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東京電力の驚愕すべき責任感のなさ [原発問題]

11月24日付けの朝日新聞で、興味深い記事が載っていた。「プロメテウスの罠」なのだが、そこでは福島原発そばのゴルフ場が、客足が遠のいたのは、ゴルフ場が放射能で汚染されたからだ、と言って東京電力に除染しろと訴えたのだが、東京電力は「自分たちの敷地から出た放射能は霧や霞などと一緒であって、除染する責任はない」と回答し、結局、ゴルフ場の訴えも裁判所が却下したというような内容の記事であった。水俣病で水銀を垂れ流したチッソでさえ言わなかったような図々しいにもほどがある考え方である。飯舘村の人達にも同じような発言をするのであろうか。驚愕すべき東京電力の責任感のなさと、開き直りであろう。

今中哲二 京都大学原子炉実験所助教が、飯舘村で6月4日の放射能汚染報告会で次のような発言をしている。

私は原子力発電はやめた方がいいと言ってきたんですけれども、原子力に反対ですってあんまり言わないことにしていたんです。ただ原子力は胡散臭いとずっと言ってきた。やり方が胡散臭い。要するに、絶対安全ですよ、どんなことが起きても安全ですよって言って、やり方がえげつないんですよ。私はそれを40年間見ていたから、それには協力しない。だから原子力をやるんだったら、東京湾に原発作りなさいよと。それだったら私はまあ表向き知らん顔しててもいいよ、という感じだったんだけど、今回の福島の事故を見てもうだめだと思った。彼らに責任感覚ないし、管理能力がない。そういう人達が支配している国は原子力はやらない方がいいと確信しました。私は原子力の世界に入ってもう40年ですけど、原子力をやってた古い先生方は多分泣いていると思う。彼らはもうちょっと責任感覚があったけど、今の東京電力にしろ、原子力安全・保安院にしろ、出てくる人、出てくる人、どう見ても彼らには責任感覚が感じられない。私としても情けない。

タグ:東京電力
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