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『ビーディ・アイ』のデビュー作には度肝を抜かれた。まさに傑作である。 [ロック音楽]

オアシスのリアム・ギャラガーが兄のノエルを除いたオアシスのメンバーでバンドをつくったことは知っていた。私的には、オアシスはアルバム的には「モーニング・グローリー」で、シングル的には「スタンド・バイ・ミー」の表題作そして「オール・アラウンド・ザ・ワールド」でほぼ終わっており、その後も惰性でアルバムは買っていたが、それほど新たな感動はなかったし、最後のアルバムは駄作であるとさえ思った。ライブも観たし、まあ、今更オアシスを必要とするほど情けない人生でもないから、解散されても大丈夫だと思ったりしていた。だから、ノエルを除いてリアム中心のバンドの作品など、大したことないと高をくくっていたのである。だって、オアシス=ノエルでしょう?
 しかし、iTuneで試しに数曲を聴いてぶっ飛んだ。オアシス=ノエルじゃなかったんだ。というか、これはビートルズが解散して、リンゴやジョージがそれまで抑制された才能を一挙に開花して名作をつくったのと同じように、いやそれ以上に素晴らしい曲群であったからである。「モーニング・グローリー」と同レベルといわれると、それには劣るかもしれないが、「デフィネットリー・メイビー」のレベルにはあるかもしれない。少なくとも、オアシスの最後の方のアルバムよりは質が高い。オアシスから叙情性は削られたかもしれないが、むしろその結果、より骨太のロックンロールが展開されている。ひたすら8ビートだが、快感である。というか、この年齢になって新たなロックンロールの魅力を知らされたような名作である。久々にロックの名作が出された時に立ち会うことが出来た。嬉しい。急いでライブを観に行こうとしたら、すべて売り切れていた。しまった。

ディファレント・ギア、スティル・スピーディング(初回生産限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2011/02/23
  • メディア: CD



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