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ニュータウンにコミュニティ性を加えるための処方箋 [都市デザイン]

ニュータウンがつくられてから、早いところではもう50年以上が経つ。つまり、ニュータウンで生まれた人も、もう人によっては50歳を越えるということだ。これは、もうニュータウンともいえない。さて、ニュータウンはその地縁がない人達が寄せ集まって生活をするようになったため、コミュニティを新たに形成しなくてはならない。ただ、このコミュニティというのは聞こえはいいが煩わしい。家族でさえ煩わしいのであるから、他人と一緒にコミュニティをつくりあげるというのはなかなか言うは易く行うは難しだ。
 さて、しかし、コミュニティのネットワークが弱いと防災面や防犯面で脆弱である。それでは、どのようにすればいいのか。このことに関して、ランドスケープ・アーキテクトの祐乗坊さんのお話を聞かせて頂き、大変、示唆に富むことを仰っていたので、ここに共有させてもらう

「町を手垢で汚す」・・手垢を街につけることが重要。自分の記憶を街に織り込む。団地の空いているところに好きな花を植えるなどして、町のどっかに自分のアイデンティティを刷り込んでいく。そうすると、気になるところが増えていく。そういう意識をもって町に手垢をつけていかないと、縁も地縁もない町をふるさとにすることは出来ない。ニュータウンに住むということは、そのような自分の記憶を織り込むようなことを意識しないと、なかなかコミュニティ性をもたせることは難しい。

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