ドイツの国土開発可能面積は年間30ヘクタール以下!という驚き [都市デザイン]
ドイツの国土開発は年間30ヘクタール以下と連邦政府によって規定されていることを知った。30ヘクタールといったら、東京ドーム 9個分ぐらいしかない。州政府での上限ではなく、国土全体での上限だそうだ。この30ヘクタールであるが、対象はグリーン・フィールドであり、工場跡地とか既に市街地となっているところは対象に入ってない。こんな規制があれば、郊外開発が進まないのも当たり前である。
さて、ただ近年の住宅不足と住宅価格高騰は、流石にもっと開発させろ!という圧力を高めているが、多くの自治体はグリーン・フィールドに手をつけることには強い抵抗を覚えているそうだ。住民もグリーン・フィールドが減るのは大反対だ。それどころか、多くの人はこの30ヘクタールをゼロにしたいと考えているそうだ。例えば、大学生で都市計画とかを学んでいる人のほとんどは、これを増やすどころか、ゼロにしろ!と主張しているらしい。確かに住宅不足と賃貸高騰で大変な状況になっているベルリンでも、テンペルフォルト飛行場跡地に住宅をつくらず、そこを広大な公園とすることにした。テンペルフォルト飛行場はグリーン・フィールドではなくブラウン・フィールドとして計算されるので、ベルリン市にとってそこに住宅を整備しなかったことは、ちょっと違うのではないかと思わなくもないが、それだけオープン・スペースを大切にしているということの証左であろう。
このような規制があることが、ドイツではブラウン・フィールドの開発が盛んで、しかもそれを丁寧にしていることの背景にあることを知る。そして、なぜ郊外開発ができないのか。その土地供給のところで根本的に抑えていることを知る。こういうことをして、初めてコンパクト・シティが形成されるのであろう。日本のように市街化調整区域でも、例外規定をつかってどんどんと住宅開発できるような状況で、コンパクト・シティの旗をあげても無駄なのではないか。ドイツの30ヘクタールを上限とするグリーン・フィールドの開発規制は、なかなか厳しいなと個人的には思うが、そういう施策を支持する民意があって初めて郊外開発規制やコンパクト・シティが具体化できることを改めて知る。
さて、ただ近年の住宅不足と住宅価格高騰は、流石にもっと開発させろ!という圧力を高めているが、多くの自治体はグリーン・フィールドに手をつけることには強い抵抗を覚えているそうだ。住民もグリーン・フィールドが減るのは大反対だ。それどころか、多くの人はこの30ヘクタールをゼロにしたいと考えているそうだ。例えば、大学生で都市計画とかを学んでいる人のほとんどは、これを増やすどころか、ゼロにしろ!と主張しているらしい。確かに住宅不足と賃貸高騰で大変な状況になっているベルリンでも、テンペルフォルト飛行場跡地に住宅をつくらず、そこを広大な公園とすることにした。テンペルフォルト飛行場はグリーン・フィールドではなくブラウン・フィールドとして計算されるので、ベルリン市にとってそこに住宅を整備しなかったことは、ちょっと違うのではないかと思わなくもないが、それだけオープン・スペースを大切にしているということの証左であろう。
このような規制があることが、ドイツではブラウン・フィールドの開発が盛んで、しかもそれを丁寧にしていることの背景にあることを知る。そして、なぜ郊外開発ができないのか。その土地供給のところで根本的に抑えていることを知る。こういうことをして、初めてコンパクト・シティが形成されるのであろう。日本のように市街化調整区域でも、例外規定をつかってどんどんと住宅開発できるような状況で、コンパクト・シティの旗をあげても無駄なのではないか。ドイツの30ヘクタールを上限とするグリーン・フィールドの開発規制は、なかなか厳しいなと個人的には思うが、そういう施策を支持する民意があって初めて郊外開発規制やコンパクト・シティが具体化できることを改めて知る。