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ペドロ・アルモドバルの「帰郷」 [映画批評]

ペドロ・アルモドバルの女性賛歌シリーズ3部作の最終作品であるボルベール「帰郷」。日本語版の予告では、「最終で最高」というコピーが使われていたが、個人的にもそう思う。シナリオが秀逸であるのが、この作品を際立たせている要因であると思われるが、母親役のカルメン・マウラの演技を初めとして、出演者がいい味を出していることがこの映画の魅力だ。この俳優たちの演技が、この映画の大いなる魅力となっている。むしろ、ペネロペがあまり存在感を出せていないくらいだ。とはいえ、この映画の見所の一つは、ペネロペが歌い上げる「ボルベール」であることは間違いない。まあ、とりあえず騙されたと思って観ることをお勧めする。後悔はしないでしょう。しかし、ペネロペの魅力がそれほど出ていない、というか他の女優たちによって存在感が薄められている、のでそれを期待する向きには今ひとつかもしれない。





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