映画『カポーティ』 [映画批評]
『シャレード』 [映画批評]
『ブリュッセル 1080 コメルス河畔通り 23番地 ジャンヌ・ディエルマン』 [映画批評]
私は男性ではあるが単身赴任をしているので家事をする。家事はルーティン化する。ルーティン化させた家事をこなすのは苦痛ではないし、それが生きていくことかと思ったりもする。ただ、そのルーティンのリズムを壊されることは嬉しくない。思春期の子育てをし、日々、売春をしている主人公にとっては、それはさらに大きな苦痛になったのであろう。息子の心ない言葉、茹ですぎたジャガイモ、さらには泣き叫ぶ赤ん坊なども最後の悲劇への加速を促すのだが、最大のきっかけとなる事件を私は映画を観ても読み取ることができなかった。ここは、もう少し、分かりやすく演出してもらえれば有り難かったが、多くの人は分かったのだろうか?
この映画は観る価値はある、とは思うが、個人的にはベスト5に入ることはないと思う。ただ、これは私が映画をしっかりと鑑賞する能力に劣っているからだろう。観る人の鑑賞力を要求する映画であると思う。
ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地 [DVD]
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2023/03/03
- メディア: DVD
映画『世界中がアイ・ラブ・ユー』 [映画批評]
ウディ・アレンの映画の中でもとびきり楽観的でハッピーで肯定的である。恋人と2人で見る映画としては相当良質ではないだろうか。
世界中がアイ・ラヴ・ユー ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2012/05/11
- メディア: Blu-ray
世界中がアイ・ラヴ・ユー ―デジタル・レストア・バージョン― [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2011/06/24
- メディア: DVD
『ジェーン・エア』(1996) [映画批評]
映画『恋愛小説家』 [映画批評]
映画『インセプション』 [映画批評]
インセプション <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(3枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2017/12/20
- メディア: Blu-ray
インディアナ・ジョーンズ『レイダース/失われたアーク』 [映画批評]
映画『バービー』 [映画批評]
【Amazon.co.jp限定】バービー ブルーレイ&DVDセット(2枚組)(クリアファイル付き)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2023/11/22
- メディア: Blu-ray
映画『ロストケア』 [映画批評]
映画『You’ve Been Trumped Too』はすべての選挙権を有するアメリカ人はもとより人類、必見の映画である [映画批評]
トランプは彼の母親の故郷であるスコットランドのアバーディーンにゴルフ場をつくるのだが、このゴルフ場へのアクセス道路が地元の人の水路を破壊し、その結果、一部の地元の人達の水が絶たれてしまう。トランプと彼の会社は、補修すると言ったが、結局、補修をしっかりとせず、ゴミや油が飲料水に紛れ込んでしまう。トランプがいかに自分の利益のことしか考えず、そのためには他人を犠牲にすることにまったく躊躇しないということを、ドキュメンタリーで記録したのが、この作品である。
本当、トランプは破廉恥の極致というか、こんなに卑劣な人間がこの世に存在するのか、というほど酷い人間であることが、よく理解できる極めて優れたドキュメンタリー映画である。このような人間を一度ならず、再選させようと思っているアメリカ人の多さには本当、あきれ果てるしかないし、絶望的な気分になるかもしれないが、このような人間が二度と権力を持たないようにさせるためにも、すべての選挙権を有するアメリカ人には見るべき映画だと思うし、アメリカ人ではなくても、その影響は広く地球上に及ぶであろうから、見るべき映画である。バクスター監督には、このような映像作品を世に出してくれたことを強く感謝する。
You've Been Trumped [DVD] [Import]
- 出版社/メーカー: Docurama
- 発売日: 2013/03/12
- メディア: DVD
映画『ノー・タイム・トゥ・ダイ』 [映画批評]
あと、これは映画とは関係ない話になってしまうが、アナ・デ・アルマスは非常に魅力的であったが、一方でボンドの恋人のレア・セドゥにはまったく女性的な魅力を感じなかった。いや、あくまでも好みの問題なのだろうが、むしろフランス人はこういう女性が魅力あることになっているのか、と文化の違いに驚いたぐらいである。そういえば、ソフィア・マルソーも全然、好みじゃなかったな。と、ふと思ったのだが、フランス人女優で個人的に贔屓している俳優が個人的にいるのか?若い頃のエマニュエル・ベアールは凄い美貌だな、と思ったことはある。アメリのオドリー・トトゥも映画での演技はとてもチャーミングだなと思ったことはある。しかし、それぐらいかもしれない。ブリジット・バルドーとかも、それほど魅力は分からない。まあ、本当にどうでもいいことだが、この映画で個人的にはここはとても気になった。
映画『砂の器』 [映画批評]
『アンモナイトの目覚め』 [映画批評]
『フレンチ・ディスパッチ』 [映画批評]
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2022/04/27
- メディア: Blu-ray
『ブルックリン』 [映画批評]
