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おそらく世界で一番、食事が貧困な国はアメリカではないだろうか [グローバルな問題]

世界で最も豊かな国はアメリカであろう。もちろん、一人当たりのGDPのような指標ではカタールやルクセンブルクなどの小国が上位にくるが、国単位の豊かさでいえば、アメリカは抜きんでている。しかし、こと食事、食文化、食生活という観点からするとアメリカほど貧しくて、貧困な国を私は知らない。アメリカでは、多くの豊かな食材が入手できる。ファーマーズ・マーケットなどに行けば、新鮮で、かつ安全な近くで取れた(といっても国土の広いアメリカでは300キロぐらい離れた場所で採られていたりするが)食材を入手でき、それらは飛び切り美味しく、アメリカが農業国であることを実感させられる。しかし、レストランやホテルとかで美味しい料理にありつけるかというと話は異なる。例えば、日本料理を最も不味く提供しているのはアメリカであろう。日本であったらすぐに潰れてしまうであろうという不味い料理を提供しても、アメリカでは客がそこそこつく。同じことはインド料理や韓国料理でもいえる。ロスアンジェルスのレストランで食べた韓国料理ほど不味い料理はなかった。

そういうことを改めてここで書いているのは、私が今、JFK空港のアメリカン航空のラウンジにいるからだ。このラウンジはバーがあるが、無料で提供される料理は、あられのようなクラッカーと野菜スティックだけである。この野菜スティックもセロリと人参だけという、あたかも人間と牛が同等に扱われているかような気分にさせられる。ちなみに、下の写真がその人参スティックである。一応、ランチ・ドレッシングがかかっているので、自分が家畜ではないことが確認できる。昔はここまで酷くなかったような気もする。

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ついでに、ここに来る前に日本航空のラウンジで提供されていた食事を撮影したものを掲載する。これは、大した料理ではないかもしれないが、上記との違いは歴然としている。少なくとも、自分が家畜であるかもしれないとの疑問が頭をよぎることはない。

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アメリカは少なくとも、食文化という点では世界でも最低レベルにいると思われる。これは、経済的豊かさが、文化的豊かさにまったく繋がらないことを示すいい事例であると思われる。私は個人的に、経済的豊かさより文化的な豊かさを求める。といって、原発という短期的な経済的メリットを求めて、国土を汚辱した国の人間がいえるようなことではないが。
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