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宇宙団@新代田(レコ発ライブ) [宇宙団]

3月29日、宇宙団が3枚目のCDを発売したので、レコ発のライブを観に新代田フィーバーへ。今回のライブは5人体制になってからの初めてのワンマン・ライブで、宇宙団ファンである私にとっては素晴らしいライブとなった。3枚目のCDからは9曲全曲、それに1枚目からは「恋は宇宙」、そしてひさしぶりの「オンタイムディスコ」、2枚目からは「文明鎮座」、「夏に寄せて」、「日本のヒーロー」、さらには、もう日本音楽史に残るのではと思わせる「エンドロール」、「ユートピア」を演奏した。90分ぐらいのライブなのでなかなか満足したのではと思われるかもしれないが、なんで2枚目の代表曲「ヘルプ」と「ラブリーチューンXX」を演奏しないんだ!これはドゥービーブラザースが「チャイナ・グローブ」と「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」を演奏しないのと同じようなもんじゃないか!と思わなくもないが、代わりに演奏した曲もいいので取りあえずよしとします。宇宙団は捨て曲、ないんで。新メンバーの今野君はカッティングが半端なく格好いい。そして、高のしまは、それまで宇宙団に欠けていたアイドル的な魅力を有している。まあ、これから先が期待できます。

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宇宙団ライブ@新宿サムライ(2018/12/09) [宇宙団]

12月9日、新宿のライブハウスSamuraiに宇宙団の「ユートピア/凡々ガール」のシングル・レコ発のライブを観に行く。20時30分に行ったのだが、ちょっと早すぎて前座のバンドを二つ観ることになった。Sesamiというサイケデリックな風貌なパンクっぽいバンドと永原真夏である。Sesamiはそのど派手な風貌に目が行くがギタリストは相当なテクニックで感心する。ベースも小さい女の子だけどグルーブ感のつくりかたはなかなかのものだ。次の永原真夏もなかなか印象に残る曲を演奏していたが、バックバンドのギタリストの音が完全にドラムに打ち消されていたまったく聞こえなかった。こういうのは他山の石で、なかなか参考になる。
 それはともかくとして、宇宙団。セトリは「恋は宇宙」、「文明鎮座」、「凡々ガール」、「エンドロール」、「ユートピア」、「ヘルプ」。そしてアンコール曲に「日本のヒーロー」。未発表曲のエンドロールをやるかあ、と思いつつも、この曲もなかなか泣けるバラード系のいい曲である。望月はメロディー・センスが図抜けているのはよく分かっているが、詩もなかなかこう琴線に触れるいいものを書く。それなのに、なぜ今日もおじさんばかりなのか。永原真夏のような女性ファンが早くできないとと思ったりしつつ、まあ、活動期間が違うからしょうがないかとも思ったりする。
 あと、コンサートでの演奏であるが、ベース、キーボードは相変わらずの馬鹿テクのような上手さ。それに加えて、個人的に宇宙団の一番のウィークポイントであった望月のボーカルであったが、今日は相当よかった。というか、確実に上手くなっている。さすが、永原真夏の後に聞くと、ちょっとインパクトが弱く感じるかもしれないが、十分、ボーカルでも観客を惹きつけるだけの迫力を有していた。今日は随分と安心して観られる内容であるのと同時に、もうそろそろブレークするのではないか、という期待をもたせるものであった。

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宇宙団の下北沢のモナ・レコードでのライブ(2018/05/13) [宇宙団]

宇宙団のライブを下北沢のモナ・レコードで観ました。モナ・レコードには以前も行ったことがあり、どこでライブをするのだろうと思ったら、喫茶店の上にライブ用のスペースがあったのですね。さて、昼のライブだったからかもしれないが、60人ぐらいいた客のなんとほとんどが男。本当、女性は少人数しかいなかったです。宇宙団がブレークスルーするには、若い女性ファンを獲得するのが重要だと読んでいる私としては、なんか不安なライブでありました。と、自分も中年男なのですが、そのことを棚に上げて思いました。ししゃもとかと違って、なまじっか美形なので(特にドラムとか)、それでヘンなファン層を築きあげてしまったのかもしれません。とはいえ、この状況はほとんどアイドルのライブのようなので、若い女性が逆に来にくいかもしれない。ううむ、今度、女子限定ライブとかするといいんじゃないかな。

もう一点、気づいたのは確実に演奏テクニックは向上している。そもそもベースは既にセッション・ミュージシャンとして仕事が来ているレベルにあるので、もう上手いのは当然なのですが、それにしても、今日の演奏レベルは高くてちょっと圧倒されました。というか、手に汗握るような感じ。まあ、これだけテクニックがあれば、この道で生きていけるでしょう。望月のボーカルも今日は、とてもよかった。とはいえ、ギターでトラブルがあったのは残念でしたが、そのフォローも完全にプロの対応でしたね。恋は宇宙、文明鎮座、ポンポンガール、夏に寄せて、ヘルプ!。ううむ、超キラーチューンのラブリー・チューンをやらないのは何だろう、と思ったりしましたが、ガチの男性ファン相手だったら、敢えてやらなくてもよかったかもしれません。

