SSブログ

コペンハーゲンの公共空間の素晴らしさに感動する [都市デザイン]

 コペンハーゲンは2007年、2009年、2010年と訪れているが、来るたびに都市環境が向上しているのが実感される。2007年のDevelopment Plan, そして2009年に策定したMunicipal Planで描かれたビジョンが具体化されているのに驚く。例えば、前回の訪問時で聞いた自転車用のオートバーンの構想や、コペンハーゲン湾を結ぶ自転車専用の橋は完成されていたし、ストロイエの西部分の舗装もとてもお洒落になっている。都市内にあるブラウン・フィールドは優れた公共空間へと変貌しているし(Bannana Park, Superkiln等)、既存の公共空間も大幅にグレードアップされている(Israels Plad South、Hauser Plads等)。さらにはJaegersborggadeのようにアパートメントの住民達が協働して1階に店舗を招き入れることで、賑わいのあるショッピング・ストリートをつくろうとするボトム・アップの動きもあれば、Islams Plad Northのように食品市場をCulinar Centerにしようとする、マドリッドを彷彿させるような戦略性のあるトップ・ダウンの動きもみられる。さらにメトロの延長だけでなく、2020年にはLRTのネットワークも整備する計画も策定している。なんなんだ、この凄さは!。コペンハーゲンは相当の優等生であるとは思うが、この10年間ぐらいのヨーロッパの都市における都市デザイン・都市計画の水準の高さは驚くべきものがある(ハンブルグ、ミュンヘン、ビルバオ、イエテボリ、ロンドン等)。それに比べると日本は、あたかもガラパゴスのようだ。下北沢の道路整備の状況なんて、本当、ヨーロッパの都市デザイナーに恥ずかしくてとても説明できない。

IMG_6926.jpg
(Israels Plads South)

IMG_6716.jpg
(Superkilen)

IMG_6659.jpg
(Bannana Park)

IMG_6938.jpg
(Israels Plads North)

IMG_6744.jpg
(Jaegersborggade)

IMG_7027.jpg
(Hauser Plads)
nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0