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エヴァンゲリオンをユーチューブで一挙に観る [その他]

コードギアスを一挙に50編、ユーチューブで観た慣性で、エヴァンゲリオンも一挙に全編、ユーチューブで観た。いやあ、面白いねえ。こんな面白いものを日本の若者や子供は観ていたのか。驚きだ。綾波レイがシンジの母親のクローン人間であることや、赤城りつ子の母親がコンピューターであること、赤城りつ子もその母親もシンジの父親の愛人であったり、とか話の設定がそもそも面白すぎる。使徒という敵と戦う前に、錯綜してこんがらがった人間関係のもたらすストレスを乗り越えなくてはならない。こちらの方がよっぽど使徒の攻撃よりストレスが多い。しかも主人公をはじめとした14歳の子供達は徹底的にハラスメントを受け、しかも親からの愛情を受けていない。親からの愛情を受けていないのは、別に大人達も同様で、すべて親が子供を拒んでいる。親の一方的な子供への断絶、というテーマはすべての主人公が抱えているトラウマである。そして、女性が男性に尽くしても裏切られる。裏切られてもその男性に依存するというのも、全編を通じて通底している。シンジの父親はちょっともてすぎである。何があの男をそこまでもてさせるのか。冷たいところか。

人間ドラマとしては極めて面白いが、使徒といわれる敵のデザインは今ひとつである。正八面体にドリルの使徒とか、巨大な目玉の使徒とか、いかのお化けのような使徒とか、風船のような使徒とか、デザインがあまりにも安直なのではないか。ウルトラマン、ウルトラセブンとかマジンガーZ、デビルマン、仮面ライダーとかは敵のデザインも優れていた。そういう意味では、コードギアスのロボットの方が、はるかにデザインがいい。まあ、この訳の分からない生物体というのは、ある意味で不気味ではあるが、なんか怖くないんだよね。正八面体とかの敵とかは、デザインに手を抜きすぎだと思うけどどうなんだろうか。あと、気になったのは最後の二話である。結局、その後、どうなったのか。まったく視聴者を置いてきぼりにする終わり方は非常に消化不良である。まあ、続編とか映画編をみるとそこらへんには回答が用意されているようだが、これ以上はユーチューブでは見えない。続きが観たいな。この続きが観たいという終わらせ方が、エヴァンゲリオン・ブームを引き起こした理由なのだろうか。あと、綾波レイの声優の声は素晴らしくいい。オタクが萌えるのも理解できる。理解できなかったのは、ミサトが美人であるという設定であること。全然、アニメだと美人に見えない。とはいえ、家事がまったく出来ず、酒飲みでだらしなく、別れた男と再び愛欲に溺れるといった性格の設定は、これまた一部のオタクにはたまらないのかもしれない。同様によく理解できないのはアスカである。ああいう強気な女性で自己中心的な女性はあまりドイツ系ではないような気がする。韓国系とか中国系だと納得いくが、ヨーロッパ系ではイギリス、ドイツよりむしろオランダ系のキャラのような気がする。でなければ、ソフィア・ローレンのようなイタリア系か。シュテフィ・グラフみたいなドイツ女性をイメージしているのか。シュテフィも父親はいい加減だったからな。あと、彼女もどこが美人なのか、アニメからだと分からない。綾波レイが美人であるのは、アニメでもよく表現できていて説得力があると思うのだが。

ドイツに向かうアエロフロートで隣に座ったフランス人と日本のサブカルチャーについて話をした。エヴァンゲリオンが大好きだったらしく、エヴァンゲリオンの話で盛り上がった。私は実は1週間前に観たのだが、いかにもよく知っているというような感じで話をした。観ておいてよかった。エヴァンゲリオンを観ていない、と言ったら、このフランス人に内心、馬鹿にされたかもしれない。確かに、日本人であったらしっかりと観ておかなくてはならない作品であることは、観て理解することができた。映画編はユーチューブでは観れないのでDVDで購入するか。


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