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(ここからステージまでの観客は全員、男。私の後ろの方には女性が少しだけいたけどほとんど男。このままじゃあ、あかん)

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ヘルプ! [宇宙団]

最新作の「それなりのつよがり」のトップを飾るということで、バンドとしても相当、自信を持っているのではないかと思われるのだが、私はこれを下北沢ベースメント・バーで初めて聴いた時は、ちょっとムムムムと思ってしまったのである。そして、「それなりのつよがり」全体を通して聴いてみても、圧倒的な存在感のある「ラブリー・チューン」や素晴らしいメロディが頭に刻まれる「夏に寄せて」、さらにはさびのフレーズが印象的な「日本のヒーロー」に比べると、なんか今一つ感を覚えていたのである。しかし、先日のライブで演奏した時は、私も凄い高揚感を覚えたし、周りの観客の盛り上がりも凄かった。

この曲は、ティーンの女の子達が共感するような秀逸な歌詞が特徴である。「私は強い・・嘘です」という出だしの切なさに共感をする女子中学生・女子高校生は多いだろう。さびから入る展開が、唐突感を与えるのかもしれないが、この曲を聞き慣れるとそのようなことがなくなる。また、宇宙団の他の曲にも見られることだが、何しろ、展開が激しい。バスケットボールの選手でいえば、ベン・シモンズのような変幻自在のポイントガードのように、次にどう展開するかが分からない。ヘルプは特にそのような傾向が強いので、初めて聴くと、曲の全体像が分からなくて、うまくのることが出来ないのかもしれない。しかし、逆に聴けば聴くほど味が出てくる。そういう曲なのかもしれない。と書いていて、だからこそ一曲目に持ってくるような曲じゃあないんじゃないか、と確信したりもするのだが、まあ、そこらへんの予測不能な行動も宇宙団のご愛敬かもしれない。ちなみに、この曲での望月のギターは素晴らしいと思う。テーマで歌いながらのカッティングも絶妙であるし、そしてソロも素晴らしい。女の子であるのに、重いレスポールを弾き続けるのは、音への拘りかと思うのだが、そういう姿勢立派だ。まだまだ若いので、これからも望月のギターは上達するであろう。そういうことを感じさせるぐらい、この曲のギター・プレイは優れている。


それなりのつよがり

それなりのつよがり

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: わびさびレーベル
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: CD



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宇宙団のライブ@渋谷LUSH(4月22日、2018年) [宇宙団]

宇宙団のライブを渋谷LUSHで観る。なかなか最近、観るチャンスがなかったので二ヶ月ぶりである。さて、これまで宇宙団のライブの観客は私のような中年男性の割合が高くて、これは問題だなと自分のことは棚に上げて心配をしていたのだが、今日は圧倒的に若者が多く、また、若い女性も増えていた。若い女性が増えてくれば宇宙団は大丈夫だと思っていたので、大変、喜ばしい。

一曲目は私は初めて聴いた新曲。というか、レコ発記念コンサートの一曲目に新曲を持ってくるという感覚が私には理解不能。とはいえ、この新曲はとてつもなくレベルが高く、まあ、そのうち重要なライブ・レパートリーになることは間違いない。とんでもない才能ではあるが、でも、ちょっと出し惜しみをしてもいいと思うのだが。そして、「恋は宇宙」。これも新譜に入っている曲ではない。そして、ようやく「文明鎮座」、「しあわせ宣言」と新譜の曲をやる。しかし、その後も新曲を演奏したりして、これもいい曲だったが、新譜を売る気があるのか、とちょっと説教をしたくもなる。そして、「ラブリー・チューン」。この時の観客の盛り上がりは凄い。「ラブリー・チューン」が宇宙団の人気を一段上げたというのはおそらく間違いない。続けて、「夏に寄せて」、「ヘルプ」。アンコールでは「日本のヒーロー」。結局、新譜からは8曲中6曲を演奏したので、それなりにレコ発記念コンサートという形にはなっていたのかもしれない。今日はたくさん演奏してくれたので、来た甲斐があった。

バンドは実は、ちょっと演奏ミスとかがあったり、キーボードとヴォーカル、コーラスなどがずれた曲もあったりして(「しあわせ宣言」)、必ずしもベストのパフォーマンスではなかったかもしれないが、ノリは素晴らしいものがあった。そして観客もたいへん盛り上がっており、まあ、そういう意味ではよいライブであると言えるであろう。

私はうまく一番前に陣取れたので、いい写真も撮影できた。そういう点でも嬉しい限りだ。さて、宇宙団は3人がこの3月で卒業した。うまく本当、プロとしてやっていけるように頑張ってもらいたいと心から思う。

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「日本のヒーロー」 [宇宙団]

