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内閣府原子力委員会が「(原子力と)地域社会との共生」を議案から外した疑惑 [原発問題]

今日付け(5月8日)の毎日新聞のウェブ記事のよれば、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働の妨げになるとして、内閣府原子力委員会が4月、有識者によって長期的な原子力政策を決める原子力委の「新大綱策定会議」(議長・近藤駿介原子力委員長)の議案の一つから「(原子力と)地域社会との共生」を外していたそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120508-00000012-mai-soci

ううむ、これでは、まるで自民党政権の時と同じではないか。まあ、要するにそういうことなのだな。いや、どういうことかといえば、原子力と地域社会は共生できないということである。まあ、原子力と地域社会が共生できないことなどは、映画「祝の島」を観るとよく分かるが、それを政府も認め、そのような無理難題は無視してしまおうということだ。原発立地で得するのは、立地する自治体だけ。いや、この得をするというのも短期的に金を貰うというだけで、メフィストテレスに魂を売るような行為。しかし、ファウストは自業自得で自分だけが悲惨な最期を遂げるが、原発の場合はその周囲をも悲惨な目に遭わせる。飯舘村などがその最たるものであろう。周辺社会が意見を言う権利があるのは当然であろう。


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タグ:祝の島
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放射性物質の食料品の基準以上の安全基準を勝手に設定するな、という農水省の傲慢 [原発問題]

農水省は放射性物質の食料品の基準以上の安全基準を勝手に設定するな、と通知した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120421-00000027-mai-soci

これは、勝手にそれ以上安全にするな、という通知で通常の基準に対する考え方と大きく違う。つまり、通常は国が基準を設けると、それを守れ、ということになるのだが、この場合は、守ったとしても、それ以上は守るな、というちょっと変わった通知なのである。自動車の制限速度でいえば、時速50kmであれば、勝手に時速40kmでゆっくりとは走るな、というような通知である。しかし、この制限速度であっても道路がガタガタしてたり、眼鏡を落として壊してしまった場合は40km以下で走りたいと思う時もあるだろう。

問題なのは原発事故とその後の対応で、国をまったく我々は信用できない状況にあることで、それは国の責任であるにもかかわらず、信頼させるように法的に無理強いさせようとしているところである。まるで治安維持法が制定された戦時中を彷彿させる役所の傲慢ぶりだ。とんでもない話だ。
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仙石由人の「原発を動かさないと、日本は集団自殺」発言におったまげる [原発問題]

 4月17日付けの朝日新聞によれば、民主党の仙谷由人政調会長代行は16日、名古屋市の講演で、原発再稼働問題をめぐり「原発を一切動かさないということであれば、ある意味、日本が集団自殺をするようなことになる」と述べたそうだ。
 私は、この記事を読んでぶったまげた。原発を再稼働するのは集団自殺をするようなこと、と言うのであれば納得できるが逆のことを言っている。しかも、その理由が「日本の経済・社会が電力なしでは生活できないということは、昨年の計画停電騒ぎで明らかだ」とも強調した。
 この理由も驚いた。私が、昨年、理解したのは、いかに日本が電力を無駄に使っていて、相当、減らすことが可能であるということだ。そして、あの節電を強いられた中でも例えばドイツの日常に比べても、電力を使っているという現実。計画停電騒ぎは、むしろ東京電力ともしかしたら経産省が意図的に大変なことにした(大口需要者への節電要請をするだけで済むような状況下でもブロックごとに計画停電を強行して、病院などにも電力が届かないような、無計画停電を行ったりした)という側面が強い。もちろん、企業の場合は、いろいろと大変な苦労をしたかとも思うが、これらの理由も、冷凍食品を冷凍させているための電気代が高くなってしまうというものだったりする。私は、個人的に冷凍食品をほとんど食べないので、そういう意味では痛くもかゆくもないのだが、新鮮ではなく、美味しくもなく、地産地消からかけ離れたエコロジカルでない冷凍食品に依存するという生活形態事態が、このような原発に依存しているということは、さもありなんという気分だ。冷凍食品を食べないようなライフスタイルを送っていれば、原発はあまりいらないのではないか、と思ったりもさせられた。
 というか、「電力なしでは生活できない」ということは確かだが、原発をゼロにすることと、電力をゼロにすることとは全然違うでしょう。ここに、もう弁護士特有の、欺瞞的な論理のすり替えが行われていると感じてしまうのは、私だけではあるまい。ポール・ニューマン主演の法廷ドラマ『Verdict』を思わず、思い出してしまうよ。あの場合は、奇跡的に、金と政治的コネで真実を嘘で隠そうとしたエリート弁護士が負けるが、今回は、陪審員である国民はどう判断するのであろうか。しかし、この三流弁護士の欺瞞ぐらいは見抜いてもらいたいものだ。このような欺瞞は、そうとう人を馬鹿にしていないと言えないと思う。ここで、人とは我々国民のことだ。
 とはいえ、御前崎市でも首長選挙で、原発推進派の現職が当選したからなあ。まるで、第二次世界大戦前夜のような状況に、私は怒りと絶望とに囚われている。

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原発再稼働に奔走する仙石由人は、東電パーティ券購入の議員ランキングでは民主党トップ [原発問題]

仙石由人が主導する大飯原発再稼働。その理由として「電力がなくては成り立たない社会になっている」といった趣旨の発言をした。確かに、「電力がなくては成り立たない社会」に我々は生きているかもしれない。しかし、電力=原子力発電、ではまったくない。ここに破廉恥で欺瞞に満ちた、論理のすり替えが行われている。さすが弁護士。主張の論理の組み立てが強引というか、厚顔無恥である。

さて、2012年1月8日付けの朝日新聞によれば東電パーティ券購入の議員の上位ランキングは麻生、甘利、大島、石破、石原、与謝野、平沼、仙石、枝野、小沢10議員となる。まあ、ほとんどが自民党であるが、民主党が仙石、枝野と小沢というのは、わやですわ。しかも仙石は民主党の中ではトップである。まあ、しかし、弁護士出身の仙石、枝野が、たとえ犯罪企業が顧客であっても、その肩を持って弁護するのは、ある意味当然である。ただし、我々国民は仙石、枝野コンビが原発再稼働を進める背景にこのような事実があることを知るべきである。彼らが弁護しているのは、電力会社であって、決して国民ではない。弁護士の欺瞞を見抜き、次の選挙で落選させるぐらいしか、我々には出来ないかもしれないが、それをすることはできる。

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枝野経産相はいつ、どこで変節したのか? [原発問題]

