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ゴールデンステート・ウォリアーズが9連勝中 [スポーツ]

私は1993年からゴールデンステート・ウォリアーズのファンである。ということは、もう20年もこのドアマット・チームを応援しているということになる。その間、プレイオフに進出できたのは1993−94年、2006年−07年、そして去年だけという超弱小チームである。この20年間、勝率が5割を越えたのも4回だけ。勝率が3割にも満たないシーズンも4回。この15年間はドラフトの失敗、トレードの失敗の繰り返し、そして駄目選手と高学年棒を結びサラリー・キャップで身動き取れなくするなど、もうまったく応援するし甲斐のないチームであった。しかも、トレードに出された選手はほとんどが大活躍をし、駄目コーチとの烙印を押されたコーチでさえ、他チームに行くと水を得た魚のように活躍した。オールスターも昨年のリーが選出されるまでは16年間ほど出していなかった。1997年から2013年までだ。この弱さは尋常ではない。私も他のチームに乗り換えたいぐらいであったが、むしろNBAへの関心を失うことで、このだめだめチームの駄目さ加減に腹を立てるのをやめてしまった。

さて、しかし昨年は新しいオーナー陣と若い監督マーク・ジャクソンのもと、チームは再生され、見事プレイオフに進出。デンバー・ナゲッツを力相撲で押し倒し、サンアントニオとももしやと思わせる健闘を見せてくれた。さて、しかし、うまく行った後に転けるというのがウォリアーズのお家芸である。これだけ楽しませてくれたので、もう後は期待するというのが贅沢すぎるだろう、と考えていたら、なんとアンドレ・イグオダラをフリー・エイジェントで獲得するといった今までのウォリアーズではまずあり得ない(放出することはあっても獲得することはできなかった)事態が生じる。これはもしや、と思ったら、今シーズンは昨シーズンに比べてもはるかに強くなっている。そして、現在、9連勝中である。これは、現時点でのNBAでの最長記録であるだけでなく、ウォリアーズ的には1975年以来の記録である。昨年の12月21日のレーカーズ戦からこの連勝は始まった。ちなみに、この記録は、弱小チーム相手だけで達成したものではない。現在、二連覇中のマイアミ・ヒートをアウェイで、余裕を持って負かしているし、アトランティック・ディビジョン3位のアトランタ・ホークスとは、試合残り6分で15点差であったにも関わらず逆転した。

現在のウォリアーズはリザーブのフェスタス・エジリが怪我で戦線を離脱しているが、ほぼベスト・メンバーである。特にセンターのボーグの調子がいいのが、チームが好調を維持できている大きな要因であろう。そして、何よりカリーがスーパースターのような大活躍である。イグオダラの一試合平均得点は10.3点。これは全チーム中5位である。これは、キャリア平均が14.9点であることを考えると、イグオダラの調子が悪いのではと思われるかもしれないが、実態は、別にイグオダラが得点をしなくても他の選手が得点をするためにあまりショットをしていないことが原因である。彼は、ディフェンスが素晴らしい選手である。オフェンスは他の選手に任せて、ディフェンスに集中していることが、彼の平均得点の低さに繋がっていると思われるのだ。それだけ、ウォリアーズのオフェンスはバランスが取れている。ちょっと前は、モンタ・エリスがショットをしまくっていた時とは大違いなのである。ちなみに、現在のウォリアーズの選手の一試合平均得点をみるとカリーの23点を筆頭に、リーとトンプソンが19点、控えで2年目のバーンズが11点である。素晴らしいバランス・アタックである。ついでにいうと、ここぞ、という時にはイグオダラが試合を決めるシュートを放つ。11月のサンダース戦もそうだったが、先日のホークス戦もそうであった。興味がある人は下記のビデオを参照するといいと思う。鳥肌が立ちます。

http://www.youtube.com/watch?v=US6pVmJna0U

http://www.cbssports.com/nba/eye-on-basketball/24397145/video-warriors-andre-iguodala-hits-three-at-buzzer-to-beat-hawks

また、今シーズンのウォリアーズがこれまでのウォリアーズと大きく異なるのは、ディフェンスがよいことである。これまで、ウォリアーズといえば、オフェンス優先、ディフェンスは笊ということで、取ったら取り返す(取っても取り返される、とも言える)という戦法で、90年代のRUN TMC時代からラン・アンド・ガンに固執してきた感があるが、現在のチームの成績はポイントが9位、リバンドが3位、アシストが4位である。リバンドが3位というのは、ボーグの貢献度が極めて大きい。ボーグは現在、一試合平均リバンド数が10.2,リーも9.8である。ボーグのこの成績は全選手中10位であるが、プレイ時間の短いことを考慮すると、相当のリバンド奪取率であると考えることもできる。

ということで、本当に長生きするといことがあるな、と思う今日この頃である。いや、ウォリアーズ以外は、もう本当に長生きするとろくなことが起きないな、と思うことばかりなので、個人的には、このウォリアーズの快進撃はとても嬉しい。まあ、優勝は難しいかもしれないが、昨年に続き、今年もプレイオフで旋風を巻き起こしてくれるのではないかと期待している。

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