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列車内でお行儀の悪いドイツ人は結構、多い [ドイツ便り]

三浦展さんのベストセラー『下流社会』では、下流現象として列車内での女子高校生などのお化粧、さらには食事などを指摘していた。興味深い指摘であるし、確かに公共空間と私有空間の見境がつかない人達の大小は、都市で生活するうえでのマナーを測る物差しであるかと思う。さて、しかし、そのような人達はドイツにもたくさんいる。都市間鉄道でなら分からなくもないが、地下鉄でもみられる。化粧もすれば、食事を地下鉄でも平気で食べていたりする。まあまあ、匂いも漂わせる。ホモセクシュアルのカップルが地下鉄で平気でキスをし始めたりもするし、ううむ、パブリックとプライベートの違いがあまり分からないというのは別に日本人だけじゃないな、と思わせる。というか、携帯のユーチューブをなぜかヘッドフォンもせずに音全開で聞いている人がいる。若い男の子かと思ったら、中年のおばさんであった。ヘッドフォンをしろよな、と思うし、もしヘッドフォンがなければ音を消せ、とも思う。特急列車では「静穏車輌」があるのだが、「静穏車輌」でも携帯電話で大きな声で話したり、友達同士ではしゃいでしゃべる人とかもいる。日本人が車内でお化粧、食事をするのは決して褒められたことではないが、まあ、どこの国も似たようにお行儀が悪いな、とは思ったりもする。

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