枝野幸男経済産業相が、大飯原発再稼働で随分と動いている。ちょっと前までは、電力会社にも強気で筋が通った意見を通していたのに、一体全体、いつ変節してしまったのであろうか。どうも、大飯原発の再稼働は、仙谷由人党政調会長代行が中心となる通称「五人組」が仕切っているらしい。この五人組は、仙石氏をリーダーに、枝野幸男経済産業相、細野豪志原発事故担当相、古川元久国家戦略担当相、斎藤勁官房副長官から構成されている。そして、再稼働に執心しているのは、どうも仙石氏らしい。

ということで、枝野氏には個人的には結構、期待していたのだが、まあ上司というか先輩には逆らうことができないという、身内の事情で変節してしまったのかと私は邪推している。これは、私にとっても、そして国民にとっても、民主党にとっても、おそらく大変残念なことなのではないかと思われるのである。少なくとも、私は、これまで政権を取る前から、問題はあることを自覚しつつも民主党を支持してきたが、もう金輪際しないと決断したからだ。現在、政権の中枢にいるものでは、枝野氏には期待していたのだが、もう駄目だ。誰も期待することができない。さらば、民主党、という気分である。
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宮城のヤーコン茶からなんと1万7千ベクレルのセシウム [原発問題]

宮城県の蔵王町で製造されたヤーコン茶からなんと1万7千ベクレルのセシウムが検出された。

http://www.asahi.com/national/update/0412/TKY201204120462.html

放射性物質の新基準値は1キロあたり100ベクレル、それ以前でも同500ベクレルであるから、異常なほどの高値であることが理解できよう。大飯原発を再稼働させようとしている時、福島県ではなく隣の県でのこの異常な値。このヤーコン茶は既に1100セットが販売されているそうだが、被害を最小限に見せようとしていたツケが回っているのではないだろうか。少なくともヤーコン茶のブランドは超下落してしまうであろう。このブランド価値の低落に関して、東京電力は賠償すべきだと思われる。

あと、ある程度想定はしていたが悔しくてしょうがないのは、タケノコがセシウムを堆積してしまうことである。タケノコは、私の三大好物植物であったので、本当残念だ。このタケノコを春の訪れとともに楽しむことを東京電力に奪われたことに対して、私は賠償請求したい気持ちでいっぱいだ。


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フクシマの嘘 [原発問題]

ドイツZDFが作成したフクシマの嘘。素晴らしいドキュメントです。下記のリンクから見ることができます。

http://www.youtube.com/watch?v=8MZKxWLruZQ

日本は原発管理だけでなく、ジャーナリズムも三流であったことを思い知らされる質の高いドキュメンタリーである。別に原発を推進したことは一度もないけど自己嫌悪。東電の取材対応者が、「東電は原発を安全に稼働できるのか、本当に思っているのですか」の質問の後、長い沈黙の後「答えられない」と回答したのはちょっと、鬼の目にも涙ではないが、東電にも本当はまともな感情を持っている人もいるのだなということに気づいてホッとした。いや、そんなの当たり前なのだが、東電の企業の対応を見ていると、従業員もまともな人であるという、そういう当たり前のことさえ忘れてしまう。ナチスが全員、非人間的であるといったようなのに似たような感じだ。

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原発事故1周年のドイツのテレビ番組をみて、ひたすら厭世的な気分になってきた [原発問題]

ドイツのテレビ番組で、原発事故1周年に関する報道がなされている。

http://www.youtube.com/watch?v=UtqF4PHPPlg&feature=related

私も最近、もう厭世的な気分になって、どうでもいいや、と思ってきたが、改めてドイツ的な視点でみると、自分たちの将来が非常に危険な、紙一重的な状況にあることを再確認する。

最近、日本の歴史本を読んだりしているのだが、日本は危機的状況になると、それを回避するよりも、神風特攻隊的に、自滅する方向を選ぶ傾向があるのではないか。これは、なんかレミングではないが、種としての特性かもしれない。腹切りしたり、桜の散り方に美を求めたりするのも、なんか、そういう文化的なものも、この危機になると自滅、というメンタリティと関係があるのかもしれない。

じゃあ、どうする?ということは、今日はもう自暴自棄的な気分なので、また、いつか考える力が湧いてきたら整理してみよう。今日は、もう本当、厭世的な気持ちだ。

そうそう、この番組は日本のものですが、これも参考になると思います。

http://www.youtube.com/watch?v=CezLuBZqd8U&feature=g-vrec&context=G2cb577bRVAAAAAAAABA
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最近、風力発電所をみるとなぜかホッとしてしまう [原発問題]

スイスのバーゼルからフランクフルト空港までICEで向かっている。フライブルクを越えると、東側の車窓にシュバイツバルトの山が見える。それらの山の上には風力発電の風車がくるくると回っている。その光景をみると、私は心から安堵感を覚えてしまう。しかし、そのような安堵感を覚えるようになったのは最近である。むしろ私は、風力発電機が積極的に嫌いであった。そのヒューマン・スケールを逸脱した巨大さを、生理的に受け付けなかったのである。遠くで見ている分にはいいが、近寄ると、その大きさは尋常ではない。羽の直径が100メートルとかって、あり得ないだろう、と嫌悪していたのである。

しかし、その意識は福島の第一原発事故で変わってしまった。確かに巨大なのは嫌だが、セシウムよりはましだ。しかも風力発電は、現在の発電手段の中で経済的には一番、効率がいい。日本は台風があって風力発電は駄目という意見もあるが、それは構造的に改良すればまったく問題ない筈である。私は、長崎とかに風力発電の投資をして、その電力を売電することで生活をしたいという夢があったりする。ちょっと前まで、風力発電が嫌いであったことが嘘のような変貌ぶりで自分でも驚いたりする。

タグ:風力発電
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牛の生レバーと原発 [原発問題]

厚労省は、生食用の牛レバーを販売禁止する方針を3月30日に打ち出した。レバ刺しを定番メニューとしてきた焼き肉店やホルモン店はこの決定に不満だ。全国食肉事業協同組合連合会は、販売禁止による損失は約300億円であるとみる。同連合会の小林専務理事は「どんな処理をすれば食べられるか探る努力をしないで、ただ規制することに憤りを感じている」と話しているそうだ。また、主婦連合会の佐野事務局長は「レバーの生食に食文化と言うほどの歴史はない。一方で毒リスクは高く、判断は妥当なのではないか。最近、大きな集団食中毒がなかったことの方が、むしろ不思議に感じていた」。

今回の厚労省の決定、随分と乱暴だな、と個人的には思う。そもそも、生レバーは消費者が食べるかどうかを判断する。生レバーが危険であると思う人は食べなければいいだけで、食べる人がいるから、食べない人が迷惑を被るものではない。食べる人の自己責任である。それなのに、お上が禁止するのはちょっとやり過ぎであろう。

