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映画『You’ve Been Trumped Too』はすべての選挙権を有するアメリカ人はもとより人類、必見の映画である [映画批評]

『You’ve Been Trumped Too』は2016年10月に公開されたドキュメンタリー映画である。2011年に『You’ve Been Trumped』という映画が同じイギリス人監督であるアンソニー・バクスターによって制作されていたのだが、トランプが大統領選挙に出馬するということで、選挙運動の部分が追加的に撮影され、大統領選挙の直前に公開された。
 トランプは彼の母親の故郷であるスコットランドのアバーディーンにゴルフ場をつくるのだが、このゴルフ場へのアクセス道路が地元の人の水路を破壊し、その結果、一部の地元の人達の水が絶たれてしまう。トランプと彼の会社は、補修すると言ったが、結局、補修をしっかりとせず、ゴミや油が飲料水に紛れ込んでしまう。トランプがいかに自分の利益のことしか考えず、そのためには他人を犠牲にすることにまったく躊躇しないということを、ドキュメンタリーで記録したのが、この作品である。
 本当、トランプは破廉恥の極致というか、こんなに卑劣な人間がこの世に存在するのか、というほど酷い人間であることが、よく理解できる極めて優れたドキュメンタリー映画である。このような人間を一度ならず、再選させようと思っているアメリカ人の多さには本当、あきれ果てるしかないし、絶望的な気分になるかもしれないが、このような人間が二度と権力を持たないようにさせるためにも、すべての選挙権を有するアメリカ人には見るべき映画だと思うし、アメリカ人ではなくても、その影響は広く地球上に及ぶであろうから、見るべき映画である。バクスター監督には、このような映像作品を世に出してくれたことを強く感謝する。


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  • 出版社/メーカー: Docurama
  • 発売日: 2013/03/12
  • メディア: DVD



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