ブリエンツのＳＬ登山鉄道に乗る

インターラーケンから鉄道で２０分ほど東にいったブリエンツ湖の東端にある町ブリエンツと標高２３５０メートルのロットホルンの山頂を結ぶ蒸気機関車の登山鉄道に乗る。アプト式である。蒸気機関車としては世界一急勾配であるそうだ。とはいえ、蒸気機関車だけでなくディーゼルエンジン車もある。ここは是非とも蒸気機関車に乗りたいところだ。幸い、蒸気機関車に乗ることができた。さて、蒸気機関車は徐々にスピードをあげなら、ブリエンツの小さな町を横切っていく。お伽の国にいるような気分になる。勾配が急になると、蒸気機関車は汗をかいて一生懸命登っていく。そのリズムがなんともいい。世の中に多くのＳＬファンがいるのも納得できる。





そして、この蒸気機関車の車窓からはアルプスの峰々を背景とするブリエンツ湖を見下ろすように展望でき、それはまさに絶景の一言に尽きる。私は絶景好きでいろいろな絶景を見ているほうだと思うが、ここはそれらに勝るとも劣らない。しかも、蒸気機関車のスピードのほどほどの遅さがもたらす車窓の変化の緩やかさがなんともいえずいい。天気に恵まれたことも幸いした。





さて列車は１時間弱くらいで山頂につく。ちょっと歩き、ロートホルン山頂まで行く。アイガーが目の前に、そしてユングフラウが奥に見える。ブリエンツのエメラルド・グリーンが美しい。先日のぼったピラトゥスも見える。絶景を楽しんだ後、また蒸気機関車でブリエンツの町まで戻った。これは、ＳＬファンでなくても楽しめると思う。私はこちらで生活していて、だんだんＳＬファンになってきているような気がする。






（この日はアイガーをはじめアルプスの山々が展望できた）

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