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「陸上生活」 [宇宙団]

全国流通していないアルバム「オトメダマ」には6曲が収められているが、驚くほど捨て曲がない。どの曲も望月志保のキラキラするような才能が感じられるが、その中でも個人的にはこの「陸上生活」には圧倒される。望月の凄いところは、キャッチーなメロディを紡ぎ出せるところと、ドラマチックに曲を展開させることができる構想力、それに若い女性の瑞々しい感性を言葉に表現できる作詞力であると思うし、それが見事に花開いたのは「ファンタジア」であるし「TOUR」であると思うのだが、「オトメダマ」の6曲の中では、この「陸上生活」がその望月の才能をもっとも集約させていると思う。「日比谷公園の木の下でお月様とにらめっこ」という展開部への流れと、その後、またメイン・テーマに戻っていくところなど、安易に用いたくはないが天才という言葉が思わず頭に浮かんでしまう。この曲は「ゲリラアリャマ」のちょっと後ぐらいで出来たようで、以前、望月は、周囲は「ゲリラアリャマ」の方を評価していたということをちょっと不満そうに話していたことがあるが、「ゲリラアリャマ」も名曲ではあるが、望月の才能の凄みを感じるのは、この「陸上生活」の方であることは確かだ。最近は全然、ライブでも演奏していないようだが、是非とも披露してもらいたいものだ。

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