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稲本潤一が出場したブンデスリーガの試合をボーフムで観る [スポーツ]

今日は土曜日で、ドイツ各地でサッカーの試合がある。私も生まれて初めてのブンデスリーガの試合を観るために、ボーフムへと向かう。Vflボーフムの対アイントラハト・フランクフルト戦を観るためである。ボーフムはデュッセルドルフから特急列車で40分程度でいける。デュッセルドルフ中央駅は、レーバークーゼンでの試合に行く緑と白のユニフォームで身を包んだボルシア・メルヘングランドバッハのファンで溢れており、騒然とした感じであった。警官も多く待機している。これは、今日はなかなか危ない目にあうかもしれないと多少、覚悟する。

Vflボーフムの本拠地であるレヴィアパワー・シュタディオンは、ボーフム中央駅から路面電車で2駅のところにある。今日は試合があるということで、シュタディオン行きの臨時列車が次々と出ていた。私が使うデュッセルドルフの自称地下鉄の路面電車もサッカー・スタジアムが沿線にあるので、試合時は自分の駅を素通りされたりして腹立たしいのだが、サッカー・スタジアムに向かうものにはとても便利であることを知る。

レヴィアパワー・シュタディオンは3万人強を擁する。周辺のブンデスリーガのチームのスタジアムに比べると小さい。今日はホームでの最終戦ということもあり、ほぼ満席であった。私はまさに一番後ろの席であったが、中央当たりであったのでゲームを観るには申し分がなかった。どうも熱烈なファンというかフーリガン的な人達はゴールの後ろに陣取るらしく、私の周りの人達はなんか牧歌的で一安心する。ゴール後ろは、入場する際もボディ・チェックなどを受けていたが、私は何もチェックされなかった。察するに棲み分けがされているのかもしれない。全般的にハードロックの音楽が流れており、ちょっとロック・コンサート的なノリが強い。アメリカのアメリカン・フットボールの試合などに比べると、全般的に洗練されておらず、マーケティングに力が入れられていない印象を受ける。しかし、それはそれでオラが町のチームを応援するような雰囲気で悪くない。私はこの町の住民でないが。

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(首に巻いたタオルを広げて応援するファン達)
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(小さな子供も一生懸命、応援をしていた)
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(ファンの熱狂的な応援は迫力がある。ちょっと怖いくらいだ)

さて稲本潤一が先発したので、素直に嬉しかった。どうしても彼を目で追ってしまう。活躍して欲しいと思う。しかし、稲本は他のチームメートと比べてもあきらかに運動量が少なく、パスをするもチームメートとのコミュニケーションがうまく取れていないようで、それがうまく繋がらない。稲本のミスとまではいえないだろうが、結果的にパスは通じていない。サッカーを知らない私が言うのも何だが、なんか、全体の流れの中から浮き上がってしまっているような印象を受けた。試合は前半、アイントラハト・フランクフルトが圧倒的にボールを支配していたにも関わらず、失点した。ボーフムのファンは大喜びである。そして、後半。稲本の姿はいなかった。がっかりしたが試合は結構、大雑把ではあったが、それなりに見所もあり楽しめた。何より、ドイツ人の新たな側面を知ることができた。それは、相当サッカーを鑑賞することが好きであるということだ。こんな熱狂的にチームを応援するようなところは他にあるのだろうか。甲子園に行ったことがないので何ともいえないが、阪神ファンとかはこれくらいの勢いがあるのだろうか。ブラジルだと、サッカー観戦はもっとずっと冷めている。アメリカではほとんどのプロスポーツは冷ややかに消費的に鑑賞されている。そういうのと比べると、はるかに応援に情熱を感じられた。しかも、このボーフムはファンがそれほど熱心に応援しないということで知られているのである。ドイツ・サッカー恐るべしである。ちなみに試合は、ボーフムが2対0で勝った。

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(やはり稲本に活躍してもらいたいと応援する)
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(なんか疲れているようにみえる稲本)

試合終了3分くらい前に席を立ち、ちょっと早めに帰った。臨時列車が増発されていたので路面電車にはすぐに乗れて、あっという間にボーフム中央駅に戻ることができた。中央駅はアイントラハト・フランクフルトのファンが不満やるかたなしという感じで床のゴミを蹴っていたりしたが、ここでも警官がたくさんいるので、そんな危険は感じなかった。デュッセルドルフ行きの特急列車に乗って帰ったが、この列車にはフランクフルトのファンはほとんど乗らなかった。彼らはこれから何をするのだろう。

さて、デュッセルドルフ中央駅に着くと、ボルシア・メルヘングランドバッハのファンがまた大勢いた。しかし、行きと違って、帰りは、彼らは随分と元気がなかった。後で、レーバークーゼンに5対0で負けたということを知った。
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