この映画は、極めて良好な映画である。別に見なくても失うものはない。「死ぬまでに見るべき映画100選」とかに選ばれるような映画からは、まったく距離を置いた映画である。しかし、見ると心が豊かになるというか、人生のビタミンになるような映画である。美味しい副菜のような位置づけだ。そうそう、若い人はデートとかにこの映画に行くといいかもしれない。一生懸命、生きようとする若者達の真っ直ぐな姿勢が涼風のように見る者の心に訴えかけてくる。
なにしろ、主演を務めるシアーシャ・ローナンが素晴らしい。決して、美人女優ではないが、あの凜としたカリスマ性溢れる佇まい、ウィット溢れる知性、透明感溢れるキャラクターは、映画に品格をもたらす。この映画の評価は、おそらく彼女以外の女優が演じたら、下がったであろう。
この映画をみて人生観が変わるようなことはまったくないと思うが、ちょっと打ちひしがれた時や、肯定的な気分になりたい時は有効に働く映画であると思う
ブルックリン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2018/07/04
- メディア: Blu-ray
ジェシカ・ジョーンズ [映画批評]
マーベル/ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 COMPLETE BOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2017/03/03
- メディア: Blu-ray
マーベル/ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 コンパクト BOX [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2021/04/21
- メディア: DVD
マーベル/ジェシカ・ジョーンズシーズン1 Part2 [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2017/03/03
- メディア: DVD
マーベル/ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 Part1 [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2017/03/03
- メディア: DVD
『蟻の兵隊』 [映画批評]
スタンリー・キューブリック『バリー・リンドン』 [映画批評]
『her/世界でひとつの彼女』 [映画批評]
映画監督はスパイク・ジョーンズで、これが彼の映画メジャー・デビュー作であるというから大したものだ。舞台は近未来のロスアンジェルスで、ホアキン・フェニックスが演じる主人公は幼馴染みとの離婚交渉で塞いでいたのだが、そこで進化可能なAIが組み込まれたOSを購入する。このAIは女性の声(スカーレット・ヨハンソン)を有しており、主人公はこのAIの知性と人格?に惹かれていき、恋愛的な感情をお互いに持つことになる。
ここらへんのAIの発展具合はスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』のHALを彷彿させ、結構、怖いものを感じさせる。まあ、この恋愛も結局は、なかなか上手くいかないのだが、このまま進化していったら大変なことになるな、と思わせつつ、そこは上手く躱した、そして、結果的には映画はファンタジーのままで終わらせている。生身の人間であっても、AIであっても、恋愛ということの難しさを考えさせる映画であり、ファンタジーとはいえ、その哲学的な思考を刺激するストーリーは興味深く、この映画を観るに値するものとしている。
さて、ただ現実のAIとの恋愛?はファンタジーでは終わらないかもしれない。このベルギーの男性は「死ねば一つになれる」とAIに思わせられたが、死ぬことで一つになる、というのは幻想である。このような虚偽の情報を平気で言えるのは、人がそうである以上、AIもそれから逃れることができない。というのもAIは、基本、人が発信している情報を学び、そこから人格?的なものを形成させているからだ。当然、トランプを支持するようなメンタリティのAIも自動進化の中でつくられるであろう。 AIだから大変思慮深く、慈悲に溢れているというのは幻想であろう。
AIと生身の人間の恋愛の徹底的な差は肉体的な関係の有無である。この点に関しては、この映画も相当、意識していたらしくて、そこらへんの描写があったが、ツッコミ処満載であった。その描写においては、どうしても恋愛において性交が不可欠であるというアメリカ人的な価値観に囚われすぎており、そこから超越できないとAIとの恋愛は難しいなとも思わせられた。もう少し、プラトニックに徹底した方がむしろ説得力はあったかもしれない。そういう点では、二次元オタクの延長線上でのAIとの恋愛というのはあるなと強く思わせられた。
とはいえ、疑似恋愛という点からすれば、十分にAIはその役割を果たせるであろう。多くの人は嘘でもいいから、お世辞とか慰めの言葉をもらえると嬉しいものである。愛していると、言われれば、それが機械であってもちょっと嬉しくなるであろう。恋愛とは何か、と言うことを多く考察させられる映画である。あと、内向的で優しい中年男性を見事に演じているホアキン・フェニックスだが、数年後にジョーカーという超悪役を演じることになるとは、驚きだ。この俳優の演技の幅の広さには驚愕するものがある。あと、スカーレット・ヨハンソンの声は確かにセクシーで魅力的だ。容姿にばかり目が行ってしまっていたが、彼女の声は相当、傑出した素晴らしさを有していると思う。
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』 [映画批評]
Kotoko [映画批評]
