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「愛国」といった前近代的な概念で自己の破壊活動を容認する幼稚なメンタリティでは中国もまだまだだ [その他]

中国の反日運動は収束に向かうどころか、むしろ激化している。日本の歴史教科書の問題は確かに中国人や韓国人からみると甚だ不快であることは理解できる。侵略を進出と書き直すなど、まさに強姦した男が後であれは和姦と言っているような図々しさである。しかし、これはずっと昔から日本は性懲りもなくやってきたことであり、昨日今日に始まったことではない。この事実は、私でさえ大学時代頃から困ったものだと不愉快に感じていたようなことである。小泉さんだって、急に今年から靖国神社に行くと言い始めた訳ではないし、中曽根さんが総理大臣の時にだって訪問をしている。それなのに、なぜ21世紀になって、中国もオリンピックを開催できるように発展してきた今になって、このような運動を展開するようになったのであろうか。特にきっかけが見えない。東シナ海の油田問題で、ここまでの運動を市民レベルが起こそうとするとは思えない。
しかし、今回の事件でつくづく思わされるのは愛国精神だとか、「国」という訳の分からない概念に振り回される愚かしさである。中国人が日本を嫌っている背景となる事件も、日本の「愛国忠心」といったくだらない国家的コンセンサスによって起こされたのである。したがって、中国が攻撃するべきは日本人というよりかは、日本の「愛国」といったメンタリティであるべきである。その中国が、「愛国の気持ちなら許されるべきだ」と上部も本気で考えているようなら、それこそ目くそ鼻くそを笑うの愚かしさであり、嘆かわしい限りである。1940年代ならまだしも、21世紀にもなって「愛国」といった前近代的な概念で自己の破壊活動、暴力活動を容認するような幼稚なメンタリティの国がグローバル化社会でやっていけると思っているのだろうか。もちろん、世界のリーダーを自任するアメリカ合衆国が「神の国」といったオウム真理教なみの稚拙な発言を大統領自らが行っている現状では、中国だけを批判することは難しいが、現在の中国の反日運動をみると、それこそ批判対象である日本が陥った愚かしい集団心理と同様のものに陥っているように思えるのである。
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