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モンティ・パイソン『ライフ・オブ・ブライアン』 [映画批評]

人々の宗教心と宗教の権威づけをパロディーとした「神をも恐れぬ」モンティ・パイソンの1979年の作品。イエス・キリストと同時代に過ごしたユダヤ人ブライアンの物語。パロディーと称する毒ガスに充満している。その対象は、前述した宗教にはまる一般大衆が中心ではあるが、権力側のローマ人や、ゲリラ側にまでおよび、その「こけおろし」パワーは痛快爽快である。また、エンディングで、主人公がとりつく島もない中、「Always Look on the Bright Side of Life」を他の磔刑になっている受刑者と歌うシーンは、ちょっと哲学的でさえあり、シニカルな笑いに充満している中、なんかほろ苦い感傷をさえ覚える。パロディーの面白さ、そして、その偉大ささえ感じさせられる傑作であると思う。


モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン(1枚組) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD



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