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オリンピック開催がコロナウィルスの感染を抑止した証拠はまったくない [菅政権]

オリンピック開催はコロナウィルスの感染拡大と無関係だ、と小池都知事も菅首相もその取り巻きも主張しているが、オリンピック開催によってコロナウィルスの感染が抑制される、というかマイナスに働いた要素はまったくない。つまり、マイナスにはならないがプラスにはなるというイベントを、このコロナウィルスの感染拡大が危惧されたのに遂行したということは、もっと自覚し、政権、そしてその政権を支持した我々も反省すべきであろう。

小池都知事は、8月12日で東京都のモニタリング会議で国立国際医療研究センターの大曲氏が「競技場の周辺や沿道に多くの人が集まり応援する姿がみられた」と言及したのに対して、「印象論でおっしゃっている」と回答した。これは肺がんになった喫煙者の患者が、「喫煙は止めた方がいい」というお医者さんに、喫煙と肺がんとの私個人における因果関係(エビデンス)はないので、喫煙を止めるというような「印象論」で話さないでくれ、と言っているようなものだ。でも、喫煙をすることで肺がんになることを回避するといった効果はゼロである。つまり、「競技場の周辺や沿道に多くの人が集まる」ことは、オリンピックを開催しなかったらまったくあり得なかったことなので、その開催はリスクを高めることはあっても低めることはない。

つまり、たばこのようなもんだな。確かに、たばこは美味しいし、吸うと気持ちよくなる。健康に悪いが止められない。オリンピックも楽しいし、見ているとわくわくする。ただ、たばこは身体に悪いのが否定できないように、コロナウィルス禍でのオリンピックはコロナウィルスの感染拡大を促進する方向に働いた、ということは否定しようがない。コロナウィルス感染拡大の統計を10年後の統計学者が分析すれば、まず明らかなのはオリンピックが要因であるということ。小池さんも菅さんも自分に都合が悪いから否定しているだけで、第三者的立場でみれば、というか野党側であったら猛烈にその因果関係を指摘していたであろう。

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