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夜中のデュッセルドルフで道に迷う [ドイツ便り]

同僚であり友人の誕生日であったのでドルトモントのイタリア料理屋に夜の11時過ぎまでいる。ドルトモント駅まで送ってもらい、そこからデュッセルドルフまで列車で帰ろうとしていたのだが、ちょうど特急列車が出たところだった。しょうがないので鈍行でデュッセルドルフまで向かう。デュッセルドルフ中央駅に着くのは1時過ぎであった。家はデュッセルドルフから地下鉄で4駅ほど行ったところなのだが、この時間だと30分間隔ぐらいになる。中央駅で待っているのもぞっとしないので、中央駅の二駅手前のツォー駅から歩くことにする。地図上ではツォー駅から家まで10分くらいの筈である。とはいえ、ツォー駅で降りるのは初めてであった。実は、方向感覚には自信がある。方向感覚は男性ホルモンが司っているという話を聞いたことがある。伝書鳩から男性ホルモンを取ると、帰巣できなくなるという話を聞いたこともある。私は、自慢ではないが頭髪が薄い。これは男性ホルモンが濃いためと考えられ、頭髪が薄いことの代償として方向感覚を得たのであろうと勝手に思っている。だから、真夜中の異国であっても、おそらく帰れるだろうという気分になっていた。イタリア料理屋でビールを結構、飲んでいたので酔いが冷静な判断を妨げていたのかもしれない。

ともかく、ツォー駅で降りて歩き始めた。しかし、途中で路面電車の線路をみて、これが自宅のそばを走る路面電車の線路であろうと誤って判断して、一本手前の道で曲がってしまったことで、真夜中にデュッセルドルフを彷徨することになってしまった(一歩手前の道であることは家に帰った後、地図で確認した)。本当は西に歩かなくてはならないのに、ひたすら北に歩き始めてしまったのである。10分で着く筈なのに、なかなか着かない。路面電車の停留所で自分の居場所を確認する。それほど家から離れてはないことを確認して、そのまま歩き続ける。しばらくすると、また路面電車の停留所が現れた。また居場所を確認して、ここで自分がまったく違う方向(北)に歩いていることに気づく。来た道を戻り、家のそばの路面電車の路線まで辿り着き、それにそって知っている近所の道までどうにか到着することができた。結局、10分かかるところで30分ほど彷徨してしまった。こんなことなら素直に中央駅で地下鉄を待っていた方がよかったかもしれないし、中央駅でタクシーを拾った方がよかった。まさにラリー・カールトンではないが、夜の彷徨であった。とはいえ、アメリカの都市と違って、ドイツの都市は真夜中に歩いていても特段、危険を感じなかった。別に他人に勧める気持ちはさらさらないが、治安の良さを、身をもって検証できたかもしれないし、ただついていただけかもしれない。しかし、アメリカの都市を歩く時に感じる殺気は全然、感じられなかった。他にも歩いていたり、夜でもやっている飲み屋なんかもあったりしたし。


夜の彷徨(さまよい)

夜の彷徨(さまよい)

  • アーティスト: ラリー・カールトン,グレッグ・マティソン,ポーリニョ・ダ・コスタ,エイブラハム・ラボリエル,ジェフ・ポーカロ
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: CD



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