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日本経団連の米倉弘昌会長の脳天気な発言に脱力して、もう鬱になりそうだ [サステイナブルな問題]

もう1ヶ月以上も前になってしまうのだが、3月17日の北海道新聞の記事から。

「日本経団連の米倉弘昌会長は16日、東京都内で記者団に対し、福島第1原発の事故について「千年に1度の津波に耐えているのは素晴らしいこと。原子力行政はもっと胸を張るべきだ」と述べ、国と東京電力を擁護した。米スリーマイルアイランドの原発事故を上回る重大事故との見方が強いだけに、発言は波紋を広げそうだ。
 米倉会長は事故は徐々に収束の方向に向かっているとし「原子力行政が曲がり角に来ているとは思っていない」と発言。「政府は不安感を起こさないよう、正確な情報を提供してほしい」と話した。」

この発言は迂闊にもこれまでチェックしていなかったのだけど、凄まじい発言である。まず、津波にまったく耐えていないのに「耐えている」との発言。状況をまったく客観視できていない。この悲惨な状況、そして、まだ可能性はあるが、さらなる悲惨な状況、まさに地球被爆のような状況が少なくとも1ヶ月前は遙かに現在より起こりうる確率が高かった時点で、この脳天気な発言は、無神経というよりかは馬鹿であろう。こんな人が日本経団連の会長なのか。私は、日本人は優秀だし、欧米人に対してまったくコンプレックスを持つ必要など皆無であると思ってきたのだが、この原発の事故以来、それらは幻想だったのかと認識するようになっている。バイオリンが弾けるロボットは開発できても、原発をこれだけつくっているのに、原発の事故処理ができるロボットを、ロボット後進国であるアメリカから借りなくてはいけないという愚かさ。テストの点数はよくても、まったく実用性ある知恵が不足しているような優等生が数多いるような国なのかもしれない。しかし、皮肉でもなく、こういう人達が経済界、そして政界のリーダーであるという事実は、日本人の破滅への道を切り拓いているのかもしれない。若い人達はまじめに海外へ脱出するキャリア・プランを検討した方がいいのではないか。

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