『インディアナ・ジョーンズ/魔宮の伝説』 [映画批評]
インディアナ・ジョーンズの1984年に公開された二作目。これは、私は観るのは初めてかと思う。私はインディアナ・ジョーンズの評価が低いのだが、それらをしっかりと全て観ていないのに言うのは不味いだろう、というだけで観た。さて、これは一作目や最新作に比べても質は低い。全体的な印象としては、インディアナ・ジョーンズは『少年ジャンプ』の漫画のレベルだな、ということである。そして、『少年ジャンプ』に連載されていたら、人気作品ではなく、そこそこの人気があるぐらいの漫画になっていたのではないか、と思うぐらいのレベルである。ドラゴン・ボール、スラム・ダンク、ブラックジャック(ジャンプ連載ではないが)といったレベルには到底、及ばない。まあ、基本、『少年ジャンプ』の読者層を視聴者として設定したような映画なのかもしれないので、そのストーリーの稚拙さにとやかくケチをつけるのも野暮ではあるのだが、私のように『少年ジャンプ』やウルトラマン・シリーズなどを観て育った人間にとっては、インディアナ・ジョーンズのリアリティの無さは本当に鼻がつく。ちなみに、これは私が年を取ったからではなく、この年になっても上記の漫画群はしっかりと物語世界に没頭して読むことができる。これはスター・ウォーズにも言えることだが、改めて日本の漫画コンテンツのレベルはとてつもなく高いな、と思わざるをえない。ということを、この映画をみてつくづく思った。