Coccoは凄い歌手だと思う。そして、いい曲を作る。天才的だと思う。しかし、この映画は彼女のいい側面を全く出してない。というか、この映画に出て、本人は何をしたかったのであろうか。もし、自分の内面等を表現したいのであれば、カメラワークとかシナリオとかは、もっとしっかりと考えた方が良かったのではないだろうか。ダンスの振り付けとかももっと考えるべきであっただろう。というか、ミュージシャンなのだから、音楽で表現をしていれば良かったのに、なぜ、映画のようなメディアに手を出したのであろうか。この映画を観たものが救われるのはCoccoが歌っている場面だけである。これが映画的に価値を持つとしたら、ノンフィクション的な事件がベースになっている時だけだと思う。監督や製作者、そしてCoccoにもマーケットを舐めるな、と言いたい。もしかしてヘロインでもやっているのか。まあ、私の意見などはどうでもいいだろうし、Coccoに関してはマーケットとかどうでもいいのだろうが。とはいえ、映画を観た後、Coccoの音楽はあまり自分には必要ないな、とも思わせられた。それが、もしかしたらこの映画の意図なのかもしれないな。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 [映画批評]
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2020/10/14
- メディア: Blu-ray
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語【レンタル落ち】
- 出版社/メーカー:
- メディア: DVD
『レディ・バード』 [映画批評]
『ディア・ハンター』 [映画批評]
さて、そのクリストファー・ウォーケンの印象的なシーンはロシアン・ルーレットをするところだが、このロシアン・ルーレットが行われたという事実はない、という。そういう意味では、相当ベトナム戦争が歪められて描いているかな、と思われるが、そもそもベトナム戦争を映画で取り上げたという点では強く評価できる。
戦争の悲惨さを描いたという点では、アメリカ人に自分達の戦争に向き合わせるという役割を果たしたことは評価できるが、ロシアがウクライナに侵攻して両国の戦争をしている状況では、こういう映画を観ても辛い。ロシア人もしっかりとこういう映画で、もう少し、戦争の悲惨さとかを理解できていればよかったのに、もしかしたら観られないようになっているのかもしれない。ロシアのプーチンも、アメリカのトランプも民衆が馬鹿だからああいう指導者が現れる。アメリカ人も『ディア・ハンター』を観て、トランプに投票するような人は少ないだろうから、まあ、せっかくこういう作品にアクセスできてもアクセスしないとまったく意味が無いということだろう。改めて、映画や小説などの重要さを知る。
さて、この映画を観ていて非常に不思議だったのは、ペンシルヴェニアの若者達が鹿狩りに行く山々が、まったくもってアメリカ東部にはない風景だったことだ。こんな山々はロッキー山脈とかでないとないよな、と思って調べたらワシントン州の山々だそうだ。まあ、確かにオリンピック山地とかの風景を彷彿とさせる。
あと、このまったくもって悲惨なストーリーの映画に素晴らしい叙情性を与えているのは、主題曲のCavatinaである。この曲は、この映画に芸術性を付加することに著しく貢献している。
ディア・ハンター 4Kデジタル修復版 スペシャル・エディション【2枚組】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2019/03/22
- メディア: Blu-ray
ディア・ハンター デジタル・ニューマスター版 【プレミアム・ベスト・コレクション 800】 [DVD]
- 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2009/07/08
- メディア: DVD
『カジノ』 [映画批評]
『ブライズメイズ』 [映画批評]
ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2013/06/05
- メディア: Blu-ray
『リスペクト』 [映画批評]
CDは持っているので曲やその歌唱力は知っていたが、人間アレサ・フランクリンのことはほとんど知らなかったので大変、興味深く映画を観ることができた。まず、経済的には裕福な家庭に育ったことは知らなかったので驚きであった。しかし、それにも関わらず、12歳と15歳の時に違う相手と子供を出産することや、なかなかヒットに恵まれず、最初のヒット曲は白人のバック・ミュージシャンの元につくられたこと、旦那がもう典型的な駄目男であり彼女の才能を意図せずにだが潰そうと動いていたこと、アルコール依存症に陥っていたこと、など相当の波瀾万丈の人生を送っていたことが分かった。そういう意味で、アレサ・フランクリンという人を知るうえでは貴重な記録であるし、人物伝としても興味深い映像であると思う。
ただ、主演のジェニファー・ハドソンはミスキャストであると思う。確かに、歌唱力は抜群であるので、そういう点で厳しいクライテリアをクリアしているのだが、彼女自身の個性があまりにも強い。同じ歌手を演じるということもあってか、アレサではなくハドソンの個性がどうしても前面に出てきてしまう。彼女のトレードマークの人を喰ったような表情などを観ると、アレサを演じていても、そこで演じているのはアレサではなくハドソンであるとしか思えない。あと、顔もちょっと違う。むしろ、母親を演じたオードラ・マクドナルドの方が遥かに適任だったかと思う。年齢は一回り違うのが映画においては不利だったのかもしれないが、ちょっと残念ではある。
シン・ウルトラマン [映画批評]
『チケット・トゥ・パラダイス』 [映画批評]
チケット・トゥ・パラダイス ブルーレイ+DVD [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2023/03/14
- メディア: Blu-ray