一方で原発はなかなか運転を禁止してくれない。原発は生レバーと違って、自分は原発の電力は使わないようにしても、隣の人が使っていて、その結果、原発が事故を起こしても、原発でつくられた電力を使っていた人も使っていない人も同様に被害を被る。これこそ、お上が積極的に規制をすべきことであろう。囚人のジレンマ的な状況になってしまい、それじゃあ、俺も使うかという気分になって、結局、カタストロフィーを招くことになりかねない。原発でつくられた電力を使っている人のみが、カタストロフィーのコストを負担すべきであるのに、すべての国民にその負担を強いている状況は、おそろしく歪んでいる。生レバーより、はるかにお上が禁止すべきことであろう。そのような歪みを是正するために政府は存在するはずなのに、政府がむしろ原発を推進しているのであるから、どうにもならない。しかし、原発をも止められないのであれば、生レバーを販売禁止するのは、私には大いなる矛盾に映ってしまうのである。

主婦連合会の佐野事務局長も、生レバーより原発廃止に取り組むべきであろう。「最近、大きな集団食中毒がなかったことの方が、むしろ不思議に感じていた」のではなく、原発の場合、「最近、大きな事故が起きてしまったのであるから」。生レバーなんかで気を取られている余裕はないだろう。ヨーグルトや柑橘類から相当量のセシウムが出ていることに、危機意識を持つべきであろう。「大きな集団食中毒が起きるかもしれない」という将来への危機に対処するのも重要だが、今、現実に目の前に起きてしまった事故を再発させないことに力を入れるべきだと思うのである。

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温暖化を食い止める唯一の現実的な手段は原子力しかないと述べた馬鹿がいる [原発問題]

原子力関連企業などが参加する「世界原子力協会(World Nuclear Association、WNA)」のジョン・リッチ(John Rich)理事長は23日、韓国・ソウル(Seoul)で開かれた原子力業界会合の基調演説で、福島第1原発事故後も、温暖化を食い止める唯一の現実的な手段は原子力しかないと述べたそうだ。

まあ、このような馬鹿なことを言ったものが日本人じゃなくて、アメリカ人であったことで本当に安堵するが、なんだ、この馬鹿発言は。ソウルなんかじゃあなくて、福島市で言え、そういうことは。さて、しかし、これだけ寒い冬を過ごすと、地球温暖化というのは、ガセネタなのではないかと思ったりもする。まあ、そういうことを書きつつ、今はスペインのマドリードにいて、18度で暖かかったりするので、日本は寒くても、ヨーロッパは暖かいので、全地球的に温暖化は嘘だとも言いにくいのだが、地球温暖化に関しては、以前からずいぶんときな臭いものを感じていた。地球温暖化は起きていないという学会論文が審査から落とされるというのは半ば公然の秘密であったし、私の場合は1997年のブエノスアイレスのIPCC会議に出席した時から、なんかこいつら怪しいなと訝しがっていた。そもそも日本からブエノスアイレスに飛行機で往復すると、日本人の平均二酸化炭素年間排出量に相当する二酸化炭素を出してしまうわけだ。本当に二酸化炭素の排出を削減したいのなら、そんな国際会議をしないでインターネット会議にすべきであろうと思ったりしたものだ。さらには、このIPCC会議では、原子力関係の人たちが一生懸命ロビー活動をしていたのも私にとっては不快であった。

そして、今更、原発が唯一の地球温暖化を防止できる手段などと厚顔無恥にも宣える人間がいることに恐れ入る。地球温暖化を防止したければ、エネルギーを節約すればいいのだ。特に移動エネルギーにおいて二酸化炭素排出削減は改善の余地が極めて大きいので相当、減らせる。特にアメリカは、極めて無駄に移動エネルギーを用いているので削減できる。あと、そもそもアメリカ人は、エネルギーを本当に無駄に使いすぎ。二酸化炭素に排出権といった姑息なことを考えないで、全人類に平等に、エネルギー使用税を設定して、国連のような超国家的組織に納めるべきだ。じゃなければ、原発はトイレなきマンションなのだから、原発を使用しただけ、将来の糞尿処分税などを徴収しておくべきだ。二酸化炭素だけが、人類に危機をもたらしている訳ではないのに、二酸化炭素だけ、その将来の危険に対して、排出権という形で、外部経済を内部化するのは差別じゃあないのか。

まあ、こういう人類を滅亡に追い込む馬鹿なアイデアをのたまう人間が、日本人じゃなくてちょっとほっとする。アメリカ人がやはり人類の破滅を導くのだ。まあ、福島の原発もアメリカ製だったし。って、ほっとしていても滅びてしまうのであれば、何かしなければいけないかもしれない。
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長崎県はどんどんと風力発電を進め、日本のデンマークを目指すといいと思う [原発問題]

長崎に来て、食べるものに気を遣わないことの有り難みを身に染みて感じている。そして、長崎の食べ物は魚介類を始めとして美味しい。福島の原発事故以降、東日本に住んでいる私は、本当に九州などの西日本がほとんど無傷であることに心から安堵している。そして、嬉しいことに、長崎県より西に原発はない。まあ、玄海原発からは100キロメートルも離れていないので、ここが事故ると(そして、金属工学系の先生の指摘だと、玄海原発が最も事故をする確率が高いようだが)、それなりに影響は免れないとは思うし、川内原発からも120キロメートルぐらいなので、そんなに安全ではないのだろうが、それでも、沖縄を除いた他の場所よりは安全であろう。というか、改めて地図をみると、玄海原発で事故が起きたら福岡全滅に近いんじゃない。なんで、こんな危ない場所に原発をつくっておいて、福岡で反対運動が起きないのか不思議だ。まあ、そういう点では大飯原発で事故ると、大阪より名古屋の被害の方が大きいとシミュレーションされるが、大阪では事故被害の情報を公開したが名古屋は無視?地元が反対というよりかは、玄海だったら福岡、大飯だったら名古屋が反対するべきなんじゃない?

