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中学入試の社会を考える(地理編1) [中学受験]

次女の受験勉強の指導方針を考えるために、志望校の過去問をチェックする。とりあえず社会をしてみてのけぞった。あまりにも重箱をつつくような細かい知識を問うているのである。私は高校受験をしたことがあるが、中学受験はしたことはない。私は、大学受験は成功したとはとてもいえないが(そもそも現役の時はまともに受験もしていない)、高校受験は進学した高校だけでなく開成高校なども含めて全勝であった。まあ、この全勝という成功体験が大学受験を通じて人生の躓きの基点となるのだが、それはともかく、中学受験はしたことがない。ということでほとんど初めて(長女が中学受験をしたことを考えると、これはずいぶんと意外だがそうなのだ)中学の社会の入試問題をみたのである。

私の率直な印象だが、これは高校の社会の入試問題よりも難しいのではないだろうか。少なくとも、共通一次の地理や日本史より難しいのは間違いないと思われる。なんだ、この問題は、と思い、過去問を出している出版社の解説を読むと「基本的な知識を問うており、難しい問題ではない」と書かれている。え!何かの冗談だろう。というか、次女の小六の10月になって、中学入試の恐ろしさを知る。

この時点で初めて、中学入試の準備のために受験生は小四から塾に行く意味が分かった。私は、小学生が3年間も勉強し続けられる訳はないだろう、となんか塾通いさせる小学生の親をおかしいんじゃないの、と思っていたが、実は、小四から準備させないと間に合わないぐらい半端ない知識を中学入試が要求していることを知った。また長女が勝手に受験勉強を小五からして、落ちたとはいえ都内最難校を受験するのに恥ずかしくない成績を取ったということがあったので、もうその難しさを圧倒的に過小評価していたのである。長女に「なんで、こんな問題が解けたんだ」と尋ねると、「社会科は好きだったので資料集とかで勉強していたので、全然、難しくなかった。むしろ得点源だった」と言う。

ふうむ。やはり、ここらへんはサピックスのカリキュラムが優れているということなのだろうか。それとも長女の記憶力が優れていたのであろうか。さあ、しかし問題は次女である。次女は長女のように集中したり、勉強に没頭することはなかったし、ピアノのレッスンもずっと行ったりしていた。とはいえ、小五の夏休みから、サピックスなどの大手塾には入れなくて行かなかったが、とりあえず週に三回は地元の塾に通って勉強していた。インプットもゼロという訳ではない。しかし、そこでの勉強方法が過去問を解かせて解説といった、知識がしっかりと定着していない段階においてはまったく不適切な学習をやらせていたので点数に結びつかない。というか、点数が伸びる訳がない。

そこで、急いでアマゾンで「中学受験は社会で合格が決まる」という本を購入する。これは、社会の勉強を疎かにすると受験で失敗しますよ、ということを述べており、「家庭学習の習慣づけが社会は一番しやすい」ことや、「社会という科目は暗記科目」、「知識の土台が固まっていない状態での演習はまったく意味がない」などの提言が盛り込まれている。

指摘はまったくもって説得力を有している。しかし、これらは小五もしくは遅くても小六の4月であれば相当、有益だっただろうが既に10月だ。それらの提言をどのように次女の社会の点数アップ、もっと平たく言えば、志望校の試験の点数アップに結びつければいいのか。

ということで、とりあえずこれまでやってきた塾の過去問を集め、彼女が出来なかった地理関連の問題を抽出し、その事項を白地図で整理させるようにした。そして、それらに加えて、たとえば関門海峡であったら、関門トンネル(1942)などと情報を付け加えさせるようにした。要するに、次女の知識欠如日本地図のようなものを地方別につくらせるようにしたのである。この作業によって、ある程度、取りこぼしている知識が既存の知識と結びついて、体系化が図れるのではないかと考えている。

とはいえ、これでうまく行くのは、これまでの次女のインプット量による。インプットが少なければ、この作業をしても間に合わないであろう。しかも、地理はおそらく全体の4割程度の重みしかない。こうやって書いていても、ちょっと途方に暮れてしまう。


中学受験は社会で合格が決まる

中学受験は社会で合格が決まる

  • 作者: 野村 恵祐
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/07/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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