこで、得点が出来ないようであれば、また違う方法を考えるか、他で得点することを考えるか。いやはや、ここで書いているだけで焦ってきてしまうが、焦りはおそらく禁物であろう。
塾を変更する画策をする [中学受験]
現在、次女は地元の塾に通っている。ここは生徒をみて比較的、しっかりと勉強は教えてくれていたようではあるが、受験に関しては素人だ。少なくとも、私よりも素人であることは明らかだ。中学受験もしたことなく、小学生を指導もしたことがない私が塾を素人と断言するのは、ちょっといい加減過ぎると思う人もいるかもしれないが、少なくとも「昨年の過去問は直前までやるな」という指導をする塾が受験に関して専門家であるとは到底、思えない。
さて、数学と社会であれば、私が家庭教師ということも考えられるのだが、理科そして国語に関してはあまり自信がない。私は履歴書的には、東京大学工学部卒なので、中学受験での理科の指導に自信がないというのは意外に思われるかもしれないが、出来ないものは出来ない。そもそも、大学受験も物理だけで勝負したようなものなので、もう生物とかはちんぷんかんぷんなのだ。地学も高校受験の知識以上のものはない。国語は、教えられるような気もするのだが、ちょっとサピックスのオープン模試などを試してみると、100点は取れない。読解文とかで、え!なんで答えが違うの?とかいう問題があったりする。解説を読むと理解するが、これはある特別な解放のテクニックというようなものがあるのだろう。それを私が勉強して理解した時にはもう試験は間近であるか、下手したら終わっているかもしれない。
ということで、違う塾に通わせることを画策している。次女は最近まで勉強をがむしゃらにするような受験塾に行くことには強く抵抗を示していたが、偏差値40を取ってからは、人が変わったようにアグレッシブになっている。ということで、以前も考えていたが、次女の態度から断念したN学園の入塾試験を申し込んだ。このN学園は、夜の10時まで勉強を教えるという猛烈受験塾であるが、次女が現状から志望校に入るとしたら、この選択肢ぐらいしかない。私ではなく家内が塾の説明会を聞きに行ってくれたが、塾長は私の言っていることと異口同音であるというようなことを言っていた。
さて、入塾試験に通るかどうかが鍵だが、ここで通ったら多少はトンネルの向こうにかすかな光が見えるかもしれない。一方で落ちたら、相当、大変、というかどうするんだ、という気持ちだ。今は、落ちることは考えずに、通るという前提で対処していきたいと思う。
しかし、改めて中学入試は親が重要な役割を果たすのだな、ということを知る。長女がまったく自分一人でやっていて、親が干渉する余地も与えてくれなかったことを考えると、ある意味で次女は親孝行でもある。できが悪い子ほどかわいい、とはよく言ったものだ。というのは、次女で初めて気づいたのであるが、中学受験は親は結構、楽しいのである。私も、ある意味で、この崖っぷちの状況に置かれているところをどうにか、しようと考えるとアドレナリンが出てくるのだ。だから、思わずブログに書いてしまっているというのもあるかもしれない。実は、親は結構、中学受験が楽しいのだ。特に、この子供と二人三脚のようにタッグで取り組むところが、親子の絆を深めるようで素直に嬉しい。長女は、こういうことを一切やらせてくれなかったからなあ。まあ、私も二人子供がいたが、最後にそのような機会を得ることができてちょっと嬉しい気分なのだ。出来の悪い次女に感謝したいくらいだ。
これまでの私のブログのそうでなくても少ない奇特な読者の方には、まったく興味がないような内容で恐縮だが、そういうこともあって中学受験のことをこのブログに書かせてもらっている。まあ1月いっぱいで終わるので、ちょっとだけ許して下さい。
さて、数学と社会であれば、私が家庭教師ということも考えられるのだが、理科そして国語に関してはあまり自信がない。私は履歴書的には、東京大学工学部卒なので、中学受験での理科の指導に自信がないというのは意外に思われるかもしれないが、出来ないものは出来ない。そもそも、大学受験も物理だけで勝負したようなものなので、もう生物とかはちんぷんかんぷんなのだ。地学も高校受験の知識以上のものはない。国語は、教えられるような気もするのだが、ちょっとサピックスのオープン模試などを試してみると、100点は取れない。読解文とかで、え!なんで答えが違うの?とかいう問題があったりする。解説を読むと理解するが、これはある特別な解放のテクニックというようなものがあるのだろう。それを私が勉強して理解した時にはもう試験は間近であるか、下手したら終わっているかもしれない。
