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フィレンツェからデュッセルドルフまで12時間の列車旅で帰る [地球探訪記]

フィレンツェから夜行列車で帰ろうと画策していたのだが、満席らしかったので一日かけて列車で戻る。フィレンツェ駅は、前日の販売員の無責任な対応で全く信頼していなかったので、私の信頼を勝ち得た自動券売機で切符を買う。しかし、この自動券売機ではデュッセルドルフはもちろんのことベーゼルまでも買えない。ということでミラノまで買う。40ユーロ。8時19分発の列車はボローニャを通り、ミラノに10時32分頃に着く。10分ぐらいの遅れだ。さて、ここでミラノからベーゼルまで切符を買うのだが、これは窓口で買わなくてはならない。窓口に行くと、空港のチェックインでもショックを受けるくらいの長蛇の列。列車は11時20分発だが、もしかしたら間に合わないかもと焦る。数えると40人くらい。2列に分かれた行列は、一方は4人で対応、もう一方は6人で対応していたが、私は幸いなことに6人の方の列に並んでいたので間に合った。しかし、なぜ5人ずつにしないのか不思議。とはいえ、5人だったら間に合わなかったかもしれない。このイタリアの理不尽に呆れつつも、まあ個人的には事なきに済んだ。70ユーロ。列車はチザルピーノという山岳特急である。マッジョーレ湖のほとりを走り、アルプスを越えて行く。生憎、イタリア側は雨であったが、それでも素晴らしい車窓が展開する。トンネルを越えてスイスに出ると、太陽は出てなかったが雨は止んでいた。ブリーグ駅に到着する。ここらへんのランドスケープは本当に美しい。夜行列車が満席だったのは、この光景を私に見せてくれるための神の配剤かとも思ってしまう。列車はその後、チューン湖の湖畔を走り、ベルンを通り、バーゼルに着く。15時30分。スイスを縦断するのに3時間ちょっとしかかからないことに驚く。バーゼルではまた切符を買うことになる。遂にデュッセルドルフまでの切符がここで買える。私は50%分の割引が効くバーンカードを所有しているので70ユーロ。とはいえ、高い。今日、3回買った中で正規料金ではダントツにドイツ鉄道が高いことを知る。途中、マンハイムで乗り換えるが、今日は連絡はバッチリ。ということで20時30分頃デュッセルドルフに着いた。アルタベロチタ、チザルピーノ、ICEというヨーロッパを代表する特急列車を乗り継いでだったので快適ではあったが、料金は190ユーロ。行きのデュッセルドルフからアンコラまでの航空運賃が50ユーロ(これに鉄道料金とバス代、アンコーナでのタクシー代を入れても90ユーロ)であることを考えると随分と割高であった。とはいえ、ICEではインターネットも出来るし、チザルピーノの車窓そして食堂車の食事のハム、チーズとアーティチョーク・サラダが美味しかったのでそれはそれで楽しかったので後悔はしていない。子供の頃の鉄道好きが顕在化しているのかもしれない。

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(チザルピーノ。車窓は抜群に素晴らしい)

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(ミラノ駅)

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(フィレンツェ駅)

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