宇宙団2枚目の「それなりのつよがり」の最後を飾るこの曲は凄まじいベースのイントロから始まる。宇宙団らしいジェットコースターのような目まぐるしい展開をみせ、もう聴く者を引きずりまわすような迫力に溢れる佳曲である。静と動、混乱と統制、攻撃性と哀愁、4拍子と変拍子が見事に4分ちょっとの間に共存している。この曲は、圧倒的な応援歌であり、望月志保の生きていることを肯定的に捉えようとする気持ちに溢れている。こういう曲が同世代の女性の支持を得られることに成功すると、宇宙団もビッグになるのではと期待をさせるような曲だ。あと、この曲を聴くと、改めてベースとキーボードのテクニックの高さ、そして編曲でみられる偏差値の高さが再確認できる。個人的には「ヘルプ」ではなく、この曲をアルバムのトップに持ってきてもよかったかな、と思うほどの存在感を有する曲である。


それなりのつよがり

それなりのつよがり

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: わびさびレーベル
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: CD



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しあわせ宣言 [宇宙団]

「それなりのつよがり」の3曲目。宇宙団のリーダーである望月志保の曲の歌詞は、ほとんど望月が「もてない」「可愛い女のことは得だ(可愛くない私は損だ)」「(私は)出来ない女」という駄目女のアイデンティティを前面に押し出したものが多いが、この「しあわせ宣言」はそれら駄目女の望月というのとはまったく正反対な、自立した自我がしっかりと確立された女性による元彼氏への強烈な三行半ソングである。そういう意味でも新鮮で、望月のあまり目立たない人間性がこの曲からも垣間見られる。この曲を喰らったら、まあ3年間ほど立ち直れないほどの破壊力があるだろう。しかし、それを美しい聞きやすいメロディに乗っけているから質が悪い。「はあ、はあはあはあはあ ため息カウント3回目」、「だだこねたいのはこっちだつうの」という耳に残る歌詞、そして、間奏そして最後のギターソロ、また途中でのキーボードソロも秀逸。ライブで初めて聴いた時はそれほど印象に残らなかったが、聞けば聞くほど中毒性が増す、鮒寿司のような曲である(最近、鮒寿司に嵌まっているので)。


それなりのつよがり

それなりのつよがり

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: わびさびレーベル
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: CD



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ワルツ [宇宙団]

 アルバム『星眠る島』は本当に佳曲揃いの名アルバムであるが、その中でもこの「ワルツ」は歌詞の秀逸さ、情緒性に溢れるメロディと、望月志保のミュージシャンの魅力が濃縮されている名曲である。「毎日はまるでワルツ、似たメロディ・・・それでもいつまでも聴いていられるのは、少しづつ何かが違うからでしょう・・・繰り返すはずの日々の中で、突然別れはやってきて・・・」。時の流れをワルツのメロディの中に見出すその感性、そしてそれを美しいメロディにて歌い上げる才能。私はこれを聴くと涙が出そうになってしまう。
 極めて私的な話であるが、私は3月に明治学院大学を辞めて他の大学に移るのであるが、その送別会にて、私は我が儘を言って、望月にワルツを歌ってもらった。その動画を少しだけ、アップしたので宜しければ観てもらいたい。この曲の尋常ではないクオリティの高さが感じられるかと思う。望月もこの3月で明治学院大学を卒業する。音楽家として生活していけるようになることを切に願っているし、世の中に認めてもらえればと強く祈っている。

https://youtu.be/gqeHH21tm4Q

 全曲、聴きたい人は是非CDを購入して貰えればと思う。


星眠る島

星眠る島

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  • 出版社/メーカー: わびさびレーベル
  • 発売日: 2017/01/11
  • メディア: CD



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「ラブリーチューンXX」 [宇宙団]

宇宙団の二枚目『それなりのつよがり』の4曲目にして、圧倒的なキラー・チューン。これは、もう出来た時点で後生に歌い継がれるような傑作であり、仮に宇宙団でヒットしなくても、誰かがリバイバルしてヒットさせるであろう。それだけの強烈な存在感を備えている曲である。椎名林檎の「幸福論」を初めて聴いた時のような衝撃を私は喰らった。それは、望月志保という母体を通じて誕生した鼓動を持つ生命力溢れる生き物のようにさえ感じられる。
 キーボードの風変わりなイントロに次いで、アニメソングのようなメロディのギターが被さり、歌が始まる。そして何よりも素晴らしいのは、そこから展開するサビのメロディーの美しさ。ベースのコーラスとの掛け合いも感動的である。
 そして、2回目のさびの後のキーボード・ソロもいい。というか、上手い。その後、宇宙団得意のそれまでの曲のイメージと違うような展開部が導入されるのだが、この展開部がこの曲をちょっとしたヒット曲とは違う次元に昇華させている。宇宙団の十八番ともいえるローラーコースターのように展開が変わり、実際の曲の長さよりずっと長く感じられる。これだけの時間に、これだけのドラマ的展開を入れ込めるのは才能の為す技であろう。個人的に、この曲を生みだしたことで、もう望月志保は生まれた意味があったなと思ってしまうほどの傑作であるし、ずっと歌い継がれるような曲になる力をも有していると思う。


