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エジプト人は日本と中国の違いが分からない? [グローバルな問題]

ドイツ語学校に通っているエジプト人の女性と話をしたのだが、彼女が「日本と中国は同じようなものなのか」と言う質問をしたので驚いた。日本は民主主義国家で、市場経済で、中国とは全然違う、と説明をすると「ふうん、全然知らなかった」と答えた。彼女はエジプトのインターナショナル・スクールに通った結構なエリートなのだが、日本と中国が同じようなものか、という認識しかもっていないことに愕然とした。彼女は英語が結構、ぺらぺらしゃべれて現在、ドイツに住んでドイツ語を勉強しているくらいだから、おそらくエジプト人の中では相当、インターナショナルな部類に入るのだろうが、その東アジアへの無理解は驚くものがある。

これは日本にも問題があって、もっと日本は日本のことをしっかりと世界に発信する必要があると思う。スエズ運河にだって、随分と日本政府は投資をしている。それでいて、エジプト人のエリートがこの程度の理解である。欧米ばかり向いていないで、もっとエジプトを始めとしたアフリカや東欧、インドなどにも日本そして日本文化を紹介し、日本のシンパを増やすべきであろう。ドイツは、そこらへんはずっとしたたかだと思う。リビア人やサウジアラビアの優秀な学生をドイツの大学に多く受け入れている。日本もアメリカなどはある程度無視して、もっとイランやイラク、アフリカの若者を日本の大学に来てもらったり、日本語学校を世界に展開するようにしたりするべきであろう。戦争に負けたからといって、アメリカと一蓮托生という道を歩むのは危険過ぎる。英語を話せて、アメリカを知っていれば国際的になる時代はもう過ぎ去っている。英語圏以外の人達と多面的なネットワークを構築することこそが手っ取り早い防衛策であると思うのである。どちらにしてもエジプトのエリートが日本と中国の違いが分からないような事態は解消する必要があるだろう。

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