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勝手にコンパクト・シティの長崎市は、その長所を活かしていくべきだろう [都市デザイン]

長崎市は地形的に勝手にコンパクト・シティになっている。敢えてコンパクト・シティを志向しなくても、もう既にコンパクト・シティなのである。しかし、そのコンパクト・シティの長所を活かすべき施策はそれほど採られていないと思う。コンパクト・シティによるメリットの一つは、エネルギーが効率的に利用できることである。そして、公共交通の採算性がよいことである。しかし、長崎市は、公共交通の利便性をそれほど高めていないような印象を受ける。路面電車を始めとした公共交通を自動車に優先させるような施策を展開すべきなのに、自動車が最優先されるような交通計画が為されている。なんてもったいない。また、歩行者も蔑ろにされている。横断歩道の信号の待ち時間がとても長い。また、道路を横断できるところも限られている。また、歩道がないような道路もある。さらには歩行者のためのような狭い道路空間を自動車がどんどんと侵入してきて、そのアメニティを悪化させている。もっと、自由に歩行者が移動できるように動線計画をつくるべきである。そして、歩行者と公共交通の連動性を高め、シームレスな移動を可能とすべきであろう。ユニヴァーサル・デザインがまったく配慮されていないような歩道橋もあったりしたが、こういう状況は是非とも改善すべきであると思われる。

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(狭い道路を自動車が我が物顔で走り抜けている)

長崎市はとてつもないポテンシャルを有している。もちろん、このようなコンパクト・シティである地形上の条件は、災害、特に水害に極めて脆弱であるという欠点を有しているが、それらの安全性を確保しつつも、コンパクト・シティの最大のメリットである、自動車要らずの都市づくりが可能であることを活かした街づくりを進めるべきであろう。私でよければ、いつでもご協力させていただく。

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