それなりのつよがり

それなりのつよがり

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: わびさびレーベル
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: CD



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「夏に寄せて」 [宇宙団]

宇宙団の2枚目(実質的には3枚目)のアルバム『それなりのつよがり』の7曲目。ライブで聴いていた時は、演奏がこなれていないせいか、それほど感心しなかったが、CDでしっかりと聴くと、これはたまげた傑作である。マイナー調のワルツでこの曲は始まる。しかし、ドラムが入ると、急にメジャー調になり、涙腺をいたく刺激するような美しいメロディーのさびに入る。もう、これだけで曲として完璧に近いのに、レスポールのディストーションのギターソロで盛り上げて、また、急に静かにつぶやきのような静かな場面に戻る。そして、ベースのソロが加わり、それに覆い被さるようにピアノの宗教的な荘厳さを持つようなドラマチックな演奏で曲は終わる。その展開は、一枚目の傑作「ファンタジア」のようで、本当に、宇宙団は音楽的な偏差値が高い。頭がいい、というか音楽をよく分かっている。この曲はまた、望月の歌詞がいい。
「春夏秋を越えて、大人と呼ばれるようになりました。
でも化石のようになる前に掘り返さなくちゃ この気持ち
当たり前のことができなくなって、いつかわたしは悔やむだろう
分かっているのに 分かっているからこそ いつか私は悔やむだろう」
 これだけ曲がこの世でつくり出されているのに宇宙団は不思議なハーモニーで唯一無比的な音世界をつくりあげられている。これは凄いことだと思う。

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『それなりのつよがり』 [宇宙団]

 宇宙団の全国流通アルバムとしての二枚目(インディーズでの自主制作アルバムを入れれば三枚目)。一枚目の『星眠る島』が驚くほどの傑作だったので、流石にその発表から1年という期間での二枚目は、一枚目を上回るのは難しいのではないかと思っていた。いわゆる二枚目のジンクスである。しかし、その私の心配は杞憂に終わった。これは一枚目をも上回る傑作である。個人的には一枚目には「ファンタジア」やら「ツアー」といった、プログレッシブ・ロックにも通じる望月志保がつくりあげる壮大なるドラマチックな音世界がとても好きだったので、そのような曲は2枚目では「夏に寄せて」ぐらいかな、と思ったりするのだのだが、逆に1枚目にはなかった飛びきりのポップな曲が二枚目には含まれている。それは「ラブリーチューンXX」であり、この曲はもう出来た時点でクラシックになるような強烈な存在感を有している。それは一聴しただけで、覚えてしまうようなメロディアスな曲であると同時に、若い女性特有の瑞々しい感性が凝縮された詩など、乃木坂46が歌ったら世界的ヒットになるのではないかとさえ思われる。キャッチーなメロディという点では、「文明鎮座」のさびもそうだ。一回聴いたら忘れない。そして、一枚目よりポップになってはいるが、猫の目のようにころころと曲が展開する「宇宙団節」は二枚目でも健在である。また、演奏レベルは確実にアップしていて、聴いていても安心である。ここらへんは「日本のヒーロー」で特に顕著に分かる。いやはや、弾けるのはもう時間の問題というか、導火線には火がついていると思われる。
 Thee michelle gun elephantやフィッシュマンズをはじめとして多くのミュージシャンを輩出している明治学院大学に15年間、勤続して、ようやく天才的なミュージシャンと出会えた。正直、嬉しい。これからも、彼女たちがしっかりとミュージシャンとして生きていけることを見守っていきたい。
 

それなりのつよがり

それなりのつよがり

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: わびさびレーベル
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: CD



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宇宙団の新宿モーションでのレコ発記念ライブ [宇宙団]

宇宙団を観に新宿モーション。セカンド・フル・アルバム『それなりのつよがり』の発売記念コンサート。なんとソールドアウト。「ラブリーチューンXX」、「文明鎮火」、「しあわせ宣言」、「HELP」、「夏に寄せて」、「日本のヒーロー」、「恋は宇宙」、そしてアンコール曲は新曲。タイトルもないような新曲。レコ発で新曲をやるか!という強烈な突っ込みをしたい気分にもなりましたが、まあ、曲が別府温泉のように湧き出てしょうがないんだろうなあ。個人的には「ゲリラアリャマ」を聴きたかったのですが、それは前回やったのでしなかったとのことだそうです。ううむ、やはりもっと足繁く通わなくてはいけないのか。できる限り、行っているつもりなのですが・・。今回はソールドアウトということもファンとしては嬉しかったですが、それより心強かったのは若い女性が多かったこと。これまでは、中年男性が多くて、何だこいつら(自分もそうなのですが)、何を期待しているんだ、と思ったりしたのですが、本来的には望月の瑞々しい感性は、同年代かちょっと下の女性の琴線に触れるものだと思うのです。彼女たちへの需要を満たすために、宇宙団は曲を提供すべきだと思っていたので、今回の観客層はとても嬉しい。宇宙団も明学を卒業するまではあと二ヶ月か。実は私も明学を卒業するので、「夏に寄せて」などを聴いているとちょっと感傷的な気分にもなります。
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宇宙団の下北沢のLiveholicへライブを観に行く [宇宙団]

