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「勉強をしていて大変ね」という言葉をかけることで、子供は大きく損をする [中学受験]

台湾人の友人が家に数日泊まっていた。小六の次女が家で遅くまで勉強をしているのを見て、「なんて可哀想だ」と言う。この友人は、台湾国立大学の教授をしている。台湾の東大の先生のようなものだ。しかし、彼女は大学こそ、台湾国立大学ではあるが、子供の頃は京劇歌劇団のようなところで踊り子をしていたのであまり勉強をしなかった。そのように勉強をしなかったけど、台湾国立大学に入学し、しかもそこの教授にまでなっているので、12歳の子供が勉強するのを理解できないし、おそらく無駄であると思っているのである。私も実は、12歳の時はアメリカにいたので、まったく勉強もしないでリトル・リーグでの野球に夢中になっていたりした。私は大学受験は失敗したが、高校受験は1年ちょっとの受験勉強で、完全制覇をしたので、12歳の子供が勉強しても無駄だという意識を持っていた。

しかし、中学受験で次女を指導していて、それは間違いであるということを知った。まず、中学受験の問題はあまりにも難しいので、相当、勉強をしないととても解けるようなことはできない。したがって、中学受験をするなら、勉強をしないと通らない。勉強をあまりしたくないようであるなら、そもそもチャレンジする資格もない。あと、例えば社会などは、もう大学受験と同様のレベルぐらい難しいということだ。こんなのを小学生が知る必然性があるかどうかは分からないが、次女は、もしかしたら勝ち気な気持ちからかもしれないが、勉強が楽しい、と言っている。勉強が楽しい、と思っているのであれば、勉強をさせるべきである。勉強をしていることが辛い、と思うのは、結構、誤解であったりする。逆に、「勉強をしていて大変ね」という言葉をかけると、実際は楽しいのに自分は可哀想だ、と思うようになったりする。それは、実は本人だけが損をすることである。外部のものがとやかく言うことではないと思う。

などと書いている本人は、しかし三流私大の教員で、私が批判している友人は、国立で一番レベルの高い大学で教授をしているのであるから、まあ、三流私大であれば、勉強は楽しいと思わせないと、勉強をする気持ちにならないのに比して、国立台湾大学だと、逆に勉強が楽しいと思っているので、冷や水をかけないと人間としてバランスが取れないということかもしれない。

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