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ナウムブルクを訪れ、ドイツの地方都市の奥深さに驚く [都市デザイン]

イエナからライプチッヒに移動するのに、何の期待もせずに途中にある地方都市ナウムブルクを訪れる。4つの塔を持つ教会で有名な都市である。大した期待もせずに寄り道をしたら、これが大当たりであった。ナウムブルクは東西ドイツが再統一された後に、集中的に都市の修復に資本が投下された6つの都市のうちの1つであるのだが、この都市がなぜ選ばれたかが、この都市を訪れると大いに分かる。教会が立派であるのに加えて、中心市街地がオーラを放っている。市役所広場こそ、ゴスラーのそれなどを見た後なのでそれほど感銘を受けなかったのだが、教会と広場を結ぶ動線はなかなか素晴らしいものがある。ここを再生させる最初の6つの都市の1つに選んだのは見識であろう。そして、ドイツの多くの都市がそうであるように、この都市も天才がその都市のアイデンティティを形成することに寄与している。その天才とはニーチェであった。神を否定する考えを、この教会だらけの都市で生まれ育った人間が醸成させたという事実が興味深い。さらに驚いたのは人口が3万人にも満たないのに路面電車が走っていたことである。ここらへんはどうなっているのか分からないが、面白い現象である。

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