新譜発売まであと1ヶ月を切った宇宙団。下北沢のLiveholicへライブを観に行きました。「ラブリーチューンXX」、「ヘルプ」、「夏に寄せて」、「日本のヒーロー」と新譜に収められた4曲と最後は「恋は宇宙」。「ラブリーチューンXX」のさびのメロディのクオリティはもう絶対的です。これは、AKBが歌ったら大ヒット間違いなしだと思います。
 久しぶりのライブということもあってか、前回に比べてずっと演奏のレベルも高くて終始、安心して聴いていられました。今日は早めに行った甲斐があってほぼ最前列だったので写真もうまく撮影できました。ところで、宇宙団はリーダーの望月はもちろんですが、他の3人もとてもいい味出している。ベースはヘルプではコーラスも入れているが、なかなか歌の幅を広げるいい効果を出していると思います。くるりの佐藤君のようです。ベースは5弦だし、そのしっかりとしたリズムキープもそうですが、宇宙団の音楽に欠くことのできない存在になっているかと思います。前のベースには申し訳ないですが、現在のベースになってレベルアップしたのは誰も異論はないでしょう。そして、キーボードがいい。高校から音楽系の学校に通っているだけあり、そのテクニックはもちろんですが、アレンジのセンスもとてもよく、この宇宙団の不可思議な音楽をつくりあげている要的存在ではないでしょうか。そして、ドラム。宇宙団随一の美形であるだけでなく、リズムの刻みもしっかりしていて安心して聴いていられます。あたかもビートルズとかクイーンのようです。今日のライブは5曲と短かったけどとてもよかった。新譜発売を控えて、ちょっといい波に乗っている感じです。

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(「恋は宇宙」での望月の白熱のギターソロ)

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(宇宙団はバンドとしてのバランスも素晴らしくよいと思う)
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宇宙団@下北沢ベースメント [宇宙団]

久しぶりに宇宙団のライブを観に下北沢へ。受付がのろのろしていたので、一曲目はもう始まっていた。セトリは、ラブリーチューンXX、文明鎮座、恋は宇宙、日本のヒーロー、夏に寄せて、ヘルプ!。1月に発売するCDからの曲が5曲。まあ、時節柄致し方ないのかもしれないが、傑作「日本のヒーロー」はともかく、他の曲はあまりよさが分からない。まあ、聞き込んだら分かるのかもしれないが、それまでの宇宙団の曲はほとんど一目惚れならぬ、一耳惚れするような印象に残るメロディーを紡いでいたので、このメロディーが記憶に残らないというのは、ちょっと問題なんじゃないか、とちょっと心配する。まあ、その中では「夏に寄せて」は悪くないかもしれないが、二枚目のジンクスにならないといい、とちょっと老婆心がむくむくと首をもたげている。とりあえず頑張れ、宇宙団。

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「陸上生活」 [宇宙団]

全国流通していないアルバム「オトメダマ」には6曲が収められているが、驚くほど捨て曲がない。どの曲も望月志保のキラキラするような才能が感じられるが、その中でも個人的にはこの「陸上生活」には圧倒される。望月の凄いところは、キャッチーなメロディを紡ぎ出せるところと、ドラマチックに曲を展開させることができる構想力、それに若い女性の瑞々しい感性を言葉に表現できる作詞力であると思うし、それが見事に花開いたのは「ファンタジア」であるし「TOUR」であると思うのだが、「オトメダマ」の6曲の中では、この「陸上生活」がその望月の才能をもっとも集約させていると思う。「日比谷公園の木の下でお月様とにらめっこ」という展開部への流れと、その後、またメイン・テーマに戻っていくところなど、安易に用いたくはないが天才という言葉が思わず頭に浮かんでしまう。この曲は「ゲリラアリャマ」のちょっと後ぐらいで出来たようで、以前、望月は、周囲は「ゲリラアリャマ」の方を評価していたということをちょっと不満そうに話していたことがあるが、「ゲリラアリャマ」も名曲ではあるが、望月の才能の凄みを感じるのは、この「陸上生活」の方であることは確かだ。最近は全然、ライブでも演奏していないようだが、是非とも披露してもらいたいものだ。

タグ:宇宙団
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「ファンタジア」(星降る島) [宇宙団]

