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ザンクトマルティン祭に参加して、コミュニティにとってイベントの重要性を再確認する [地域興し]

ザンクトマルティン祭とは11月11日の前後に行われるお祭りである。マルティンという修道僧を祝うお祭りで、彼が洗礼される前、まだ兵隊であった時、吹雪の日に乞食に自分のマントを半分与えたことで知られている。そして、その夜にマルティンの半切れのマントを着た神様が夢に出てきたと言われている。その後、マルティンは洗礼を受ける。

このマルティンを祝うために、西ヨーロッパ中でお祭りが行われる。特にドイツとオーストリアでは、子供たちが紙でつくった提灯を持って商店を訪れ、マルティンの歌を歌い、お菓子などのお土産をもらったりする。アメリカのハロウィーン祭りを彷彿させる。というか、ハロウィーンのアイデアの元かなと思ったりもする。もともとはカトリックのお祭りであったが、プロテスタントの地域でも行われている。

デュッセルドルフはプロテスタントの地域であるが(それがカトリックのケルンではなくてデュッセルドルフが州都として定められた大きな理由)、このザンクトマルティン祭は結構、盛り上がる。次女が通っている小学校では、紙でつくった提灯をもって先生だけでなく親も子供たちと一緒にパレードをする。私もこれに参加して、一緒に街中を歩く。ブラスバンドも何隊か同行して、4つか5つぐらいの曲を繰り返し、演奏する。心温まるイベントである。

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このパレードは小学校を起点として、おもに商店街を練り歩き、また小学校に戻るという2キロぐらいの行程であった。面白かったのは、このパレードのおかげで自動車はもちろん、路面電車まで止まらせられたことである。路面電車の乗客が諦め顔でこのパレードを観ていたのが印象的であった。

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(パレードが通り過ぎるまで自動車は停止させられるので、長蛇の列ができてしまう)

私は個人的に練り歩きが好きなので、結構、楽しめた。日本でもコミュニティのイベントとして、もっとこういう練り歩きを行うといいと思う。交通を遮断させて、道路を人間に取り戻すことを一時的にすることは、都市空間への意識の向上にも繋がると思う。

下記のユーチューブにこのパレードの様子を撮影した動画をアップしたので、宜しければご笑覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=T_RfjFn-BbY
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