ということで、違う塾に通わせることを画策している。次女は最近まで勉強をがむしゃらにするような受験塾に行くことには強く抵抗を示していたが、偏差値40を取ってからは、人が変わったようにアグレッシブになっている。ということで、以前も考えていたが、次女の態度から断念したN学園の入塾試験を申し込んだ。このN学園は、夜の10時まで勉強を教えるという猛烈受験塾であるが、次女が現状から志望校に入るとしたら、この選択肢ぐらいしかない。私ではなく家内が塾の説明会を聞きに行ってくれたが、塾長は私の言っていることと異口同音であるというようなことを言っていた。
さて、入塾試験に通るかどうかが鍵だが、ここで通ったら多少はトンネルの向こうにかすかな光が見えるかもしれない。一方で落ちたら、相当、大変、というかどうするんだ、という気持ちだ。今は、落ちることは考えずに、通るという前提で対処していきたいと思う。
しかし、改めて中学入試は親が重要な役割を果たすのだな、ということを知る。長女がまったく自分一人でやっていて、親が干渉する余地も与えてくれなかったことを考えると、ある意味で次女は親孝行でもある。できが悪い子ほどかわいい、とはよく言ったものだ。というのは、次女で初めて気づいたのであるが、中学受験は親は結構、楽しいのである。私も、ある意味で、この崖っぷちの状況に置かれているところをどうにか、しようと考えるとアドレナリンが出てくるのだ。だから、思わずブログに書いてしまっているというのもあるかもしれない。実は、親は結構、中学受験が楽しいのだ。特に、この子供と二人三脚のようにタッグで取り組むところが、親子の絆を深めるようで素直に嬉しい。長女は、こういうことを一切やらせてくれなかったからなあ。まあ、私も二人子供がいたが、最後にそのような機会を得ることができてちょっと嬉しい気分なのだ。出来の悪い次女に感謝したいくらいだ。
これまでの私のブログのそうでなくても少ない奇特な読者の方には、まったく興味がないような内容で恐縮だが、そういうこともあって中学受験のことをこのブログに書かせてもらっている。まあ1月いっぱいで終わるので、ちょっとだけ許して下さい。
中学入試の社会を考える(地理編1) [中学受験]
次女の受験勉強の指導方針を考えるために、志望校の過去問をチェックする。とりあえず社会をしてみてのけぞった。あまりにも重箱をつつくような細かい知識を問うているのである。私は高校受験をしたことがあるが、中学受験はしたことはない。私は、大学受験は成功したとはとてもいえないが(そもそも現役の時はまともに受験もしていない)、高校受験は進学した高校だけでなく開成高校なども含めて全勝であった。まあ、この全勝という成功体験が大学受験を通じて人生の躓きの基点となるのだが、それはともかく、中学受験はしたことがない。ということでほとんど初めて(長女が中学受験をしたことを考えると、これはずいぶんと意外だがそうなのだ)中学の社会の入試問題をみたのである。
私の率直な印象だが、これは高校の社会の入試問題よりも難しいのではないだろうか。少なくとも、共通一次の地理や日本史より難しいのは間違いないと思われる。なんだ、この問題は、と思い、過去問を出している出版社の解説を読むと「基本的な知識を問うており、難しい問題ではない」と書かれている。え!何かの冗談だろう。というか、次女の小六の10月になって、中学入試の恐ろしさを知る。
この時点で初めて、中学入試の準備のために受験生は小四から塾に行く意味が分かった。私は、小学生が3年間も勉強し続けられる訳はないだろう、となんか塾通いさせる小学生の親をおかしいんじゃないの、と思っていたが、実は、小四から準備させないと間に合わないぐらい半端ない知識を中学入試が要求していることを知った。また長女が勝手に受験勉強を小五からして、落ちたとはいえ都内最難校を受験するのに恥ずかしくない成績を取ったということがあったので、もうその難しさを圧倒的に過小評価していたのである。長女に「なんで、こんな問題が解けたんだ」と尋ねると、「社会科は好きだったので資料集とかで勉強していたので、全然、難しくなかった。むしろ得点源だった」と言う。
