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スプロールしてしまった地方都市の商店街を再生させることの難しさ [都市デザイン]

泉町商店街という場所が宇都宮にある。昔は夜になると、行き交う人が肩をぶつけないで歩くのさえ難しいぐらい人が溢れていたところだそうだ。しかし、今では元気がなくなっているそうだ。お店をやっている人たちもあまり元気がないそうだ。このような状況をもたらしたのは、自動車だ。いや、自動車というか、自動車社会に対応して、都市を大きく改造したからだ。自動車社会は、自動車が普及する以前の商店街とは相性が悪い。イオンとかのショッピング・モールと相性がよいのだ。泉町商店街は、そのような状況に対応としてか、駐車場が多くつくられている。特に西側の本郷町通りとの交差点のそばだと、ほとんどが駐車場として使われている。そんな中にポツネンと「蔵」というそばの名店があったりするのだが、それは駐車場という海に囲まれた小島のような印象である。自動車社会にお客を呼ぶためには駐車場が必要だ、という発想は分かる。しかし、潰れた後のお店を駐車場にするのは賢明ではない。というのは、お店には人がいくが駐車場にはそこを目的として人は行かないからだ。しかも、商店街の魅力は集積の魅力である。いくつかの磁力のあるお店が人を引きつけ、それによって周辺のそれほど磁力のないお店も潤う。また、いくつかの用事をワンストップで片付けられると楽だ。まあ、ワンストップという点からだとショッピング・モールと競合するのは難しいが、それでもその差がそれほど大きくないというのは魅力であろう。泉町商店街の場合は、例えばせっかく「蔵」のような磁力があるお店が残っても(磁力があるので潰れず残れたのだろうが)、その波及効果を受けることがほとんどない。というか、ここまで縮小したら、一度、お店を移動して全体の規模は小さくしても集積を維持するべきであろう。ぽつねんと店舗が駐車場の中に散らばっていても魅力はない。そして、何より歩いていてつまらない。下北沢の北口とか吉祥寺、高円寺とかもそうだし、大阪の天満町や中崎町、京都の先斗町や三条とかも歩いて何より楽しい。この楽しさを自動車の利便性のために失ってしまったのはもったいない。駐車場の中を歩いていても全然、楽しくない。地元の人たちは活性化に頑張っているみたいだが、その根源である自動車社会を変えないことには、地方都市のこのような商店街が再生することは不可能に近いであろう。それは、宇都宮市ぐらいの都市規模であっても難しい。いや、宇都宮市ぐらいの人口規模があったら可能だろうが、自動車の利便性のためにここまで郊外にスプロールしてしまった都市においては極めて難しい。
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マンボウあけの下北沢を訪れる [都市デザイン]

マンボウがあけたので下北沢を訪れる。平日ではあったが、春休み中ということもあって若者が多かった。さて、コロナの影響がどのように土地利用に変化があったのかをざっと観察したのだが、明らかに古着屋が増えている。飲食店は減っているような印象を受ける。下北沢は北口と南口で雰囲気が大きく変わるが、個店が多いのは北口だ。その北口には幅員26メートルの大通り補助54号線が計画されているところは歯抜け状態になっている。それまでのグリッドの方向性と違って、あたかもベルリンのユダヤ博物館のような斜めのスリットのような切り口が痛々しい。ユダヤ博物館を設計したリーベスキントは、歴史の痛々しさを表現するために敢えてあのようなデザインにしたのだが、ここ下北沢は勝手に、そのような断絶と偏った価値観の押しつけが空間デザインにて表出されている。この道路が、まさに反民主主義的な無慈悲で無情な計画であることがよく分かる。ということで写真を撮影しておいた。
 


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京都サービス悪すぎるだろうシリーズ(5) [京都生活]

京都市営地下鉄の烏丸御池駅にはコインロッカーがある。小さいのから大きいのまであって、それらがあるのは流石、国際観光都市京都、気が利いているなと思われるかもしれない。しかし、コインロッカーがあるのはいいのだが、100円硬貨しか使えない。しかも、大きいのは800円だったりする。普通、100円硬貨を8枚財布に持っている人はそんな多くないと思う。これで両替機があれば納得するが、両替機がない。改札内にキオスクも見当たらない。コインロッカーを設置することまで考えたなら、利用者の使い勝手まで考えればいいのにそれができない。まあ、ある意味、いかにも京都的だなとも思えなくもないが、重いトランクを持っている私はそのように客観的に評価する気持ちの余裕がなく、毒づいていましたよ。

