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映画『アベンジャーズ』のコピーは笑える。これは、水島マンガの「大甲子園」のような映画にしか過ぎない。 [グローバルな問題]

映画『アベンジャーズ』のコピーが笑える。「日本よ、これが映画だ」って、いかにも日本人は映画が分からないかのようなコピーである。分かっていないのはハリウッドである。そもそも、マーベル・コミックのヒーローはアメリカの馬鹿ティーンズの心はつかめても、日本の若者やガキの心はつかめない。なぜなら、我々日本人は、ウルトラマン・シリーズや、ゴジラ、ガメラ、仮面ライダー、サイボーグ009といった、マーベル・コミックのヒーローより遙かに洗練されて、格好良いヒーローの元に育っているからである。それは、ロック音楽でいえば、ディープ・パープルやピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、オアシス、レディオヘッドなどによって育まれたイギリス人に我々、日本人がなかなか逆立ちしても適わないような状況と同じである。それが、日本人にはマーベル・コミックの映画が売れないからって、それを我々のせいにして「日本よ、これが映画だ」って、日本人を馬鹿にするのもいい加減にしろ。というか、あんたら、本当、マーベル・コミックのヒーローものなんて観ていないで、サイボーグ009とかゴジラとかをもっと一生懸命観るべきだ。アイアン・マンとか、あのダサい設定、まじでありえないでしょう。私は比較的、スパイダーマンは嫌いじゃあないが、それでもあのデザインを恰好いいとは思えないね。Xメンもサイボーグ009に比べれば、遙かに今ひとつである。そもそも、『アベンジャーズ』的に、ヒーロー勢揃い、というコンセプトも、昔はウルトラマン兄弟が集まったりしていたし、まあ、私にいわせれば、水島漫画の「大甲子園」のようなものだ。若い読者のために、ちょっとだけ補足すると、「大甲子園」とは、各誌に連載されていた水島新司の高校野球漫画のキャラクターが一堂に会して、甲子園で戦うというもので、「ドカベン」「ダントツ」「男ドアホウ甲子園」「球道くん」「一球さん」「野球狂の詩」等のキャラクターがお互い、試合をするというものだ。『アベンジャーズ』にあまり日本人が関心を持たないのは、その内容にしろ、コンセプトにしろ、まったくもって目新しくないからであって、それを「日本よ、これが映画だ」っていうこと自体、自らの駄目さ加減を晒していると思われる。

大甲子園 (1) (少年チャンピオン・コミックス)

大甲子園 (1) (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者: 水島 新司
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 1983/08
  • メディア: コミック



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