ふうむ。やはり、ここらへんはサピックスのカリキュラムが優れているということなのだろうか。それとも長女の記憶力が優れていたのであろうか。さあ、しかし問題は次女である。次女は長女のように集中したり、勉強に没頭することはなかったし、ピアノのレッスンもずっと行ったりしていた。とはいえ、小五の夏休みから、サピックスなどの大手塾には入れなくて行かなかったが、とりあえず週に三回は地元の塾に通って勉強していた。インプットもゼロという訳ではない。しかし、そこでの勉強方法が過去問を解かせて解説といった、知識がしっかりと定着していない段階においてはまったく不適切な学習をやらせていたので点数に結びつかない。というか、点数が伸びる訳がない。
そこで、急いでアマゾンで「中学受験は社会で合格が決まる」という本を購入する。これは、社会の勉強を疎かにすると受験で失敗しますよ、ということを述べており、「家庭学習の習慣づけが社会は一番しやすい」ことや、「社会という科目は暗記科目」、「知識の土台が固まっていない状態での演習はまったく意味がない」などの提言が盛り込まれている。
指摘はまったくもって説得力を有している。しかし、これらは小五もしくは遅くても小六の4月であれば相当、有益だっただろうが既に10月だ。それらの提言をどのように次女の社会の点数アップ、もっと平たく言えば、志望校の試験の点数アップに結びつければいいのか。
ということで、とりあえずこれまでやってきた塾の過去問を集め、彼女が出来なかった地理関連の問題を抽出し、その事項を白地図で整理させるようにした。そして、それらに加えて、たとえば関門海峡であったら、関門トンネル(1942)などと情報を付け加えさせるようにした。要するに、次女の知識欠如日本地図のようなものを地方別につくらせるようにしたのである。この作業によって、ある程度、取りこぼしている知識が既存の知識と結びついて、体系化が図れるのではないかと考えている。
とはいえ、これでうまく行くのは、これまでの次女のインプット量による。インプットが少なければ、この作業をしても間に合わないであろう。しかも、地理はおそらく全体の4割程度の重みしかない。こうやって書いていても、ちょっと途方に暮れてしまう。
私の率直な印象だが、これは高校の社会の入試問題よりも難しいのではないだろうか。少なくとも、共通一次の地理や日本史より難しいのは間違いないと思われる。なんだ、この問題は、と思い、過去問を出している出版社の解説を読むと「基本的な知識を問うており、難しい問題ではない」と書かれている。え!何かの冗談だろう。というか、次女の小六の10月になって、中学入試の恐ろしさを知る。
この時点で初めて、中学入試の準備のために受験生は小四から塾に行く意味が分かった。私は、小学生が3年間も勉強し続けられる訳はないだろう、となんか塾通いさせる小学生の親をおかしいんじゃないの、と思っていたが、実は、小四から準備させないと間に合わないぐらい半端ない知識を中学入試が要求していることを知った。また長女が勝手に受験勉強を小五からして、落ちたとはいえ都内最難校を受験するのに恥ずかしくない成績を取ったということがあったので、もうその難しさを圧倒的に過小評価していたのである。長女に「なんで、こんな問題が解けたんだ」と尋ねると、「社会科は好きだったので資料集とかで勉強していたので、全然、難しくなかった。むしろ得点源だった」と言う。
ふうむ。やはり、ここらへんはサピックスのカリキュラムが優れているということなのだろうか。それとも長女の記憶力が優れていたのであろうか。さあ、しかし問題は次女である。次女は長女のように集中したり、勉強に没頭することはなかったし、ピアノのレッスンもずっと行ったりしていた。とはいえ、小五の夏休みから、サピックスなどの大手塾には入れなくて行かなかったが、とりあえず週に三回は地元の塾に通って勉強していた。インプットもゼロという訳ではない。しかし、そこでの勉強方法が過去問を解かせて解説といった、知識がしっかりと定着していない段階においてはまったく不適切な学習をやらせていたので点数に結びつかない。というか、点数が伸びる訳がない。
