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海外の人々と原発絡みの話をしていると、本当、日本という国は不可解であるなと思う [グローバルな問題]

ダブリンでの学会でのドイツ人との会話。「日本の原発政策はどうなっているの?」「おそらく参院選でも原発推進の政党が勝つから、また原発は増えてくと思うけど」「それは残念ね。しかし、あなた達のおかげで、ドイツはようやく脱原発を進めることができるようになったわ。有り難う」・・・うん?。なんか御礼を言われても全然、嬉しくない。というか、原発事故を起こした日本は、他国が他山の石として、その政策の誤りに気づいているのに、何で自分は分からないのかが不思議。ちょっと、福島県の原発周辺の自治体に行けば、いかに状況が深刻であるかが分かるというものだ。

学会では、またスローフードやら地産地消で地域を活性化する話題が出たが、その方法論は日本の地方活性化に有効ではないかというイギリス人に、「いや、それは少なくとも、福島周辺では通用しない。そもそも、マーケティングとして使えない」と言ったら、はっと気づいて落胆していた。本当、原発の事故さえ起きなければ、いろいろと地域を活性化させる術などたくさんあるのに、原発という安易な方法を選び、他力依存してしまい、このような被害が生じてしまったことを目の当たりにしたら、補助金がなくては地域経済がまわらないので原発再稼働という主張などとても出来る訳はないと思うのだが、原発再稼働を訴えている玄海町などは何を考えているのだろう。少なくとも、日本でいるときはどうでもいいとも思えるのだが、海外の人々と話していると、本当、日本という国は不可解であるなと思う。日本人の私でさえそう思うのだから、外国人からすれば尚更であろう。少なくとも、民主主義国家ではないことだけは確かだ。

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