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ウクライナ人難民とミャンマー人難民との違い [グローバルな問題]

東京新聞を読んでいる。最近、同新聞では、ウクライナの戦争難民に対する措置が、ミャンマー人の亡命者よりも寛容であり、不平等だと主張する記事が掲載されたり、読者の声が載せられたりする。確かにミャンマー人からすれば、ウクライナ人のように対応してくれ、と言いたい気持ちは分かる。しかし、ウクライナの戦争難民とミャンマーの難民とには違いがある。ウクライナの戦争難民は内乱ではなく、ロシアからの極めて理不尽な侵攻によって生じている。これは、ウクライナの難民を守るだけでなく、ロシアの暴虐を許さない立場を国際的に示すためにも、通常時より遙かにハードルを低くしなくてはいけない。また、NATOやアメリカとも協調しなくてはならない非常事態である。CNNでは、この日本の対応を素晴らしいと報道していたが、国際関係的にもこのような迅速に対応をするべきような事態であったのだ。
 ミャンマー人がむしろ比較すべきはロシア人である。ロシア人も表現の自由が制限され、圧政が続いている。ミャンマーの軍事政権ほど派手な虐殺事件は起きてはいないが、実際は相当のロシア人が殺されているであろう。そして、実際、ロシア人の国外脱出が相当数、起きている。しかし、日本はロシア人の亡命者に対しては、相当、ハードルが高くて厳しい。ミャンマー人の方がロシア人よりは酷い状況に置かれていると指摘されるかもしれないが、そういう比較では、ウクライナ人の方がミャンマー人より喫緊性の高い酷い状況に置かれている。
 そのような緊急事態に、それまで放っておかれた世論を喚起するような主張をすることはウクライナへの支援という体制づくりにはマイナスであるし、それによってミャンマー人がメリットになることはないだろう。事態が落ち着いてから主張すべきことであって、火事が起きている時に、建材を木材から鉄筋にすべきだ、というような主張は逆に説得力を失う。今は、何しろ火事を鎮火させることを優先すべきである。
 こういうのは、おそらく一般性の誤謬の一つに含まれるのではないかなと思ったりもする。

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トランプの核爆弾への意識の低さを我々は認識すべきである [トランプのアメリカ]

トランプが大統領だったら、プーチンはおそらくウクライナ侵攻はしなかったであろう。というのもNATOから離脱したり、ウクライナへの援助をストップしたりして、ロシアを大きく側面支援することで、ウクライナは内部崩壊させることをプーチンが期待できたからである。さて、しかし、それでもNATOやウクライナの抵抗によって、思ったように上手くいかなければ、現在のようにプーチンはウクライナへ侵攻したかもしれない。そのとき、仮にトランプがプーチンに対して怒ったりしたら(もしプーチンがトランプのプライドを傷つけるようなことをしたら、ボスであるプーチンに敵対心を持つ可能性はある)、平気で核攻撃をするだろう。現在のバイデンのような冷静さはまったくないと思われる。というのも、トランプ、以前、「ハリケーンなんて核爆弾で吹っ飛ばせばいいんだ」と発言しているからである。(https://www.youtube.com/watch?v=Ld9ecFZTzqg

いやあ、広島とか知らないんだろうなあ。チェルノブイリとか分かってないんだろうなあ。この人。ただの強力な火薬ぐらいの認識しかないのだろう。それじゃあ、平気で核爆弾ぶっ放すよね。そもそも、超絶短気で感情に支配されるから、怒りで平気で後先のことを考えない行動をするであろう。いやはや、トランプが大統領であったら人類の半分ぐらいが滅びたかもしれないと思ったりする。

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京都サービス悪すぎるだろうシリーズ(4) [京都生活]