そこで、急いでアマゾンで「中学受験は社会で合格が決まる」という本を購入する。これは、社会の勉強を疎かにすると受験で失敗しますよ、ということを述べており、「家庭学習の習慣づけが社会は一番しやすい」ことや、「社会という科目は暗記科目」、「知識の土台が固まっていない状態での演習はまったく意味がない」などの提言が盛り込まれている。
指摘はまったくもって説得力を有している。しかし、これらは小五もしくは遅くても小六の4月であれば相当、有益だっただろうが既に10月だ。それらの提言をどのように次女の社会の点数アップ、もっと平たく言えば、志望校の試験の点数アップに結びつければいいのか。
ということで、とりあえずこれまでやってきた塾の過去問を集め、彼女が出来なかった地理関連の問題を抽出し、その事項を白地図で整理させるようにした。そして、それらに加えて、たとえば関門海峡であったら、関門トンネル(1942)などと情報を付け加えさせるようにした。要するに、次女の知識欠如日本地図のようなものを地方別につくらせるようにしたのである。この作業によって、ある程度、取りこぼしている知識が既存の知識と結びついて、体系化が図れるのではないかと考えている。
とはいえ、これでうまく行くのは、これまでの次女のインプット量による。インプットが少なければ、この作業をしても間に合わないであろう。しかも、地理はおそらく全体の4割程度の重みしかない。こうやって書いていても、ちょっと途方に暮れてしまう。
中学入試に挑戦することになった [中学受験]
小六の次女が中学入試を目指して、地元の塾に通っていた。しかし、夏休みも終えた9月でのサピックス・オープンとかいう模試で偏差値40台(算数にいたっては30台後半)を取ってしまった。これは、もう中学受験も諦めた方がいいかとも思ったが、本人は逆に本気モードになってしまった。父親と似て天の邪鬼なのである。さて、それでは対策を立てなくてはならないな、と私も考えた。しかし、実は長女に中学入試をさせたので自分は勝手にノウハウがあると思っていたのだが、実は何も知らないということに気づいたのである。
長女は小五になってからサピックスに通わせろ、と強く主張したので、塾に行かせないとぐれてしまうと思って行かせた。どうもサピックスは親がいろいろと宿題などの面倒をみるというシステムらしかったのだが、長女は一人で勝手に宿題をやっていた。私はもちろんだが、母親(妻)が干渉することも極端に嫌った。ということで、長女は勝手にサピックスに通って、勝手に自分で勉強して、勝手に受験して、第一志望には落ちたが、第二志望には合格した。まあ、成功したという訳ではないが、失敗という訳でもない。
私はそういうことで長女は受験させたのだが、まったく関与していなかったので、中学受験のことをよくというか、ほとんど知らなかったのである。長女は第一志望は落ちたが、サピックスのオープンとかでも、四谷大塚の模試でも偏差値が70くらいだったので、なんか受験は簡単なもんだと勝手に思い込んでいたのだ。第一志望に落ちたのも、実力というよりか、本番で必要以上に緊張して失敗したんだろう、ぐらいに思っていたのである。しかし、分かったことは、長女は勝手に勉強して成績も上げていたが、次女はどうも長女とはずいぶんと勝手が違い、勝手に自分では勉強できないタイプであったということである。
次女は小五の夏休みから塾に通わせるようにした。そのとき、長女と同じようにあまり考えもせずにサピックスの入塾テストを受けさせたら、なんと算数0点、偏差値29とかいう成績を取り、サピックスからは丁寧にうちには入れません、という手紙が送られてきた。ということで、近くの塾に通わせることにした。長女のようにあまり勉強が好きでないのと、ピアノが上手なので、ピアノを犠牲にしてまで受験勉強させるのも何だよな、という気分で傍観していた。ただ、冬休みとか、漢字の問題集をやらせてみると恐ろしく出来ないので、これはどうしたらいいんだろう、とも思ったりもしていたが、塾が宿題をいろいろ出したりしていたので、まあ、どうにかなるかな、ぐらいに思っていたのである。
次女の成績は最初が悪すぎたので、地元の塾でも結構、勉強の効果は出始め、小六の四谷大塚の模試では国語や算数は偏差値が60を越えるぐらいにまで上昇してきた。そこで、私もこのままで大丈夫だろうと若干油断をしていたら、夏休み明けの模試で恐ろしい成績を取ってしまったという訳だ。最初が低すぎたので、右肩上がりしか想定していなかった私には大きなショックであった。ちなみに、四谷大塚の模試も偏差値50以下という目を覆わんばかりの成績であった。
