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アムステルダムの公衆トイレは、アムステルダムのまさに恥部ではないかと思う [都市デザイン]

アムステルダムの運河沿いに、濃い緑の電話ボックスのような柵で覆われた箱状のものが置かれている。同行しているアムステルダムの女学生が、それらを指して、「あれはアムステルダムの最も恥ずかしいものである。何だと思う」と尋ねてくる。「男子用トイレ?」と答えると、「そうだ」と答える。「何で、柵だけで覆われていないのか、分かるか」と尋ねてくる。ちょうど、その時、ある男性が用を足すためにそれを使う。確かに、柵で囲われてはいるが、小用を足していることは一目瞭然である。あれじゃあ、人目にもつくし、落ち着かないだろうに、とちょっと同情する。「いや、何で?」と聞くと、「箱状に囲われて、周りから見られないトイレだと、売春の仕事場所として使われてしまうからだ」との答え。これには、ちょっと驚いた。いやはや、凄いところで用を足すのであるなあ、と感心さえする。というか、アムステルダムの中心部はそれこそ、飾り窓だらけで、売春も合法だし、そういうニーズがある人たちにとって、やる場所に困らないだろうに、公衆トイレまで使ってしまうとは、ちょっと公衆道徳も落ちるところまで落ちるものだな、と妙に感心してしまったのである。それにしても、他人事ながら、そんなところでもそもそもしたいと思うのでしょうか?まあ、逆にスリルがあるのかもしれないが、それでトイレが箱で覆われなくなったのは、ちょっとそこで用を足すことになった人たちにとっては可哀想ではある。女学生は、本当に、この施設?が嫌いらしく、そもそも男性には使えるが女性には使えない!性差別だ!といきり立つ。まあ、確かに女性は使えない。さらに、彼女達が言うには、トイレが街中になさ過ぎる、とのことだ。レストランとかで借りれば?というと、マクドナルドなどどんなに安いところでも40セントは取るんだ、とのこと。私は、常々、思うのだが、財布をすられたりして、本当に一文無しの時に、もよおしたらどうするのであろうか。このトイレに対してのドイツもそうだが、オランダやフランスなどの国の無慈悲。せっかくいいところが多く、日本が学ぶ点もあるのに、この点だけは残念である。

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(用を足しているのが丸見え。居心地悪そうである)
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