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TOTOのファースト・アルバムを聴き直して、そのAOR感にびっくり [ロック音楽]

TOTOのファースト・アルバムを改めて購入して聴き直す。TOTOがデビューしたのは私が高校一年生の時である。クラスの山内君が凄いバンドがデビューしたと騒いでいたのを覚えている。二枚目を出して、初来日のコンサートも新宿厚生年金で見ている。それほどのファンではなかったが、なんか周りも盛り上がっていたので聴いていた気がする。HYDRAとかは嫌いではなかった。ただ、同時期にデビューしたDire Straitsの方が恰好いいなとは思っていた。

その後、TOTOからは関心をなくしていたのだが、ギターの練習にルカサーのギターはとても優れている。しっかりとした基礎力を土台として、優等生的な計算されたギターを弾くからだ。そういうこともあって、TOTOのCDをおそらく人生で初めて購入したのである(高校時代にはレコードは買っていた)。そして、改めて何で自分がTOTOに嵌まらなかったかがよく分かった。メチャクチャAORなのだ。もう、バニラ・アイスにキャラメルをかけて、さらにチョコレート・チップをまぶしたかのように甘い。ボビー・コールドウェルかと思うぐらいだ。こんなに甘い感じじゃ、そりゃ引く。私は別に尖った若者でもなかったが、いちおうロック・ミュージシャンの端くれみたいな気分だったので、これはやはり受け付けられない。同様に高校時代はまだ聴けたりしたが、その後、バンドをやって聴かなくなったバンドとしてはStyxがあるが、ちょっと似たような感じだ。

大学のバンド・サークルで、TOTOバンドをコピーしていた後輩がいて、たまに酒を吞んだりするのだが、その時「TOTOをけなしていたけど、先輩の好きなSteely Danと同じようなものじゃないですか」と言われて、おお、それは一理あるかもなと納得していたのだが、いやいやTOTO(少なくともデビュー・アルバムは)とSteely Danだと違うわ。JosieやPegのような複雑なコードがつくりだす音の奥行きのようなお洒落感は、少なくとも1枚目からは感じられない。などと言ってRosanna好きなので、4枚目は買うかもしれないですが・・・ギターの練習のために。


宇宙の騎士(期間生産限定盤)

宇宙の騎士(期間生産限定盤)

  • アーティスト: TOTO
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2016/08/17
  • メディア: CD




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