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「人流は減っている」という菅の嘘 [菅政権]

7月27日、菅首相は「(オリンピックを続けることについて)車の制限であるとか、テレワーク、そして正に、皆さんのおかげさまによりまして、人流は減少していますので、そうした心配はないと思っています」と回答した。
 何を根拠に人流は減っているというのであろうか。NTTドコモが、首都圏の主要駅や繁華街で人での増減率を記録しているが、翌日の7月28日、千葉駅が5.9ポイント(7月7日との比較)、横浜の中華街は6.5ポイント、川崎駅は4.3ポイント、大宮駅西は3.4ポイント増えている。全然、人流が減少する気配はみられていない。
 7月27日はその当時、新規感染者数が過去最多となる2848人を記録した。それから10日の間、新規感染者数は毎日のように記録を更新し、遂に今日は5000人を越えた。
 本日(8月6日)のNTTドコモによる調査(https://mobaku.jp/covid-19/)では、東京都内の12の地点のうち前年同月比では10地点で増えている。東京駅は10.4ポイント、渋谷センター街などは6.9ポイント増である。減っているのは霞ヶ関と品川駅だけだ。ここらへんはエリート層が働くようなオフィスが多いのでテレワークができるのであろう。
 前日比とのデータもあるが、これも12地点で8地点が増えている。減っているのは霞ヶ関と品川駅に加え、大手町と丸の内。つまり、オフィス以外はすべての地点で増えている。というか、人流が減っているというトレンドはまったく見られないことが分かる。もちろん、データの取り方によっては瞬間風速的に減っているというのはあるかもしれないが、緊急事態宣言の二回目と比較したデータでも、7地点で増加している。立川などは9.7ポイントも増加している。
 つまり、人流が減っている、というようなデータは見つからないのだ。というか、むしろ減っていない。新規感染者数が毎日のように記録更新をして増えているにもかかわらず、減っていないのだ。ワクチンを接種している人達が3割ぐらいいるのに、この数字の高さは怖ろしい。
 それなのに、なぜ菅首相は「人流が減っているから大丈夫」などと平気で言うのだろうか。まあ、国民を馬鹿にしているのは分かるが、それにしても程度というものがあるだろう。菅首相はまた記者会見で、東京五輪と感染拡大は「無関係」と明言した。これも、まったく根拠がなく、この人の論理性のなさは凄まじいものがある。菅は、6月9日の党首討論であは、五輪による感染拡大リスクについて「国民の生命と安全を守るのが私の責任だ。守れなくなったら(五輪を)やらないのは当然だと思う。それは前提だ」とのたまった。まだ、中止をするチャンスは残されている。一国の首相ともあろうものは、しっかりと約束を守ってくれなくては困る。まだ、今日ならそれができる。最後くらい、いいとこみせてよ、菅首相。

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