京都の老舗のレストランに予約の電話を入れる。「今日の19時15分なんですが、二人予約入れられますか?」「ちょっと待ってください」・・・と言われて2分ぐらいは待たされて「今日はいっぱいです」との返事。しょうがないな、と思い「19時30分でも無理ですよね」と言うと「折り返し電話してもいいですか?」と言ってくる。「いいですよ」と言うと2分後ぐらいに電話があって「19時だったら入れますけど」と言われる。「え!それは無理です」と言うと(電話をかけた時間は既に18時30分ぐらい)、「それじゃあ19時30分であれば大丈夫です」と言われる。なんで19時と19時30分でよくて19時15分じゃあ駄目なのか訳が分からないけど、電車に乗ってお店に行く。さて、お店に着くと、席はガラガラだった。80席ぐらいはあるお店で6割も埋まってない。なんで、最初の時点に断られたのかが分からない。予約を受けるタイミングが30分単位ということなのか。それじゃあ、断らずにそう説明すればいいだけの話だ。やはり、私の東京弁がネックなのか。随分と不思議な気分になるが、いざ客となればサービスはそもそも悪くない。というか、京都の居酒屋、実は常連になるとサービスは東京よりもよくなるぐらいだ。この「一見に厳しい」という京都の外食サービスを、改めて今日は再確認させられた。

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京都サービス悪すぎるだろうシリーズ(3) [京都生活]

京都のサービス業はもうどこも悪いが、その中でもとびきり酷いと思うのは不動産業である。今月、借りていたワン・ルーム・マンションから引き上げるのだが撤去前の二ヶ月に連絡しろ、という契約になっている。普通は一ヶ月前だ。なんか、学生相手の仕事が多いのであまりにもなめていないか。しかも、電話で連絡をしたら電話では駄目なので、書類を送れと言ってくる。それじゃあ、二ヶ月前の連絡というのは、今日なのか?それとも書類が到着した日なのか?郵便局員が封筒を竹林に捨てた場合はどうなるのか?などと尋ねると、まったく回答できない。どうにか、じゃあ今日送りますが、消印の日でいいですね、と念を押す。あまりにも信頼できなさそうなので、名前を聞いておいた。
 さらに、鍵の受渡日を決めたのだが、後日、ちょっと後ろにずらしてもらった。これは電話で話しをした。しかし、その日も仕事が入ったのでさらに変更をお願いしたら、そもそもその前の変更日ではなく、最初の日に設定されたままだというのが判明した。つまり、当初は16日であったのを26日に移していて、24日に変更したいと言ったら、なんと「16日に予定されているのを変更したいという依頼ですね」と返してきた。もう、唖然としました。「しっかりしてよね」と皮肉を言っても、「はああ」的な反応しかできない。東京で生活しているともう信じられない体験を京都ではすることができる。まあ、逆にいえば、これだけデタラメしていても会社が潰れないというのは、生ぬるい、というか気楽でいいかもね。マレーシアでの生活を思い出しますわ。当時は、日本の物差しで判断しちゃ駄目だ、と自戒することが多かった。え!京都も日本なんですか?

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京都サービス悪すぎるだろうシリーズ(2) [京都生活]

京都は、もう日々サービスの悪さを感じるが、引っ越しの時はなおさらである。ちょっと町内で引っ越すことにしたのだが、荷物は冷蔵庫とベッドぐらいである。ベッドはかさばるが解体すれば大したことはない。ゼミ生をアルバイトでも雇えばいいのだが、引っ越し先が同僚の大学先生の家(彼が海外研究に行っている間に住まわせてもらう)であり、彼が学生に家を見られたくない、と言ったのでゼミ生をアルバイトで雇うことも難しい。そこで赤帽に電話した。
「ちょっと少ない荷物ですが、お願いしたいのですが」
「ああ、13日なら対応できますよ」
「そうですか。よろしくお願いします。冷蔵庫も170センチ以下なので大丈夫かと思います」
「いや、170センチだとうちでは無理なのでお断りします」
「いやいや、170センチ未満で160センチもないと思います」
「いや、うちのトラックに乗らないので無理です」

・・・・これは実際におこなわれた会話である。まったくコミュニケーションになっていないことがお分かりであろうか。私は、こんな業者にはこちらからお断りしてやるという気分になって、「そうですか。それでは残念ですね」と言って電話を切った。