それはともかくとして、まあ、私は長崎というところが、結構、沖縄を除いた場合、原発ダメージの少ない都市であるとちょっと思った訳である。そして、さらに嬉しいことに、ここは風も強く、しかも海に面しているので、デンマークのように風力発電がいけそうなことだ。現在、ドイツでは圧倒的に安い発電は風力発電だ。日本は風力発電の技術で相当、後れを取っているが、長崎を風力発電先進県として位置づけ、日本のデンマークを目指すといいのではないだろうか。今でも高島には風力発電機が設置されたが、もっと短い間隔で、ドイツやデンマークのようにがんがんと建てるといいと思う。

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(高島の風力発電)
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青森はなぜ原発中毒になったのか [原発問題]

朝日新聞の「プロメテウスの罠」の新しいシリーズ「ロスの灯り」が面白い。これまでのシリーズももちろん抜群に面白いのだが、核燃料サイクル基地がなぜ青森県六ケ所村にできたのか。その背景を探る最新シリーズは、この国の地域開発の歪みとでたらめさ加減を白日の下に晒す。

青森県でなぜ、核燃料サイクル基地ができてしまったのか。それは過去をひもとけば、北村正哉知事が海外視察でロスに行き、その煌々とした夜景に感銘を受け、青森をロスにしようという夢を描いたことに起因するそうだ。いやあ、驚いた。どうしたら、青森県をロスにしようなどと思ったのであろうか。それは、楽器がほとんど弾けず、カラオケでも気の利いた歌が歌えない高校生がレディー・ガガになりたいというようなものである。こういうことを荒唐無稽というのではないか。

ロスアンジェルスは人口800万人を越える都市だ。青森県は140万人。最大の都市は、市町村合併で無理矢理拡張した青森市だが31万人程度。そもそも、規模が違う。さらに産業構造をみれば、ロスアンジェルスを牽引したのは航空機を初めとした軍事産業と石油産業。石油産業はたまたま石油が掘れたので、それによって産業が起きる。まあ、棚からぼた餅的な幸運によって、都市として発展するきっかけがつくられ、さらに軍事産業が成長の後押しをする。市場経済によって拡張したというよりかは、軍需という公共事業によって政策的につくられた産業によって都市は発展する。その後、ハリウッドを初めとした娯楽産業、さらには不動産業などが発展するが、まあ、ある意味、あまり正当に発展してきた都市ではない。

ロスアンジェルスというのは、そもそも相当、無理がある都市である。まず、砂漠につくられたので、その水源をカリフォルニアのシエラネバダ山脈のオーエン谷から摂取し
なくてはならなかった。そこか何百キロメートル以上、水を引っ張ってきて上水とした。そのおかげでオーエン谷にある幻想的な湖モノ・レイクは年々、水位が下がり、その保全が問題となった。都市の成立条件として必須の水が圧倒的に不足しているというのは、おかしい。同じカリフォルニアの都市でも、そういう点、サンフランシスコと比べると、どうも都市として不自然さを感じるのは、そういう都市の成り立ちの経緯があると思う(とはいえ、サンフランシスコも水源としてヨセミテ国立公園にあるヘッチ・ヘッチー渓谷をダムにしてしまったが)。ロスアンジェルスをさらに酷くしたのが、ラスベガスである。

まあ、こういうそもそも有り難がるような都市ではないロスアンジェルスを賞賛することはセンスが悪い。ロッキン・オンの元編集長であり、ロック評論家の渋谷陽一がラスベガスを飛行機からみて、「これは狂っている」と看破したのとは正反対の知性のなさである。しかも、それを賞賛するだけでなく、青森をロスアンジェルスにしようと考える滑稽さ。そして、それを無理矢理、実行しようとして、当たり前だが失敗が失敗を呼び、挙げ句の果てには核燃料サイクル基地って、あまりにも酷い冗談である。ロスアンジェルスはいろいろと問題があるし、ロスアンジェルスとサンディエゴの中間地点には、全米でも相当危ない原発が立地していたりするが、核燃料サイクル基地の計画はない。

青森は東通原発や核燃料サイクル基地など、どうして、こうやけのやんぱちのような政策をしているのか、不思議であったのだが、その背景に、こういうセンスが悪い豪腕の政治家がいたことを知って、ある意味、納得すると同時に、なんて青森はついていないんだと同情する。しかし、同情するが、だから原発の立地を許せるかっていうと、それとこれとは話は別である。この荒唐無稽な夢を抱いた政治家の野望から、青森は独立すべきであろう。そうすることで、将来が見えてくるのではないだろうか。

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原発が安いという詭弁 [原発問題]

朝日新聞の『プロメテウスの罠』は、大変刺激的であり、私は毎朝、楽しく読んでいるのだが、今日の記事もとても興味深いものであった。それは、東京電力は原発の停止による燃料費の増加のために電力料金値上げをしなくてはならないというのは「数字のマジック」だということだ。ちょっと引用させてもらう。
「燃料費だけ見れば原発は確かに安い。しかし、止めても大きな費用がかかる。それをまかないながら利益をあげるための値上げなんです」。
 実際、2003年度の原発の発電量は2006年度の35%でしかなかったが、発電費用は79%もかかっていた。これは、原発の燃料は、発電した後も金を食い続けるからだそうである。さらに、もちろん後処理の問題がある。後処理を考えれば、それはもはや天文学的数字になる。「トイレなきマンション」と言われる原発が、さらに糞尿をためる行為をし続けて、その後、実際、便意を催したらどのような事態になるのであろう。そして、動物と同じように便意を催す段階になったら、もう我々はどうにもならないのだ。しかも、この糞尿、我々のそれと違って有機的でなく、殺人的な猛毒を有しているのだ。つまり、原発というのは、トイレがないにも関わらず、暴飲暴食をしているような状況と似ている訳だ。うわっ、想像するにおぞましい。

このように長期的にみれば極めて高コストの原発であるのだが、産業界の人間は洗脳されているのか、相当、頭がいい人間でもその事実から目を逸らし、頬被りをして、そのような状況にまで思考が回らない、というか思考を停止させている。まさに、第二次世界大戦で勝ち目のない無謀な戦争に突入してしまったような状況に日本はあると思われる。どうして、この国はこうなってしまうのだろうか?お願いだから目を覚まして欲しいと思うのは私だけではあるまい。

タグ:原発コスト
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世論調査では、原発の運転再開にたったの57%しか反対していないことにショックを覚える [原発問題]

3月14日付けの朝日新聞から引用。

「朝日新聞が大震災から1年で実施した世論調査は、原発への厳しい世論を映し出した。定期検査で止まっている原発の運転再開には、57%が反対した。とくに女性は賛成15%に対し、反対が67%にのぼる。原発を段階的に減らし、将来はやめることにも、全体の70%が賛成している。」

原発の運転再開の57%が反対したことが「厳しい世論」なのであろうか。57%が反対というのは43%が賛成(もしくは無回答)ということになるのだろうが、私はこの数字の高さにむしろ驚く。福島の原発事故の前ならともかく、これだけ酷い被害が現在進行形で起きている中で、57%しか反対していないというのは「厳しい世論」どころか、何て無責任なのであろうと思う。そして、この反対の数字の低さは、原発の怖さ、危険、そして何より、それを運営する電力会社、政府がいかに信用できるものではないかを、この期に及んで、まだしっかりと世間が理解していない、もしくは理解しようとしていないことを表していると思う。いやあ、本当にお気楽な国民である。こういう国民であるから、第二次世界大戦に突入させるような破廉恥で理知的ではない政府に、いいようにやられてしまったのだなと改めて思う。そして、その失敗から学んでいない。お気楽である。