そこで、遅きに失しているのかもしれないが、次女は受験はすると強く主張するので、塾で何を教わっているかを聞いてみた。すると、相当、杜撰な授業がされていることが見えてきた。いや、杜撰というのは言い過ぎかもしれないが、要するに、塾は出来る子と出来ない子がいるので、どうしても出来ない子にあわせた授業をしてしまうことが分かった。こういうことは、状況が切羽詰まっていない5年生とかならいいのかもしれないが、次女のように背水の陣で受験に挑戦しようとするものにとっては極めて非効率である。また、社会の授業ではひたすら次女の志望校よりレベルの低い学校の過去問をさせていることが分かった。次女のように社会科が系統だって理解できていないのに過去問をやってもほとんど無意味である。しかも、志望校より低い学校の社会科の問題を積み重ねても、志望校の点数が取れることはない(次女の志望校の社会科の問題は相当、難しい)。さらに、塾の方針として、受験校の去年の問題は直前までやるなという指導をしていることが分かった。これは、はっきりいってまったく受験指導として正しくない。過去問はむしろ徹底してやり、その学校の問題の傾向に慣れるようにすることこそが受験勉強の王道である。また、入試問題というのは学校から受験生のメッセージであり、そのメッセージから、どのような勉強をすべきか、どのような学生を欲しいか、などを理解してから受験勉強を取り組むべきである。直前に、本番のシミュレーションのようにやるのは馬鹿げている。そういうことをしたいのならば、類似問題を作成するぐらいのことをするべきだ。まあ、おそらくそういうことが出来ないので、こんなくだらない発想をしてしまうのであろう。
ということで、とりあえず塾を変えることから考えなくてはならないことが分かった。また、社会科の問題を解くうえでの知識をいかに体系づけていくかを考えてなくてはならないことを知り、とりあえず参考文献を購入することにした。また、冬休み頃に「これをやるといいよ」と渡した「中学入試でる順漢字3500」という問題集にほとんど次女は手をつけていなかったので、これを早急に一回りさせるように指導した。あと、早速、家で受験志望校の過去問を入手し、私が直接、次女に解かせて指導することにした。
さて、次女は恐ろしく穴だらけで、中学受験をしていない私が、果たして彼女を正しく導けるかどうか、極めて自信はないのだが、どう考えても、こんな私でも今の塾よりは遙かにしっかりと指導はできるという確信はある。というか、今の塾では100%、次女が志望校に入ることは無理だ。そういうことで、いきなり中学受験生の父親ブログのようなカテゴリーものを来年の2月頭まで書くことになりそうだが、もしよろしければお付き合いいただければと思う。
これまでのカテゴリーでも書くこともあると思いますし、中学受験にまったく関心のない方には申し訳ないのですが、現在の私の大きな関心事なので、いろいろと記していきたいと思います。宜しくお願いします。
長女は小五になってからサピックスに通わせろ、と強く主張したので、塾に行かせないとぐれてしまうと思って行かせた。どうもサピックスは親がいろいろと宿題などの面倒をみるというシステムらしかったのだが、長女は一人で勝手に宿題をやっていた。私はもちろんだが、母親(妻)が干渉することも極端に嫌った。ということで、長女は勝手にサピックスに通って、勝手に自分で勉強して、勝手に受験して、第一志望には落ちたが、第二志望には合格した。まあ、成功したという訳ではないが、失敗という訳でもない。
私はそういうことで長女は受験させたのだが、まったく関与していなかったので、中学受験のことをよくというか、ほとんど知らなかったのである。長女は第一志望は落ちたが、サピックスのオープンとかでも、四谷大塚の模試でも偏差値が70くらいだったので、なんか受験は簡単なもんだと勝手に思い込んでいたのだ。第一志望に落ちたのも、実力というよりか、本番で必要以上に緊張して失敗したんだろう、ぐらいに思っていたのである。しかし、分かったことは、長女は勝手に勉強して成績も上げていたが、次女はどうも長女とはずいぶんと勝手が違い、勝手に自分では勉強できないタイプであったということである。
