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足柄茶から放射性セシウムが検出される [都市デザイン]

朝日新聞のネット記事から引用
http://mytown.asahi.com/areanews/kanagawa/TKY201105110537.html

 「神奈川県南足柄市で採れた茶葉から食品衛生法に基づく基準値を超える放射性セシウムが検出され、県は11日、同市を含む県内すべての「足柄茶」ブランドの茶葉の出荷自粛を求めた。突然の要請に地元の農家の間には動揺が広がった。」

 また、テレビ番組で一部、300キロメートルも離れているのに何故?といった指摘があったりしたそうだが、チェルノブイリでは1500キロメートル離れている南ドイツにおいて、キノコがセシウム漬けになって25年経った今でも、規制値以上の放射能が検知されており食べられない。ある意味、予期できたことだが、それにしても、これから30年間、このセシウムの残留汚染と付き合わなくてはならないのかと考えただけで前途が暗くなる。

 ところで、南足柄市で基準値を超す放射性セシウムの検出が判明した11日までに出荷された足柄茶は513キロ。このうち、350・5キロは販売を止めることができたという。すでに出荷された足柄茶について、県の食品衛生課は「数回、飲んでも健康に影響はない」としている。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110513/kng11051323060007-n1.htm

 ここで確認しておく。健康にマイナスの影響のない放射能はない。すべての放射能は確率的に健康にマイナスの影響を与える。それは、多ければ多いほど悪いというだけで、浴びる放射能と健康被害には正の相関関係がある。これが一次関数ではない、という研究者の指摘はあるが、どちらにしろ健康に影響がない、というのは嘘だ。風評被害とかではなく、これは科学的事実である。まあ、飲む人は勝手であるが、わたしはこの神奈川県の発言は訴えられたら負けるような行政上の過失であると考える。

まあ、それはともかくとして、お茶も飲めなくなってしまった。本当、やるせないというか、つくづく原子力発電の被害にあうのは農業、漁業従事者であることを知る。霞ヶ関のホワイトカラーや都会のオフィス・ワーカーが今でも原発推進を訴えているのを耳にするにつけ、この国は本当に弱者というか第一産業従事者に冷たいのだなということを知る。それで、結果的に自分達が苦しめられるということが理解できないところは、本当に情けない。

タグ:足柄茶
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