仕事やる気ゼロだ。ここまでくるとドイツ以下のサービスの悪さである。3月の京都は引っ越し業者にすれば、売り手市場ではあるが、何なんだ!こいつらは。結局、同僚の先生にお願いすることにし、自分で対応することにした。まあ、こういうことをしていると経済規模はどんどん縮小していくよね。もったいない。

タグ:赤帽 京都
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トランプは中国旗をペイントしたジェット機でロシアを空爆するべきだ!と発言した [トランプのアメリカ]

トランプは3月6日のニューオリンズでの共和党の支持者での講演で、「中国旗をペイントしたジェット機でロシアを空爆するべきだ!」と発言した(ワシントン・ポスト3月7日)。そして、ロシアに対しては「中国がしたんだ、我々はしていない、中国がしたんだ(China did it, we didn’t do it, China did it)と言えばいい。すると、中国とロシアが戦争し始めて、我々は座って見てればいいんだ」と言い放った。
なんか、この人がアメリカの大統領であってよく4年間、アメリカは持ったなと思わせられるような発言だ。そもそも、トランプのような嘘つきが、「僕はやってない、ジョーがやったんだ」と言って信じる奴がいる訳ないだろう。いや、アメリカ人の半分近くが信じるか・・・・。そもそも、中国とロシアがそんなことで戦争する訳ないだろう。そんなことで戦争するのは、トランプのアメリカぐらいだ。というか、こういう発言をする、すなわち平気で人に罪を押しつける、冤罪を犯すことを自慢気に話すという人間性に心底、吐き気を催す。
さらにトランプはNATOを「紙の虎」と言った。ちょっと前に、「NATOを最も強くしたのは俺だ」と発言したばかりなのに。まあ、この人の発言に整合性を求めても無駄か。さらに「どんなアメリカのリーダーよりもプーチンに強く当たる」とも述べた。何を言ってるんだ、プーチンのポチをずっとしていたくせに。確かに、トランプが大統領だったらプーチンの手下となってゼレンスキーには何の支援も与えないどころか、NATOとの協調性もゼロで、今こそロシアの石油が安いから買い時だ!とか言って、ロシアを経済的にも支援しまくっただろうな。プーチンに強く当たれる訳がない。
まあ、トランプの発言にいちいち、怒っていてもしょうがないのだが、佐藤優のようなインテリ?でさえ、次のようなアホな発表をしているのだから、まあ、トランプ理解の助けになるかもしれないと思い、書き記させてもらう。
「トランプ氏ならばモスクワに飛んで行ってプーチン大統領と会談し、「ロシアがウクライナに軍事介入するならば、アメリカも軍を送る。アメリカ第一主義はひと休みだ」と言ってプーチン大統領を脅したうえで、取り引きを持ちかけ、戦争を回避したと思います。」 (https://president.jp/articles/-/55173?page=1

このような発言をイギリス、ドイツ、アメリカのニュースで聞いたことがない。トランプはアメリカ第一主義でもなく、自分第一主義だ。そんな政治家的なことをすると、妄想ぐらいならできるが、よくこんな分析ができるな。というか、この人、本当に元外交官か?プーチンほどトランプを馬鹿にしている人はいない。そして、2016年の大統領選挙に介入してトランプを大統領の張本人にしたのがプーチンだ。トランプと同じような出自で大統領になったゼレンスキーをプーチンはトランプと同じ類いだろうと馬鹿にして、言うことを聞かないなら恫喝する、といって攻めたのである。しかし、ゼレンスキーはトランプとはむしろ正反対の人物であった。この読み違いをプーチンにさせたのは、結構、トランプの影響が大きかったのでは、と私は分析している。

これまで、「トランプのアメリカ」という講演を小規模だが二回ほどさせてもらったが、皆、そんなことが起きていたんだ!と驚かれる。私のソースはすべて二次ソースで、ほとんどがMSNBCとCNN、BBCであることを考えると、いかに日本の新聞、メディアがしっかりと伝えていないかを実感する。

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ウクライナを応援するためにタラバカニ、ウニを食べない運動を展開しよう [グローバルな問題]

