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大学生のために書いた本が、某大手予備校の小学生テキストに使われる [中学受験]

私が今年の8月に上梓した岩波ジュニア新書の「若者のためのまちづくり」。高校生向けというカテゴリーだが、私的には私が教える大学生を対象に書いたつもりであった。しかし、どうも世間は高校生どころか小学生に適当な内容であると捉えているようである。というのも、今日、ある手紙が大学の研究室宛に来ていたのだが、それは、小学生を対象とする某大手予備校からのもので、その内容は、私の本を中学入試のためのテキストとして使いたいという趣旨であったからだ。私は、以前「人間都市クリチバ」をやはり小学生を対象とするサピックスという予備校がテキストに使いたいと依頼されたことがあるが、これも私の学生を対象に書いたつもりであった。ううむ。私の本はどうも売れないのだが、もしかしたら読者のターゲットを大きく外しているからかもしれない。

さて、ただ悲しいことは、私の大学は私の本を読んで、簡単すぎる、とか内容が幼稚だなどとは決して思わないで、それどころか「先生の文章は難しい」という感想を言ったりすることだ。だけど、こういう学生達も結構、いい中学に通っていたりもする。とても不思議な気分だが、また、小学生が私の本を読んでくれるのは素直に嬉しいことだと思ったりもする。


若者のためのまちづくり (岩波ジュニア新書)

若者のためのまちづくり (岩波ジュニア新書)

  • 作者: 服部 圭郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2013/08/22
  • メディア: 新書




人間都市クリチバ―環境・交通・福祉・土地利用を統合したまちづくり

人間都市クリチバ―環境・交通・福祉・土地利用を統合したまちづくり

  • 作者: 服部 圭郎
  • 出版社/メーカー: 学芸出版社
  • 発売日: 2004/04/30
  • メディア: 単行本



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