私はこの事故後、原発は、カンフル剤を打つようなその場しのぎ的な経済活性化のため、そしていざとなったら原爆をつくることができる国防的理由のため以外には、それを稼働させるいかなる意味をも見出せないことがより確信として理解できるようになっている。原発というエネルギー源は短期的には安く見えるかもしれないが、長期的には極めて高い。というか、短期的にもコストを正確に計算すれば原発は恐ろしく割高になる。東京電力という日本で最も大きな電力会社が潰れるくらいの割りの悪いエネルギー源である。そして、電力が不足していると我々は日々、脅かされているが、生きていくうえで必要な電力は余裕で足りる。ただ、無駄な浪費を生み出して、無駄に経済を膨張させるために、もっとエネルギーを使わせるための電力はちょっと不足するぐらいのことだ。今でも、東京の夜は、マンハッタンの夜より遙かに明るい。というか、日本の都市ほど夜が明るい都市は、私は寡聞にして知らない。夜景が美しく演出されないほど、東京や大阪は明るすぎる。今でも、不必要な無駄をさせたいほど、エネルギーは余っているのである。ただし、短期的な経済活性化のため、すなわち必要のない需要を無理矢理生み出すための原発というのは経済的に求められているであろう。それは、しかし極めて歪んだ市場経済であり、これによって、今後、世界中で再生可能エネルギーという市場が拡大していく中、ひとり日本だけが競争力を有さないような状況に陥るかもしれない。現に、つい最近まで太陽光といえばシャープであったのに、今ではドイツはもちろん、中国のメーカーの後塵をも拝しているような状況だ。

私は、ドイツに住んでいたり、今でもドイツのエネルギー事情などをチェックしていたりするので、確信しているのだが、原発は過去のものとなりつつある。これを加速化させたのは福島の原発事故であるが、日本も、これを契機に大きく産業構造、エネルギー構造の転換を図るべきなのである。あと、ひとつ付け加えたいのは、日本は原発事故を起こした国として、世界に対して相当の責任を有している。そして、相当、世界中から非難されていることを知った方がいい。私も海外に行くと、その点ではずばり言われたこともあるし(まあ、私が言われても何もできないですし)、相当、信用を失っていることを知った方がいいと思う。その信用を取り返すためにも脱原発を図ることが必要であると考える。それなのに、原発反対が57%しかいない、というのはとても残念であるし、脱力する。

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九州電力は原発を停止したら、電力不足で大変だあ、と人々を煽っておきながら、看板は電気で夜も煌々と照らされている [原発問題]

長崎に来ている。そこで気づいたのは、九州電力は原発が稼働できないので、電力不足だと人々を煽っているのであるが、街中やロードサイド沿いの看板は電気で煌々と照らされていることだ。このような看板広告は、そもそも何も生産せずに、不要な欲望を喚起するという点で無駄そのものだ。さらに、これに貴重な電気を用いているというとなると、無駄だけでなく社会的にもマイナスだ。本当に電力不足で大変だというのであれば、このような看板を煌々と電気で照らすのは控えてもいいのではないだろうか。

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東京電力の社長の震災一周年の謝罪を読んで、考える [原発問題]

東京電力の社長が震災一周年ということで福島第一原発を訪れ、被害者に黙祷し、そして謝罪もした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120311-00000531-san-soci

そして、さらに原発は「安全最優先」と言ったのだが、「安全最優先」であるというなら即刻、原発を廃止すべきであろう。安全に優先できなかったことが、一年前の事故で明らかになっただけでなく、事故の対応も「撤退」という無責任極まりない行動をしようとした。日本だけでなく世界に甚大なる被害を与えるようなことを、平気でやろうとした。それを阻止できたのは菅さんのおかげであるが、菅さんが指示をしても、平気で他の国会議員にどうにかできないか、と裏工作を図ろうとした。東京電力というのは、かようにとんでもない企業である。「経済最優先」、「会社存続最優先」というのであるならばともかく、「安全最優先」というのであれば、即刻、原発を廃止しろ。もう、私はこの社長の発言で血圧が上がってしまっている。これに関しては、東電に被害賠償請求をしたいぐらいの気持ちだ。どこまでも無責任で酷い会社なのであろうか、東京電力は。「真摯に受け止め」と言っているが、本当に真摯に対応してもらいたい。私は風化させないぞ、と改めてこの社長発言で決意する。
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ドイツの哲学者ハンス・ヨナスと原発 [原発問題]

ドイツ生まれの哲学者ハンス・ヨナス(1903−1993)は、道徳性に関する、新しく明瞭な至上原理を定式化したことで知られる。その原理の一つに、「地球上で人類が生き続けるための条件を危険にさらしてはならない」というものがある。

福島原発後、ドイツ人が原発に対して日本人と大きく違う考えを示している背景に、ドイツ哲学があると思われる。セシウムを大量に陸空海にばらまき、福島を中心とした東日本において日本人が行き続けるための条件を大きく危険にさらしてしまった我々には、このヨナスの原理は重い。原発の事故によって、海外において大きく損なった国家の信用を少しでも回復するためにも脱原発へ大きく舵を取るべきであると思うのは私だけではないだろう。それにしても、このような状況でも電気を無駄遣いにしている人達が多すぎる。この状況を変えてこその、原発必要論であると私は痛烈に思う。

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あまり原発推進をしていると、国外に人材が流出するだろう [原発問題]

菅さんのことを「後進国だったら死刑」という溝手顕正参院幹事長の意見に、結構、理不尽なものを感じる私は、その背景に、「菅さんが馬鹿だったから、原発事故がこんなに酷くなった」。すなわち、菅さんでなくて、例えば安部さんや麻生さんや谷垣さんだったら、もっと適切に対応したので原発事故もこんなに酷くならずに、原発の危険性が顕在化しなくて済んだのに、というような世論を形成させたいのかな、という焦臭いものを感じる。とりあえず、菅さんをスケープゴートにして、菅さんに責任を押しつけて、原発の事故も菅さんでなければ、ここまで酷くならなかったと言いたいのかなと邪推してしまう。

もちろん、私は事実は真逆で、菅さんのお陰で、辛うじてこの程度の被害で済んだと理解している。これは、朝日新聞に連載されている『プロメテウスの罠』で明らかにされている。まあ、原発推進派は地元福島の産業界にでもいるからねえ。恐ろしすぎる。

国際基督教大学の先生が、今日(3月3日)の朝日新聞で、大学の入学を9月にしないと多くの貴重な人材が国外に流出してしまうようなことを書いていたが、この事故に懲りずに、原発を推進していったり、また、今日(3月3日)の朝日新聞で安部元首相が主張するようにデフレを克服するまで消費税をあげないなどと言って財政破綻をさせてしまうほうが、よほど国外に人材が流州してしまうと思われる。