 「星降る島」は無駄曲がない素晴らしい傑作アルバムであると思うが、その中で何が最も好きかと尋ねられたら、「ファンタジア」か「ワルツ」か「Tour」のうちの一つを選ぶであろう。この3曲はどれも甲乙つけがたく、その時の気分で選ぶ曲が変わるような気がする(などと言いつつ、「恋は宇宙」を聞くと、すげーと思ったりする時もある)。さて、しかし、どの曲が望月の才能の凄さを知らしめるかというと「ファンタジア」になるであろう。
 宇宙団の曲は他もそうであるが、4分ぐらいの短い時間に、凄く濃密なメロディと歌世界を押し込むことを可能にしている。それは万華鏡のごとくであり、聴く者の心をぐいっと惹きつける。また、それがじっとしないで、次々と美しい模様を見せるように展開していくので、聞いていて飽きない。これは、同じメロディを分散コードで弾いてじらしにじらすコールドプレイなどとは対極の曲作りで、コールドプレイのような一瞬のカタルシスでは負けるかもしれないが、常にカタルシス感を与えてくる、というとてもサービス精神のあるバンドである。
 そして、また私が「ファンタジア」が好きなところは、歌詞といい、曲といい、ギターの演奏といい、望月が人々のニーズなどを意識しないで、等身大でその類い稀な才能に任せて曲作り・歌詞作りをしているような印象を与えることである。こういう曲をつくっていれば私は、宇宙団は成功すると思う。
 「お月様がラッパを吹いてぱららっぱららっぱららっぱ」
 何とも素晴らしい歌詞と音世界ではないか。私はこの曲を聴くと、なんか初期のキング・クリムゾンの楽曲を思い出してしまうのだ。特に後半部のギター・ソロからキーボードが被さってくるところなんか、あまりの才能の凄さに、涙が出てしまう。というか、この曲を作っただけで望月は人類に多大なる貢献をしたのではないかとさえ思ってしまう。その才能の凄さには、私も嫉妬(私もいちおうですが作曲家なので)などを越えて、その才能との出会いに感謝してしまうぐらいである。
 この曲は近々、プロモーション・ビデオが作られるそうである。この曲は凄い。椎名林檎とまでは行かないが、くるりの岸田クラスの才能かもしれない、と冗談ではなく思わせられる。

https://www.amazon.co.jp/dp/B01MUQTCT0/ref=dm_ws_tlw_trk6


星眠る島

星眠る島

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  • 出版社/メーカー: わびさびレーベル
  • 発売日: 2017/01/11
  • メディア: CD



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ゲリラアリャマ(オトメダマ) [宇宙団]

 「オトメダマ」に入っている望月が中学時代につくった曲。イントロはベースとギターの単音でのキャッチボールから始まる。そして「月火水木金金金ってカンジなの」という耳につく歌詞と、極めてキャッチーなロカビリー調なリズムに、マイナー・コードから入るコード展開。しかし、これがさびのパッと明るく展開することを見事に演出していて、こんな曲をつくってしまうなんて恐ろしい中学生である。中学時代に出会わなくて本当、よかったと思う。結構、びびったかもしれない。
 この曲はメロディが優れているのは勿論なのだが、歌詞が相当、奇天烈で面白い。特に、さびの部分である「あぁゲリラ あぁゲリラ雨のように降る乙女の感情 アリャマと悩んでも晴れない感情」などは、意味不明であるが、なんかロー・ティーンの暴力的な恋心のエネルギーみたいなものは伝わってくる。普通の男子中学生は怖くて逃げると思う。
 演奏に関してだが、ギターはコードをジャカジャカ鳴らしているのが大半で、今の宇宙団とはちょっと異なる編曲が為されているが、これは当時はギターのテクニックがあまりなかったからかもしれない。今に通じるのはキーボード・ソロのツボを押さえたメロディで、これ以上でもこれ以下でもないほどよいさじ加減の絶妙なプレイをしている。まるで、ポール・マッカートニーがリンダ・マッカートニーのために書いたキーボード・ソロのようなツボの押さえ加減であるが、宇宙団のキーボードはリンダより遙かにテクニックがあるので、演奏の切れ味は鋭い。この曲は最近、1年半ぶりにライブで披露をしていた。ベースが「オトメダマ」から替わっていたが、その日のハイライトのようによかった。
 ちなみに、宇宙団による『ゲリラアリャマ』の解説は、次のウェブサイトでみられます。

http://otomedama-uchudan.strikingly.com/blog/642aa90898b

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宇宙団ライブ@下北沢ベースメント・バー(17/04/17) [宇宙団]

