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ウッチで工場跡地の商業開発について考察した [都市デザイン]

ポーランドにウッチという都市がある。このウッチを以前、訪れて、ブログにアップしようと思っていたのだが忘れたので、今更ながらであるがアップさせてもらう。
ウッチは繊維工場で成長した都市であるが、その工場跡地を複合都市型レジャー施設に再開発したマニュファクチュラというプロジェクトがある。期待していったのだが、ちょっとがっかりした。建物を保全したところは評価したいが、その使い方は、あまりにも商業、商業していて、これだと都市の歴史はなかなか継承できない。まあ、しっかりと見てないので、あまり安直に判断するのは危険であるが、繊維工場があまりにも表層的に取り扱われている。もう少し、オーセンティシティのようなものを維持させることを意識したらよかったのにという印象を受ける。
対照的だったのは、ペトロカフスカ通りにあるオフ・ペトロカフスカという、やはり工場跡地をリニューアルしたところがあるのだが、ここの方がずっと好印象を受けた。それは、ぼろいところをぼろいままで放置したデザインをしているところであろう。綺麗に漂白させない。もちろん、このようなデザインでそこを訪れない人もいるだろうから、マニュファクチュラのアプローチが悪いという訳ではないし、普通のショッピング・センターよりはずっといいかなとは思うが、個人的にはオフ・ペトロカフスカのような開発をしてもらいたいと思う。
特にショッピング・センター的な開発はどうしても地元のお店ではなく、ナショナル・チェーン、インターナショナル・チェーンが入ってしまう。店舗でローカリティというか地域のアイデンティティを発現させるのが難しいので、その歴史というかオーセンティシティをもう少し、意識してもらえればよかったかなと思う。

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【マニュファクチュラ】

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【オフ・ペトロカフスカ】




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