ロシアのウクライナ侵攻はとんでもない蛮行だ。これに抗議するために我々、日本人ができることがあるのか。それはロシアの戦争資金となるロシアからの輸入品をボイコットすることだ。ロシアからの輸入品は2020年ベースだと、天然ガス(22%)、非鉄金属(21%)、石炭(17%)、原粗油(17%)、魚介類(9%)となっている。個人レベルで、これらの輸入品をボイコットできるのは魚介類である。割合は1割程度だが1027億円なので、多少はロシアにダメージを与えることができるだろう。これらの魚介類のうち、取引額が多い順に並べるとカニ、ウニ、そしてサーモンとなる。特にカニとウニの割合は大きい。

2月の終わりに女川町と雄勝町を訪れたのだが、ウニ丼は品切れとなっていた。ここらへんのウニ丼は三陸の馬糞ウニを出しているかと思っていたのだが、実際はロシアのウニだったんだな。それはともかくとして、カニそしてウニは安ければロシア産であると思われるので、ウクライナを支援するためにもそれらを食べない運動をするべきだと思う。まあ、カニといっても越前ガニとかは食べて問題がないと思うが、タラバガニとかはしばらくは我慢をするべきであろう。私もここにロシアのウクライナ侵攻が続く限りは、タラバガニとウニを食べないストライキをすることをここに宣言する。

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プーチンはなぜ、トランプ大統領の時にウクライナに侵攻しなかったのか? [グローバルな問題]

プーチンのウクライナ侵攻が熾烈を極めている。落とし所が見えないまま、侵略戦争を展開しているプーチン。ウクライナ人だけでなく、国際世論からも猛反発を喰らい、プーチンも相当、追い詰められている。さて、このような厳しい反ロシア体制が組めているのは、アメリカの大統領がバイデンだからである。これが、トランプだったら、NATOに協力しなかったであろうし、むしろアメリカでのウクライナ侵攻正当化のレトリックをフォックス・ニュースなどで発信していたであろう。アメリカを味方にした状態であれば、プーチン、ウクライナ侵攻ももっとスムーズに、それこそ空爆などしないで遂行できたかもしれない。

それでは、なぜトランプ大統領の時にウクライナに侵攻しなかったのか。これに関して、MSNBCのクリス・ヘイズが相当、わかりやすく解説している。

https://www.youtube.com/watch?v=CJ-M0bDsmvg

トランプ政権がロシアだけでなく、ウクライナとも深く関わっていたことに対しては何か違和感を覚えていた。トランプの選挙参謀であったポール・マナフォートは、2010年にウクライナにおいてプーチンの子飼いのヤナコビッチ大統領を選挙で勝利させるために働き、大金を得た。しかし、2013年にヨーロッパの貿易協定を締結することを拒んだために、大規模なデモが起き、ヤナコビッチは大統領を辞任し、ロシアに逃走する。これに怒ったプーチンは2014年にクリミアに侵攻する。これは土地収奪という点では、第二次世界大戦後最大のものであった。次にプーチンが行ったのは、2015年にシリアのアサド大統領の選挙を確保するために、軍隊をシリアに送ったことである。ロシア軍が自国を出たのは、この時がはじめてであったそうだ。そして、2015年にトランプが大統領に出馬することが決まった後、その選挙参謀を無料で引き受けたのがポール・マナフォートである。そして、トランプはその選挙中に、ウクライナの軍事支援を減らしていくことを公約する。これは、もちろんプーチンへの忠誠心を示すパフォーマンスである。そして、ミューラー報告書に明らかにされたように、プーチンは2016年の大統領選に介入し、トランプを大統領にすることに成功する。

つまり、トランプが大統領として再選されたのであれば、プーチンは自分の手を汚さなくてもウクライナ政権が親ロシアのものに置き換わるだろうと読んでいたのだ。トランプが再選できなかったので、はじめて自分で動かざるを得なくなったのである。

トランプや共和党の政治家は、トランプが大統領であれば、このような事態は絶対、起きなかったという。それは、事実であろう。なぜなら、プーチンではなくトランプがプーチンの子分として、その仕事を行ったからである。トランプがウクライナの大統領に「バイデンのスキャンダルをでっちあげないと、軍事支援をしないぞ」と恐喝したのか、当時はまったく不思議に思っていたのだが、徐々にそれらを結びつける糸が見えてきた。トランプそして、トランプ支持者はプーチンの手先として、大いに糾弾されることが必要であろう。こいつらは、間違いなくウクライナ人の敵であり、平和を願う人類の敵である。

