オアシスのコンサート [ロック音楽]
オアシスのコンサートに行く。１８時開演だったが、１８時３０分開演だと勘違いし、大幅に遅れる。痛恨の失敗である。しかし、遅れたことで聞きそびれた分を差し引いても、金額に見合う鳥肌が立つような素晴らしいコンサートであった。やはり、感動が大きかったのはシャンペン・スーパーノバやワンダーウォール、ロックンロールスターといった最初の２枚のアルバムからの選曲であった。マスタープランからのアスキースもライブで聴くと迫力があった。唯一無比のスーパーバンドであるにも関わらず、フーのマイ・ジェネレーションをカバーするあたり、そのような自覚はおそらく持っていないんだろう。カバーが多いこと自体、しかし演奏を楽しんでいるようにも思える。それにしても、スタンド・バイ・ミーやオール・アラウンド・ザ・ワールド、ファットエバー、サム・マイト・セイなどの私が偏愛する曲を彼らが演奏しないとなると、ライブで聴く機会はもうないということかもしれない。ううむ、残念。ただし、オアシスはこのクソ馬鹿野郎と言うだろうし、そこらへんの評論家も何も分かっていないと言うだろうが、オアシスの素晴らしさはノエルの楽曲の天才性とリアムのIQ５０レベルのロック馬鹿魂に因るのであって、この二つが純化していればいるほど、神々しいほどの魅力を発揮する。だから、マンチェスターの演奏が糞下手な仲間とバンドを組んでつくっていた最初の２枚のアルバムが、その後のどのアルバムより燦然と輝いているのである。だから、他の優れてはいるが、天才では決してないメンバーの楽曲を多く入れた最新アルバムは、私はあまり評価できないのである。というか、マスタープランの方が好きだし、駄作の誉れ高いビー・ヒア・ナウの方がまだずっといいね。Guess God Thinks I'm Abel なんてジョージ・ハリソンそのものじゃないか。パクリで捕まったジョージ・ハリソンをパクるのは、ちょっとねえ。でも詩も極めて類似しているから確信犯なんでしょうが。しかし、である。まあ、ノエルがハッピーになって、とりあえずアルバムを出し続けてくれることの方が、音楽を辞めてしまったり、ノイローゼになるよりいいので、私もあまり批評はしません。とりあえず、今日のコンサートは、４２年の人生の間、数多くのコンサートに行ったが、その中でも相当、素晴らしかったものであるのは確かであるからだ。
