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鈴木博之著『都市へ』「日本の近代10」 [書評]

中央公論新社の「日本の近代」のシリーズ本の「都市へ」。著者は東大建築学科の鈴木博之教授。この本は400ページと結構、字数も多いが、その密度は濃い。著者の恐るべき博学が詰まっており、読み応えがある。歴史を消し去る都市には歴史はできない。建築史が専門の著者だけあり、また「都市の地霊」などの著書もあるだけあり、都市が重みを増し、その価値を蓄積させるために何をするべきかを考えるうえでは極めて示唆に富む内容となっている。


日本の近代 10 都市へ

日本の近代 10 都市へ

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1999/02/01
  • メディア: 単行本



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