かくいう私も国外流出をちょっと考えている。私はもう老い先が短いので、まあ、日本にいてもいいが、若者達をむしろ国外流出する手助けをしたいとさえ思っている。日本の国は、大学の入学式などという些末なことではなく、もっとマクロ的に国外流出を促すような三流国に成り下がりつつあることに早く自覚した方がいいんじゃないの。私を日本に引き留めるのは、日本語と日本文化が好きだからだけだ。
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菅さんの原発事故対応を「後進国なら死刑」と指摘する自民党参院幹事長の愚 [原発問題]

自民党の溝手顕正参院幹事長は28日の記者会見で、原発事故対応にあたった菅直人前首相を「後進国なら死刑」と切り捨てた。おいおいおい、一体全体、自民党で菅氏より適切に対応できたような人材が一人でもいるのか?私にはまったく思い浮かばない。菅氏の対応には多少の問題があっただろうが、少なくとも、東電撤退を踏みとどまらせたのは彼の最大の貢献であるし、それによって、まだ多くの人が東京で生活できているのである。

これは、何も私だけの偏った意見ではないであろう。上野千鶴子先生も次のようなツィートをしている。

「NHK民間事故調による原発危機対応@官邸の検証。菅さん以外の誰が、菅さん以上の対応ができただろう?無能な側近に取り囲まれたリーダーの孤独。彼を追い落とした勢力はいったい何だったのか、とあらためて感じる」

こういう無責任でいい加減なことを放言できる人材が自民党参院幹事長を務めている政党って何?
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省エネで経営が逼迫している東京電力が省エネキャラ「でんこちゃん」をリストラした [原発問題]

省エネが進み、経営状況がさらに悪化している東京電力。こんな省エネが進むと、原発の必要性もなくなるような危機的状況(というか、原発事故を起こした時点でもうアウトの筈だが)を怖れ、あの内田春菊作の「でんこちゃん」をリストラした。

http://www.news-postseven.com/archives/20120227_90788.html

「でんこちゃん」は省エネを啓蒙するキャラクターである。内田春菊は原発事故後「でんこが必要ならタダでも描くのでいってください」と東京電力に伝えていたそうだが、原発停止=エネルギー不足の危機を煽りたかった電力会社は、人々の必要以上の省エネの努力で、かえって原発停止できるじゃん、という周知が図られ、さらには人々が電力を浪費しないことで経営状況まで悪化することを怖れ、でんこちゃんを雇うような余裕はぶっ飛んでしまったようである。実際、東京電力の西沢社長は値上げの理由の一つとして「省エネ」を挙げている。値上げしたら、もっと省エネしてやる、と思うのは私だけではあるまい。

その昔から、電力を浪費させることで儲けている会社が「でんこちゃん」なる省エネキャラをつくることはなんか胡散臭いというか偽善的だなあ(むしろ、電力を浪費させる「つけっぱなしちゃん」なるキャラの方が納得できる)と思っていたのだが、いざ人々が省エネを頑張り始めたら、それを旗振っていたでんこちゃんがリストラって、本当、東京電力って嫌な会社だ。そう思いません?

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福島県産の食べ物が安全であるとアピールしていた大塚アナウンサーが急性白血病になるというブラック・ジョーク [原発問題]

もう随分と時間が経ってしまったが、フジテレビの「めざましテレビ」のメーンキャスター大塚範一さん(63)が急性リンパ性白血病と診断され、病気休養している。大塚さんは東京都内の病院に入院しており、抗がん剤による化学療法を受けているそうだ。昨年10月末、本人が首にしこりのようなものがあるのに気付き、受診した。

ちなみにこのソースであるウェブ上の時事通信の記事は既に削除され、読むことができない。大塚アナウンサーは福島産の野菜の「食べて応援」を福島原発事故後、ずっとやっていた。5月6日のいわき産トマトなどはまあ大丈夫かなと思ったりもするが(いわきはセシウム降下量が少ない)、5月9日には福島県産のシイタケを食べている。 福島県産と一言でいっても奥会津の方だったら、まだリスクは少ないと思うが、この時期にシイタケを食べて安全だとアピールすることは結構、犯罪的であろう。

とはいえ、この時期に急性白血病になったというのは、安全をアピールするどころか、やはり、福島産の食材は危険であるとのことを逆アピールすることになったのではないか。その因果関係を証明することは難しいが、1)他の人よりたくさん福島県産の食べ物を摂取していたこと(しかも4月とか5月とかいう時点で)、2)癌がこれから増えていくのは東日本住民の宿命ではあると思うが、癌でも急性白血病であるということは、そこに何かしらの因果関係があることをむしろ疑わせること、などからである。

ちなみにドイツのテレビ番組でも、大塚アナウンサーのことを報道している(下記でチェックできます)。
http://www.youtube.com/watch?v=Cje_lMbad54

このドイツの番組では、大塚アナの5年間生存率は30%程度であると言っている。さすが、このような報道は日本ではできないが、これが客観的な事実であるのだろう。大塚アナウンサーは63歳であり、相当、放射能に対しての感受性は弱い、すなわち影響は受けにくいと思われるのだが、一方で、大塚アナウンサーは柏市在住であり、またおそらく柏市在住であるにも関わらず、放射能に対して危険であるとの認識を持っていなかったので、このような事態になってしまったとも推察される。通常の癌(例えば、放射能ヨウ素による甲状腺癌)であれば、発現するのが早すぎると思われるが、急性リンパ性白血病であることが、放射能との関係性を疑わせる。がんプロ・ドット・コムというウェブサイトには次のような記述がある。
「急性リンパ性白血病の発症にかかわる原因として、被ばく者での発症率が高いこと、電離放射線やベンゼンの暴露が関連することが報告されています」
http://www.gan-pro.com/public/cancer/hemat/acute-lymphoid-leukemia.html

急性白血病になってしまった大塚アナウンサーには同情するが、福島県産の食材がむしろ危険であるということを周知させることになってしまったのは皮肉である。また、実際、彼のように放射能の危険を軽視していた人には、このような事態がこれから多く生じるであろう。もちろん、因果関係はないと主張したい人は主張していればいいだろう。ただし、実際、癌になった本人は、あそこで食べなければよかったと後悔すると思うのである。また、大塚アナウンサーが安全だと言うからと信じて、福島県産を食べた人が癌、特に急性リンパ性白血病など被曝と関係性の高いような癌になった場合、大塚アナウンサーは、そのような関係性はまったくないと断定することができるのであろうか。例えば、大塚アナウンサーより遙かに放射能の被害を受けやすい若い同僚の女子アナが癌になったらどのような言葉をかけるのであろうか。食べていた自分が癌になっておきながら。これはブラック・ジョークも甚だしい状況である。私は大塚アナウンサーが馬鹿だなあ、と突き放すことはできない。大塚アナウンサーのように放射能の危険を軽視する人の方が、むしろマジョリティのような状況にあるからだ。しかし、このようなブラック・ジョーク的事態を回避するためにも、食材の安全性を政府はきっちりと確保してもらいたいし、いい加減な「放射能=安全」といった報道をマスメディアがすることは慎んでもらいたいと思う。
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「みんなで決めよう「原発」国民投票」に早速、牽制球を政治家が投げ始めた [原発問題]