次女は小五の夏休みから塾に通わせるようにした。そのとき、長女と同じようにあまり考えもせずにサピックスの入塾テストを受けさせたら、なんと算数0点、偏差値29とかいう成績を取り、サピックスからは丁寧にうちには入れません、という手紙が送られてきた。ということで、近くの塾に通わせることにした。長女のようにあまり勉強が好きでないのと、ピアノが上手なので、ピアノを犠牲にしてまで受験勉強させるのも何だよな、という気分で傍観していた。ただ、冬休みとか、漢字の問題集をやらせてみると恐ろしく出来ないので、これはどうしたらいいんだろう、とも思ったりもしていたが、塾が宿題をいろいろ出したりしていたので、まあ、どうにかなるかな、ぐらいに思っていたのである。
次女の成績は最初が悪すぎたので、地元の塾でも結構、勉強の効果は出始め、小六の四谷大塚の模試では国語や算数は偏差値が60を越えるぐらいにまで上昇してきた。そこで、私もこのままで大丈夫だろうと若干油断をしていたら、夏休み明けの模試で恐ろしい成績を取ってしまったという訳だ。最初が低すぎたので、右肩上がりしか想定していなかった私には大きなショックであった。ちなみに、四谷大塚の模試も偏差値50以下という目を覆わんばかりの成績であった。
そこで、遅きに失しているのかもしれないが、次女は受験はすると強く主張するので、塾で何を教わっているかを聞いてみた。すると、相当、杜撰な授業がされていることが見えてきた。いや、杜撰というのは言い過ぎかもしれないが、要するに、塾は出来る子と出来ない子がいるので、どうしても出来ない子にあわせた授業をしてしまうことが分かった。こういうことは、状況が切羽詰まっていない5年生とかならいいのかもしれないが、次女のように背水の陣で受験に挑戦しようとするものにとっては極めて非効率である。また、社会の授業ではひたすら次女の志望校よりレベルの低い学校の過去問をさせていることが分かった。次女のように社会科が系統だって理解できていないのに過去問をやってもほとんど無意味である。しかも、志望校より低い学校の社会科の問題を積み重ねても、志望校の点数が取れることはない(次女の志望校の社会科の問題は相当、難しい)。さらに、塾の方針として、受験校の去年の問題は直前までやるなという指導をしていることが分かった。これは、はっきりいってまったく受験指導として正しくない。過去問はむしろ徹底してやり、その学校の問題の傾向に慣れるようにすることこそが受験勉強の王道である。また、入試問題というのは学校から受験生のメッセージであり、そのメッセージから、どのような勉強をすべきか、どのような学生を欲しいか、などを理解してから受験勉強を取り組むべきである。直前に、本番のシミュレーションのようにやるのは馬鹿げている。そういうことをしたいのならば、類似問題を作成するぐらいのことをするべきだ。まあ、おそらくそういうことが出来ないので、こんなくだらない発想をしてしまうのであろう。
ということで、とりあえず塾を変えることから考えなくてはならないことが分かった。また、社会科の問題を解くうえでの知識をいかに体系づけていくかを考えてなくてはならないことを知り、とりあえず参考文献を購入することにした。また、冬休み頃に「これをやるといいよ」と渡した「中学入試でる順漢字3500」という問題集にほとんど次女は手をつけていなかったので、これを早急に一回りさせるように指導した。あと、早速、家で受験志望校の過去問を入手し、私が直接、次女に解かせて指導することにした。
さて、次女は恐ろしく穴だらけで、中学受験をしていない私が、果たして彼女を正しく導けるかどうか、極めて自信はないのだが、どう考えても、こんな私でも今の塾よりは遙かにしっかりと指導はできるという確信はある。というか、今の塾では100%、次女が志望校に入ることは無理だ。そういうことで、いきなり中学受験生の父親ブログのようなカテゴリーものを来年の2月頭まで書くことになりそうだが、もしよろしければお付き合いいただければと思う。
これまでのカテゴリーでも書くこともあると思いますし、中学受験にまったく関心のない方には申し訳ないのですが、現在の私の大きな関心事なので、いろいろと記していきたいと思います。宜しくお願いします。