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『カジノ』 [映画批評]

1995年のハリウッド映画『カジノ』を機内で観る。ロバート・デニーロとシャロン・ストーンが主演ということと、マーティン・スコセッシが監督であるから、それなりの作品だろうと思ったが、ラスベガスを舞台にした、ただの三流ギャング映画であった。このようなギャング映画の最高峰は『ゴッド・ファーザー』かと思うが、それの主演を務めたロバート・デニーロが演じても救えないほどの、プロットのくだらなさ。主人公だけでなく、誰一人として演者に思いを寄せることができないリアリティのなさ。ギャング映画が成立する重要な要件は、ギャングというまったく普通の生活から離れた世界において生きる人たちも我々と同じ人間なんだと思わせるところが味噌であると思うが、この映画に出てくる人たちは、お金や財産、美女への極度に執着し、人を殺すことに躊躇いのない、ただの異常な人たちである。3時間ぐらいの作品を最後まで観られたのは、さすがに少しは心を打つような展開があるだろうと期待したからであったが、その期待はまったく肩透かしに喰らった。ロバート・デニーロの演技、シャロン・ストーンの美貌でもフォローできない、観てもほとんど時間の無駄のような映画であった。
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