ドイツ人のサービスすることへの嫌悪について、ちょっと意見を述べてみた [ドイツ便り]
最近、暖かくなってきたせいか、蛇口からでる水が臭う。歯を磨く時に、濯ぐのにも抵抗がある。これは不味いなと思い、浄水器を買いに行くことにした。ということで、ロスマンというドラッグ・ストアに買いに行った。見当たらないので店員に「浄水器を置いてあるのか」と尋ねると、「ある」と言う。ただ、場所は教えてくれない。しばらく、物欲しげな顔をして見ていると、うざそうな顔をして「あっちだ」と方向を教えてくれた。それ以上は、私をしかとして棚に売り物を陳列し始めた。ということで、とりあえず指された方向に行ったが全然、分からない。しょうがないので、他の店員を探して「浄水器の場所を教えて欲しい」というと、また「あっちだ」と方向しか教えてくれない。「もうちょっと教えて欲しい」と尋ねると「ゴミ袋の隣だ」と言う。いや、ゴミ袋もどこにあるのかが分からないのだけど。ただ、とりあえず、浄水器よりゴミ袋の方が見つけやすいかな、と思い、言われた方向のところに行くと、果たしてゴミ袋は見つけることができた。そして、それの周辺を見回したらようやく見つけることができた。レジに行くと長蛇の列ができていたが、自動精算の機械があったので、そちらで精算して店を出た。機械はとても快適であった。
それにしても、ドイツあるあると言えばそうだが、このサービスの無さは驚きだ。もしかしたら、店員はお店との契約内容に、お客に売っているものの場所を教えること、というのが入っていないのかもしれない。店員の仕事というのは、商品を棚に並べることとレジを打つことだけなのかもしれない。しかし、そもそも困っている人を助けてあげる、ということがあたかも損のように捉える、このエゴイスティックな感覚は何なんだろう。私はたまたま見つけられたからここで買ったが、独力で浄水器を見つけられなかったら買わずに店を出たであろう。それは販売機会の損失なのではないのか。いや、店が潰れても自分達はただの従業員なのでいいという考えなのかもしれない。
といいつつ、ドイツは国全体では極めて寛容で他国に優しい政策を行う。貧困者や失業者にも手厚く、資本主義的ではない。このマクロとしての国とミクロとしての人の違いは何なのだろうか。と書きつつ、個人的には非常に優しくて、性格がいいドイツ人を多く知っている。彼らは、そこらへんの日本人よりずっと優しかったりする。それなのに、仕事になるとそういう感覚を持たないのはどうしてなのか。そういえば、私が所属するベルリン工科大学の先生達も、公私を極めて分けて、私に対してコミュニケーションするのは、前からの友人と秘書と同じ研究室の若手先生ぐらいである。これはドイツ・パラドックスだな。
公私を別、という考え方を悪いとまでは言わないが、仕事が嫌い、というか仕事にやり甲斐を見出さないという価値観に対しては、私はとても抵抗があるので、その点は受け入れられない。そんなにサービスするのが嫌なら、サービス業で働かなければいいと思うからだ。しかし、お金をもらって、人のためになるとか人がちょっといい気持ちになれるというサービス業ってそんなに悪い仕事だと思わないんだけどな。仕事に面白みややり甲斐を見出せない、というのは自分に問題があるんじゃないだろうか。
それにしても、ドイツあるあると言えばそうだが、このサービスの無さは驚きだ。もしかしたら、店員はお店との契約内容に、お客に売っているものの場所を教えること、というのが入っていないのかもしれない。店員の仕事というのは、商品を棚に並べることとレジを打つことだけなのかもしれない。しかし、そもそも困っている人を助けてあげる、ということがあたかも損のように捉える、このエゴイスティックな感覚は何なんだろう。私はたまたま見つけられたからここで買ったが、独力で浄水器を見つけられなかったら買わずに店を出たであろう。それは販売機会の損失なのではないのか。いや、店が潰れても自分達はただの従業員なのでいいという考えなのかもしれない。
といいつつ、ドイツは国全体では極めて寛容で他国に優しい政策を行う。貧困者や失業者にも手厚く、資本主義的ではない。このマクロとしての国とミクロとしての人の違いは何なのだろうか。と書きつつ、個人的には非常に優しくて、性格がいいドイツ人を多く知っている。彼らは、そこらへんの日本人よりずっと優しかったりする。それなのに、仕事になるとそういう感覚を持たないのはどうしてなのか。そういえば、私が所属するベルリン工科大学の先生達も、公私を極めて分けて、私に対してコミュニケーションするのは、前からの友人と秘書と同じ研究室の若手先生ぐらいである。これはドイツ・パラドックスだな。
公私を別、という考え方を悪いとまでは言わないが、仕事が嫌い、というか仕事にやり甲斐を見出さないという価値観に対しては、私はとても抵抗があるので、その点は受け入れられない。そんなにサービスするのが嫌なら、サービス業で働かなければいいと思うからだ。しかし、お金をもらって、人のためになるとか人がちょっといい気持ちになれるというサービス業ってそんなに悪い仕事だと思わないんだけどな。仕事に面白みややり甲斐を見出せない、というのは自分に問題があるんじゃないだろうか。