 「みんなで決めよう「原発」国民投票」で、東京都の条例案の提出に必要な署名数が集まった。一時期は、この数字に届かないかもしれないと心配していたので、まずは数字が集まって何よりである。
 しかし、このことに関して、政治家達は牽制球を早速、投げ始めている。自民党が一番、積極的だが民主党も似たようなものだ。原発が稼働しないと、電気代が上がるとか、電気が不足するとか述べているのだ。まるで、原発の国民投票が実現されると、原発稼働が否決されるとでも思っているかのごときの被害妄想ぶりである。この条例は、ただ国民投票にしましょう、と言っているだけで、そこで原発に賛成する人達は、賛成だと意思表明するだけのことである。国民投票をして、その結果、原発が支持されたら、それは国民の責任であろう。現在は、そのような意思表示をする機会を与えられていないことに、多くの都民がフラストレーションを抱いているのである。正々堂々とその是非を議論し、考える機会を与えてもらいたいだけである。
 逆に、これだけ牽制球を投げると、何か相当、都合が悪いことを隠しているのではないか、と穿ってしまう。などと考えながら、東京駅周辺を歩いていると、そこはクリスマス・ツリーのように街路樹がイルミネーションで飾られていた。もう多くの店が閉店しているのに、夜を装飾するだけの目的でこのように電気を浪費しているのに、電気が不足すると主張していることは、まったく笑えない冗談だな、と思う。電気が不足しているのは、電気を無駄遣いしているからだ。電気代が原発で上がるなどと抜かしていると、原発の被害額をすべて東京電力に押しつけるべきだ。電気代を上げる前に、企業として経営破綻するであろう。

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暖冬なら地球温暖化だと危機を煽って原発推進、厳冬なら電力不足で原発推進って、人を馬鹿にし過ぎていないか。 [原発問題]

 九州電力の火力発電所が故障で、電源不足となり、他電力会社から融通してもらったそうだ。これで、原発推進派はどうも勢いづいている。そもそも、この火力発電所の故障というのが、やらせが得意の九州電力であるからして、やらせ臭いが、今までは地球温暖化で暖冬続きで、やれ原発推進!といっていたのに、この厳冬はその前提である地球温暖化がどうもきな臭いな、と思っていたら、厳冬でも原発推進か。
 2月4日の産経新聞のウェブニュースでは、次のようなコメントも為されている。『電力会社は、安定的な電力供給に万全を期してほしい。そして政府には、原発再稼働など電力不足を解消するための具体策を実行してゆく責任がある』。『深刻な電力不足は定期検査を終えた原発がいまだ再稼働に至っていないために起きている。』
 本当、このような意見を言うことこそ、無責任甚だしいと思う。そもそも原発推進の錦の旗は、地球温暖化である。エネルギー不足になっているのは、地球温暖化というのが嘘であるかと思うほど今冬が厳冬であるからだ。冬が暖かければ、やれ地球温暖化といって原発推進というし、逆に寒ければ、電力不足で原発が必要だ!って、結局、オチは決まっているんじゃないか。
 また、今日(2月4日)の朝日新聞では電力会社の従業員のコメントとして、火力発電所は「機械だから故障するのは当然」と言っている。原子力発電所も「機械」でしょう?火力発電所も原子力発電所も機械なのだから、同じように故障するし、そのような故障を前提に運行計画を策定すればいいだけの話である。今冬での問題は、原発の依存度を高めようとして火力発電所のメンテを怠っていたから生じたことに過ぎない。そもそも冬の寒さはガスとか石油とか、電力以外の他のエネルギーでも対応できる場合が多い。
 いたずらに危機意識を煽る産経新聞の本意は何なのだろうか。まあ、こういう新聞を信用して馬鹿を見るのはいつの時代も庶民である。しかし、戦前ならいざ知らず、このような報道を流し続けているマスコミの信用度はどんどんと落ちていく。あまり一般庶民を馬鹿にしない方がいいと思う。

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『プロメテウスの罠』を読み、やはり東京電力には原発を管理する能力も資格もないことを熟々知る。 [原発問題]

今日(1月27日)の朝日新聞の『プロメテウスの罠』は、いつにも増してスリリングに原発事故時の官邸の対応を描写している。菅首相はヘリで福島第一原発に到着し、マイクロバスに乗る。そこで、東電副社長の武藤栄に「何でベントができないんだ!」と怒鳴る。これ以降、菅首相は怒鳴り散らす菅として、マスコミはマイナス・イメージを流布するのだが、『プロメテウスの罠』は「菅が感情をむき出しにした数少ない場面だった」と書いている。

菅さんも「ベントをしなければ国が危ないというときに、当事者の東電が煮え切らないことをいっている。そりゃ怒鳴り声にもなるよ」と述懐する。そりゃ、ここで怒鳴らない方が人としておかしいでしょうとさえ思う。菅さん、よくぞ怒鳴ってくれた。とはいえ、この首相の怒鳴りでも、東電は相変わらず迷走する。

マイクロバスが現場の対策本部がある免震需要棟に付くと、「一行は、なぜか放射線量を測る作業員の列に並ばされてしまう。列は進まない」。もう、これでは、普通の人であったら発狂状態になるでしょう。

いやあ、東京電力、想像以上に酷い。本当に「想定外」だったのは、東京電力の危機管理能力の欠如である。私もここまで酷いとは思わなかった。こんな酷い組織を相手にしていたのでは、菅さん達も相当、大変だったであろう。自民党は現場に行っているような暇はない、とか当時の菅さんの批判をしていたが、私は、どの自民党議員が菅さん程度の的確な行動を取れるのか、まったく顔も浮かんでこない。民主党は問題が多いとは思うが、この事故の対応で菅さんを責めるのはお門違いだということ、そして、東京電力のような企業に、原発を管理させるということは今すぐ止めさせるべきである、というか原発を中止すべきだということを改めて確認する。

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原発作業員が急性心筋梗塞で死亡。セシウムが心臓に来るのは自明。これは原発事故の被害者であろう。 [原発問題]

時事ドットコム(2012年1月11日)のウェブサイトから下記、引用。



 東京電力は11日、福島第1原発で9日午後に倒れ、心肺停止状態で福島県いわき市内の病院に運ばれた協力企業の60代男性作業員について、搬送直後の同日夕、急性心筋梗塞で死亡していたと発表した。作業員は放射性物質を含む汚泥の貯蔵施設の建設作業に従事していた。遺族から元請け企業経由で11日午後に死亡の連絡があったという。
 東電によると、作業員はコンクリートを使う建設作業の経験が長く、同原発では昨年5月から働いて外部被ばく線量は計約6ミリシーベルト、内部被ばく線量は計0.01ミリシーベルトだった。東電は死亡との因果関係はないとみている。

