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仙石由人の「原発を動かさないと、日本は集団自殺」発言におったまげる [原発問題]

 4月17日付けの朝日新聞によれば、民主党の仙谷由人政調会長代行は16日、名古屋市の講演で、原発再稼働問題をめぐり「原発を一切動かさないということであれば、ある意味、日本が集団自殺をするようなことになる」と述べたそうだ。
 私は、この記事を読んでぶったまげた。原発を再稼働するのは集団自殺をするようなこと、と言うのであれば納得できるが逆のことを言っている。しかも、その理由が「日本の経済・社会が電力なしでは生活できないということは、昨年の計画停電騒ぎで明らかだ」とも強調した。
 この理由も驚いた。私が、昨年、理解したのは、いかに日本が電力を無駄に使っていて、相当、減らすことが可能であるということだ。そして、あの節電を強いられた中でも例えばドイツの日常に比べても、電力を使っているという現実。計画停電騒ぎは、むしろ東京電力ともしかしたら経産省が意図的に大変なことにした(大口需要者への節電要請をするだけで済むような状況下でもブロックごとに計画停電を強行して、病院などにも電力が届かないような、無計画停電を行ったりした)という側面が強い。もちろん、企業の場合は、いろいろと大変な苦労をしたかとも思うが、これらの理由も、冷凍食品を冷凍させているための電気代が高くなってしまうというものだったりする。私は、個人的に冷凍食品をほとんど食べないので、そういう意味では痛くもかゆくもないのだが、新鮮ではなく、美味しくもなく、地産地消からかけ離れたエコロジカルでない冷凍食品に依存するという生活形態事態が、このような原発に依存しているということは、さもありなんという気分だ。冷凍食品を食べないようなライフスタイルを送っていれば、原発はあまりいらないのではないか、と思ったりもさせられた。
 というか、「電力なしでは生活できない」ということは確かだが、原発をゼロにすることと、電力をゼロにすることとは全然違うでしょう。ここに、もう弁護士特有の、欺瞞的な論理のすり替えが行われていると感じてしまうのは、私だけではあるまい。ポール・ニューマン主演の法廷ドラマ『Verdict』を思わず、思い出してしまうよ。あの場合は、奇跡的に、金と政治的コネで真実を嘘で隠そうとしたエリート弁護士が負けるが、今回は、陪審員である国民はどう判断するのであろうか。しかし、この三流弁護士の欺瞞ぐらいは見抜いてもらいたいものだ。このような欺瞞は、そうとう人を馬鹿にしていないと言えないと思う。ここで、人とは我々国民のことだ。
 とはいえ、御前崎市でも首長選挙で、原発推進派の現職が当選したからなあ。まるで、第二次世界大戦前夜のような状況に、私は怒りと絶望とに囚われている。

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