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タイム誌が紹介する東京観光でするべきこと [グローバルな問題]

タイム誌のウェブサイトで東京に行ったらすべきこと、という記事が掲載されている。
http://content.time.com/time/travel/cityguide/article/0,31489,1897812_1897772_1897705,00.html

ここで書かれているのは「築地市場」、「相撲鑑賞」、「明治神宮」、「代々木公園」、「新宿御苑」、「森ビル」、「渋谷交差点」、「恵比寿の飲み屋街」、「カラオケ」、「大丸での買い物」。これらのリストを見て、まず思ったのは、東京ってこんなにつまらない都市だっけ、というものである。なんか、凄い浅いというか、ここまで歴史がない都市だっけ、という印象をこのリストからは受ける。

そもそも江戸時代的な要素はせいぜい「相撲鑑賞」くらいしかない。この10の観光スポットというか、観光体験で、東京という世界で最大の魅力を理解するのは不可能ではないだろうか。そもそも、なんで「恵比寿の飲み屋街」なの?とも思うし、敢えて「カラオケ」を東京で行く必要もないだろうし、「明治神宮」、「代々木公園」、「新宿御苑」って、そんなに有り難いものではないだろう。すべて明治時代以降につくられた緑地であって、この著者は緑地が好きなのかとも思ったりもするが、私は「代々木公園」に行くのであれば、まだ「後楽園」や「浜離宮」、「六義園」の方がまだ日本的風情があっていいと思う。あと、べたかもしれないが「明治神宮」よりは浅草寺の方が東京らしくていいだろう。少なくとも隅田川のクルーズと浅草をセットとしたコースは、上記の観光スポットの幾つかよりは優れていると思われる。

そもそも「築地市場」は、明らかに過大評価されているような気がする。というか、昨今の築地市場の人気は、他に東京には見るものがない、ということの裏返しなのではないかと思ったりするぐらいだ。そんなに悪くはないが、「築地市場」は結構、分かっていないとその良さを理解できない。適当に行って、そのユニークさなどは日本人でも分かりづらい。

あと「恵比寿の飲み屋街」は何を具体的にイメージしているのかは分かりにくいが、下北沢や三軒茶屋、高円寺、吉祥寺、四ッ谷荒木町、新橋、神田といった飲み屋街の方がずっと楽しいのではないかと思われる。まあ、別に外国人にこのような飲み屋街を荒らされるよりはいいかもしれないが、ちょっと勉強不足なのではないかと思ったりもする。

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