 宇宙団のライブを下北沢のベースメント・バーで観る。スタートは21時05分と聞いていたのだが、21時に着いたらもう1曲目は始まっていた。1曲目は「チャイナって」とかいう新曲である。これは曲名を聞いたが忘れてしまった。CDで聞き込めていないということもあるが、個人的にはそれほど思い入れがない。2曲目は「オンタイムディスコ」。この曲はノリがいいので個人的にも好きな曲だが、どうも今日はボーカルとベースとキーボードがずれている。リズム的にはドラムがしっかりしているので大丈夫なのだが、音が外れている感じ。望月の調子がよくないのかもしれない。3曲目は「ゲリラアリャマ」。これは、望月が中学時代につくった作品だが、キャッチーなメロディが秀逸なだけでなく、歌詞が凄い。というか、こんな感性の中学生、ちょっと怖い。椎名林檎か、おまえは、と突っ込みたくなる。とはいえ、改めてこの曲のクオリティが極めて高いことを知る。どうも1年半ぶりに演奏したそうだが、これが結果的にはこの日のハイライトであった。
 次の曲は、タイトルを知らない曲。そして、曲順がちょっと前後するかもしれないが「インベーダー」と「日本のヒーロー(曲名は間違っているかもしれません)」を演奏。二曲ともベースのテクニックが発揮されまくる曲であるが、今日は全般的にバンドの統一感が芳しくなかった印象を受ける。ドラムのリズム・キープがしっかりとしているのが救いで、本当、リズムはばっちりというのが宇宙団の強みであると思う。しかし、音程のズレを感じた。ベースが難しいことをしすぎているのか、そうではなく、そもそも和音が難しすぎて、私の耳がついていけないのか。ここは、一般大衆にアピールするには乗り越えなくてはいけない課題のような印象を受けた。そして、最後は無敵の「恋は宇宙」。「恋は宇宙」を演奏する望月は単純にロックンロール・アーティストとして格好いい。
 今回は宇宙団のライブは4回目であったが、その圧倒的な楽曲の魅力や望月のパーフォーマーとしての魅力は担保されてはいたが、バンドとしての相乗的な魅力の醸成には欠けていた。これはライブ会場が今ひとつであったのか、望月のボーカルが今ひとつであったのか、それとも私の体調(耳)が優れていなかったのかは不明であるが、ちょっとファンとしては気になる。
 ただ、若干、欲求不満であったのでトリのバンドを聴こうとしたが、そのあまりの拙さにすぐ帰ってしまった。何が悪いのか、というとドラムのシャープさ。宇宙団の機械のようなリズム・キープの後には、ちょっと聴くに堪えない。これは、本当、宇宙団というバンドの強みである。フリートウッド・マックをちょっと彷彿させるぐらいの(大袈裟でしょうが、ファンなので)リズム隊の素晴らしさが、いろいろと不調でもどうにか聴かせるクオリティを宇宙団は維持できている。そういうことを次のバンドのばたばたさで再確認した。そして、宇宙団でも感じたことではあるが、トリのバンドも和音がズレていた。いや、そもそもこの和音を合わせるということは、このライブハウスでは難しいのかもしれない。そういうことも気になった今日のライブであった。
 望月本人に許可をもらって写真を撮影したので、ここにそれをアップさせてもらう。

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Koyoi(オトメダマ) [宇宙団]

「オトメダマ」と「星降る島」の両アルバムに入っている唯一の曲。プロモーション・ビデオもつくられており、確かに「オトメダマ」の中では最もキャッチーであり、かつインパクトがある。
 出だしはガールズ・バンド的な可愛いメロディー、可愛い歌詞、可愛いアレンジ、可愛い歌いっぷりで毒気はほとんどない。しかし、展開部から、ベースがうねうねと動き始めて、キーボードのコード弾きが聴くモノに不安をもたらす。ただ、それもすぐ元のテーマに戻る。安心すると、また「赤提灯が揺れている」「黒い浴衣がはだけてる」と攻撃的というか不安定なローラーコースターにのっているようなノリに戻る。

歌詞は「赤提灯」「黒い浴衣」「赤い頬」「白い肌の子」・・といろいろな色が出てくる。宇宙団自体が、極めて煌やかな万華鏡のようなメロディーを紡いでいるが、歌詞もカラフルなのが特徴である。

アレンジ的にはベース・ラインが動き回る。どうやったら、こういうベース・ラインが出てくるのか。というかベーシストが考えるラインじゃないだろう、と不思議がっていたのだが、ヴォーカルの望月がつくったことが判明して納得する。

個人的には相対的には好きではない曲だが、宇宙団をメジャーに引き上げる力を有した曲だと思う。椎名林檎でいえば「歌舞伎町の女」のような位置づけであろうか。しかし、宇宙団はライブでこの曲をやらなかったりする時もある。もっと、どんどんと演奏して、多くの人にこの曲を届けて、この曲を突破口にしてもらえればと思わずにはいられない。

https://www.youtube.com/watch?v=8D89Yt9gDbY


星眠る島

星眠る島

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  • 出版社/メーカー: わびさびレーベル
  • 発売日: 2017/01/11
  • メディア: CD


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「9月」(オトメダマ) [宇宙団]

 早いテンポのワルツ曲。歌謡曲のような記憶に残るメロディー・ライン。しかし、曲を結ぶブリッジのところがロックそのものである。拍子が変わっているように聞こえるが、ただ音数が増えているだけという芸の細かさ。印象的なキーボード・ソロの後、まるで別の曲のようなメロディーが出てくる。というか、普通、こんなに異なるメロディーで一曲をつくってしまうというのは、どんだけの才能なのかと末恐ろしい。宇宙団は何しろ曲の展開が目まぐるしい、という特徴があるが、この曲もまさに展開しまくって終わる。ただ、メインのテーマに戻らず、消えていくような感じで寂しく終わる。現時点(2017年3月3日)では、宇宙団の持ち曲の中で最も寂しい曲かもしれない。

