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ブルーオイスターカルトの『スペクターズ』 [ロック音楽]

ブルーオイスターカルトの代表曲『ゴジラ』と『アー・ユー・レデイ・トゥ・ロック』を含む1977年に発表された5枚目。へヴィ・メタル・バンドなどとも形容されるが、極めてメロディアスで曲によってはモット・ザ・フープル、ミートローフを彷彿させたりもする。哀愁の帯びたディストーションの効いた美しいギター・ソロ、アルペジオも多用する叙情性、歌詞もどこかロマンチックなものが多く、編曲にも知性が感じられる。知性といえば、『ゴジラ』でのたどたどしいエリック・ブルームの日本語は日本人にとってはなかなか嬉しい。オカルトや狂気といったおどろおどろしいイメージを少なくとも日本ではマーケティング戦略で用いているが、ニューヨークのバンドという出自のよさが、上品で知的な洗練さをなかなか隠せないのかな、という印象を受ける。私などは、どうもエリック・ブルームがELOのジェフ・リンに見えてしまうぐらいなので、オカルト・メタル・バンドというよりかは、メロディアスなハード・ロック・バンドのように思えてしまうのである。


スペクターズ(紙ジャケット仕様)

スペクターズ(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2007/10/24
  • メディア: CD



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