以上

「東電は死亡との因果関係はないとみている」が、セシウムは心臓にダメージを及ぼす。これは、チェルノブイリからも自明である。今後も、このような心臓疾患を抱える原発作業員や、原発事故の周辺住民が増えるであろう。本当に恐ろしいことが足下で進行していることにゾッとする。
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座礁した豪華客船の船長のような人がフクシマ原発の所長でなくて本当よかったと思う [原発問題]

イタリア中部ジリオ島沖で豪華客船「コスタ・コンコルディア」が座礁したが、フランチェスコ・スケッティーノ船長は過失致死や船を放棄した容疑で逮捕された。現地港湾当局の交信記録によると、船長は乗客の救出を待たずに船を離れ、港湾当局者の帰船命令を無視。地元紙コリエレ・デラ・セラは同船長を「イタリアで最も嫌われている男」と非難しているそうだ。

さて、話は飛躍するが、彼のような人がフクシマ原発の所長でなくて本当によかった。吉田所長有り難う。そして、菅さんのような逃げずにぶれずに対応できた人が当時、首相で本当によかった。まあ、そういう点では野田首相も大丈夫そうだが、その前の鳩山、麻生、安部、福田だったら逃げ出しただろうなあ。やはり、二世議員でない政治家は肝が据わっていると最近、思うようになっている。そういった点では、自民党に比べると民主党はベターだ。とはいえ、民主党も辟易とさせられることが多いが。

イタリアに話を戻すと、イタリアが原発を止める方向に舵を取ったのは大正解だと思う。こんな船長のような人間が原発の所長をやっていたら、国は滅びてしまうと思うからだ。
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なんだ、菅元首相の孤軍奮闘がなければ日本は終わっていたんじゃないか [原発問題]

朝日新聞の『プロメテウスの罠』が、福島原発事故直後の官邸でどのようなことが起きたのかを書いているのが、とても面白いことは以前のブログでも述べさせてもらったが、その後も、東京電力の社員は民主党の電機連合組合系の議員に、菅が東京電力の統合本部を置いて乗り込むことを「どうにかなりませんか」と阻止しようとしたりしたが、それらの反対を押し切って菅が東電をしっかりと指導したことなどが描かれたりして、私の菅元首相への感心は高まるばかりであった。今日(1月14日)の記事もとても面白く、菅元首相の孤軍奮闘が描かれている。なんと、菅さんは「正しい情報がタイムリーに入ってこない」ことへの対応として、個人的なネットワークを使って自らのシンクタンクを即席で形成したのである。これは、菅さんが以前、科学技術政策担当相であり、また東京工業大学出身であることが活きた。
 菅さんはこう言った。「水素爆発だって、原子力安全委員会の斑目さんは『起きない』と言っていた。なのに爆発は起きてしまった。」
 そうか、「でたらめ斑目」という渾名は伊達につている訳じゃあないんだな。こんな人達に囲まれて、それでも状況をしっかりと把握し、対応策を考えるためには、何しろ正確な情報が必要である。菅さんの情報分析力の確かさと、行動力にほれぼれとする。
 さて、今日の記事は、次のような文章で次回に引き継がれる。
「最高責任者は首相であり、菅には一切の責任を責務がある。だが、根底には官僚組織の機能不全が横たわっていた」。
 多くのマスコミは、災害時に、この未曾有の災害を菅さんや民主党をスケープゴートにしていたが、事態を詳細にみていくと、むしろ菅さん達は孤軍奮闘しており、本当に事態を最悪の方向へと進むような状況に放置していたのは、東京電力や斑目さんらの原子力村の御用学者、そして役人であることが分かってくる。

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『プロメテウスの罠』は面白い! [原発問題]

今、何を楽しみにしているかというと、朝日新聞に連載されている『プロメテウスの罠』というルポルタージュである。福島原発事故後の状況をおもに取材して、その状況を再現しているのであるが、現在、連載されているのは、事故後の東京電力、そして官邸の対応である。そこで、改めて判明したことは、東京電力は事故の収束をするような覚悟も責任も少なくとも経営レベルにおいては、まったくなかったということだ。清水社長は菅首相に事故後、呼ばれて、官邸に向かう車の中で「また、怒られるんだよなあ」とぼやいていたそうだが、日本という国の半分を抹消するかのような事故を起こしつつあった時に、まったく緊張感のかけらも責任感もない。私は、東京電力はろくでもないなあ、と思っていたが、まさか、ここまで酷いとは思っていなかった。ちょっと発見だ。

さらに、判明したことは、菅首相の事故時の判断はほとんどベストであったということだ。というか、実は日本を救った英雄なんじゃないの、とすら思える。もちろん、菅首相が非常に数少ない電力会社から献金されていない政治家であったということも関係するかとは思うが、素晴らしいリスク分析である。東京電力に乗り込む、東京電力に撤退させないようにした判断。まったくもって的確である。私は菅首相にお礼を述べたいような気持ちになったよ。

特に海江田経産相が、まったくだらしなかったのとは対照的である。このようなしっかりとしたリスク対応は、おぼっちゃん首相の谷垣や安部、東電献金でずぶずぶの麻生などにはまったく期待できないことだ。本当、福島原発事故時において、菅直人が首相であったことは、不幸中の幸いであることが、このルポからも分かる。しかし、このようなことが多くの日本人には理解されてない。どうも、これは菅首相が浪花節的ではないからだろう。しかし、一方で小泉や石原のように浪花節とは無縁のファシストは好きだったりするからよく分からない。

ただし、このような英雄的な行動をなぜか客観的にしっかりと評価しないんだよねえ。例え、性格が悪くても、菅首相であったからこそ、日本は救われたという側面はあると思うのだけど。まあ、そのうち歴史は彼のことを再評価するであろうが。
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フクシマ第一原発周辺の環境放射能線量が異常に高くなっている!? [原発問題]

フクシマ原子力センターのホームページで示されているフクシマ第一原発周辺の環境放射能線量が異常に高くなっている(下記だ)。

http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/dynamic/C0002-PC.html

1月9日の午前4時現在で、双葉町山田地区では、26455ナノグレイ/時である。これは21マイクロシーベルト/時に相当する。東京では最近では、おおよそ0.08マイクロシーベルト毎時ぐらいであるから、これはその262倍程度か。風向きは幸い、海側に向かっているが、それでも予断は許さない。とりあえず、今日は外出を極力、控えた方がいいであろう。


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