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宇宙団@下北沢Basement Bar (2017/03/23) [宇宙団]

宇宙団を下北沢ベースメント・バーで観た。この日は、PoltaとyEANとの共演であったが宇宙団はトリであった。望月は黒のレスポール。一曲目は「オンタイム・ディスコ」。ライブの幕開けにふさわしいノリのいい曲だ。この曲は、「働く男と働く女」が演説調というか説教調で始まるのだが、すぐに「怒られそう」とコケティッシュな声に変わる、というアンビバレントな望月の個性がよく出ている。観客もノリノリだ。二曲目は、タイトルは知らないがこれまでの2枚のアルバムに収録されていない「チャイナって」というフレーズが印象的な、どうも中国の曲。三曲目は「Koyoi」。ベースが上手い。ベースのうねるようなフレーズだけで観客は引き込まれている。四曲目は「ファンタジア」、五曲目は「ワルツ」、六曲目は「ツアー」。「ファンタジア」と「ツアー」は私的には『星眠る島』のアルバムでも最も好きな二曲だが、その魅力はどちらとも、目まぐるしく展開する曲のドラマ性である。これはライブで再現するのは大変だと思うし、実際、ちょっと今日も完全には演奏されていないところもあったが、その素晴らしい楽曲は、まるで壮大な交響曲のような迫力を聴く者に与える。個人的には、今日のライブのクライマックスであった。この二曲を聴くためであれば、余裕で個人的には3000円は払う。あと、その間に挟んだ「ワルツ」も佳曲である。というか『星眠る島』は本当に捨て曲がない。これは、驚くべきことであるし、宇宙団の最大の魅力は楽曲であると改めて思われる。七曲目は「日本のヒーロー」?というおそらく新曲で、望月は「パンクバンドのようですが」と言っていたが、パンクバンドでこんな複雑なリズムを合わせることはできない。アシッド・ジャズである。というか、改めて宇宙団は演奏が上手い。楽曲のよさに目が(耳が?)いってしまう嫌いもあるし、「地味だけど情熱はある女子学生」のようなコンセプトを自らも打ち出しているので、なんか誤魔化されてしまう嫌いはあるのだが、こいつら演奏力が高い。ベースもそうだが、宇宙団の緩急入り交じった楽曲を維持するために不可欠なリズム・キープができているドラムのテクニックも相当だと思う。閑話休題。七曲目は最後の曲で「恋は宇宙」。まあ、これは鉄板ですね。鮨でいえばウニといったところか。東京事変の「群青日和」、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」、オアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」みたいな存在感を持っている。これをライブではどこに持ってくるかが重要だが、ラストか一曲目かアンコールということになるだろう。前回、私が行ったコンサートでは途中で演奏したが、途中で持ってくるのは違うであろう。やはり最後で、皆、お腹いっぱい、みたいな気分にさせてくれるのが正しいサービス精神であると思う。おまけに、この曲はベース・ソロ、ギター・ソロとあるから、そういう意味でも最後の盛り上げには適している。そして、アンコール曲は「インベーダー」。この曲の歌詞はよく分からないのだが、おじさんが歌ったらただのストーカー・ソングのような気もしないでもない。それはともかく、この曲も盛り上がる。極めて、良質なお寿司屋さんで充実したネタを食べたというような印象を受けたライブであった。こりゃ、嵌まるな。現時点では、私的には邦楽ミュージシャンでは、椎名林檎、くるり、宇宙団というようなランキングなのである。宇多田ヒカルより、遙かに宇宙団のライブには行きたいかな。下手したら本当、化ける気がする。
 
タグ:宇宙団
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ようやく私の学生に才能溢れるミュージシャンをみつけた。 [宇宙団]

 私の「都市政策論」の講義を受けている女子学生で、ほとんどいつもギターを抱えて入ってきている子がいた。くりくりした大きな目をしている可愛い感じではあったが、服装もどちらかというと、カマヤツ系というかシモキタの古着系でサブカルらしく、イケている感じは受けなかった。どちらかというと真面目な子が、趣味でガールズ・バンドをやっているぐらいに思っていた。
 しかし、この彼女が実は宇宙団という、アルバムも全国流通させている、今、なかなかの注目株のバンドのシンガー兼リーダーであることが発覚した。シモキタと新宿をベースにライブをやっている。全国流通しているアルバムは『星降る島』というタイトルで、歌謡曲のようでもあり、プログレ・ロックのようなところもあり、クラシックのような展開もあり、ギター・ロック的なニュアンスもあり、なんか一言で表せないオリジナリティに溢れている。ちょっと私はとても嬉しい気分になっている。本人に嫌がられない範囲で、今後も応援したいと考えている。

星眠る島

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  • 発売日: 2017/01/11
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