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原発の再稼働を主張する愚 [グローバルな問題]

現在(2022.03.04,10:52)、ロシア軍がウクライナの原発を総攻撃している(https://edition.cnn.com/europe/live-news/ukraine-russia-putin-news-03-03-22/index.html)。Zaporizhzhia原発である(すいません!カタカナ化できません)。ロシア軍は戦争の起動時にチェルノブイリ原発をおさえた。なぜ、ロシア軍は原発をおさえたり、原発を攻撃したりするかはよく分からない。いや、原発をおさえたのは原爆用の燃料が欲しいからであろうが、原発を攻撃することのメリットはあるのか。
 もし、この原発が爆破したら、チェルノブイリの10倍ほどの被害が生じるらしい。いやはや、原発の平和利用とかいっても、ロシアみたいな国が存在すると、それは戦争しかけられると、最大の自爆装置になることが分かった。まあ、実際、爆発したらロシアにも相当被害が生じるから、流石にそこまでは攻撃しないだろうが、ウクライナの人からすれば「やめてくれえ」と叫びたくなる気持ちになるだろう。
 さて、今回のロシアの戦争で分かったのは、プーチン大統領の下では、北方領土は1平米も返してもらえないし、そもそもそんな交渉もできる国ではなかったということだ。というか、逆に油断していると北海道ぐらい平気で攻めてくるのではないか。そして、そのとき、防御上の最大の弱点となるのが、泊原発であろう。泊原発、不幸なことに西側に立地しているから、爆発したら北海道の大半が不毛の地になるだろう。泊原発に関しては、ロシアは爆発しても痛くもかゆくもないので、ウクライナの原発を平気で攻撃できるのだから、するだろうな。
 プーチンの蛮行を知るにつけ、その手下であるトランプはともかくとして、安倍元首相のアホさ加減にはあきれかえる。北方領土をプーチン相手に返却交渉なぞできるわけないのに、そのようなことを期待させるような発言をして、また、今回もまるで火事場の泥棒のように、核装備が必要だ!みたいな発言をしている。そして、松井市長までもが、今こそ原発再稼働をとか主張している。アホか。原発は戦時には、まさに防御上の最大の弱点、相手からすると攻撃対象になることが、現状をみても分からないのか。ロシアの隣国であるという地政学的な不利を考えれば、原発、即刻、なくした方がいい。
 いや、原発が経済的な問題ではなく、原爆をつくれる燃料を確保するために設置していることぐらい分かっている。しかし、建前とはいえ平和憲法下の日本では、もう原発とかを持つみたいな妄想は捨てた方がいい。
 ロシアが核攻撃をするかもみたいな含みのある発言をした時、日本は攻撃される可能性あるのか、と思ったが、核がないところには核攻撃しないだろう。核爆弾、高すぎるので、報復される可能性があるところを先手でたたくと思われるのである。今ほど、核がない日本でよかったと思ったことはない。あと原爆さえなければ、攻撃対象はさらに減らせるので、国防もアップするかと思われる。

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常磐高速道路沿道は相変わらず放射線量が驚くぐらい高い [サステイナブルな問題]

常磐高速道路で仙台から東京まで自動車で移動する。大熊町とか双葉町のあたりでは、ご丁寧に放射線がどの程度、大気中にあるかを教えてくれる。0.1マイクロシーベルトのところもあったが、高いところでは4マイクロシーベルところもあった。これは時間当たりの数字である。0.1であれば、年間で876マイクロシーベルト。4であると年間で35ミリシーベルトになる。国際放射線防護委員会は、自然界からの被爆や医療での被爆を除いて年間1ミリシーベルトを線量限度としているから、年間35ミリシーベルトとは相変わらず驚愕するような高さである。同委員会は、通常よりも高い放射線量が継続する場合は、20ミリシーベルトまでは被爆限度と考えているが、35ミリシーベルトはこの上限よりも高い。相変わらず、本当、悲惨だよなあ。何がアンダーコントロールだ!とこの数字を確認するたびに安部首相の無責任さと適当さに腹が立つ。
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