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なんだ、菅元首相の孤軍奮闘がなければ日本は終わっていたんじゃないか [原発問題]

朝日新聞の『プロメテウスの罠』が、福島原発事故直後の官邸でどのようなことが起きたのかを書いているのが、とても面白いことは以前のブログでも述べさせてもらったが、その後も、東京電力の社員は民主党の電機連合組合系の議員に、菅が東京電力の統合本部を置いて乗り込むことを「どうにかなりませんか」と阻止しようとしたりしたが、それらの反対を押し切って菅が東電をしっかりと指導したことなどが描かれたりして、私の菅元首相への感心は高まるばかりであった。今日(1月14日)の記事もとても面白く、菅元首相の孤軍奮闘が描かれている。なんと、菅さんは「正しい情報がタイムリーに入ってこない」ことへの対応として、個人的なネットワークを使って自らのシンクタンクを即席で形成したのである。これは、菅さんが以前、科学技術政策担当相であり、また東京工業大学出身であることが活きた。
 菅さんはこう言った。「水素爆発だって、原子力安全委員会の斑目さんは『起きない』と言っていた。なのに爆発は起きてしまった。」
 そうか、「でたらめ斑目」という渾名は伊達につている訳じゃあないんだな。こんな人達に囲まれて、それでも状況をしっかりと把握し、対応策を考えるためには、何しろ正確な情報が必要である。菅さんの情報分析力の確かさと、行動力にほれぼれとする。
 さて、今日の記事は、次のような文章で次回に引き継がれる。
「最高責任者は首相であり、菅には一切の責任を責務がある。だが、根底には官僚組織の機能不全が横たわっていた」。
 多くのマスコミは、災害時に、この未曾有の災害を菅さんや民主党をスケープゴートにしていたが、事態を詳細にみていくと、むしろ菅さん達は孤軍奮闘しており、本当に事態を最悪の方向へと進むような状況に放置していたのは、東京電力や斑目さんらの原子力村の御用学者、そして役人であることが分かってくる。

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