映画『バービー』 [映画批評]
マーゴット・ロビーが主演のハリウッド映画『バービー』を観る。これは、ひとえに監督がグレタ・ガーウィッグであるからだ。彼女の作品『レディ・バード』、『リトル・ウィマン』に感銘を覚えたので鑑賞した。まず、マーゴット・・ロビーはまさにバービーを演じる女優として素晴らしく適任であり、まさに生きるバービーという感じで好感が持てた。ストーリーはまあメチャクチャであるのだが、そのメチャクチャさの中にも観るものを納得させるようなこじつけが出来るかどうかが、このような映画の成功の分岐点になると思うが、この映画はとりあえず許容範囲ではないか、と思う。SNSの大スターであるウィル・フェラル、ケート・マックキノンを起用しているが、後者は非常にいいかと思ったが、前者はちょっとふざけすぎた嫌いがある。ウィル・フェラルもその空気を本当、支配してしまうので色がついてしまう。ケート・マックキノンもそういうところがない訳ではないが、彼女はそもそも気味悪いバーディ(Weird Barbie)みたいな位置づけなので、その個性はむしろプラスであったが、ウィル・フェラルは一応、大企業の代表取締役だからな。絶対観るべきといったような映画ではまったくないが、ちょっと哲学的に考えさせるところもあるし、観て時間の無駄ではない。私はマーゴット・ロビーのファンではまったくなかったが、この映画の彼女はとても魅力的である。
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